・「危険エリア」と攻撃の方法論
・ポストプレイの具体例
・ポジショニング練習という認識(よりサッカーという原理に即した、目的の明確化)


・「危険エリア」と攻撃の方法論
守備は場所と人の2つを守らなければならない
優先されるのは場所である
センターラインにいるCFを警戒して守る必要性は薄い

攻撃において重要なのは、この「場所の優先順位の高さ」を利用するということである

場所とはつまり横幅はゴールエリア幅、縦幅はPAから2M程度までのエリア
ここは絶対に守る必要がある(サイドの重要度の低さが、バスケやラグビーとの最も大きな違い)
これは守備の方法がゾーンであろうと、マンツーであろうと変わらない

CFがこの「危険エリア」にいる時は、マークはきつくゾーンは狭い
しかし、CFがこの危険エリアから離れると、マークはゆるくゾーンは広くなる
特にCFと入れ替わりに、危険エリアに入ってくる選手がいれば、なおさらである

攻撃はシュートを打てる危険エリアをデコイに使ってボールを前進させ(ビルドアップ)、危険エリアに入っていくことによって、相手の守備の秩序を破壊(ペネトレイト、スクランブル)
組織の失われた危険エリアでシュートを打つ(フィニッシュ)
これが基本的な攻撃の方法論である


・ポストプレイの具体例
1、中盤から一人飛び出す(-1)
2、CFが下がる(中盤+1)
3、後方から数的有利を使ってCB一人が中盤に加わる(+1)
中盤が合計+1となる
静的な数的有利と、動的なポジション的有利を同時に得られたわけだ
この後、中盤からもう一人上げて、アタッキングサードでの数的同数に局面に移る(イタリアはゴール前でそれを拒否するためにエリア幅を4CBで埋める)