>>210
アメリカは世界一の女子サッカー競技人口を誇る国だし。(アメリカ=160万超、日本=いくら多く見積もって5万人。)


日本や欧州は育成年代からクラブチーム出身の選手が代表に選ばれて活躍するケースが多いが、アメリカは大学チーム出身の選手が主力。
また、大学ごとにチームを持っており、女子サッカーも2年制大学から4年制大学まで複数のリーグがあり、国内の大学のチーム数は1000を超える。

大学のリーグが充実している理由は、「スポーツ大国」アメリカの基礎を支えるNCAA(全米大学体育協会)のおかげ。
大学チームは奨学金制度が充実しており、将来有望なアスリートは授業料から家賃に至るまで保証される仕組みがある(返還義務無し)
また、各大学は女子サッカー強化にガンガン資金を使っている。GPS(走行距離、走行ルート、速度などを分析し、戦術面に応用できるシステム)やハート・レート・モニター(最大心拍数をもとに、データを解析・分析するシステム)
などの最新テクノロジーを導入し、各選手の走力や戦術的な面を客観的に分析し、選手たちの指導にも活かしている。

さらにアメリカの大学は「文武両道」を徹底する大学がダントツに多く、学業とスポーツの両立が必須。

部活の活動時間にも厳格な上限規制があったり、 学業の成績が悪いと試合や練習に参加できなかったり強制的に退部になるので、必死に勉強も頑張らざるを得ないシステムになっている。
更に学生はサッカーだけでなく、バスケ、野球、チアリーディング、ゴルフ、スキー、スノボ等他のスポーツを兼部するのが米国は当たり前。なんでかといえば米国には“体育会採用入社”という受け皿がない。
つまり日本の体育会のような"甘え"が存在しないため、基本的にアメリカの大学は「文武両道」しか存在価値がないのだ。

・・・これがアメリカ女子サッカーのFIFA女子世界ランキングで常時上位をキープできるハイレベルな強さを維持する秘密。
  女子サッカーで米国代表に勝つのはかなり厳しい話になるのは当然で、今度の女子W杯でも優勝候補になるのは納得できる。

だから、日本の女子代表は、競技人口も堕ちる。育成環境もショボい、ほとんどプロ選手がいないリーグしか持っていない
こんな日本が、2011年女子ワールドカップに優勝したり、FIFA女子ランキングで上位20位以内に食い込むというのは、偉業。