オカマとオナベで対応が違っても仕方ないのか?

ある高校教員、「男子生徒は女子生徒に比べ、自身の性について教員に明かさない傾向にある」と分析。
「今夏に開かれた複数都市の生徒指導部担当教員が集まる交流会で
男子生徒がスカートを希望した場合の対応について議論した。
社会の意識の変化とともに希望する生徒が出てくる可能性はあるので
本人への精神的なフォローや他の生徒への説明も含めてどのように対応すべきか
学校全体で議論を進めなければならない」と話す。

性的マイノリティーと教育の問題に詳しい鳴門教育大の葛西真記子教授(臨床心理学)は
「女子を自認する戸籍上男子の生徒は髪の伸ばし方やトイレの問題もある。
望む制服を用意すればよいという話ではなく、そもそも制服が必要なのかという議論も必要だ」と指摘。
教員の意識の重要性を挙げ「先生自身が性的マイノリティーに偏見を持っている場合
無意識に当事者の生徒を傷つける言動をしている恐れがあり
生徒は本当の自分を出せずに苦しむ。性は多様という前提に立てば
どのように生徒と接し対応すべきかが見えてくるはずだ」と話す。