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あなたの掲げている命題そのものに、曖昧な点が多いので、
具体的な回答を出すことが難しい点が多いのを、まず言っておきますが、
とりあえず今ここで言えることは、
「昇降格は『Jリーグ』だけの制度ではなく、『都道府県最下部から始まりJ1に至る』制度」
だということを忘れないでください

また、上にも書きましたが、欧州式昇降格制スポーツリーグ体系での「プロ制度」は、
貴族や財閥経営者一族ほかの、スポーツ活動に充分な時間と資金を持つ余裕がある人と、
一般庶民を中心とした、スポーツ活動に必要な時間と資金を持とうとすると就業に困る人の、
同一リーグでの競技環境の平等性を確保するために始まったのが由来です
こうした背景から、「上部プロクラブ専門リーグ」と「下部リーグ所属プロ契約選手」も、
欧州式昇降格リーグ体系では、ごく普通に両立することがあります
(興行目的に特化して体系自体を外部体系から分離する北米式固定制リーグ体系との違いも、
そこが由来です)

また、そうしたシステム全体を包括する欧州式リーグ体系にあっては、
スポーツ活動そのものが「地域共同体の活動全般の一部分」という位置付けの意味も持ち、
そういう意味に於いて、クラブと地域の一体性を前提とした、
地域生活環境全般の整備の中の一つとしてスポーツクラブ活動拠点を整備することも、
基本的には肯定されるわけです

もちろん、地方行政でのスポーツ環境整備というのは欧州に限らず北米でもよくあることで、
例えばアメリカでは、
「自地域内のプロスポーツ団体使用競技場の整備を目的とする特別税の徴収」が、
住民投票の対象事項となることもあり、賛成多数ならば自治体もそれに沿って行政を進める、
といったことが実際にあります

あなたのいう「税金依存体質」なる命題や表現は、率直に言って相当挑発的かつ曖昧であり、
そのまま「こうすべき」と回答し、またそもそも「その回答であなたが納得するのか」も、
あなた自身の想定する(理想的)状況・状態がどういったものかがはっきりしない以上、
今現在は何とも言えませんが、少なくともとりあえず、
「スポーツ自体の運営を行政組織から完全分離すべき」ということを意味・想定するならば、
それはむしろ非現実的な状況・状態と言わざるを得ず、
スポーツ自体の意義と存立基盤をむしろ脆弱にする恐れも高いと言わざるを得ないでしょう