495 名無しさん@恐縮です 2018/02/10(土) 20:52:22.38 ID:TxXzO1pl0
https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51Cw9Pw1X9L._SX258_BO1,204,203,200_.jpg
のぶみ作「ママがおばけになっちゃった!」に対する記事
http://blog.livedoor.jp/poplar_green/archives/51930608.html

主人公が4歳の男の子かんたろうですから、明らかにこの絵本は幼児に向けて描かれた絵本だと思われます。幼児期というのは、まだ母子分離が進んでいません。
親にいろいろな生活の部分を依存しており、親の愛情を一身に受けて世の中の様々な事象を学び、成長して行く大切な時期です。

その時に絵本の中とはいえ、母親を引き離され、しかも死別という形で亡くす・・・そういう状況は子ども達にとって想像を絶することです。
そこで引き起こされることは、ママが死ぬかもしれないという不安感と、だからママから離れたくないという気持ちの醸成です。

幼児期を過ぎれば、子どもたちは同年代の子どもたちと過ごしながら、徐々に親離れし、自立して行きます。
その時期に差し掛かる時に不用意な不安感を煽ると、自立を阻害することになりかねません。
ママとの突然の分離が怖くて、親離れできなくなってしまうことさえあるのです。

そういった児童心理をこの作者は学んでいないようです。
その上、大切な人を亡くした時に、人がどのようにそのことを受け入れていくのか、それを乗り越えようとしているのか、全く理解していません。
そういう体験をした人の傷口に塩を塗り込み、さらに土足でその傷を踏みつけるような、そんな表現で溢れているこの絵本に対する激しい違和感は止めることができませんでした。