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視聴率低下に焦り

 日本代表をとりまく状況も変化していた。ある協会幹部は「昨秋に本田(圭佑)を代表から外した頃からおかしくなった。
結果も出ていないし、テレビの視聴率も下がり、国民の期待値も下がっていた。
こんなにうまくいかなかったことは今までない」と危機感があったことを明かす。

 W杯直前の解任という結末を招いた原因は、求心力が低下したハリルホジッチ監督自身にもある。
スタッフ、選手の声を聞き入れない高圧的な態度は反発を生み、監督に近い協会関係者でさえ
「もう少し(人情に配慮した)『浪花節』があれば」「言っていることはまっとうだが『アメ』のあげかたが下手」と苦言を呈していた。

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田嶋会長は試合の結果や、聞き取り調査をした選手の意見だけではなく「総合評価」で検討し、
「チームが一緒になって信頼しあい、コミュニケーションをとりあうことができないと思ったからの(解任という)決断」