これ。

兵士「つまりだな、軍というものは、個々ではなく、集団なんだよ。
統制されてこそ、最大の力を発揮する。

例えば、こちらの部隊に3〜4人突出した能力を持つ武人が交じって
るとするな? 
片や、こちらの中には一人だけ能力の劣った兵がいて、部隊全員が
その劣等兵の動作に合わせて統一した動きをとったとする」

主人公「…………」

兵士「すると不思議にこっちの劣等兵に合わせた部隊の方が強かったりするんだ」

主人公「ほう……、ちょっと面白い」

兵士「要は『1つになる』という事。そのためには兵の個性に合わせて
思い思いの装備を作るのではなく、
統一規格の装備に全員が肉体を合わせるように訓練していく。

1対1で負け、10対10で敗れても、100対100、千対千で勝てばよい。
やがて英雄、豪傑など不要となろう」

主人公「おお……!」

*漫画「ヒストリエ」