ボール中心に動くという。フットサルならそれでOK
でも、サッカーだとオフサイドラインがある

オフサイドラインがあることで陣形は潰れる
ディフェンスラインはゴールに対してフラットなラインにならざるを得ない
ゆで卵を斜めにして、テーブルに強くぶつけた感じだ

でも、これは悪いことばかりではない
オフサイドラインを利用して、陣形を圧縮できる。コンパクトネスを与えられる
その上で、前線と中盤はボールに自然な球形(扇状)で対応することで、逆サイドを高く保て、自分たちのカウンターに備えることができる

ボール中心といったけど、ボールホルダーはゴール中心に動くので、ゴール中心ともいえる
ただ、表面上はボール中心に動き、オフサイドラインで圧縮される
(日本代表のパスサッカーが最初の15分だけ上手くいくことが多いのも、裏の選択肢だけを取るから。ゴールに向かわない不思議ちゃんプレイ。相手が対応してきた時にゴールに向かう猛獣に変化できるならそれは素晴らしい効果を発揮するんだけど…)

相手のボールホルダーが自由だと、ラインブレイクが用意になるので、プレスをかけて自由にさせないことで、コンパクトにする前提を成立させる
なので、ゾーンとマンツーというのはもはや別のものではない
前線からプレスをかけるからこそコンパクトにできる。いわゆる古典的ゾーンに移行するのは、網を抜けられたり、プレッシャーをかけられない状況
プレイヤー基準でいうなら、自分より前の選手が、相手選手にプレスに行ける状態かどうか
そこを判断基準にする

まあ、日本にはまだこれをできる力がないから、ドン引きした方がいい、というのは分かる
でも、引き付けてパスと同じで、もし1対1で絶対的な力がないほど、自分のところで時間をしっかり作らないといけない
1対1の守備力が絶対的でないなら、プレスで相手を自由にさせないことが大事

どこを目指しているのか
勿論、ベースの能力を上げることは大事だし、そもそも民族的な限界の露呈するようなフィジカルの整えられた日本代表なんて未だ見たことないしね
全部だけど、とりあえず次の一歩としては「プレスして、ボール奪って、自分たちで攻撃を始める」
ここだと考えている

暑いカタールでは岡田ジャパンのような戦いになるだろうから、A代表のことだけで考えれば、ドン引きするのも悪くない。でも育成でドン引き基準だけでは困る
ドン引きってのも低いゾーンだから、やれないとダメだけどね