6/12(火) 1:52配信 
 一歩ずつ前に進んでいる。バヒド・ハリルホジッチ前監督の後任として日本代表を率いる西野朗監督は選手の意見を尊重し、ピッチ内外で選手同士のコミュニケーションを活発化させた。
一方で選手それぞれで考え方が違えば、議論は平行線をたどることもある。
意思統一という意味では8日のスイス戦(0-2)でも選手間にギャップが見られたが、キャプテンのMF長谷部誠(フランクフルト)によると、ここに来てチームの方向性が見えてきたようだ。

「前からのプレッシャーのかけ方」を一つのテーマにして臨んだスイス戦。「前の選手は全部(プレッシャーに)行かないといけないのかなと思っているところがあった。
90分ずっと行けるわけじゃない。試合展開、状況に応じてゲームをコントロールしないといけない」という新たな課題が出たが、この点については西野監督から「ゲームコントロールとして全部が全部行けるわけではない。
そこまでリスクを背負わずにやる時間もつくらないといけない」という話があり、「そこはクリアになった」(長谷部)という。

 監督が選手の意見を集約したうえで、チームの方向性として一本化する。「やっとその段階に入ってきた感じ」と長谷部は認める。
「監督は選手の考え方をいろいろ聞いて、取り入れてくれる。ミーティングでもいろんな話が出るけど、(選手同士で)サッカー観が違えば、違う意見も出る。
今までは迷いながらやってみようという感じだったけど、今は監督から“こうやってやろう”というのが出てきている」。
選手の頭の中は徐々に整理され始めてきている。