ハリルホジッチが目指すサッカーは、アルジェリア代表には合っていたのかもしれないが、日本代表(日本人選手)との相性が一貫して悪かった。

 事実、ロシアの地で日本代表が展開したサッカーは、前監督時代のサッカーではなく、明らかに4年前の「自分たちのサッカー」の延長線上にあるものだ。

 はっきり言って、日本協会は監督の人選を誤った。そして、その誤りを正さないまま、ワールドカップ直前まで引っ張った。

 最後の最後で監督交代に踏み切った日本協会の田嶋幸三会長は、最悪の事態を招くギリギリのところで日本代表を救ったのかもしれない。だがその決断は、やはりもっと早く下されるべきだった。
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