>>152
起き上がってみたものの、こうするとなおのこと恥ずかしく、彼の前に座り込んでいた。唐突にそっぽを向いたり、俯いたり、どうも落ち着かなくて彼のほうを見られない。
彼も、仕方ないなという感じで「俺からするから、◯◯は目瞑ってこっち向いてるだけでいいから」と言うけれど、私も恥ずかしくて緊張して、目を瞑ったはいいものの彼の顔が近づく前に顔を背けたりしてなかなかできない。
こんなことをしているうちに日付が変わって、照れ隠しに、
私「…日付変わったね、眠たいなあ」
彼「分かった、そしたら、キスしたら寝よう」
私「…頑張ります」
なんて会話もした気がする。

何度目かのチャレンジのあと、私は意を決して、目を瞑って我慢。すると、ゆっくり彼が近づく気配があって、ふわっとキスされた。
唇が離れて、でも彼の顔を直視なんてできず、私は彼にぎゅっと抱きついて顔を埋め「うあぁぁ…恥ずかしい……」って悶えていた。彼は笑いながら私の背中を撫でてくれた。