「私には、5年程お付き合いしている彼氏が居ますので、鈴木さんがご結婚されている事は、気にされないで下さい☆」
「はい☆」
「それから、お金が必要な事情が有って、デリヘルの仕事はこれからも当分続ける予定です☆」
「はい☆」
「私に彼氏が居ても、デリヘルの仕事を続けても、それでも鈴木さんが望むなら、私は喜んでお付き合いさせて頂きますよ☆」
相変わらずカオリの言い方は優しいが、ん?ん?5年も付き合ってる本命彼氏が居るのにデリヘルで働いてる?
ん?ん?彼氏の公認か内緒か知らないけど、当分デリヘルを続けなきゃいけないお金が必要な事情って何?親や家族か本人の多額の借金?えー!?めちゃめちゃ重い話なんですけど?と一瞬の内に考えたが、表情に出さない様に必死で堪えていた。
このまま黙っていては駄目だ!
一瞬の間の後に、俺は笑顔で答えていた。
「彼氏が居ると聞いて、俺も少し気楽になりました。出会いがデリヘルですから、デリヘルも否定しません。本当に俺で大丈夫ですか?」
カオリに惚れて頭がお花畑だったので、あまり深く考えずに発言していた。
「大丈夫も何も、私も鈴木さんに運命的なものを感じて惹かれて居ます☆鈴木さんが私を想ってくれる限り、私は鈴木さんを裏切り、私から別れを告げる事は有りません☆」
「ありがとうございます☆これからよろしくお願いします☆」
「赤城咲子と言います☆これからは、咲子と呼んで下さい☆」
「俺は鈴木ヒロシです☆ヒロシって呼んで下さい☆」
「ヒロシさんですね☆では、ヒロちゃんって呼ばせて下さい☆」
「ヒロちゃんなんて呼ばれたら照れますね☆でも凄く嬉しいです☆俺も咲ちゃんって呼ぼうかな?☆」
「咲子でも、咲ちゃんでも、ヒロちゃんのお好きに呼んでもらって大丈夫です☆」
「わかりました☆」
「付き合う事になりましたので、ヒロちゃん、私と最後までシテみませんか?☆」
「え?w」
「私は彼氏が居ますので仕事では最後までしないと決めて居ます☆今も仕事中ですが、これからの時間は、プライベートとして過ごします☆ヒロちゃん私としたく無いですか?☆」
「したいです☆」
ヒロちゃんしてみない?何て咲子から誘われて、俺は俄然やる気になってきた!!