数年前彼氏と同棲してた
彼氏がハムスターを飼ってて、私ももちろん世話してたし可愛がってた
その後彼の仕事の関係で250kmほど離れたところに引っ越すことになったんだけど、予算と職場への距離の関係でペット不可の物件しかなかった

彼は「こんな長距離移動に(ハムスターの名前)が耐えられると思えない」「ペット不可なのにハムスター飼ってたら退去させられる」と怯え始めた
今考えると引っ越しも職場からの半強制だったし、職場の環境が悪かったことで病んでたんだと思う
私は正直「長距離移動でも車なんだし様子見ててあげれば大丈夫でしょ」「ペット不可っていったって吠えるわけじゃないしバレないでしょ」と楽観視してたし、
それを彼にも伝えてたから分かってくれてると思ってた

引っ越しの一週間くらい前の日、彼がハムスターを手に包んでひまわりの種をたくさんあげ出した
いつもは肥満と病気を防ぐため一日一個なのにおかしいなと思っていると、彼が「今日は(ハムスターの名前)とのお別れをします」と言った
え?勝手に里親とか決めたの?と聞こうとしたそのとき、彼がハムスターの胴体をギュッ!と握った
その時のプキュ!ピュゥ…みたいな二段階で空気の抜ける音が忘れられない
ハムスターは突然のことにびっくりした顔で固まっていた
続けて彼がハムスターの首に親指をかけてグッと押した、つまり首を絞めた
ハムスターは目を見開きながらキュウ、キュウ、キュウ…と鳴き、手足で宙を引っかいていた
やがてハムスターが痙攣し始めると彼は指を離した
ハムスターは口をパク…パク…と開けて息をしようとしていたけどもうだめだった
その後は静かに動かなくなっていった

彼は泣きながら「ありがとう、(ハムスターの名前)、ありがとう」と言っていた
あまりのことに思考停止していた私も彼は狂ってると気づき、その夜は一睡もできなかった
その後、引っ越しや家賃の支払いはもうキャンセルできないから仕方なく遠い土地で一緒に住んだ
職場が変わったからか彼は明るくなってきたし、私に何かしてくることもなかったけどやっぱり恐怖が消えなかったので二ヶ月ほどで別れて元の土地に帰った
あのとき止められなくて本当にごめんとは思ってるけど今でもペットショップ入れないしハムスターの画像見るのも苦手