信濃毎日新聞(2014年5月6日)
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ザッケローニ監督のチームづくりが岐路に立ったのは昨年10月の東欧遠征だった。
縦に速いシンプルな攻撃に磨きをかけようとしていた指揮官に、主将の長谷部、本田、遠藤が
直談判に訪れた。短いパスで手数をかけた崩しにこだわりたい―。本田の熱弁を聞いた監督は
長谷部だけを残して「チームの総意なのか」とただした。主将の答えは「そうではない」。
状況は複雑だった。

−略−

一部古参選手の行動に新顔が戸惑い、細かいパスにこだわり過ぎた、セルビア、ベラルーシ戦は
2試合連続の無得点負けを喫した。
看過できないとみた監督は、続く11月の欧州遠征で「どの選手を選び、どういう戦い方をするか
決めるのは監督」と手綱を強く締め直した。方針はぶれず、起用でも威厳を示した。絶対的主軸
だった遠藤らを先発から外して緊張感を作り出し、代わりに新顔に機会を与えた。

ザッケローニ「縦に速いシンプルなサッカーをしろ」

本田・遠藤「断る!」