X



レッスルエンジェルス サバイバー 妄想スレ臨時 [無断転載禁止]©2ch.net
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0129名無しくん、、、好きです。。。垢版2018/11/11(日) 00:16:09.05ID:jgzdqrSI
理沙子「…なにやらリングが騒がしいわね」
上原「…おもいっきり事故ってるだろ。そういや今日誕生日だったか」
理沙子「もう日を跨ぎそうだけどね」
AW「上原さん!大丈夫ですか?」
上原「…お前たちか。ああ…大したことないよエンジェルホワイト」
武藤「後は任せてください、お二人ともイイ年なんですから」
理沙子「……武藤」
上原「…このシチュエーションで、それはないだろ武藤」
AW「あ、あの!彼女は悪気があって言ったわけでは……」
武藤「すみません、私はそう簡単に変われないです…先輩達みたいに」
上原「……ハハハ、ハハハハハ!それはそうだ、確かに!」
理沙子「…ふふ、永原が負けたのは率直に残念だけど……
    予想外のプレゼントね。これは」

永原(負けちゃったや……あはは。でも……全力を、出した…
   悔いは、ない………)


つづく
   
0130名無しくん、、、好きです。。。垢版2018/12/09(日) 15:49:53.94ID:hK67EJoq
祭りのあと

意外な形で決着したレッスル女王決定戦
しかしその余熱は、いまだ収まりを見せず……

アナ「リング上、大丈夫か?作業車衝突で…あっと容疑者です
   作業車から容疑者が出てまいりました!」
菊池「えぇ〜!?容疑者ってそんな……」
相羽「いやあの…これは仕方ないんじゃ」
杉浦「今の私達、どう見ても政権転覆を狙う過激派状態ですからね」
ノエル「…てろ、リスト……?」

理沙子「…あなたたち!こんなやり方で女王の座を狙うなんて
    お母さんは…そんな子に育てた覚えはありません!」
菊池「…え?え?ええええ!?」
吉原(…いい?しばらく芝居に付き合って頂戴)
相羽(…先輩?これはあの……)
杉浦(……了解、ここはお任せします先輩)

理沙子「たとえ後輩といえども、この行為は見逃せないわ
    理事の権限で逮捕、逮捕です!」
吉原(…それは無茶じゃないかしら)
杉浦(現行犯の緊急逮捕は市民にも権利があるので大丈夫かと)
ノエル(……たいほ……おなわ…?)
0131名無しくん、、、好きです。。。垢版2018/12/09(日) 16:16:58.99ID:hK67EJoq
菊池「…うう、こんなことになるなんて」
南「……それはこっちのセリフよ!私の渾身の下克上計画を!
  よくも…よくも邪魔したわね……菊池!」
菊池「え!?南先輩、まさかズルしようとしてたんですか!」
南「……あれ?」

理沙子(…今よ、龍子!バシッと、決める!)
龍子(…?なんだ先輩?ナニを言おうと……)
霧子(この場を収めるために、アドリブ利かせて、ほら、早く!)
龍子「(……ああ!そーいうことか)…語るに落ちるとはこのこったな!
   このドロボー南!新じょお…女王たるこのアタシが!
   この拳でもって、あ、成敗してくれるぅ〜!」
吉原(…ちょっと、芝居がかりすぎるわね)
理沙子(…この際、これくらいは大目に見ましょ)

??「それには及ばん!とぅっ!!!!!」
アナ「ああっとここで老人?が乱入か?しかし…
   あの顔あの声、どこかで見たような聞いたような…」
??「このワシがおる限り、正義を終わらせはせんぞぉ!
   ファイターならば、女だからって容赦せんもんねワシ!」
南(…くっ……そう、何もかもお見通しだったってこと…?)
??(いや、お節介な保険のつもりだったんじゃが……
   お陰で出番が増えたわい、ふぁっふぁっふぁ)
0132名無しくん、、、好きです。。。垢版2018/12/09(日) 16:54:18.15ID:hK67EJoq
??「ゆくぞ!これぞ、久しぶりのぉ!」
南「!これは………!ぐへはっ!!!」
アナ「ああっとこれは!老人が突如ジャンプ!凄い跳躍力!
   リング上の南に飛びかかりすかさずヘッドシザース!
   さらにロープ際で腕を捕らえぶら下がり!」
社長「……久しぶりに見ますね、あの技」
アナ「知っているんですか社長!」
社長「形こそ逆ですがあれはまさしく……」

杉山「ほう、あれは……」
三竹「…なんであったかのぉ?」
小野寺「超○絞○刑だろ?」
吉村「ちげーよアル○ィメット○スペナ○ティだよ!」

??(こんな形で、君らに技を伝授することになろうとは…
   因果なモノよな、ワシらは……)
南「……想像以上にこれはキツ……うえっ、ゲホッ!」

アナ「決まったーっっっ!!!!謎の老人に南、ノックアウト!
   さらに菊池容疑者を女帝・理沙子が確保完了!」
理沙子「さあ話を聞かせてもらうわ、こっちにいらっしゃい!」
菊池「うぅ…すいません、つい勢いというかパッションっていうか…」
相羽(先輩、それじゃまるでチンピラの言い訳…)
杉浦(……いえ、むしろ名演技だと思いますが)
ノエル(ちー……まー?)

アナ「乱入者・退場!これでようやくさっぱりしまし…」
龍子「してねー!こんな…納得いくか!」
アナ「あっと新女王、不完全燃焼な戴冠に文句たらたらの模様!
   気持ちはわからなくもありませんが…」
0133名無しくん、、、好きです。。。垢版2018/12/09(日) 23:23:58.44ID:hK67EJoq
??「おーいたいた。永原無事かー」
永原「……来島さん?」
来島「はは、まぁなんだ……惜しかったな。さ、引き上げようぜ
   動けない様だし、ほれ、肩貸してやるから」
永原「…先輩」
来島「ん、なんだ?」
永原「やっぱり…ほんのちょっと、悔しい」
来島「…そりゃとーぜんだ!負けて悔しいと思わなくなったら
   プロなんて辞めちまえ!…先輩達から散々言われたろ」
金井「いたたぁ……先輩!あたしも……頑張ったよ!ね、ね?」
来島「おー良く頑張った!でも、ケガしてても立てているなら
   最後まで歩いて帰れ!いいな!」
金井「…ぶー」

アナ「おっとそして…惜しくもリングアウトで敗れた永原選手!
   ボンバー来島選手に抱えられての退場!」
客A「永原……良くやった!次は勝てる!」
客B「諦めんなよー!」
アナ「おっとここで永原選手に暖かい拍手と声援!
   最後の粘りを見せたファイトに場内感動の嵐!」
社長「…今度はデスマッチではなく、正々堂々の試合を
   見てみたいものです」
0134名無しくん、、、好きです。。。垢版2018/12/09(日) 23:50:29.20ID:hK67EJoq
一方その頃、控え室では……

菊池「……はぁ、何とかごまかせた…のかな」
相羽「一時は、ホントに目の前が真っ暗になりましたよ!」
杉浦「…下手をしたら、獄中一直線でしたからね私達」
ノエル「はんざい……?だれが?」
相羽「なぎさちゃん……わかってるのかな…」

理沙子「ごめんなさいね。ああでもしないと、あの場は収まりが
    つかなかっただろうし」
吉原「まさか菊池がやらかすとは予想外でしたけど」
菊池「…穴があったら入りたい心境です」
理沙子「…あら、龍子……まだリング上で騒いでるのかしら」
吉原「困りましたねぇ、今更また私達が出ていくのも変ですし」

上原「…まだ近くに残ってるのが一人、いるじゃないか」
理沙子「…今日子?ケガの手当ては……」
上原「そんなもんあとでいい。とにかく今は……」
堀「私、行ってきます!」

KR(ん、あれは……?)
堀(市ヶ谷さんこっちー、気付いてー!)
KR(…あの大袈裟な手振り……猫踊り……かしら?)
堀(ちがーう!そうじゃなくてっ!!!こうっ!!)
KR(…合図?…ヤク…メ……サ…イ…?ははぁ成程……
  このワタクシの手でトドメを刺せと…それは良い趣向!)
堀(あれ……なんか……マズい予感……)
0135名無しくん、、、好きです。。。垢版2018/12/10(月) 00:29:34.42ID:eEBstQhe
龍子「あーもう帰る!何が女王だ!アタシは絶対そんなもの…」
KR「お待ちなさい女王(仮)!この清く美しきワタクシがいる限り
   あなたのような者の即位など断・じ・て認めません!」
龍子「…お前、あのヘンテコおめ…ん?なぁお前ひょっとして」
KR「ナニかしら女王(仮)?」
龍子「お前、市ヶ谷だろ!なに怪しい舞踏面付けてんだ!
   アレか、ついに狂ったか、走ったのか!」
KR「…誰です、その市ヶ谷とかいうヤツは!そ・れ・よ・りぃ!
   誰が募集中ですってぇ!?それはアナタでしょうが!」
龍子「何言ってんだ、アタシは三人だけだ、バーカ!」
KR「ハッ、桁が2つ足りませんわよ女王(仮)!」
龍子「…それもう明らかに常識のレベル超えてるだろーが!
   アタシをなんだと思ってんだ、変態仮面女!」
KR「三桁でプロ扱いとは笑止千万!何も知らぬド素人の発言!
   プロなら四桁から勝負が常識ですわよ!」
龍子「何の自慢してんだ、お前ー!!!!もういい、変態は!
   女王の名に於いて誅滅してやる、そこを動くな!」
KR「サンダー龍子、場所を変えて第二Rですわ!ついてきなさい!」
龍子「待て、この!」

アナ「えー……あの……聞くに堪えない酷い会話がなされたような
   その直後になぁんと!KR踵を返して去ってゆく!
   龍子猛然とこれを追う!新女王、早速一仕事開始だぁ!」
客A「わははははは、腹いてー!」
客B「お前ら、やっぱりこうでなくちゃな!」
0136名無しくん、、、好きです。。。垢版2018/12/10(月) 00:40:59.19ID:eEBstQhe
祐希子(…どうしよう、引き上げるタイミングを失った……)
南(…お互い、酷い扱いよね……。後で、文句言ってやるわ)
祐希子(…誰に?)
南(…決まってるでしょ。神様によ)
祐希子「…そうね。10年ほったらかした神様(笑)に
    文句と天罰…両方添えて送ってやるのはどう?」
南「…いいわね、それ。今年一番の当たりかも知れない
  神様も、上の方で苦笑いしてるわよ…きっと」

様々なトラブルを乗り越え?なんとか終わりを迎えた
レッスル女王決定戦。次は何が起こるのか……?


つづく
0137名無しくん、、、好きです。。。垢版2018/12/25(火) 21:21:42.95ID:hCMqAG3D
まんざらでもなかった模様

大会は終わり、取り敢えず決定したレッスルの新女王
しかし惜しくも敗れた永原と愉快な仲間たちは
いつものクリスマスパーティー兼忘年会に出ることに…

小川「……で、なんで龍子さん不機嫌なんですか」
龍子「当たり前だろ!なんだこのメンツ!集合かけたハズなのに
   半数以上が来やしねーとか!まとまり無さすぎだろ!
   ドンだけイチャコラしたいんだアイツら!」
石川「まぁまぁ、みんなの事情もあることだし〜」
龍子「市ヶ谷とか家庭持ちの先輩が来ない、来れないのはわかる!
   だけど後はなんなんだ!適当な理由つけて断りやがって!
   そんなにアタシと飲むのがイヤか!」

永原「…遅れてすいませーん。あれ、思ったより少ないですね」
吉原「そうね、いつもより少ないかも」
石川「いらっしゃ〜い。レッスル新女王祝勝会、兼もろもろの
   素敵なパーティーにようこそ〜」
小川「ささ、どうぞこちらに……あ、先輩はお酒でしたね」
吉原「勿論♪…ごめんなさいね気を遣わせちゃって」
龍子「……あー、どいつもこいつも急にリア充アピールしだして!
   どーせこっちは独り身だよ、独り身女王だよ!」
永原「……いい感じに回ってますねこれは」
吉原「絡み酒ねぇ、相変わらず。あ、そういえば永原?
   富沢も金井も来ないんでしょ?越後や他の人は?」
永原「……今日だけは、女の幸せと可能性を追わせてほしいって
   かなーり真面目な形相で言ってました」
吉原「ふぅ、がっつき過ぎるのも逆効果なんだけどね」
龍子「うぃ〜…そういう、先輩は、どうなんすか〜!
   哀れんでるんすか、アタシを、独り身女王を〜!」
吉原「……いくら私でも、ソコまで鬼でも外道でもないわよ」
0138名無しくん、、、好きです。。。垢版2018/12/25(火) 21:46:35.90ID:hCMqAG3D
六角「うーす、お酒をご馳走されに参りましたよ〜っと」
祐希子「……なんか、思ったより少ないわね」
来島「やーれやれ、俺らの結束も軽く見られたもんだ」
菊池「まぁまぁ…みんなにはみんなの予定がありますし」
龍子「おぅ!キチンと集まりに応じるとは中々感心なヤツら!
   女王自ら酌してしんぜよう、近うよれあはははは!」
祐希子「…これだもんなぁ」
来島「お前だって人のこと言えないだろ祐希子。いつだったか
   えらい暴れまわってただろーが。あのあと大変だったんだぞ」

永原「まぁまぁここは折角ですから……あ、これはどうも
   ありがとうございます、龍子女王様…」
龍子「……なんかその言い方だと、アタシが鞭振るってそうな
   感じなん……なんか、面白そうだな!誰か、鞭を持てぃ!」
小川「ちょっと龍子さん、ダメ!それはダメです!」
石川「あるわけないでしょ〜、というかあのコスチュームだと
   完全に本職にしか見えないから、駄目よ龍子〜」

六角「えー、いいじゃんやってみなよー。何事も経験だよ?
   最近そういう荒っぽい仕事出来るヤツ少ないしさぁ〜」
吉原「先輩が言うとわりかしシャレにならないですね」
菊池「永原……もう少し言い方考えなさい!」
永原「えー、あたしは悪くないですよー」
0139名無しくん、、、好きです。。。垢版2018/12/25(火) 22:12:22.66ID:hCMqAG3D
少ないながらも話に花が咲く永原と愉快な仲間たち
しかしやはり杯が進むにつれ……

来島「にしてもだ!金森や小縞、渡辺と若手陣が軒並み欠席…
   俺らが新人の頃だったら、間違いなくしばかれてるな」
祐希子「そうよそうよ!あたしらよりオトコが大事です〜♪って
    言われたに等しいもんね?ナメられたもんよね〜」
六角「まーなー。バレないようにやるのがあたしらのマナーなのに
   ああも露骨にやられるとチョイとね〜。示しが付かんよ、うん」
吉原「…まぁもし仮に、私の前でそんなことをしようモノなら
   見も心もバキバキに砕きますけどね♪」
菊池「うわー先輩、過激すぎぃ!」

龍子「…武藤や結城だってそうだ!本来ならアイツら辺りがもう
   レッスルを率いてしっかりやってなきゃなんないのに
   来やしねー!来やしねーよアイツら!」
菊池「自覚有るんですかねぇ〜?ホントねぇ〜?」
石川「んふぅ〜、もう少し、しっかりして、もらいたい、わね〜」
小川「仏の石川先輩に、こうまで言わせてしまうなんて……
   なんて罪深い二人なのかしら、うっうっ…悲しいわ…」

永原(……マズい。やっぱり、こう、なるんだ……)
0140名無しくん、、、好きです。。。垢版2018/12/25(火) 22:51:43.51ID:hCMqAG3D
六角「よしいけ女王!今こそ快物・リアジューに制裁を下すのだー!」
吉原「イケイケ、スイッチポーン!」
永原(…先輩、だから字面……)

龍子「…もしもーし武藤!今ナニヤってんだ!集まりだってのに
   顔も見せないとはさぞかし立て込んでるんだろーな!」
武藤(…先輩…?………いえ、クリスマスは静かに過ごす派なので
   あと……酒の席でも下ネタ!!!厳禁でしょ!!!!)
??(めぐみー、何処からー?)
武藤(ええ、うん先輩から…とにかく!こんな日とはいえ!
   えっちなのはいけないとおもいます!以上!)


龍子「ふん……なんだ、からかい甲斐のないヤツ」
六角「にしししし……いたろー?二人♪」
龍子「……いました」
祐希子「やーーーーっぱあの二人、デキてんじゃないのぉー?」
来島「おいおい、いくらなんでも…………いや、まさか」
菊池「うわぁ……アレですか、アレですねこれはぁ!イケません!
   後輩二人を邪なる道にぃ〜、走らせては!ここは!
   一番、菊池!イッキまぁーす!」
祐希子「って、飲むんかーい!あはははは菊池ヤるぅ〜!」
吉原「そう来るとは思わなかったわぁ〜、あなたたち中々やるわねぇ」

永原「……止めてー!石川さん、来島さん、小川さーん!」
石川「いいじゃない〜、こういう時くらい〜」
小川「秩序ある行動ができない人たち……あぁ、なんて悲しいの…」
来島「おーいいぞ、イケイケどんどーん!俺がぁ〜許ぅす!」
0141名無しくん、、、好きです。。。垢版2018/12/25(火) 23:13:02.54ID:hCMqAG3D
六角「よーし次は南だー、皆を出し抜いて女王になろうとした
   女怪盗を強襲して教習してくれようぞ〜」
龍子「先輩、それ、アタシの役目ー。ふぃぃぃい〜いい気分だぁ〜
   あれ、アイツの、番号……載ってないらぞ」
小川「龍子さん…これ番号…うぅ、ヒック…悲しいわぁ…」
龍子「でかしたろ小川!おのら南ぃー、女王位を簒奪せんとすた
   そにょ罪を、いみゃくそ償ってむらうとぉ〜」
永原「ちょっとダメやめて!南さんは多分今頃……その……」
龍子「うーぃ放せ永原!承知の上らんなモン!カレシとんデートの
   クライマックを、木っ端微塵としてくりぇるぁ〜!」
小川「ああ、暴政の始まりだわ……ふぅ〜、なんて悲しい……」
吉原「ナニいってるの、しれっと電話番号教えといて……
   さぁまだまだ呑むわよ、ジャンジャンばりばりぃ〜!」
永原「誰か、誰か止めてぇ〜!みんなやめてぇ〜!」

嗚呼永原の叫び、むなしく虚空に響き
いくつかの幸せ、今年も黒く染まりゆく……

つづく
0142名無しくん、、、好きです。。。垢版2018/12/31(月) 17:55:45.86ID:O9CwW3so
思い出とこれから

女王の暴走により修羅場と化したクリスマス
そして年末の上原誕生日会…しかし今年はいつになく…

越後「…説明はわかりますけど、上原さん」
上原「私だって立場がある大人だ。自分の私情で勝手をやるほど
   バカでも子供でもないさ」
堀「今はライバルだけど、元タッグパートナー……
  人の心や関係は、そう簡単に変わるものじゃないよ」
上原「で、理沙子より前に私の所に来るとは珍しいが……
   今度は私に鞍替えか、越後?」
越後「…私はべ、別に先輩のご機嫌取りや出世狙いが功名心とか
   そういうのでここに来ている訳じゃ…!」
上原「じゃ、何のためだ?」
越後「…本心を、お聞きしたくて」

上原「……本心は、あの時の私の行動通りさ。私が器用なのは
   どうもリング上だけらしくてな。嘘を付くのは苦手なんだ」
越後「…私達に向けられた敵意と、私達を助けてくれた好意…
   どちらも、私にはホンモノに見えました」
上原「そうだ越後。どっちも私さ、どっちもな。私とアイツの間は
   夫婦、とも違う…まぁちょっと、妙な関係でな」
堀(…前にも同じ様な事、聞いたことある気が…)
上原「そうか?まぁ…誤解は解けたようだな」
越後「…私も」
上原「ん?」
越後「…そんなパートナーに恵まれたい、ですね」
0143名無しくん、、、好きです。。。垢版2018/12/31(月) 18:39:15.98ID:O9CwW3so
理沙子「今日子、誕生日おめで…あら越後もう来てたの?」
越後「え、あ、ちょっと…もう済みましたので」
理沙子「そう?さて、早速だけど本題に……」

上原「…まてまて。お前のとこの三人、待たなくていいのか?」
理沙子「…それもそうね、待ちましょう。お茶でも飲みながら♪」
堀(…ズコーッ!!!)
越後(…ああ、思い出した。この人、これさえなければ…)
理沙子「えーと…あれ紅茶…紅茶は…ここ!あれ?」
越後「…ここ、上原さんの家です理沙子さん」
上原「お前……相変わらず天然で、マイペースなやつだ…
   もういい、私がやる!あれ?ない……」
堀「…もう切らせてます。ストックはこっちですよ上原さん」
上原「…ああそうか、すまん」
越後(…何で知ってるんだ?というより、なぜ自分の家の
   お茶の在処がわからないんだ!ああ…ツッコミたい!)
0144名無しくん、、、好きです。。。垢版2018/12/31(月) 21:13:07.44ID:O9CwW3so
金井「すいませーんまた遅刻しちゃ…あれ?」
富沢「あー寒いめんどーい早く抜けたーい」
永原「やった!タダご飯はおいしーたのしー」
龍子「むー、年末にめんどいとは思うけど…これも女王の務め
   先輩達のご機嫌を適当に取りつつ…」
上原「…声に出てるぞお前たち」
龍子「いやあの…でも、どうしてアタシだけ?」
理沙子「あなた個人の意見を聞きたいの。外向けではなく
    貴女が思い描く、レッスルの未来を」
上原「お前たち三人にも話してもらうぞ。普通天使代表として」
富沢(いやあの…普通天使って)
永原「ふーんだ。どうせ資質Cですよ、普通天使ですよー」
金井「資質Eは良い資質ー☆」
龍子「どうせ爆殺天…ん?なんだ頭が…爆発…いや爆、裂?
   むむむ……風邪、かな?」
越後「…その辺にしとかないと、マズいんで」
上原「…権利関係が非申告罪になるそうだからな。この話も
   いつ、消し飛ばされるか」
永原「権利権利、うるさくなりましたよねー」
富沢「グッズ関連の売り上げ、あたしたちに一銭も入らないのにねー」
金井「あたしたちのけんりはむしされたままか一!」
越後「…だから!地雷を踏みに行くのは止めろ!」
0145名無しくん、、、好きです。。。垢版2018/12/31(月) 21:45:11.27ID:O9CwW3so
理沙子「では…仕切り直します。レッスルのゲーム化が再度
    決定したと仮定して、機種は?」
富沢「アプリゲーで4年運営後にサ終!」
金井「ポチットナで3年後!」
永原「何年後かのピーエル5でサバイバー2移植!」
龍子「…どうでもいいが、お前たち早いな」

上原「…残念!正解は2年後にストームでバグゲーと化す、だ!」
堀「……正解とかあるの?これ」
越後「…もう少し希望のある未来をお願いします先輩」
富沢「甘い!越後さんは、あまりに甘すぎるっっっ!!!!!
   業界の今の惨状をまるで知らないなんて!」
理沙子「…製作能力低下が問題になってきていると噂だしね
    あちこちでトラブル続出とか」
富沢「現場はカネない人ないアイディアないの三ない状態なんです!
   このままでは業界が死にますよ!」
永原「…モラルないも含めて四ないだよ、レイちゃん」
金井「……それ、もうダメなやつだよね?」

龍子「…ホント詳しいなお前たち」
越後「龍……女王が知らなさすぎなだけです!」
0146名無しくん、、、好きです。。。垢版2018/12/31(月) 22:50:35.96ID:O9CwW3so
富沢「やれ萌えだ、バンドだ、アイドルだ、スタイリッシュだ
   もうそれ自体時代錯誤だって、何十年遅れだってもうさ!
   いつになったら気付くかな、業界の人!」
堀(いや……富沢って、アイドルレスラーだよね…?)
理沙子(だからこそ、の怒り……なんじゃないかしら?)
上原「…いつになく富沢が荒れてるな」
永原「すいません、レイちゃんはそっち方面のトークになると
   もうどうにも止まらなくなるんで…」
金井「どうぞくけんおーだね」
越後「でもまぁズレと言うか、妙な歯車の噛み合わなさ
   物足りなさ……そういう様なのはあるな」

富沢「何度も夢見たアニメ化!でもいつも現実に砕かれる!
   外注丸投げ絵、削って詰めてグダグダ話、アレ過ぎる演技!
   良くなったのは画質だけ!ああ黒歴史がまた一つ!」
永原「…止まらないね」
金井「……アニメ、OVA、アイディア……なんか頭が…うう…」
越後「おいどうした金井、顔色が…」
金井(前に真鍋ちゃんと闘った時にも、なんか頭痛が……
   前にも、同じ様な事が、あったの……?)

龍子「…まぁ、確かにに映像化されたとしても、悲惨になるのが
   なんとなく目に見えるな……」
理沙子「……今のままでは確かに無謀ね」
上原「○これや○も○レの二の舞になるのは明らかだからな」
堀「…タダでさえ、ニッチなジャンルですからね」
越後「……ふぅ。こうして見ると、本当に前途多難だな」
0147名無しくん、、、好きです。。。垢版2018/12/31(月) 23:46:45.60ID:O9CwW3so
理沙子「…取り敢えず新人を探さないと。後を継ぐ人がいなければ
    新作や映像化どころではないわ」
龍子「…そうすね。まずは闘える若手から集めないと」

新旧女王が認識を共有しつつ、引き継ぎを行うなか
富沢の個人的な不満ぶちまけモードはヤバいゾーンに……

富沢「一体いつまで続くのか、開始日にDLしてバグ&フリーズ嵐!
   ユーザー(あたし)はいつも有料デバッガー!いいおサイフ!
   そしてアプデでバグ増殖!ちくしょー○○○○○ー!!!」
越後「富沢…。お前は一体何と戦っているんだ……」
永原(またガチャでスッたんだろうなぁ……)
金井(あれだけとめたのに、こりないよねー)
堀(…お金使いの荒い女性は、男に嫌われる率No.1だよ?)
理沙子(…そうね。主婦なら、まして母親なら尚更ね)

富沢「もっと良作を!というか、あたしにもっと出番を!
   次こそあたしが主人公、あたしが女王よー!」
永原「ち、ちょっと!レイちゃん!」
龍子「ほう……つまり早くも、政権交代宣言と、こういうわけか?」
富沢「…ってあれ?これ、あたし……や ば い ?」
永原「…さよならレイちゃん、あなたの勇姿は忘れない!」
金井「じゃああたしそろそろ帰るね、さよ〜なら〜」

富沢「え、ちょ……あたしたちトリオでしょ、仲間でしょー!」
越後「…お前が調子に乗りすぎたのが悪い」

理沙子「…女王、あなたの権限でこの場は」
龍子「…どうも。では富沢…反逆と争乱の芽を摘み取るのも
   また女王の役目。許せ……!」
0148名無しくん、、、好きです。。。垢版2018/12/31(月) 23:58:32.79ID:O9CwW3so
富沢「ぼ、暴力はんたーい!ラブコメかもーん!」
龍子「…安心しろ、痛くしないから」

富沢「…あーははははやめてー!くすぐるの反則!あーははは!
   やーもう揉むのも反則!キャーあーははははははもう無理ー!」
龍子「えーいまだだ、まだ反省が足らない!」

理沙子「…昨今の事情を汲み取った上での、見事な判断だわ」
上原「…うん、見事な裁きだな」
堀「…単に趣味なだけのような気もするけど」

富沢「…次こそあたしが主人公〜!あーははははやめてー!」
龍子「…えーい観念せい、このお調子者!」

永原「…さよなら2018〜、こんにちは2019!
   レッスルは、これからも続くぞ〜!」


つづく
0149名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/01/31(木) 23:38:32.39ID:cxW/ROmr
挑戦者、現る!?

惜しくも女王になれなかった永原は
激闘で受けた深いダメージを癒す真っ最中
そんな中、金井が受けていたドラマ撮影に見学に行く事となり…

金井「…あたしは!死にましぇーん!あなたが好きだかりゃ〜!」
男「……結婚しよう、ミナコー!」

??「ん〜、カッ!いいよー、完璧再現!はいこれで
   今日おしまい、お疲れちゃ〜んだこれ!」
金井「は〜終わった……。ふ〜、おつかれさまでした〜」
男優「いやーミカちゃんさすが、振りも抑揚も実にナイス!」
金井「そりゃあ当然ですよ。あたしだってもう子供じゃないです
   日々成長してるんですから!」

永原「……ホントに成長したよね、美加ちゃん」
富沢「そうね……。撮影初期の頃は、控えめに言っても
   学芸会レベルの演技力だったしね」
金井「あー、二人ともひどーい!昔の話を持ち出してー!
   二人だって似たようなもんだったじゃない!」
永原「ふぇ!?あたしはソコまで酷くない……と……思う!」
富沢「そうよ!レイヤーの演技力なめないでよね!」

監督「はははまぁまぁ、二人とも褒めてやってよ
   このドラマも長く続けた甲斐あってようやくラストだ
   二人も、ゲスト出演を快諾してくれてありがとう」
永原「いやー、それほどでも♪」
富沢「あたしたちってホント献身的よね〜うんうん」
監督(…見え見えのお世辞にも、全力で爽やか返し……
   この二人、思ったより大物か?いやあるいはただの……)
0150名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/02/01(金) 00:22:55.15ID:q7OPUpHd
??「お、いたいた。サインくれ美加ちゃ〜ん」
??「誕生日おめでと〜、あと一回お願い金井ちゃん!」
監督「なんだね君達、関係者以外は……ってスタッフかお前ら!」

金井「えっ!?あの〜、そういう冗談は〜」
D「イヤ割と本気だから、押せば意外とイケるって聞いたし!」
AD「あ、え、そーなんすか?じゃあ俺も!」
カメラ「お、永原ちゃん!いやープライベ再現、ここで頼むよー」
永原「え、いや、あの……。困ったなぁ……」
富沢「ちょっと、なによ!なんであたしだけ除け者!?」
金井(レイちゃん、怒るのそこ!?)

カメラ「さぁぶわっと、どばっと!一回でいいから一回で!」
AD「ポロリもあると嬉しいなぁ〜、僕はな〜」
永原「やーもう誰か止めてー!」
金井「え〜ん、折角の誕生日がぁ〜!」

??「ちょっと待ったあ!」
監督「…なんだ今度は。ん、リンコス…あんたどっかで…」
0151名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/02/01(金) 01:11:26.59ID:q7OPUpHd
??「お前か、あたしの真似をしてるのは!成敗してやる!」
金井「え、あの…どちらさまですか?」
??「キューピー金井!覚悟しろッス!」
永原「…いや、金井ちゃんはキューピーじゃなくキューティー…
   ってこらー!やめなさーい!」
富沢「怪我人は無茶しない!ってあんた、まさか…レイン
??「あわわわわ、しー、名前はダメっす、色々と!」
金井「へ…?どうして、名前を出せないの?」
??「いやあの…今回の件はあたしの独断なもんで、その…」

永原「……なんか、めんどくさいチャレンジャーだね」
富沢「えー?今更なによ。○○○の○○○ンと言えば知らぬ者は
   いない位なんだから、へーきへーき!」
??「だから!あーもうむちゃくちゃッス!どうなってるスか!
   とにかく!どっちがホンモノのミカか、互いの尊厳を懸けて
   正式に、勝負ッス!」
永原(名前も明かせないのに勝負とか、無理でしょ……)
富沢(いや、てか、もう正体バラしたも同然だし……)

??「どうした!ビビったッスか、偽物!」
0152名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/02/01(金) 01:44:44.99ID:q7OPUpHd
富沢「ちょっと、誰が偽物よ!」
永原「レイちゃん!?お、落ち着いて、落ち着いて!」
??「や、ヤるッスか!?…そこの!」

富沢「…あたしたちはみんな、ギリギリのところでやってるのに
   初対面で、勝手に!人を偽物呼ばわりするからには!
   ニセモノにされる覚悟はできているわよね!」
??「むぐ…!と、とにかく…どっちが、ホンモノのミカにふさわしいか
   勝負……するッス!……今は、無理でも、いつか、どこかで!」
永原「……いきなりトーンダウンしたね」
富沢「……今ので正体バレバレじゃない」
金井「あの……おーい、あたしの……意見は〜?」


監督「…撮ったか、今の?」
カメラ「いやもうバッチリ、バッチ撮れてますとも!」

名前も明かさない謎の挑戦者?が現れ
勝手に勝負を受けた仲間……にひたすら困惑した金井
そして次回はついに……


つづく
0153名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/02/04(月) 19:49:51.57ID:0Y40XYBX
斉藤さんに春が来た

ナニやら怪しい挑戦者?に惑わされた金井
そして惜しくも女王の座を逃した永原に、思わぬ展開が…

永原「……と言われても、あまりにも急すぎて……」
龍子「アタシだって寝耳に水なんだよ。理沙子先輩から
   呼び出されて、お前を団長に任命するようにってな」
永原「…なんでまた急に」
龍子「準優勝なのになーんにも無しじゃカッコつかないだろ
   市ヶ谷や六角先輩、越後だって委員会の役職に就いたんだ」
永原「え、本当ですかそれ!?」
龍子「政治ってやつなんだろうな。真意はまぁわからないが
   大会運営に貢献した事実は認めるべき、だと」
永原「うーん…でも団長って言われたって」
龍子「いや正直だ、アタシだってよくわからないんだよ
   まぁ、副女王くらいに思っとけばいいんじゃないのか?」
永原「なんか、いい加減だなぁ……」
龍子「……お前から、いい加減って言葉を聞くとはな
   とにかく伝えたぞ。アタシはもー、慣れない会議と
   デスクワーク続きでクタクタなんだ」
永原「…女王にならなくて、良かったかも」
龍子「…そう楽させてたまるか。任命ついでに早速仕事な」
永原「えー」
0154名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/02/04(月) 22:43:50.81ID:0Y40XYBX
こうして無理矢理役職?を振られ仕事に駆り出された永原
内容は斉藤彰子の調……査?

??「…当なんだろうな?」
??「ああ、言いたくないことは言わんでいいぞ彰子」
斉藤「…だから名前で呼ぶな杉村」
杉山「杉山だっつーの!…ってもう飽きたぞこのやりとり」
斉藤「…私に話があると言ったな。なんだ」
杉山「…好きだ。と言った
斉藤「私は嫌いだ付き合う気もない少なくともお前とは絶対」
杉山「食いぎみに即答かよ!…ま、本題に入るか
   最近業界がヤバげなのは知っているな?お前が…
   知っている、言える範囲でいい。そっちの実情を
   教えてくれないか」
斉藤「……そっちは?有益な情報くらいあるんだろうな?」
杉山「…モチのロンだ。んじゃ場所、変えるか……」


永原「…んむむむ、斉藤さんの経過調査を依頼されたはいいけど
   トレーニングと称してふらっと出ていったと思ったら
   道端で堂々逢い引きシーン……!サスペンスの予感!」
0155名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/02/04(月) 23:18:42.62ID:0Y40XYBX
斉藤「……これだ。あと言っておくが、個人情報は書いてないぞ」
杉山「…今時ペーパーメモとはね。まぁ、これでも大分マシか」
斉藤「デジタル通信は簡単に情報流出するからな。用心のためだ」
杉山「結構。どっちも公式発表なんざ信用を失って久しいしな
   マスコミなんてどうせいつもの提灯記事だろうし
   醜聞まみれのアホ臭いネタなんぞ俺には興味な
斉藤「…無駄口叩くな、次!」
杉山「おっとわかったよ、へいへい…」

斉藤「…にしても、お前の方は口頭か!お陰でメモを取るのが…
   く、書きづらい……」
杉山「俺は頭が良いから記憶できてんの!あ、あと○○○な
   最近フラれてやんの。○○は嫁に逃げられたらしくて
   かなーりイライラしてやがんの。行っとくか?」
斉藤「……要らん!全く…情報収集すらままならないな
   ……まぁ、こっちの情報と照らし合わせても多少の
   ズレはあるが、ウソは付いていないみたいだな」
杉山「あくまで個人の視点、感想レベルだし問題ねーよ
   ところで…あの影から飛び出てるポニテ、お前の連れだろ」
斉藤「…な、永原!?いつから後を付けられ……」
杉山「…大した情報管理能力だな、彰子」
斉藤「…うるさい!名前で呼ぶな!あいつ……!」

永原(あ、話終わったのかな……?え、うわ!?こっちにくる!)
斉藤「な〜が〜は〜ら〜!」
0156名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/02/04(月) 23:44:19.76ID:0Y40XYBX
永原「斉藤さん、おめでとう!ようやく春が……うぇっ!?」
斉藤「何しに来た永原!大事な交渉の最中に……」
永原「式は和装?指輪はおいくら?ひょっとしてもう授かり…
斉藤「んなわけあるか!○○○じゃあるまいし!
   あいつからは有益な情報を……あっ、メモ……?」
杉山「おーい永原、久しぶり。お、メモ忘れてるぞ彰子ー」
斉藤「返せ!…と、というわけで、情報交換してただけだ!
   無論、機密情報は一切渡してない……本当だ!」
永原「…本当に〜?あたし調査に来たんですよ?斉藤さんが
   ナニやら怪しい行動を取っているから、調査しろって…
   そしたら、こっそり出掛けるんだもん!」
杉山「…まぁ、疑われるわな。俺としては歓迎すべき…」
斉藤「…するな!」

永原「なーんだつまんないの。あ、もしも〜し本部?
   斉藤さんは白!シロで〜す!以上、報告終わり!」
杉山「…ほぅ。本当にシロだ」
斉藤「…!?おま、なぜ、私の……知っているんだ!?」
杉山「おーいいね。当てずっぽうも時に当たるモンだねぇ
   やはり己の心の様に輝く白こそ……」
斉藤「…黙れこの破廉恥男!」
0157名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/02/05(火) 00:46:45.61ID:yT/C/+uS
杉山「ほほぅいいのかな?こっちには切り札がある…
斉藤「なんの切り札だ!」
杉山「社長……

斉藤「…!?そ、そんな?なんで……」
杉山「さぁ、どうしよっかな…俺はどっちでもいいが……」
斉藤「く……うぅ……。どこまで……」
杉山「おっと、今日はここまでだ。ネタの続きは後でな……んじゃ!」
斉藤「……待て、待ってくれ!行かないでくれ、もう少し……」

永原「……あーあー本部、聞こえますかー?斉藤さんが
   遂にピンクにハマりました〜。クロです、真っ黒でーす」
斉藤「…?なんのことだ、永原」
永原「…これは尋問が必要ですね。斉藤さん、確保!
   レッスルでは、通常会話はいかがわしくないレベルに
   留めなくてはならない!明らかに違反です!」
斉藤「…って、あ!ち、違う!これは、た、たまたま……
永原「斉藤さん!また言った!本部、本部、聞こえますか!
   斉藤さんはどこかの社長になんやかやあって奪われた模様!
   直ちに調査し、必要なら適時処理致します!」
理沙子(…こちら本部。斉藤選手の処遇は観察…観察に留めなさい
    事に及びそうになった場合のみ、強制処理を許可します)
永原「あ、はい…らじゃ!」

斉藤「待って……。違う、その……私は……!」

いきなり斉藤さんに飛び出したピンクな疑惑
社長とは一体どこの社長なのか?やはり大人の汚い関係なのか?


つづく
0158名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/02/14(木) 19:27:24.07ID:poaHUGpr
そう言えばバレンタインデーだった

ついにあの斉藤さんにスキャンダル発生!?
委員会本部に連行された斉藤さんと永原ははたして……

永原「……長いなぁ、待つの」
斉藤「だから違うんだ!あれはただ、練習していただけ…」
永原「あーはいはい言い訳ならあっちで聴くから」

越後「……次の方、どうぞー」
永原「あーはい……ってうわ、越後さん!?」
斉藤「違うんだ、違うんだ……。そういうことじゃなく……」
越後「…ああ永原か。ということは……ああ、あの件か
   コレで今日9件目……全く、査察官というのも楽じゃない」
永原「…苦労が滲み出てるね越後さん」
越後「何もかも人手が足りないからな。肝心の委員会も
   この前のやらかしの件で理事が軒並み追放、謹慎されて
   今や数名しかいない。理沙子さんなんかは風通しが
   良くなったと喜んでたけど……はぁ」
永原「…まぁ、今の状態で人は増やせないもんね」
越後「お陰で役職を兼務させられる羽目に…。あぁ、肩が…」

斉藤「越後!私は無実だ!お前だって知っているだろ!
   私は神に誓って…その…アレなことはしていない!」
越後「あーはいはい、ちょっと待ってくださいね先輩
   先輩は監察処分となってはいますが、ちょっと今から
   二、三聴取したい事があるので…」

永原(…う〜ん、仲間に対してもこの事務的な対応……
   越後さん妙に融通が効かないトコあるから、心配だなぁ…)
0159名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/02/14(木) 20:01:17.20ID:poaHUGpr
??「ねえちょっと聞いて聞いてよ〜!」
??「もう酷いんですよ〜失礼しちゃう!」
越後「…なんだ今度は!まだ審査が終わってません!
   順番通り並んでお待ち……ん?藤島に……渡辺?」
藤島「ふぇ〜ん聞いてよ聞いてよ越後〜!最近どこも酷いのよ!
   理由つけて参戦拒否されてばっかり!」
渡辺「酷いのになると、もうお前らの旬は過ぎた!潔く引退して
   その体を活かしてそっち系に転職すれば〜的な事を!
   試合中に!遠回しに野次られたりするんですよ〜!」
藤島「コレって最早パワハラ、モラハラよ!査察部動け今すぐ!」
越後「…わかった!わかったから少し落ち着け!」
永原「…アイドルレスラーも大変なんだね」
越後「どうしてこう次から次へと……」

斉藤「……そりゃちょっとドキっとはしたさ…私も女だからな…
   だがそれが罪になるというのか!?あるだろ誰でも!
   そういうことくらい!」
藤島「訴えるわ、訴えてやるわ!会社の、社長のバカー!
   西陣織いつになったら買ってくれるのよ〜!」
渡辺「人をおっぱいダンサー呼ばわりして、散々軽口言う癖に!
   胸ばかり撮ってくるの、も〜許せない!頭来た!」

越後「あーもう……お前ら、だまらっしゃーい!!!!!」
永原(…あー、越後さんが遂にキレた……。まぁ当然だよね)
越後「はーはー……。取り敢えず……一人ずつ……頼む……」
0160名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/02/14(木) 20:29:41.17ID:poaHUGpr
永原(…当分終わりそうにないな、こりゃ。外で待ってよ)

??「…おやキミは…。永原か」
永原「…え、え?あ、はいあの……失礼ですが何処かで…」
社長「いやいや失礼しました。僕は……そう、社長…社長だ
   本来君達の上司……になるはずだった者さ」
永原「…へ?あの、どういう……?」
社長「しかしその必要はなかった。僕がいなくてもキミは…いや
   君達はしっかりと個々に、存在していたんだ……」
永原「?????」
社長「……失礼、ついね。嬉しくなるとつい感情が昂る…
   ついついニヤける悪い癖が未だに抜けない」
永原「はぁ……(変わった人だなこの人)。あ、そうだ!そうですよ!
   今日バレンタインじゃないですか!チョコ、あるんです!
   義理のしか、ないんですけど……」
社長「……うん?僕に?」
永原「…変かも知れませんけど、こういうのも何かの縁だと思うんです!
   もし良ければ……はい、どうぞ!お返しはいいですよ!」
社長「……本当に変わってるねキミ。好意を無にするのも
   失礼だからね、有り難く頂くよ」
永原「…えー、そんなに変わってます?」
社長「…いや、うん。一言多いのも僕の悪い癖か、これは」
永原「ですよ!ふふふー」
0161名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/02/14(木) 20:53:10.86ID:poaHUGpr
斉藤「……ふぅ、なんとか疑いは晴れたか。ん……ん?
   しゃ、しゃ、社長!?」
社長「ん…斉藤か。んー……まぁその、なんだ…」
斉藤「あ、あ、あ、あ……あの今日はですね!私と社長がその
   あらぬスキャンダルが事実無根で訴えましてその
社長「いや、僕もその件で呼び出されてね。誤解が解けたようで
   なによりだったよ、うん」
斉藤「あ……はいそうですね………はい、はい!」
永原(……え?なにこの……妙ちくりんな空気……?)

斉藤「あ、その社長!改めてあとでお伺いして……」
社長「いやいや、今日はもうお互い忙しかったでしょうし……
   用件なら、後日改めてということ
斉藤「そこを是非!今日中に!」
社長「!?わ、わかり……ました。それではまた、後程……」

斉藤「……無理を承知頂き、有り難う御座います社長!押忍!」
永原(…斉藤さん、顔が強張り過ぎ……)
0162名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/02/14(木) 21:27:15.63ID:poaHUGpr
場外で女の闘いが繰り広げられている間にも
査察部の部屋では、なおクレームの嵐が……

藤島「ね〜越後、聞いてるの、ホントに〜?」
越後「聞いてるって!全く……しつっこいぞ藤島!」
藤島「だってぇ〜。今大会だって私達、待機メンバーだったしぃ〜
   試合すら組んでもらえなかったしぃ〜」
渡辺「先輩はいいですよねぇ〜。ちゃっかり実行役員入りしてたし」
越後「…ふふん、中間管理職歴20年以上の私の適応力をナメるな!」
藤島「それ、自慢すること?」

社長「…越後くん、もう退散してもいいかな?」

藤島「…いたー!社長〜、私苛められてるのぉ〜。この生まれつき
   備わった天性のアイドル力に嫉妬した若手たちにぃ〜」
渡辺「酷いんですよぉみんな〜。私達がオワコンビとかなんとか
   ホント下らない造語で罵ってくるんですよ〜」
社長「…僕、お邪魔だった?」   越後「…その様ですね」
社長「…用事を思い出したので、これで失礼!」
藤島「待て〜、西陣織〜!」
渡辺「待って社長、話を聞いて〜!半日でいいから〜!」

斉藤「…さて帰って用意しておいた……ふふふ。永原、帰るぞ!」
永原「…立ち直り早いなぁ、斉藤さん」
斉藤「当たり前だ!私の心の炎は!今只一点を、焦がしている!」
永原「…うん、頑張ってね。炎上しない程度に」

まさかの本気疑惑が新たに浮上した運命の2・14決戦
当然このあと、社長の周辺でちょっとした小火騒ぎが起きた事は
想像に難くない……

つづく
0163名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/02/28(木) 21:57:03.41ID:FKqvsz3J
公式がプッシュしたモノは大概アレ

大会準優勝に終わりながらも
団長というよくわからない役職?を得た永原
そんな永原にも徐々に変化が……

永原「…で、参加してみようと思うんだ」
富沢「……やめといた方がいいって、絶対」
金井「そうだよ死んじゃうよ!」
永原「ううん!あの大会でハッキリとわかった……
   力は、付けるより維持する方が遥かに難しいんだって!」
富沢「ちょっと……あんたどうしたの、頭だいじょぶ?」
金井「ちづるちゃんがマトモな事言ってる…おかしい!ニセモノだ!」

永原「ひどいよ二人とも!……まぁ、それはひとまず置いといて!
   今まであたしは、ただなんとなーく……漠然と?
   試合をこなせばいいと思ってた。大会に出たのだって
   力を試す程度の気持ちだった。けど先輩達や他のみんなは
   選手生命懸ける程の意気込みで臨んでたんだって…」
富沢「……」
永原「だから…どうせなら今度こそちゃんと女王を目指して!
   厳しいと評判な先輩の特別訓練に参加してくる!」
金井「ふぇ〜、どこまでもポジティブだね」
永原「それが取り柄だもん!じゃ行ってくる!」


金井「…行っちゃったね」
富沢「…まぁ、アレを一度でも味わえば考えも変わるわよ」
0164名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/02/28(木) 22:53:56.61ID:FKqvsz3J
かくして業界1厳しいと評判の吉原の特別訓練に
参加することになった永原
しかし悪夢はここから、始まったのである……


吉原「よく来た!私が新しい選手育成統括部責任者の吉原泉だ!
   私と話す時は前後にマムを付けろ、いいな!お前は!」
永原「は……いー…マム、永原ちづるですマム!」
吉原「早速噛んだわね永原!この私をナメているのかしら?
   腕立て追加、減点1!はい次、貴女の名は!」
千種「ま…マム、結城千種でありますマム!」
吉原「あ〜ら、随分可愛いお声だ事。もうイイ年なのにねぇ!
   プロレスをナメているのか!気合いが足りない!
   マウントパンチかますとき位の気合いを込めろ!」
千種「う…マム、イエスマム!」
武藤(…なによこれ、ただのシゴキじゃない)

吉原「……今ボソボソ話したのは誰だ!誰が喋る事を許可したか!
   規則も記憶ももう落っことしたか、このクソ○○○女共!」
0165名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/02/28(木) 23:30:51.01ID:FKqvsz3J
草薙「マム、多分彼女だと思いますマム」
吉原「お前は…草薙みことか。なぜ憶測でものを言った!
   そんな曖昧な態度で、実戦ができるものか…ふんっ!」
草薙「!?……うぐぐぐく!」
吉原「ふん、何故後ろに回られて無警戒のままだ!案山子かお前は!
   今のが実戦ならお前は1分22秒で落とされている!」

相羽「うう…うわぁ〜!もう嫌だこんなの〜!」
永原(!相羽……ちょっと!)
吉原「ん……!誰でもいい!逃亡者を取り押さえろ!
   一人でも逃した場合は全員、不名誉除隊とし即追放!」
千種(…除隊?)
武藤(…めちゃくちゃよこんなの)

永原「…はーはー…逃げちゃダメでしょもう」
相羽「うう…イヤだ、死にたくない…」
吉原「なんたる腑抜け!自分たちで集まっておいてこの様!
   そんなことで、この激動の業界を生き残れるモノか!」
千種「……」      武藤「……」

吉原「お前たちはクズかダニか!この作品で最も劣る天使か!
   萌え〜な感じのキャラデザと無駄に豪華な中の人で
   過剰にちやほやされたテンプレ美少女どもめ!
   全く…こんなのをエースに推した彼らのセンスを疑うわ!」
千種「…あの人たちへの暴言は、やめてください!」
武藤「…ちょっと、千種!」

吉原「…おやおやまたお出ましかしらね結城!何度も言ってる通り!
   きちんとマムを付けなさいマムを!」
0166名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/03/01(金) 00:01:12.19ID:D17jovUB
千種「…今日は私の誕生日なんです。それを承知で私はここに
   ここに来ました!今日を……未来の女王・結城千種の!
   始まりの日に、するために!」
永原(…おお!ちょっとカッコいい!)

吉原「ふぅん……いいわね。あなたはレスラーとしての覚悟が
   ほんの少しは身に付いてきたのかしら。でも……」
千種(……来る!)
吉原「…愛だ、夢だ、希望だ、未来だとそれらしいことを
   文字や言葉にするだけで変わるほど、変えられるほど!
   私達の状況は……甘くはないのよ!」
千種「……!マム、イエス!マム!」
吉原「……今日はこれまで!入浴、食事後直ちに就寝!
   明日も厳しいわよ!」

永原(…ふえ〜、なんか圧倒されっぱなしだった)
草薙「く……大丈夫でしたか結城さん」
武藤「この仕打ち……後で、絶対仕返ししてやるわ……!」

千種「イイのよめぐみ。目覚まし代わりに丁度良かった」
永原「えー?これからシャワーしてゴハンで寝るのに〜?」
相羽「…あの先輩、そういう事じゃ…」
武藤「……はぁ」
永原「あー、今の!先輩にたいして度重なるブレイ〜!
   マムと呼びなさい、マムと〜!」


壮絶な吉原の拷問式エース育成術1日目が終了
永原たちは最後まで耐えられるのか……?

つづく
0167名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/03/01(金) 21:06:56.35ID:D17jovUB
レッスルは衰退しました

さらに上を目指すために吉原の特別訓練に参加した永原
しかし初日から手酷い扱いを受けることに……

吉原「よし!今日は特別コーチを呼んである!全員礼!」
一同「マム、イエスマム!」
南「はいどうも、南利美です……ってなに、お前ら!?
  新人相手だって聞いてたのに……」
永原(うわー聞いた聞いた、今の?)
武藤(めちゃくちゃ声色変えてたわ)
千種(…ちょっと、違和感感じたよね)
草薙(まぁ…瞬時に元に戻りましたが)
相羽(あの…先輩たち…)

南「はーいソコまで!先輩の前で堂々ヒソヒソ話とはまぁ
  相変わらず余裕ね!ひょっとしてあれだ、勝てないから?
  私や来島じゃ、あなたたちには勝てないからかしらぁ?」
永原(うわ、やばいスイッチ入った…)
武藤(…ホント、昔の小さいことをいつまでも……)
千種(…でもあれはめぐみも悪いと思うよ)
草薙(私達までとばっちり……先が思いやられます)
相羽(うう……もういやだ……)

南「なぁにその文句タラタラな目は!まだ調教が足りないようね!
  全員今すぐ外出てランニング!付いてきなさい!」
武藤(調教ってなによ、調教って……)
千種(…今日も厳しくなりそうだね)
0168名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/03/01(金) 21:37:56.02ID:D17jovUB
こうして練習前のロードワークに出た永原たち
しかしここでもさらなる地獄が……

南「新作 待っても 出てこない〜」
一同「10年 経っても 出てこない〜」 
南「中の 人たち ○0台〜」
一同「チビっ子 たちには 内緒だよ〜」
南「何人か 声も 変わってる〜」
一同「大人の 事情だ 仕方無い〜」
南「時々 演技が ズレている〜」
一同「というか みーんな 忘れてる〜」
南「許して!ゴメンね!」  一同「覚えて!いないの!」
南「もっと!出番が!」   一同「欲しいの!お願い!」

南「ふぅ…よぉーしランニング終わり!次は中で耐久訓練!」
永原(…はぁ〜、なんて酷い歌……)
武藤(口も耳も腐り落ちそうだわ……)
千種(…ひ、ひどすぎる……)
草薙(…プロに対する、ひどく侮辱めいたなにかを感じました)
相羽(地獄だ……ここは地獄だよ……)
0169名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/03/01(金) 22:09:12.76ID:D17jovUB
吉原「…ほらほらどうしたの!まだまだ特訓は始まったばかり!
   もうやめる?やめちゃう?まだまだ絞めるわよ〜♪」
永原「うぐっ…!まだまだぁーっ!」
武藤「…んむ、ぐぁっ!」
南「ほらほらほらぁ〜、どうしたの武藤?効いてるみたいねぇ?
  たった十数発のローキックで悲鳴上げててチャンプ気取り?」

千種「反撃一切不可で、先輩達の苛烈な攻めに耐えきる訓練…」
草薙「…これは厳しいですね」
相羽「やっぱりボクには無理だぁ〜!もう帰る帰ります〜!」
吉原「…誰が帰っていいと言ったか!相羽!
   どうやらお前にはマンツーマンでの指導が必要な様ね!」
相羽「うわぁ〜、許して下さい〜!」

永原「うえぇ〜、もう無理〜」
武藤「…うくっ、げほっ……」
南「成程……先輩達の指摘通りね。あなたたち5人には
  女王に必須な、ある重要要素が欠けている!」
千種「え?」  草薙「それは…」  相羽「へ?」
南「それは……扇情、すなわち色気よ!あなたたち5人は
  ハッキリ言って…芋!端的に言えばエロくない!」
永原「…うぇ!?なんてこと言うんですか南さん!」
0170名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/03/01(金) 23:04:48.07ID:D17jovUB
吉原「いいえ、南の言う通り!あなたたちには致命的に!
   女王として色気が足らない!全くに魅せられない!」
武藤「…マム、それはコスチュームの違いですマム!」
吉原「口答えするな!あなたたちは立ち振舞いから言動から
   全くに女学生のそれ!仮にも女王を目指す人間が
   艶の一つも出せないでどうしますか!」
永原(いや、あの、龍子さんも正直艶があるとは……)
相羽(ちょっと、先輩…)

南「…聞こえてるわよ永原。あとで本人に制裁されるとして…
  永原!人の事言えるのあなた!」
永原「…そういう南さんはどうなんですか!」
南「……悪いけど、色気なら私は麗華より上をいく自信があるわ」
武藤「…言い切りましたね」
南「当たり前でしょ。自分に自信のないものはここで生きていけないわ
  さあどうする?お子様には無理な相談かしら〜?」

千種「……やります!やらせて下さい!」
武藤(ちょっと千種……!)
南「んんん〜、いい返事だわ。その返事を聞きたかったのよ、結城!
   では特訓再開!急所を避けつつもいと艶やかなる受けっぷりを
   見事マスターして魅せなさい!草薙、あんたもよ!」
千種「はい!」  草薙「…承知しました!」

永原(…これ……大丈夫かな……)
0171名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/03/01(金) 23:46:01.12ID:D17jovUB
千種「!…うぅ〜!……ま、まだ……!」
草薙「ふ……あぁ……!んうっ、くっ……」
吉原「ん〜いいわ!受けのなんたるかがようやく
   体でなく心で、魂の奥底で理解できたようね!」

永原(あああ…予想した通りアレな展開に……て、武藤!?)
武藤(…………いい………。千種……)
相羽(なんでちょっと嬉しそうなんですか先輩……)
永原(止めようにも、下手に止めれば食後のデザート抜き…!
  この地獄の中で唯一の救いである甘味まで失ったら…
  ここは、我慢……。我慢の一手!)

南「んー、スッキリしたー。指導の依頼と女王になり損ねた
  鬱憤晴らしを同時にこなすなんて、やっぱり私は
  類稀なるセンスの塊よねー」
吉原「こらこら…聞こえるわよ南」


指導という南の憂さ晴らしに付き合わされた永原たち
そして最後の刺客が……

つづく
0172名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/03/03(日) 15:53:12.25ID:OPhW90Hj
この二人の成果も知れない

吉原と南にさんざんしばき倒され、虫の息の永原たち
そして最後の教官?が到着する……

祐希子「ふふふ……よーし3月3日雛祭り!あたしの生誕祭!
    覚悟はいいかイモムシどもぉ〜!」
永原(うわー……最悪な人が来た……)
草薙(調子に乗ると際限なく何処までも突っ走る先輩……危険です)
武藤(貝殻水着とか普通にやってたものね……)
千種(……センスが80年代で止まってるよね)
相羽(デビュー前に、男二人を軽くのした元ヤンとかなんとか…
   ああいやだ……今度こそ殺される……)

祐希子「そこ!さらっと要らんこと言うな!先輩に対する
    敬意を、骨の髄まで叩き込んでほしいようね!?」
吉原「はいはいソコまで。今回は総仕上げよ〜、元主人公で
   女王経験もある新崎祐希子教官、紹介を!」
祐希子「元じゃないです、今もです!…永原!あたしから
    主人公の座を奪おうったって、そうはいかないからね!」
永原(あちゃ〜、目を付けられた……)
千種(…そりゃ、一番元気そうでしたもん)
武藤(……まぁ、風避けにはなるかも)

祐希子「永原前に出ろ!先ずはお前を例に、女王の在り方を
    じっくりたっぷりと説教してやる!」
永原(このノリノリぶり……長くなりそう)
0173名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/03/03(日) 16:38:29.55ID:OPhW90Hj
祐希子「永原、あんたが今…思っていることをズバリ当てる!
    ……この腹黒ピンクの説教、長くなるかなぁ〜、ね!」
永原「!……な、なぜそれを!?…………あ……」
祐希子「…ふぅ〜ん、やっぱりねぇ。ギャルゲのピンク髪は
    暴走キャラ……などという迷信を未だ信じるとは!
    このピンク差別主義者め〜!」

千種(あ……)    武藤(……簡単に引っ掛かるなんて)
永原「うわ〜んお許しを、この通り!地に、頭を伏せごめんなさい!」
祐希子「……嘘だっっっ!お前はウソを付いている!
    取り敢えず謝れば、頭の弱いピンク髪なら容易く騙せる!
    心の中で舌を出しながら、そう思っている!」
相羽「…あの…土下座までしているんですから」
草薙「…何卒ここはお平に……」

南「は〜いちょっといいかしら?あなたたち、永原を庇うの?
  なら……同意件と取って、いい訳ね?」
相羽「は……!?あのいえ……」
草薙「その様なことは、決し……

祐希子「嘘だそんなことっっっ!!!!!お前たちは、あたしを!
    心の底では見下している!……上下関係をいいことに
    同僚や後輩を虐めまくる、元ヤンヒス女……と!」
武藤(…さすがに、そこまでは思ってないです)
千種(…割合近いことは想像してたんだ)

吉原「あらあら、残り二人もなんだか不服そうな態度ねぇ〜」
南「…なら、そこの二人も連帯責任で追加ね?」

永原(うぅ……理不尽だ、理不尽すぎる……)
0174名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/03/03(日) 17:24:06.31ID:OPhW90Hj
祐希子「いい!女王たるもの、いついかなる時も!タイトルのために
    応援してくれるファンのために!尽くさねばならない!
    陰で相手を見下し嘲笑し、利用し蹴落し一時の安息を得る
    そんなあんたたちが女王を目指す?笑わせないで!」
永原「いや…南さんも、結構やっていたような…」
南「…何か言った?永原」

祐希子「…あたしはあんた達の様な、生意気、陰湿、貪欲な
   後輩を差別しない!平等に価値が無いからね!」
武藤(……く、なによ!さっきから好き放題!)
千種(めぐみ、こらえて……!ここで殴ったら!
   認めることになる!私たちが感情で動くだけの
   スタートラインにすら立てない女だって……!)
草薙(…武藤、ここは堪えて。私たちにも誇りは、ある……!
   もうこの程度の責めには……動じない!)
相羽(ボクだって……一人でも闘うために、ここに来た!)

吉原「ふぅん……少しは成長したみたいね。てっきり
   いつもの通り感情的になって一悶着起こすかと
   思ったのに」
永原「……マム、鍛えられましたからマム!」
南「…女王は、軽はずみな言動や行動をとってはならない!
  艶とともに、あなたたちに足りない要素…それは思慮深さ!
  気遣いというやつよ、わかる?」
吉原「本来!齢を重ねた女ならば誰しも備えるべき当然の要素!
   しっかり叩き込んで帰りなさい!いい、わかった?」
千種「マム、基礎百編しかと叩き込みますマム!」
武藤「マム、ご指導ご鞭撻ありがとうございましたマム!」
草薙「マム、しかし対戦する時は手加減致しません!
   何卒ご容赦のほどを、マム!」
相羽「マム、あ……え〜と……頑張りますマム!」
0175名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/03/03(日) 17:58:20.40ID:OPhW90Hj
祐希子「…ふぅ。意地悪おねーさん役も、疲れるものねー」
南「なに言ってんのノリノリだったくせに」
吉原「さーて……ではお仕置き開始!」

永原「え!?だって今さっき……」
吉原「何言ってるの。さっきのはあくまでも指導の一環
   教官に無礼な態度を取った罪は消えてないわよ♪」
武藤「…マム、ならこちらも全力で抵抗いたしますマム!」
南「武藤、いつ私達が相手をするって言ったかしら?」
祐希子「あんたたちの相手は……こちら!」

??「は〜、やっとの出番です〜」
??「何が始まるです?」
??「ぼこぼこにしていいです?」

永原「え……?なに……この……何?」
草薙「…浮いているんですが」   相羽「か、可愛い……」

祐希子「う〜んと、どっかの森の妖精さん……だったかな?」
妖精赤「ひどいです〜忘れてるです〜」
妖精黄「健忘症です?お薬必要です?」
南「相変わらず無駄に金掛かってるっぽい妖精ね……
  口も相変わらずそこはかとなく悪いし」
吉原「…祐希子、あなた本当にコレのこと、覚えてないの?」
祐希子「んーそれが…ダンス踊ってあちこちで…
    いやそもそもどこで知り合ったのか……う〜ん」
妖精緑「相変わらずです?」
妖精青「更○期障害?」

祐希子「…なんだろう、あたしスゴくイライラする!」
南(…そこは色々と、私がやるべきネタじゃないかしら)
0176名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/03/03(日) 18:34:50.25ID:OPhW90Hj
吉原「あらまぁ可愛い…。でも…見た目の割に重鎮感が…」
妖精紫「きみに言われたくねーです?」
妖精茶「ぼくらまだまだやれるですよ?」

祐希子「んー、まぁあれだ!妖精さんたち、やぁっておしまい!」
妖精達「あらほらさっさー」
永原「うわちょっと…なにこれ!オールレンジ攻撃!?」
武藤「…この程度の動き……。多少速くてもっ!」
千種「まるで蜂の大群……いたっ!」

祐希子「ふふふどうだ、あたしは相手をしない!何故なら!
    争いとは同レベルの間でしか起こらない、から!
    森の妖精さんたちと心行くまで戯れるがいいわ!」
相羽(くっ……、妖精さんたちの死角に飛び込めば!)
草薙(…このままでは、奥義を使うしか!)
妖精赤「いくですぼくたち〜」
妖精白「ぼくたちに〜ちからを〜」
千種「妖精さんごめんなさい、でもここでやられるわけには!
   えい、えい、このっ!」

妖精青「おねーさんもやるです?」
吉原「…あらあら私も敵扱い?……やんっ、もう……
   (仕方無いわねぇ。封印を限定解除しようかしら)」
永原「……吉原さん!?」
吉原(久しぶりのあの感覚…今こそ呼び起こす!)
武藤「…あの妖精さんたちの素早い動きに……付いていってる!?」
千種「あの紅い目……まるで魔法でも掛けたみたい」
0177名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/03/03(日) 19:07:09.19ID:OPhW90Hj
南「なかなか壮観ね……。行けっ、ファンネル!…なんちゃって♪」
妖精黒(いい年してごっこ遊び?)
妖精緑(年がバレるネタで、後で本人に怒られるがいいです?)
南「え…あの、ちょっと、それは勘弁……」

祐希子「なにやってんの南、帰るよー」
南「え!?ああうん、そうね!じゃ私らこれでー」
永原「ちょっとー!こんなの喚んだまま帰らないでー!
   責任もって駆除してよ!」
妖精黄「どれだけ失礼ポニテ?」 妖精茶「あたっく決定です」

永原「うわー来るー!20匹くらいこっち来るー!」
妖精青「お駄賃よこせですー」 妖精赤「タダ働きはめーです」
永原「知らないよそんなの!祐希子先輩、南先輩!
   やり逃げは例え先輩でも許されなーい!…ってちょっと!」
武藤「……もう遅い時間だし、あとは頑張って下さい」
千種「……それじゃ、またー」
草薙「人外のものが相手では……無念」
吉原「…総員撤収、引き上げ!転進!」

永原「女王の自覚はどこいったの〜!切り替え早過ぎ!
   こんなの無理!絶対おかしい〜!」

祐希子の無茶コラボ?によりえらい戦場と化した
吉原の特別訓練。永原は何かを得た……ような気がする

つづく
0178名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/04/04(木) 20:44:53.49ID:kRbf5zZE
色々ありすぎてもう

厳しい特訓を乗り越え、女王に再度挑まんとする永原
そんな中、思いがけないお誘いが……

永原「…成瀬さんから?」
理沙子「ええ、なんでも新しくお店を開いたとかで
    是非開店祝いに参加してほしいって」
美沙「ったくどうせ飲食店と言う名の夢のあるお店なのですよ
   なぜ美沙を誘わないのです水臭いのです、水系だけに!」
神田「…とにかく、どうします?確か永原先輩と金井先輩は
   タイトルマッチを控えてますし……」
斉藤「無論、永原と金井は不参加だ。富沢も一緒に留守番だぞ
   お前たちはトリオなんだからな」
富沢「………………………はぁ」
斉藤「……?どうしたんだ富沢……」
永原「あの…レイちゃんはしばらく立ち直るのに時間が掛かりそうなので」
斉藤「…まだ引き摺ってるのか、アレを」
金井「レイちゃんだけじゃなく長沢さん、掘さん、渡辺…ついでに
   滝さんもスゴく気落ちしてたよ。……まぁ、無理もないけど」
神田「…よくは知りませんが、先輩達の根幹を揺るがす程の
   どえらい事件が起こっていたんですか」
永原「うん……とてもイヤな事件だったよ……あれは」
0179名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/04/04(木) 21:09:43.97ID:kRbf5zZE
越後「ふー忙しい忙しい……。理沙子さん、ただいま帰りました…」
永原「あ、越後さん、おかえりー……あ」
富沢「う、うう………ヴああああああっっっっ!!!!!!
   ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっっっっ!!!
   迎えにいくから、今迎えに……うううう……」

越後「……また例の発作か。コレで何度目だ」
永原「…おかえりという言葉に過敏に反応するようになって…
   夜中もずっとうなされてて…」
斉藤「…重症だな。まぁ……あんなものを見続けてしまったら
   心が砕けるのも無理はないが」
理沙子「……私達も他人事ではないわよ。私達が将来
    ああならないという保証なんてどこにもないのだから」
越後「……とにかくだ、招待を受けている以上は出向かないと
   行きましょう、さあ早く行きましょう!」
美沙「ひさびさに、おおっぴらにお酒が飲めると張り切る
   実にわかりやすい反応なのですまーた客にエルボーかます気
   満々なのです自重するのですよ越後先輩」
越後「……お前も久しぶりの登場でいらん事言い過ぎだ
   少し慎め」
理沙子「はいはいそこまで。…じゃちづる、留守はお願いね」
永原「はい!気を付けて行ってきて下さい!」  
0180名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/04/04(木) 21:38:42.75ID:kRbf5zZE
深い傷を負った富沢とタイトルマッチを控えた永原、金井を残し
残りのメンバーは一路成瀬が開いたというお店に……

成瀬「いやー、長かった!長かったでー!」
早瀬「本当に長かったですね……てっきり私達忘れられてるのかと」
成瀬「サイドビジネスで稼いだAPでようやく店舗経営開始や!
   もうウチ、こっちを本業にしよかなぁ〜」
理沙子「…満足そうでなによりだわ」

斉藤(……意外にしっかりした店だ)
神田(てっきりキ○バ○ラ的なものを想像していたのですが)
美沙(あの成瀬先輩の店なのです油断してはいけないのですよ
   特にフルーツ系は時価でえらいカネを取られるので要注意です
   あ、変な真似したら指先一つで速攻ポリス要請なので
   安心してくださいなのですよ先輩
   美沙の魔法は毎度万能過ぎて怖いくらいなのですふっふっふ)
斉藤(…毎度思うんだが、それは魔法なのか?)
神田(真面目に考えたら負けです先輩)

藤島「いらっしゃ〜い。お客様何になさいますかぁ〜?」
越後「…藤島、最近見ないと思ったらここにいたのか」
藤島「(げ、越後!?)あ、あ〜……あの〜、ご注文は〜?」

理沙子「…彼女はどうしてここに?」
成瀬「ウチが雇ったんや。華があってべしゃりもねだりもイケるし
   や〜、ええ逸材が近くにおって助かったわぁ〜」
越後「……で、えと、客はあたし達だけなのか?」
早瀬「いいえ、あとは本日誕生日の方が二名ほど来店の予定で…
   そういえば、遅いですねぇ……」
0181名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/04/04(木) 22:44:52.55ID:kRbf5zZE
斉藤「……ん?来たかな。って、おい!」
武藤「……くっ、つあっ、先輩許すまじ!たぁっ!」
吉原「だーかーら、あれは訓練の一環だと言ってるでしょう
   もう、しつこいわよ武藤♪…っと、危ない」

理沙子「あらあら、荒々しい来店方式ねぇ」
越後「感心している場合ですか!なにやってるんですかもう!」
成瀬「こらー!ウチの店で早々になにしてくれとんねやー!
   暴れるんなら外でやり、外で!」
吉原「いつもの合同誕生日なんだから、楽しくやりましょ?
   気に入らない事にイチイチキレていたら人生楽しめないわよ?
   もっとこう、胸に豊かな心を……」
武藤「わざわざ原因を作っておいて、なに言うんですか!
   変に物分かり良い、上に都合のいいだけの女になんて
   なるつもりありませんから、私は!」
吉原「…ふぅ。というわけで…っと、もう少しなだめるのに時間
   かかりそうなので……皆で楽しく始めてて下さい♪」

理沙子「…………そう。では先に始めましょう、ワインお願いできます?」
藤島「はあ〜い、只今〜♪」
斉藤(…相変わらず、この状況で肝の据わった人だ)

美沙「ったくまー騒がしい開店祝いなのですでも美沙はいつも通り
   がぶ飲みコースでお願いするのですよふっふっふっふ」
越後「…酔って暴れるのは許さんぞ天神」
美沙「その声で言われても何等説得力皆無なのです美沙はもう
   ボトル空けたのですが魔女もマジ酔〜う、なのです
   ふ、ふふ、ふふふふふ……」
斉藤「…早速ご機嫌なようだが、つまらんぞ天神」
神田「……ふぅ〜、てんぱいノミましょ!せめて、今くらぃ!
   明日に繋がる今日くらいは! 」
斉藤「…あ、ああ(こいつ、こんなに酒癖悪かったか…?)」
0182名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/04/04(木) 23:13:53.25ID:kRbf5zZE
こうして始まった成瀬のお店で始まった開店パーティー
しかしいつもとは違い、しんみりとした状況に……

理沙子「…私もいずれ引退するときは、ああありたいものね」
神田「そうですねぇ……ふぅ〜」
斉藤「まさかかの人が引退するとは……予想外でした」
美沙「……美沙も正直ヤバいのです中の人がいつバタンキューするか
   知れないというのにああもう、飲まずには、いられないっ!
   飲むなら攻めて前倒れ、まえだお……うう〜ん(バタッ)」
越後(……潰れるのが早すぎだろ)

吉原「……はぁ〜大分粘れるようになったわね。はいおしまい
   続きはリングの上で…そうね、どうせならNJWPを賭けて
   …というのはどうかしら」
武藤「はぁ、はぁ…………まぁ…それなら、ここは引きましょう
   今の言葉、忘れないで下さいよ!いいですね!」
吉原「はいはい、さあお祝いに参加しましょ。折角の料理が
   冷めてしまう前に早く頂きましょ」

成瀬「……ああウチ、ついに店長になったんやなぁ……長かった…
   …成瀬唯、アンタはよくやった、よくやったでぇ……!」
早瀬「…あの成瀬店長、感慨にふけるところ申し訳ないんですが…」
成瀬「…!まさか……」

越後「天神、お前はなにがやりたいんだコラァ!飲んで早々
   先輩差し置いて眠りこけくさって、コラァ!」
美沙「んみゃ〜、ぬぁに、こら、たこ、くりゃ〜!」
越後「先輩差し置いて、オイシイとこもってくなって、くらぁ〜!」
0183名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/04/04(木) 23:41:19.13ID:kRbf5zZE
成瀬「あかん……またあの二人か……」
早瀬「酔っ払いの暴走を止めるのも私達の務め!行きますよ!」

成瀬「あの〜お客さん、も少し静か〜に飲んでくれると…」
越後「ああこら、なんだ!店長邪魔する気あ、くの!
   出番が欲しいか!でしゃ張るなってんコラァ!」
美沙「んみゅ〜、にゃにがにゃんだで……おぇっ、うえぇ〜」
越後「うぉあ、吐くなってんだコラァ!こんなトコでぇ!」
成瀬「あああ〜!ウチの店がぁ〜!くぉらこの酔っ払い!
   よくもウチの店にこんな……!許さんおどれら!
   始末付けたらぁ!ウチと勝負せぇ!」
越後「あぁ〜?今言ったな?吐いた唾、飲み込まんとけよ!
   もっしれ〜、やったるど!負けたら払いなぁ!」
成瀬「上等や、やろか!ただし外で!」

美沙(うぇ〜、きぼじわる……)
早瀬(あわわわあわわ、早く拭くもの拭くもの……臭い消し!
   初日からホント忙しい……)

理沙子(……なんか匂いが……?まぁいいわ頂きましょう)
吉原「ふぅ、たまのお酒はいいお酒〜」
斉藤(……こっちに被害がなくて何よりだ、うん)
0184名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/04/05(金) 00:06:19.00ID:54YIUaQa
理沙子「ん、電話……?ごめんなさいちょっと外すわね
    ……はい、もしもし?え?あー!なにビックリした〜!
    道枝に里佳〜、え〜、あ〜ホント久しぶり〜も〜♪」
武藤(…!?な、なんですか……え……?)
吉原(……え?多分同級生からの電話……かしら)
理沙子「も〜、来るなら来るって、前もってさぁ〜
    昔からそうよねみんな〜。でもほんと懐かしい〜
    え?うん、明日夜10時に十番商店街ね、わかった〜♪」

斉藤(……これはアレか。イイ年をした女性が同窓会だと
   急に女学生喋りになるという、例のアレか)
吉原(……傍から見たら、結構ホラーね。あ、天麩羅美味しい)
武藤(一瞬、おかしくなったのかと…。…そのチキン私のです)
藤島(えぇ?先輩昔からお酒入るとあんな感じでしたよ?
   あ、お酒の追加あります?)
斉藤(まさか……アレが素……なのか……。あ、焼酎にビール2で)

成瀬がまさかの飲食店店長になるも
呑兵衛たった二人のせいで早くもてんてこ舞い状態
果たして無事に経営できるのか……

つづく
0185名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/04/26(金) 21:25:39.42ID:qhg4o92V
怪物再び

仲間たちが成瀬の店でどんちゃん騒ぎしていた事など
全く知らないままの永原。そしてタイトルマッチは……

アナ「永原勝ちました!21分42秒ジャーマン・スープレックス!
   異例のJrクラスからの挑戦者、南米の黒豹ディアナ・ライアルを
   見事退けたぁ!」
永原「うぉし!勝ったー」
ディアナ「うーん……。負け……マシタ」
ソニック「…ディアナ、よくやったのさね。ま、今日のところは
     大人しく引き下がってやるお!次こそ覚悟するのさね」
永原(……全然大人しくしてない気が)
富沢「おーしよくやったわねちづる。オッケーオッケー」
金井「ぶー、あたしも勝ったのにー」

理沙子「ちづる、喜んでいるところ悪いのだけれど……
    このあと会議よ、すぐに支度して」
永原「うぇ〜、わかっててもキツい……。レイちゃん着替え手伝って〜」
金井「はーいあたしも〜」
富沢「はいはい。たくも〜、世話のやけるチャンピオン様ね」

久方ぶりの勝利の余韻に浸る間もなく、永原はいまだに続く
大会の事後処理に追われるのであった……
0186名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/04/26(金) 22:03:39.25ID:qhg4o92V
所変わって、委員会の会議では大会の調査が
完了しようとしていた……

理沙子「……では、結論は出た……ということですか」
理事A「あの乱入劇は最初から台本通り……ショーであったと」
理事B「そうせざるをえまい。なにせ乱入者の彼らの所業は
   バッチリカメラに映っておるしな」
理事C「アチラさんや政治家、マスコミや活動団体は言うに及ばず
   提携先すらもかなり中でゴタゴタしている様でな
   これ以上変に注目されるのはかなわん、とさ」
理沙子「……向こうがそう言ってきたと?」
越後「あ……それに関しては、秘密裏に幾つかの団体から直に
   申し出を受けています。何卒穏便な解決を…と」
龍子「ふあ〜……んん、あれだけやっといて、勝手なもんだ」
理沙子「まぁ、向こうの勝手は今に始まった事じゃないわ」
理事A「ま、釈然とはしない……が、この辺が落とし所だね
   コレで彼らに貸し一つというところだな」
理事B「全く……改革は遅々として進まず……かの。やれやれ」

理沙子「……問題は、今回敵対した外国勢との関係修復ですね」
理事C「むー……。ふぅ、それは次回にしてくれ。今日のところは
   事態収拾の報告だけでお腹一杯だ」
永原「……そうです!そうしましょう!今日はもう……ね!」
理事C「やれやれ……次からは居眠りなしで頼むよ、チャンプ」
永原「は、はーい……」
龍子「…努力はしてみます」
0187名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/04/26(金) 22:36:20.85ID:qhg4o92V
理沙子「…では今回の会議では、大会で起きた乱入問題に
    一応の決着を見た……ということで。詳しくは
    用意した資料をご覧下さい」
理事A「…コレか。公表してしまっても構わんのだろ?」
理沙子「ええ。その為の資料ですので」
理事B「了解だよ。精々マスコミに見せびらかしてやるさ」
理事C「……そうそう、次には新しい理事長を決めておかんとな」
永原「…え?じゃ前の理事長は?」   
理事A「例の会長だよ。なんせ今まで、理事長を兼務していたから
   まぁ酷いもんだったんだ。ほぼ独裁と言っても良かったね」
越後(く…あの時取り逃がしさえしなければ)

理事A「ではここらでお開きとしよう。続きは一月後とする」
理事B「んむ。お互い、気を付けてな」
理事C「なーに、何も出来ませんよ。我々に何かあったとすれば
   真っ先に疑われるのはあちらさんだ」
理事A「じゃ後は頼むよ、佐久間理事。戸締まりを宜しく」

龍子「はー……物騒な話っすね。ヤ○ザじゃあるまいし」
理沙子「ある意味似たようなものよ。むしろ堂々活動できる分
   よりタチが悪い相手とも言えるわね」
永原「俺達を甘く見ると……死ぬぜ!ズドォーン!…てやつ?」
越後「…映画の観すぎだ永原。後……その冗談は黒すぎて笑えない」
永原「えー」
0188名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/04/26(金) 23:09:01.82ID:qhg4o92V
龍子「…んじゃアタシは、迎えが来るからここで」
永原「はーい。さーて帰ろ…あれ?越後さん、運転なら私が」
越後「…お前も立場を得たんだ。社用車は今後私が運転する」
永原「えー……不安だなぁ」

理沙子(…あの時、会長の残した言葉……全てが嘘とも思えない)
会長(男だけが声を上げられぬ世界など認めん!認めるものか!)

越後「…よーし発進!うおりゃあああああ!!!!!」
永原「うわっ!ちょ越後……おわぁぁあ!!!!!」
理沙子(私もまた…過ちを犯そうとしていた…いえもう既に…)
越後「おっといけない安全運転安全運転。さあ行くぞー」

龍子「ん……。もしもし祐希子、大会でのお前のアレ、どうやら軽くて
   済みそーだぞ。うん……うん、まぁそう」
祐希子(ホント!?で、理宇は?理宇はどうなんの?)
龍子「…そっちはさすがに無理だな。演出と言い訳しても
   会場で事故起こしたのは事実だし、書類送検で済めば御の字か」
祐希子(……ま、そうよね)
龍子「ま、どのみち暫くは謹慎同然だろうな。ゆっくり休め。んじゃ」

祐希子(……はぁ、まあいいか。あたしにもチャンプとしての意地
   矜持ってもんがあるんだ。こんくらい、なんてことないわよ)
0189名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/04/26(金) 23:29:49.22ID:qhg4o92V
理沙子「ただいまー……あれ?お客様かしら?」

???「フッフッフ……邪魔をしているぞ……」
永原「って……うわぁ!あ、あなた……あれ?」
マリア「……なんてね。この姿で会うの初めてね、ナガハラ」

斉藤「まぁ……驚くのも無理ないか。体格はそのままだからな」
永原「え…あの、ひょっとしてあなたは、カオ……」
富沢「あたしもビックリしたわー。マスク被ってる人って
   みんなアレなのかと思ってたし」
金井「ってゆーかもう別人だよね」
美沙「こう見えてなかなか話せる御仁なのです気に入ったのですよ」
斉藤「失礼だぞ!あ……お帰りなさい理…佐久間社長。こちらは…」
理沙子「ええ……あなたたちの方から出向いてくれるなんて
    ほんの少し、予想外でしたわ」
マリア「ヨソウ……ガイ?ああ、そうね。ごめんなさい
    わたしは話し合いをする…のにここに来たの」
永原「…え?話って、なんの…」

目の前に現れた、穏やかな表情を見せる麗しの女性は
本当にあのカオスなのか?
本物か、はたまたそれともニセモノなのか?
そして、訪れた目的とは?


つづく  
0190名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/05/26(日) 13:28:27.49ID:FshhQyo5
永原、爆上がりする

大会で激闘を演じたダークスターカオス(マリア)の
まさかの再度襲来に驚く永原
しかしどうやら、今回争う気配はなく…

マリア「……と言うわけよ。こちらの手違いということで
    今回の件は済ませるつもりらしいわ」
斉藤「全く……勝手なもんだ」
越後「大会をあそこまで引っかき回しておいて、今更手打ちも
   ないもんだぞ!あなたのことは信用するけどだからといって
   ……謝って済むレベルの話じゃない!」
金井「そうだそうだー!」
富沢(美加、あんたは少し黙ってて)

マリア「…まぁ、そう言われるわよね。で、条件と言っては
    なんだけど…こちらもあまり余裕は無くてね
    出せる額は正直限られてるわ」
理沙子「…業績は好調と聞いたけれど?」
マリア「それはそう。表向きはみんなそう言うわ。どこも
    いい顔したいのは同じ…ってことね」

神田(…まぁ、確かにウチも内実は常にカツカツだが)
美沙(こんな場で余計なこと呟くななのです神田)
0191名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/05/26(日) 14:02:22.20ID:FshhQyo5
マリア「…で、ソコで提案なのだけれど……私を雇う気はない?」
斉藤「……なんだ!?いや、しかし……」
神田「……急な話ですね」

美沙「この魔女の目の黒いうちは裏切りなど許さないのです」
富沢(……あんたも裏切りみたいなもんでしょ)
美沙(美沙は裏切りじゃなく切り捨てられたのですむしろ被害者
   なので問題なしなのですよふっふっふ)
金井(…威張って言うことでも無いよね、それ)

永原「ちょっといいかな!ちょっといいかな、みんな!
   カオス!貴女に一言、ものもぉーす!」
マリア「今はカオスじゃあないんだけど……何?」
永原「貴女はWWCA所属のはず!なのにその申し出はおかしい!」
マリア「おかしくないわ。だって私、つい先日WWCA辞めたもの」
越後「な……なに?」
理沙子「え?……ならなぜここに?」
マリア「正確には今日の夜12時までね。これが最後の仕事で
    以降は私フリーだから。さあ、どうする?
    今なら移籍金かからない上に単独交渉出来てお得よ?」

越後(……理沙子さん、これはチャンスです。ジャニスで一回
   ミスってるだけにここは是が非でも!)
理沙子(……う〜ん)  
0192名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/05/26(日) 14:28:59.04ID:FshhQyo5
永原「またまたものもぉーす!ここは乗るべき!
   こっちに損する要素ないし!何より戦力になる!」
神田「…ジャニスの件を忘れたんですか先輩。結局大会の件で
   なし崩し的に契約解除になりましたが」
越後「…そもそも、向こうもよく貴女ほどの選手を放出したな」
マリア「…クリスとミギリを知ってるわよね?二人が私の代わりだそうよ
    つまり私はオヤクゴメンってやつ?かしらね」
斉藤「…富沢。一応、確認を頼む」
富沢「はいはい今すぐ〜」

永原「……おかーちゃ、いや理沙子さん!ここは行くべき!
   災い転じて福と成す、だよ!」
理沙子「……でもね。前の例もあるし」
永原「…今を逃したらきっと新女に獲られるよ!なんだかんだで
   いまだ大手なんだから、おカネに物言われたらもう…!」
金井「……また、ちづるちゃんがマトモな事を……!」
越後「…どうしたんだ、お前……」
永原「…あたしだって、成長してるの!もう!闘った経験ある
   人の言葉は、信じてもいいじゃない!」
0193名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/05/26(日) 15:01:58.66ID:FshhQyo5
マリア「…さぁどうするの?一応言っておくと、これが
    WWCAの事実上の交渉材料……ってことになるけど」
理沙子「…大胆な事をしたものね。いいわ……この話、乗りましょう
    細かなことは後日になるけれど」
マリア「…決まりね」

理沙子「みんなも……いいわね?」
越後「…社長が決めたことなら、我々は従います」
斉藤「押忍、異存ありません」
神田「…先輩方が言うなら、私も」
美沙「……魔法でもいい兆しと出ているのです不思議なのですが
   まぁ魔法の言うことなら仕方無いのです」
富沢「…確認、取れました〜。OKです」

永原「…ふぅ。いきなりいろんなことがあったけど……
   大丈夫だったのかな。これで……」
越後「…お前が言い出したんだろう」
マリア「これで私も肩の荷が下りたわ。明日にも帰国して
    準備してくるわね。ところで……」
越後「…なにか?」
マリア「カレシは同伴OKなのかしら?」
永原「ふぇ!?ちょっと、なに言い出すんですか!」
マリア「フフ、ちょっとしたジョークよ。気にしないで♪
    それじゃこれで。いい出会いに感謝するわ」

越後「…根はいい人なんだろうが」
斉藤「最後の最後に、カオスの片鱗を見せたな」
美沙「外も中もかなりの剛の者なので油断は禁物なのですよ
   この魔女に監視役を任せるのですマスター」
理沙子「任せたわね天神。さて……みんなは明日のトレーニング準備を」
金井「はーい」    富沢「そっちもOKでーす」
0194名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/05/26(日) 15:29:07.43ID:FshhQyo5
急遽決まった元カオス?の入団。そしてその翌日……

永原「…ふあぁ。ん?メール……龍子さんから?珍しい……」

龍子…艶が無くて悪かったな、永原。丁度いい事に今度
   どっかのネット企画でアタシらの人気投票をやる話が
   あるらしい。白黒ハッキリ付けようじゃないか、団長さん?

永原「……うー、どうしよう、めちゃめちゃ怒ってる……
   おのれ南さん、告げ口したな……ん?でも人気投票って」

そして練習場では、やはりこの話題で……

富沢「ちづるー、なんか人気投票やるって話、聞いた?」
金井「物好きな人もいるもんだね〜」
永原「うーん……どうも嫌な予感しかしないんだけど」
斉藤「どうしたお前ら、気合い入れろ!はっ、ふっ、とぁっ!」
美沙「ふっふっふ美沙の世紀の大魔術を披露する時が来たのです
   今こそ真の人気とは何かをファンに教えてやるのですよ」

永原「…急にみんなやる気出し始めたなぁ」
理沙子(…いい傾向ね。でもこんな企画、一体誰が……)

人気投票が行われると聞いて俄然やる気を出し始めた
永原(をのぞく人達)。しかし仕掛人はいったい誰が……?

つづく
0195名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/06/30(日) 13:41:49.51ID:DXufceVG
世の流れとは恐ろしい

なにやら怪しげな人気投票に向け再び燃え上がる
永原とその一行。しかし……

永原「……連絡こないね」   金井「そだねー」
越後「……こっちも興行の予定でいっぱいなのに」

富沢「……このパターン、アレね」
永原「…アレって?」
富沢「決まってるでしょ!企画がポシャったのよ、頓挫よ!
   映画・写真集・歌・CM企画で何度私が味わったか!
   この間の空き方は間違いないわ!」
金井「……でもこれだけ大々的に情報出してそれは……」
富沢「甘い、甘いわ美加!芸能界は昔も今も魔窟よ!
   とんでもない魑魅魍魎がウヨウヨしてるんだから!
   ぼやぼやしてると後ろからあーっ!されるわよ!」
斉藤「……お前たち、話し込んでないでとっとと練習だ!
   全く、隙有らばサボりを決め込んで!」
永原「……オーバーワークは怪我のもとだよ斉藤さん」
富沢「神田がそれで足痛めたばっかじゃない」
斉藤「ぐっ……だがしかしだな!」

美沙「全く脳筋先輩には困ったものなのです少しはペース配分を
   考えて計画立てるのですよ特訓しまくりでポンポン強く
   なれるのはゲームの中だけなのですゲーム脳ここに極まれり
   な○う系先輩には全くは〜つける薬もないのですよ」
斉藤「…天神、ウソ病欠で練習サボりばかりのお前は休日抜きだ」
美沙「それはどういうことなのです社員虐待なのです
   美沙は直ちに魔力でもって社長に通報するのですよ」
永原「…それは天神が悪い!練習しなさい、団長が命じます!」
越後「…お前もだバカモノ!」
0196名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/06/30(日) 14:02:46.53ID:DXufceVG
情報が入らない事に苛立ちを感じつつ(渋々ながら)練習に励む
永原たち。そんななか、懐かしい顔ぶれが……

小鳩「すみません、お邪魔するわ〜」
零「お邪魔する…よ」
越後「…ん、先日連絡があったアレか。ハイハイどうぞ〜」
美沙「合同練習……なんだか猛烈に悪い予感がしてきたのです」

永原「ん……?あぁ確か大会で……えっとミヨ…じゃなくって」
小鳩「ええっと〜、彼女の名前はね〜」
零「……ゼロ、でいい、よ。小鳩……ちゃん」
小鳩「……零ちゃんがそれでいいなら、いいわ〜」

富沢(…なんか事情があるのかしらね)
金井(多分媒体の違い的なアレだね)

斉藤「……ではこれより練習再開!零、永原、早速で悪いが
   始めてくれ。予定がつかえてるんだ」
0197名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/06/30(日) 14:32:25.73ID:DXufceVG
こうして早速始まった合同練習……だったが……

越後「なにやってる永原!キックの受けが甘いぞ!」
永原「そんなこと言っても……ぶわ、げほっ!」
零「……キメる、よ」
永原「くっ、この!ヤらせる……かっ!」

小鳩「あら〜、打撃戦からのタックルを見事に切るなんて
   さすが、大会準優勝だけの事はあるわね〜」
富沢「投げへの対処は良いのよ、投げは……」
斉藤「打撃関連の下手さは相変わらずだがな」
永原「うー、早く終わってー!腕が、腕がー!」
越後「こら!叫ぶ暇があったら反撃しろバカモノ!相変わらず
   緊張感のない…!」

こうして、零の打撃を全く対処出来ずに間合いを離されたまま
ズルズルと消耗するだけの永原であった……

斉藤「…練習終わり!両者離れて!」
小鳩「零ちゃんお疲れ様〜。汗、拭いてあげるわね〜」
零「…あり、がとう。小鳩ちゃ…ん」
越後(…うん?あの二人、話し方は変わっていないハズ……なのに
   以前見た時より、顔つきが大分温和になったような……
   気のせいか……?)
永原「ううん……攻めきれなかった……いてて」
富沢「…大会本戦で当たってたら、間違いなく負けてたわね」
斉藤「立ち技でなら圧倒的に上を行かれていたからな
   さて……次、金井、沢城、準備出来てるな?」
小鳩「いつでもいいわ〜」  金井「ど、ドンとこ〜い!」

こうして、スケジュールの不安をよそに
久方ぶりの選手間交流は行われたのであった……
0198名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/06/30(日) 15:23:03.16ID:DXufceVG
一方、同時刻、とあるホテルで行われた
こちらの秘密会合では……

理沙子「……新女時代から、噂では聞いていたけれど……」
上原「私も信じられないが、これは……」
マリア「…これがなければ、あの不可解な現象も説明はつかないわ
    私一人で、あのオカルトじみた演出が出来るとでも?」
市ヶ谷「…なるほど、そうであるならこのワタクシの威徳が
    あまねくファンに伝わった経緯にも納得がいきますわ」
龍子「……威徳?洗脳波の間違いじゃないのか?」
市ヶ谷「…はぁ!?……なんなら、アナタにも胸と言わず腹と言わず
    ワタクシへの敬意をブチ込んで差し上げましょうかしらぁ?」
龍子「…上等だ、やってみろ!ヤれるもんならな!」
上原「……お前らな、いい加減にしろ」

祐希子「新しく建てられた新日本ドームの外周に、こんな仕掛けが…
    まるで天使の輪……ってかまんまアレよねこれ」
来島「巨大な精神感応装置……建物の基礎自体にこんな仕掛けを
   施すなんてな。所属してた俺らですらこんなの知らなかったぞ」
マリア「まぁ効果は未知数だったみたいね。これが新女によって
    為されたことかどうかも、今となっては定かでないし」
理沙子「何かの実験のためか、企業、それとももっと上の……」
上原「…考えたくないな」
市ヶ谷「少なくともある程度の効果は立証されましたわね……フフフ」
龍子「…お前、今良からぬ事企んだだろ」
市ヶ谷「…さぁ、どうですかしらぁ?」

祐希子「とにかく解体よそんなもん!こんな危なっかしいもん
    あたし達にはいらないわ!そうでしょ先輩!」
龍子「…だな。イカサマの人気なんかアタシらには必要ない」

理沙子「…そうね。次の委員会で議題に掛けるわ」
0199名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/06/30(日) 15:55:49.96ID:DXufceVG
マリア「さて…私はこれで失礼するわ。これで新女からも
    目の敵にされるだろうし、色々準備も増えたし」
市ヶ谷「あらそう……ところでアナタ、一体何処の誰ですの?」
龍子(……声で気付けよ)
マリア「…マリア・ロードン。田舎出のしがないレスラーよ」

祐希子「……行っちゃったわね」

来島「…にしても先輩!やるんなら今すぐにでも
   ブッ壊さなきゃ、色々危険なんじゃ……」
市ヶ谷(…装置の1ブロックだけでも手に入れられれば……)
理沙子「機能は停止させてるから取り敢えず問題はないわ
    規模が規模だけに、この件はきちんと手順を踏まないと…
    それより、この事は口外無用。良いわね?」
祐希子「…まぁそうですよね。話したところで信じてもらえる訳ないし
    余計な混乱を招くだけだろうし」
龍子「お前が一番心配だな。なんでもペラペラ喋りそうで」
祐希子「…あによ!そんなわけないでしょ!」
上原「…まぁ、ホラか都市伝説くらいで落ち着くだろうな
   とにかく早急に問題部分を外してしまえば済むことさ」
市ヶ谷(…このワタクシの人気も、不動のものに……)

上原(理沙子、市ヶ谷が半笑いでニヤけてるが……どうする?)
祐希子(…悪い企みしてる顔よねあれ)
理沙子(…祐希子、取り敢えずの監視と牽制をお願いできる?)
祐希子(……お願いもなにも、それっていつも通りにすれば
    良いだけでしょ?なら簡単!)

市ヶ谷(フフフ…女王の座は近い内にワタクシが戴きます!)
0200名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/06/30(日) 16:15:16.83ID:DXufceVG
理沙子…では今日決めたことは他言しないように。良いわね?
市ヶ谷「了解ですわ。ではワタクシこれで!オーッホッホッホ!」
祐希子「あっ、待て!恵理、追いかけるよ!」
来島「おう、任しとけ!」

上原「ふぅ…慌ただしいな、相変わらず」
龍子「それにしても……よく話す気になったなカオスのやつ」
理沙子「……彼女も、マスクの裏で苦しんでいたのかもね」
上原「…知ってるか?マスクウーマンに本当の悪人はいないのさ
   少なくとも、私達の中にはな」
理沙子「…そうね。貴女が言うのならそうでしょう」
龍子「…?はぁ、そんなもんですかね」
上原「そんなもんさ。そんなもんだ……」


なにやら随分ギリギリな話が明らかになるなか
人気投票は行われるのか?そして業界とレッスル
永原の行く末は?

つづく
0201名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/07/31(水) 19:23:30.36ID:URDTau0G
今年は色々オコリすぎ

大会の後始末と新たな立場に翻弄されっぱなしの
永原と愉快な仲間たち
そんな中、団体にとあるものがドッサリ届いたようで……

永原「……うー、暑い……秋生まれのあたしはもう限界……」
金井「……冬生まれのあたしはどうしたらいいの〜」
富沢「はいはいまた届いたわよファンレター、どっさりと」
永原「……またー!?ここのところ急に増えたよね」
斉藤(……私のは、私のはどこに……)
神田(……これが、リハビリ中の唯一の楽しみ……)

越後「しかし……どうして急に増えたんだ?今ならメールなり
   といったーなりで幾らでも言えるだろうに」
金井「直筆は今時きちょーなんだよ!みんなの気合いの表れだよ!
   最近あっちこっちでブッソーな話題ばっかりなんだから
   気にせずがんばれーって!」
富沢「……まぁ、大いに関係あるみたいだけどね、それ」
永原「え、どゆ意味?」
富沢「…読んでみれば解る……あ!それまだ磁気チェックしてない!」
斉藤「…今時カミソリレターもないもんだろ富沢」
富沢「甘い!今はファンもアンチもより過激になってきてるのよ!
   匂いがアレな怪しい小瓶やお菓子とか、巧妙に偽装された
   びっくり箱型爆発物が送られてきたらどうするの!
   世間の怖さをなめたら痛い目見るよ斉藤さん!」
斉藤「……それはもう只のテロ行為だろ」
越後「……お前の頭はいつの時代で止まってるんだ富沢」
0202名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/07/31(水) 19:46:04.10ID:URDTau0G
永原「…… ……うん。これ、ファンレターというよりは……」
斉藤「…詰問状、だな」
神田「……中には、熱心に応援してくれている物もありますが……」
越後「…めちゃくちゃ疑われてるな、あたしたち」
永原「…美加ちゃん、そっちは?」
金井「……読まなきゃ、よかった……もうとても言えない言葉が
   紙いっぱいにびっしりと……」
富沢(あちゃー、大当たりを引いちゃったか……)

斉藤「…う、これは……。口にするのもおぞましい文章だな……」
金井「あ、あたし……頑張ったよ!一生懸命頑張った!うう……」
永原「…うん、一旦落ち着こう!まず、ゆっくり立って、それから
   頭を平行にしたまま洗面所に!慌てず騒がず!ね!」
金井「う……うん……ううぅ……」
越後(……顔がおもいっきり青ざめてるじゃないか……)
神田「……先輩、どうぞ。運試しと思えばさして怖くもありません」
越後「……いや、あたしのは後で……うん」

神田(……意外と神経質なんですね、越後先輩)
斉藤(……ああ見えて、他人の評価に一喜一憂するところがあるしな)
0203名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/07/31(水) 20:58:18.46ID:URDTau0G
永原「もう少しもう少……よしOK!」
金井「うえぇ〜……う、うわぁぁぁぁぁん!」
永原「……もう、気が済むまで、ね!うん!」

富沢(……最近見たくなったと思ったけど、相変わらずハデね〜)
斉藤(…ふっ、まだまだ甘い)
美沙「全くなのですこの程度でへこたれていてはスターなどは
   夢また夢なのでファンの罵詈雑言を上手く捌いてこその
   魔女すなわち美沙は天性のスターなのですよ」
富沢(罵詈雑言って……)
斉藤「…それとわからず背後から現れるな天神。びっくりするだろ」
美沙「神出鬼没は魔女の商売道具兼専売特許なのですよ
   それより永原先輩、委員会開始一時間前になったので
   とっとと支度をお願いする次第なのですよ」
永原「と……てなわけで永原、行ってきまーす!」
美沙「今回は美沙が運転手なので安心するのですよ」

金井「うえぇ〜……ぐへっ、ぐはっ、ふぅ〜……」
斉藤(うん?ようやく感情の発露が終わったか)
越後(前と違って、人前で泣きわめかなくなっただけ
   少しは成長した……ということか)

神田「……。くっ……!」
斉藤「……どうした神田。その様子だとまた当たったか」
神田「いえ、あの……これは……」
富沢「……あー、これは…………。アレだ、ガチなやつだこれ」
越後「…アレか。まだこんなのやってる奴がいるとは……」
斉藤「アレ?……ふむ……ん?????!!!!!!
   ななな、な、な……なんなんだこれは!?」
0204名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/07/31(水) 21:40:31.71ID:URDTau0G
富沢「絵と文からして外国から……しかもS○風エロ挿し絵付き…
   ガチね……これは」
斉藤「ま、ま、まぁ…神田は同性に人気があるし……」
神田「返事を……すべきでしょうか」
越後「…いや待て、待て待て待て待て神田!早まるな!
   これは対応を誤るとダメージが深くなるケースだ!
   アクセルとブレーキを間違えることのないように!
   撤回するのを撤回する羽目にならないように……!」
斉藤「…ここで危ないネタを持ち込むな越後。このファンレター以上の
   キツい苦情が連日連夜鳴り響くことになるぞ」

理沙子「あら…取り込みのところ悪いけど、今週から遠征なんだから
    みんな、準備よろしくね。あとしのぶ、念のためではあるけど
    全員分の契約書の再確認をしたいから、用意しておいて」
越後「え、は、はい!委員会終わりまでにはしかと!」

斉藤(…やっぱり気にしているのか)
神田(まぁ、このタイミングですからね……)
0205名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/07/31(水) 22:10:24.54ID:URDTau0G
理沙子「私とちづるは委員会に出てから練習に参加するわ
    それまでは各自でメニューをこなして頂戴」
越後「了解しました!それぞれの得意分野を磨きつつ
   防御を主体とした寝技対処の練習、ですね!」
理沙子「……判ってきたようね、しのぶ」
越後「もうだいぶ長いですから!」
理沙子「じゃあ行ってくるわ。留守をよろしくね」

神田「……?よくわかりましたね先輩」
越後「個性の尊重は理沙子さんが掲げる基本方針として……
   今月の強化目標は防御、受け身の強化。そして最近は
   私達打撃勢の、グラウンド攻防の甘さをちょくちょく
   厳しく見つめる事があった……つまり、そういう事だ」
神田「……気付きませんでした」
越後「…直に言われた訳じゃないし無理もない。なんとなく…だ」
斉藤「つまり、読める様になったんだろ。理沙子さんを」
越後「そういう事だ!ふふふ、あたしも少しずつ成長している!
   さて受け身の練習練習!ふんっ!とおっ!」

斉藤「……これは負けていられないな。来い富沢!たぁっ!」
神田「…では私は上腕トレーニングから」
富沢「……斉藤さん、それじゃ駄目だって……ほっ!」
斉藤「うわぁ〜!く、なんのこれしき……!」

ナニかとゴタつく世間の荒波にも負けず粛々と進む永原たち
これ以上なにも起きなければいいのだが……

つづく
0206名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/08/31(土) 14:20:03.49ID:QXKPj6Vi
結局そういうこと?

久々の遠征シリーズで発奮する永原一行
しかしそこには思いもよらぬ罠が……

上原「…じゃあよろしく頼む。今日はシリーズの入りなんで
   ケガには重々気を付けてくれよ。で……
   理沙子の姿が見えないが?」
永原「あ、おかー……じゃない、社長は委員会の理事長選出で…」
上原「遅れるわけか。まぁ、最終日に間に合えば問題ない」
武藤「……今度こそ勝つわ!覚悟しておいて!」
永原「む……こっちこそ、望むところと言わせてもらうってやつだよ!」

菊池「…久しぶりの実戦。ああ、久しぶりの緊張〜!」
越後「お、謹慎明けたのか菊池」
菊池「おかげさまで!準備万端、抜かりなしですよ!
   さっきから胸が高鳴っています!」

??「ほう……アタシにゃ凹んでいる様にしかみえないがねぇ」
??「仕方ありませんぜ姐さん、無いものはどうしようもねぇ」
??「それでも弄らねぇだけ大したもんだぜ、ヒャハハハ!」

菊池「……!誰だー!早々にお約束をかますのはー!」
0207名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/08/31(土) 14:59:16.55ID:QXKPj6Vi
八島「おやすまないね。アタシら、出が出なんでねぇ
   思ったことはすぐ口に出ちまうタチなのさ」
千秋「どうした胸が痛いっやつか?ん?どうなんだよ?」
千春「ま、傷付いて困る中身もさほど無さそうだけどなぁ!」
永原「ち、ちょっとちょっと!いくらなんでも……」

菊池「……早い!」
永原(…え?なに?)  八島(ん……?)
菊池「そんな見事な煽りをどうして控え室で言っちゃうの!
   リングで言ってこそでしょ!はーもう駄目、全然!
   それでもプロの悪役ですか!」
千秋(……効いてねえみたいっすね、姐さん?)
千春(どころか逆にダメ出ししてきやがったし……)
八島「ハハハ……こいつは……一本取られたかねぇ!確かに!
   これはリングでかますべきネタだなぁ!千春、千秋
   出直すよ!菊池!本番を楽しみにしてな!」

永原「……見事な切り返しだった……凄いね菊池先輩」
菊池「ホントのこと言っただけ。あと一応…克服したといっても
   効いてることは効いてるから……うう……」
武藤「……今でも度々イジられますもんね先輩」
菊池「いいの……もう慣れっこだよ!同じショートカットでも
   ある方が堀、無い方が菊池なんて、これ以上無い判りやすい
   比較……ううう、ぐはっ!」
上原「…無理をするな菊池。何も自分で言うことはないだろ」
菊池「いいんです……自分で言うぶんには、備えができる分
   幾らか、楽ですから…」
武藤(…荒療治のし過ぎなんじゃ)

永原「…にしてもみんな遅いなぁ。どしたんだろ」
上原「…確かに。遅すぎる」
武藤「…もうお客さん入っちゃってるのに」
0208名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/08/31(土) 15:32:55.99ID:QXKPj6Vi
菊池「…永原だけなんで早く来れたの?」
永原「あ、委員会終わりから直で来たんで!ハイヤーって速いですねー」
上原「…羨ましい話だな。私はそんなもん乗ったこと無いぞ」

スタッフA「あの、上原社長、今、連絡入りました!なんでも
     移動バスが煽り運転の疑いをかけられたとかで……」
永原「…あ。……越後、さん…………」
上原「……なにやってるんだあいつら」
永原「違うんですあのその、越後さんは煽りとかなんとか
   そういうのじゃなく、ただ運転がヘ……乱暴なだけで!」
武藤「それも問題ですよね」
菊池「…そうだね」
スタッフA「あー、ともかくですね。警察の取り調べでの遅れにより
     現地到着には、今しばらく時間が、かかると……」
武藤「絶対間に合いませんねコレ」
永原(う……今日はツッコミが前にも増して厳しい気が……)
上原「……どうしてくれるんだ、永原?」
永原「え、いや、あの、あたしに言われても……」

武藤「普通に団体として、やらかし案件ですよね?」
菊池「…このままだと、最悪永原一人で、私たち全員と
   闘ってもらうことになるかも、ですよね社長?」
上原「……ああ、そうだな。居ないものは……仕方、ない
   ここに居る人間で、どうにか、しなくちゃ、な!」

永原「あ、うん、その、いわゆる、えーと、それは…………はい」


まさかのトラブル発生で永原一人孤立状態
本当に全員を相手にするはめになるのか?
0209名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/08/31(土) 21:23:23.79ID:QXKPj6Vi
上原「…えー会場の皆さん、コレより太平洋シリーズ第15回
   を開催する……予定でしたが!」
客A「なんだなんだ、どうした?」
客B「なんか選手少なくねーかオイ」
客C「どうしたー!早く始めろー!もう時間だぞ!」
上原「えー、対戦相手の豹の穴メンバーが交通事情の為未だ
   会場に到着しておらず……」
客F「おい待て、なんじゃそらおい!」
客D「どうなってんの全く!」
客E「折角女達のハイレベルな血湧き肉踊る闘いが観られると
  思ったのにさー!どーしてくれんだ、おーい!」
客B「こんなの詐欺だろ!暴動じゃ!暴動せぇ!」
上原「落ち着いてください皆さん!こういった状況にもかかわらず
   1人辿り着いた永原ちづる選手が、敢えて1人でも闘うと
   レッスル団長は1人でも充分闘えると!言っております!
   ので!我々太平洋女子一同は、是非この勇気ある挑戦を
   真っ正面から受けたい、と思います!」
客A「おおなんだなんだ?永原1人で……何?」
客D「いいぞいいぞ、やれやれ〜」
客B「お、来た来た!永原がんばれ〜!なんとか持たせろ〜」

永原(全く……捲し立ててなんとか誤魔化せたけど……
   どう考えても1人で全員相手なんて無謀すぎる……
   かといって試合予定の変更なんて今さらできないし……)

??「ナガハラー、誰か、忘れていないかしらー?」
客E「お、なんだなんだ!いるじゃないか!」
    
0210名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/08/31(土) 22:05:27.72ID:QXKPj6Vi
マリア「ハーイミナサン、ワタシは、マリアロードンといいます
    このままではナガハラピーンチ!なのでー
    ワタシがスケダチしたく思います、OK?」
上原「…む。まぁ私としては、有難い限りだが……
   お客さんはどうでしょうか(チラッ)」

客A「えー予定と違うのかよー!」
客B「いーじゃねえか別に、待つよかマシだ」
客W「ぶるあぁぁぁ!予定とちがうだろーぉ!と言いたいがぁ
   面白そうなのでぇー、まぁー、アーリぃ!」
客D「お、名物オヤジいるのか」
客E「名物オジサンもああ言ってんだから、やれやれ〜」

上原「……有り難う、御座います!お客様の懐の深さには毎度
   頭の下がる思いです!この通り厚く御礼申し上げます!」
客F「まぁいいってことよガハハ!それよりはよ!始めて!」

武藤(相変わらず、盛り上げるのは天才的ね。うちのボス)
菊池(お客さんの奇跡的な適応力あってのものだけどね……)
0211名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/08/31(土) 22:40:08.45ID:QXKPj6Vi
八島「おうおう、たった二人でアタシらに喧嘩売ろってぇ?」
千春「うらぁ!ブッ潰したらぁ!」
千秋「今日のカネヅルが二人とは、ツイてるぜ!」

アナ「さぁ……どうやらトラブルに見舞われ孤立しつつあった永原に
   助っ人マリアが登場!しかし相手は我らが太平洋女子
   上原・掘・武藤・菊池・さらに特別参加の八島に
   村上千春・千秋姉妹の計7人!明らかに戦力不足!」

??「ちょーっとまったぁ!」
??「オ…あたしらを忘れてもらっちゃ困るっスよ〜」
永原「なに?間に合ったの……って、えええええええええ!?」

??「あたし謎の仮面女子トモ!助太刀するわよ〜」
??「あたしはユウ!永原ちゃんファイトぉ〜!」
マリア「……ねぇ、アレって……ヘンシツシャ?」
永原「…可愛いマスクの割にゴツい体格と厚い胸板……
   腕毛脛毛ボーボー……なにあれ」
上原(客で来てたのは確認していたが……なにやってんだあいつら)

客D「なんだお前らー!どう見てもあの二人だろー!」
客F「遂にタッグ組みやがったかお前らー!」
客A「ぶわっはっはっは!あーおかしー!」
トモ「うっさい黙れ外野!社長、私達の参戦認めてくれるかしら?」
ユウ「認めてくれないと泣くわよ、泣きわめくわよぉ!」
トモ「……っていて!なんだ永原!」

永原(なにしてんの!てか、どうしてここにいるの!)
トモ(いやー俺らも明日から試合でさ。見物がてら試合観に来たら
  なんか困ってるらしいからさー)
ユウ(感謝してほしいなぁ〜。あ、報酬は1日お付き合いで)
0212名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/08/31(土) 23:03:59.31ID:QXKPj6Vi
マリア「…ナガハラ、このヘンシツシャは知り合い?」
永原「知り合い…同業者……って言うか、お邪魔虫?」
トモ「あそういうこと言うんだ〜、あたし帰ろうかなぁ〜」
ユウ「ひどい!仲間だって信じてたのに!」
永原「え、あの……え?」

アナ「ああっと見た目がかなり♂らしい助っ人二人!
  永原と揉めているぅ!ひょっとして元カレ今カレなのかぁ?
  痴情のもつれなのかぁ!これは目が離せません!」
永原「こらー!冗談でもそんなこと言うなー!」
トモ「そうよ私達は女と言ったら女!友達の危機を見捨てる
  そんなのギャルとして有り得ない!」
ユウ「美しいギャルとして今こそ私達は彼女を救い、そして
   正しきギャル道へと導くのよー!」
永原(……正しきギャル道ってなんなの…て言うか、それで
   ギャルのつもりなの…?女子タイツ無理矢理着てて…
   そもそもギャルとか今時言わない……ああもう…
   目の前で何が起こっているのか理解が出来ない……)
上原(…どうしたもんかな、これは……)

永原の危機に頼もしく現れた元ダークスターカオスこと
マリア・ロードン。さらに突如として現れた変態二人
本当に参戦するつもりなのか?

つづく
0213名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/09/23(月) 15:36:48.94ID:FE7QhcIh
ギャル道とはなんぞや

メンバー未到着により7対1というハンディ戦を強いられ
永原絶体絶命!と思いきやまさかの助っ人が…

トモ「うわーははは弱い!お前ら弱い…わね〜!」
ユウ「ん〜、鍛え方が足らないわね〜」
千春「あ〜いてっ……!クソ、なんなんだコイツら……!」
千秋「お前ら絶対男だろ!てか杉○と中○だろ!」
トモ「ちょお前やめろや!引っ掛かるだろうが!最近
   厳しいんだからそういうの!くらぁ!」
ユウ「あぁ〜、アタシ、シャレのわからないギャルと中の人は
   ほんっと大キライぃ〜、うらっ!」

八島「クソ…!テメェ、お前らみたいなヘンタイ共に……」
トモ「だからヘンタイじゃねえっつってんだろおらぁん!」
ユウ「ネタをネタとわからないとか、素人じゃないんだから〜
   もうさ、プロの風上にも置けないダメっぷりだわぁ〜」
八島「ちくしょ……離せ、離せってんだこの野郎!」
トモ「ダメぇ〜、コレからフィニッシュだからぁ〜♪」
ユウ「は〜いコレでゲームオーバぁー♪」
八島「んぐ…ぐはっっっっ!」

アナ「決まった、ヘンタイギャル(笑)二人による合体技
   ゲイ夢ドーバァー!八島といえども流石にコレは
   ひとたまりもありません!」
トモ「…おいこら、勝手に変な名前付けんな!」
0214名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/09/23(月) 16:01:39.28ID:FE7QhcIh
永原(3対2でも普通に圧勝……って男なんだから当たり前か
   あれであの格好じゃなければ……はぁ)
マリア「ナニしてるのナガハラ?次、イクけどイイ?」
永原「ふぇ!?あ…はいはいどうぞ!」

上原「…まぁここまでは想定の範囲内だ。ここからだが…
   任せたぞ堀、武藤、菊池!」
堀「あれ、上原さんは出ないの?」
上原「このシリーズ、私が相手をするのは……アイツだけだ」
武藤「…わかりました。任せてください」
菊池「…随分予定が変わっちゃったけど……菊池行きます!」

マリア「ナガハラ、あなたはムトーをお願い。残りは引き受けるわ」
永原「あ、うん。りょーかい!」
アナ「おおっとこちらも変則マッチかと思いきやマリア
   堀と菊池に手招き!どうやら二人を相手取る模様!
   大胆不敵な挑戦だぁ!」
堀(……さすがに凄い威圧感ね)
菊池「大きい相手だからって、負けるかぁー!勇猛果敢が
   あたしの持ち味!菊池理宇、いっきまぁーす!」
マリア「む…おおっと!」

アナ「菊池速攻で仕掛ける!機先を制したか!マリアに対し
   ドロップキック、続いて堀がボディアタック!
   ショートカットコンビの連携が冴え渡る!」
マリア(……これは油断できないわね)
0215名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/09/23(月) 16:46:11.94ID:FE7QhcIh
トモ「こらぁ〜なに押されてるのデカブツぅ〜」
ユウ「ちゃちゃっとやっちまいなさいよぉ〜」
永原「こらー!そこうるさい!終わったんなら黙ってて!」
アナ「あっとまたリング外でヘンタイギャル(笑)と永原がなにやら
   言い合っている!やはり痴話喧嘩か痴話喧嘩なのかぁ!?」
永原「こらーアナウンサー!だから冗談でもそんなこと言うなー!」

マリア(……さて、どうしようかしら)
アナ「マリア完全に防戦一方!やはり二人相手では勝手が違うか?
   菊池大技零戦ミサイル!マリアたまらずダウン!」
   
トモ「ナニやってんのデカブツぅ〜、困った時のギャル道その1
   (押して押しまくれ、カネは相手に払わせろ)よぉ〜!」
ユウ「そしてギャル道その2(夜は酔ったふりして勢い任せ)よぉ〜」
マリア(……ふん、その手が合ったわね)
アナ「あっとマリア、フォールに行った菊池を強引にはね除けた!
   なんというパワーだ!」
堀「そんな……まだあんな力が……」
マリア「ハンディはこのくらいでイイかしら?ここからはホンキよ!」
堀「うくっ……うあっ!」
アナ「堀捕まった!マリア、ハンマーパンチの雨あられ!
  たまらず膝をつく堀!あっという間に形勢逆転!」
菊池「させるかー!」
マリア「く…ジャマしないで、もらえる、かしら!」
アナ「菊池カットに入るもマリア、腕をとりそのまま強引に
   ぶん投げる!菊池、堀に激突!まさに桁違いのパワー!」
マリア「さてと……コレでどうかしら!」

アナ「ああっとマリア堀と菊池を二段重ね!馬乗りマウント攻撃だぁ!
   執拗に顔へのナックルパート!しかしこれは反則だぁ!」
レフリー「こらやめろ、反則だ反則!」
0216名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/09/23(月) 17:18:13.42ID:FE7QhcIh
マリア「イヤよ。お返しは……しないと!」
レフリー「やめろ!やめろってこら!……ゴング!お前反則負け!」

アナ「ああっとここでゴング!マリア反則負け!……しかし
   圧倒的パワーで残された爪痕は、あまりにも深い!」
客A「う〜ん、やはり格が違ったかこりゃ」
客F「なんかあの外国人の掌の上って感じだったな」

堀(うぅ……。完全にもて遊ばれた……)
菊池(あの人……わざと負けた……。試合を成立させた上で
   あたしたちの面子を保ち、実力もいかんなく見せつけ…
   完敗だ、あたしたちの……)

マリア(ふぅ……アドバイスありがと。ヘンシツシャさん)
トモ(変質者はねーだろ、ねーちゃん。まぁこのあとの飲みで
   無礼は許してやらんでもないが)
ユウ(そっすねー、俺らも中々格好的に捨て身の闘いなんでー
   ソコんところはヨロシクお願いしたいっすねー)
マリア(OK、引き受けた)

アナ「さぁ…遂に永原ちづる出陣!宿敵・武藤めぐみに対し
   遺恨決着戦となるのか!はたまた新たな遺恨が生まれるか!
   全く目が離せません!」
武藤「…私は必ず女王になる。その為にもまずは永原!
   あなたを倒して副女王兼団長の座は頂くわ!」
永原「いや……今回、何もかかってないんだけど……。てか団長って
   あげたりなんだりできないし……」
武藤「問答無用!行くわよ!」


つづく
0217名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/09/27(金) 22:59:10.01ID:vxUzogmT
不吉の法則

いよいよ因縁の相手、武藤めぐみと
次期女王有力候補と女の意地を懸けて対峙する永原
しかしまずは……

菊池「ハピバスデートゥーユー♪」
堀「はぴばすでーとぅーゆー♪」
マリア「ハピバスデーディアナガハラ〜」
上原「ハピバスデートゥーユー」
アナ「永原ちづる選手、お誕生日おめでとうございまーす!」
客「まずはめでたい!うん!」

永原「ありがとう、みんな!」
0218名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/09/27(金) 23:28:56.98ID:vxUzogmT
武藤「…別に先輩のことなんて何とも思ってないけど!
   取り敢えず、祝ってあげるわ!感謝しなさいよね!」
永原(…女同士で言われてもなぁ、それ)

上原「ところで永原……前々から疑問だったんだが」
永原「…ふぇ?」
上原「この話のタイトルってなんだ?」
永原「うぇ!?いきなりそんなこと言われても…なんだろう?」
トモ「そんなの、永原びんびん物語に決まってるじゃないのぉ〜」
ユウ「トモったら、攻めすぎぃー!」

客W「ぶわっはははぁ!センスが古いんだよぉ、オメーらはぁ!」
客B「おーいおじさんにダメ出しされてるぞ〜」
客F「つーか考えてねーのかよー、呆れたわー」
トモ「うっせえ!文句なら考えてねぇ作者に言え!」

永原「……あの、この話、なんてタイトルでしたっけ?」
上原「……あのな。お前が主人公だろうが、一応」
永原「始まったときは上原さんも堀さんもいたじゃん!」
堀「…レッスル大後悔時代、とか?」
上原「……堀、誤植が酷すぎるだろそれじゃ」

マリア「レッスルエンジェルスサバイバー外伝、でいいんじゃない?」
トモ「おっ、いいんじゃないかそれ」
ユウ「同人とかで腐るほど使い倒されてるネーミング…な気はするわぁ」
永原「…でも、なんかもう、いいや、それで!シンプルにいこう!」
上原「いや、シンプルイズベストとは良く言うけどな……」

客E「まじか……」
客H「ジンクス知らんのかコイツら……」
客M「無知とは恐ろしいのぅ……」
0219名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/09/28(土) 00:09:09.99ID:Y8LCkPvv
マリア「……お客さんがざわついてるけど?」
永原「…なんだか猛烈に悪い予感がするなぁ……」

八島「くっくっく…そりゃあ当たり前だ。とある界隈では有名さ」
千春「1、2と来て外伝……ダメなんてもんじゃないね」
千秋「稼働3ヶ月で撤去コース(地元経験談)だな」
上原「撤去……だと?」
永原「……なんだかよくわからないけど、とにかくスゴいジンクスっぽいね」


龍子「…へっくし!」
石川「龍子〜大丈夫?撮影も近いのに」
龍子「う〜、湯冷めしたかな……。小川、2の撮りの方は?」
小川「2週間後ですね。大会の映像も使うらしいですから
   撮り自体は前よりかからないんじゃないかと」
石川「前は結構バタバタしてたものね〜」
龍子「只のパロディ作品だと思ってたのに…わからんもんだ」
0220名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/09/28(土) 00:38:28.87ID:Y8LCkPvv
永原「も〜じゃあなにならいいの!」
トモ「んじゃレッスルエンジェルス・サバイバー列伝とか?」
ユウ「違うわよレッスルエンジェルスB・戦慄のおバカよ」
トモ「それ外伝繋がりじゃねーか!」
永原「バカは余計だよ!てかまともなのないの?」
武藤「自分じゃ考えないんですね」
永原「むっ!それじゃあ何かあるっていうの!」
武藤「……レッスルエンジェルス、N…というのは?
   ナガハラ、ノーマル、ニュースタイル……
   あらゆる意味を込めたNです。(一応の)主人公である先輩に
   実に相応しいタイトルだと思いますけど?」
上原「……良いじゃないか」

トモ「こいつが……ノーマルぅ〜?ニュースタイルぅ〜?」
ユウ「絶対違うわよねぇ〜色んな意味でぇ〜」
永原「こらそこうるさい!……いいねその案!さすが天才!
   とりあえずレッスルエンジェルスN(仮)でいこう!」
堀「…さらっと(仮)付けるんだ」
武藤(……そこはかとなく皮肉を込めたつもりなのに)
永原「いいの!気に入ったから!そういうわけで、宜しく!」
客F「お〜決まったんか。ならはよ!試合!」

永原「よっし!気分も新たに、頑張るぞぃ!」
武藤「……いい加減、持ちネタくらい自分で考えてください」


つづく
0221名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/10/30(水) 20:02:37.18ID:LgO1CtN+
雨降っても地固まらない二人

ようやく永原と武藤のリベンジマッチが実現!
しかし外の雲行きが何やら怪しく……

上原「ではこれより本日のメイーン、イベント!
   永原ちづるvs武藤めぐみの一戦を行います……が、しかし!」
客A「ん、なんだなんだ!」
客B「なんかそういや雨音が……」
客C「ん……うお!予報より早く台風来てるってよ!こらやべぇ!」
上原「只今台風が予定より早くこちらに向かっているとの情報が
   ありました!会場撤収とお客様の安全を最優先に考えた結果…
   試合はあと15分、午後9時までとします!」
客E「うげーマジか!」
客G「むー、電車止まるかもだしー、仕方ないかぁ」
客W「ぶるあぁぁぁ!ぬぁらばとっととやれい!オジさん
   と〜ってもぉ気が短いんだぁ!」

上原「では両者、準備はいいな!レフリーは緊急特例として不肖
   この上原今日子が務めさせていただきます!ファイト!」
永原「よっし先制こう……んぐわっ!」
武藤「…ワンパターンな奇襲なんてお見通しですよ、先輩!」
永原「んぐ、んしょ、この!」

アナ「武藤、流れるような動きで永原の奇襲をかわす!そして
   間髪入れずアームロック!永原動きを封じられる!」
0222名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/10/30(水) 20:20:03.78ID:LgO1CtN+
武藤「これで……終わり!」
アナ「武藤、腕ひしぎに移行!ギブアップによる早期決着を
   狙う模様!永原地団駄踏んでもがく!」
上原「永原ギブアップか、ギブ?」
永原「の、の……ノー!ふんぬーっ!」
アナ「永原なんとか腕を引き抜き脱出!しかしこれで
   得意のジャーマンには行きづらくなったか!」
永原「く……これならどうだーっ!」
武藤「…!?くっ!まさか!」
アナ「ああっと永原まさかの突っ張り!怒濤の張り手連打!
   武藤たまらず後ろに下がる!」

トモ「やるわね!相手の意表をつくいい攻撃だわ!」
ユウ「そうよ永原、そのまま押して押して押しまくるのよ!
   ごり押し、そうそれはギャルのまさに得意とする戦法!」
客F(そ……そう……なのか?)
客H(……知るか。男の俺らにわかるわけねーだろよ)

永原(ふっふっふ……やはり予測出来ない動きは武藤に
   効果的!吉原さんとの特訓の成果が出てる!)
武藤(こんな…付け焼き刃の打撃なんかで!)
0223名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/10/30(水) 21:01:58.69ID:LgO1CtN+
永原(やっぱり……武藤と戦うと楽しい!)
武藤(……相変わらず、戦う度にパターンを変えてくる……
   パターン……そう、いろんな人の……)
アナ「永原パワースラム!しかし武藤カウント1!さらに
   立ち上がる永原に武藤低空キック!永原たまらず膝を付く!」
武藤「食らえっ!」   永原「くぉのっ!」
アナ「おおっと大技の激突〜!武藤のシャイニングWに
   永原、カウンターのスピアタックル!両者倒れる!」

永原「……く、うう……。そう、あたしたちの、戦いは……!」
武藤「これか……
??「……それまで!」
永原「……あ!?」   武藤「うあっ!」
上原「うぐわっ!ぐ……この……それまで、それまで!
   15分経過、試合終了だ!あと、変なフラグ立て禁止!」

アナ「う〜ん残念!ここで無情のゴング、15分一本勝負終了!
   永原ちづると武藤めぐみの因縁の戦いは、嵐により
   阻まれる形と相成りましたぁ!」
客A「くぅ〜……良いとこだったのに!」
客B「もっと見たいなー!見たいけどなー、俺はなー!」

上原「……ではお客様!台風が近付いております!どうかくれぐれも
   お気を付けてお帰りください!お忘れもののないように!」
客W「うむうぅ!では帰るか、退散!」
客D「よし解散、撤収!」
堀「出口はこちらで〜す」  菊池「慌てず騒がず一列に〜」

トモ「…ふぅ。なんとか無事終わらせられたか」
ユウ「いやーなんとかなるもんッスね〜」
トモ「……で上原さん、大丈夫すか?」
上原「……正直痛い、ものすごく」
0224名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/10/30(水) 21:28:07.89ID:LgO1CtN+
永原「ふぃ〜、なんかもうどっと疲れた……」
上原「……まぁ、なんとかなったな。撤収はどうなってる?」
スタッフA「とりあえず会場は明日っすね。今からやるには時間が…」
スタッフB「一応、責任者に確認中です。後は上原さんが…」
上原「わかった、今から私が話を付ける。永原、お前も早く帰るんだ」
永原「う〜ん、そうしたいのは山々なんだけど……」

杉山「ふい〜やっぱ女物のコスはきっついな!」
永村「お、まだ帰ってなかったの?早くしないと」
永原「…うちの皆と連絡取らないと」

美沙「その心配は必要ないのです永原先輩。美沙がここに来たので
   今すぐ魔法でこちらの事情を伝えるのです」
永原「うわ!天神!いつこっちに着いたの?みんなは?」
美沙「越後先輩が捕まった直後に、私だけこっそり魔法で抜けたのです
   後はダッシュと電……魔法でここまで」
杉山「…かなりギリギリな行動だなおい」
永村「はしっこいタイプッスね〜、正直お相手したくないッス」
美沙「魔女はチャラい男は願い下げですNGなのです」
0225名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/10/30(水) 21:59:12.19ID:LgO1CtN+
美沙「とにかくもう試合は終わったとみんなに魔法で伝えるので
   私達はとっとと宿まで帰るのです永原先輩」
杉山「……なぁ、それスマホだよな。魔法じゃないよな?」
美沙「美沙が操ればそれは皆魔法なのです凡人には理解出来ない
   でしょうがこれはもう全く魔法なので何も問題ないのです」
永村「……ある意味すごいッスね」
杉山「…あまりイジらんほうがいいぞ。こいつの巨大空鍋殺法で
   色々なモノを葬られたヤツは数知れずだ」
美沙「余計なことを言うななのですそこの○○」
杉山「おま、誰が○○だコラ!まだ言うほどそんな○○でもねぇわ!
   何も知らないのに見てきた様なこと言うなお前な!」
永村「先輩、多弁は肯定の証って言うッスよ?」

杉山「あー、もう!とにかく!メシ、そして飲み!宿の近くでな!」
永村「だってさ永原ちゃん?助けたお礼に払いヨロシク〜」
永原「ぐ……なんであたしが……」
美沙「ギャルのお約束、男の子とのキャッキャうふふイベントなのです」
永原「……男の子?って言うよりおっさ…

杉山「…お前らは相手で態度を変えるのか、そっかそうなんだな〜」
永村「あり得ないッスよね〜天使とか言っといてね〜」
永原「……わかりました!んじゃ武藤!一緒に行こ!」
武藤「……!?な、なんで私が……」
0226名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/10/30(水) 23:21:21.74ID:LgO1CtN+
杉山「ふん……。んー……、むー……」
武藤「な、なんですか。人の事じろじろ見て……」
杉山「(よし合格!)さあ行こうメシにすぐ行こう!」
永村(そっスか〜?俺あんまこういうキツ目のタイプは……)
武藤「……あなたたち、最っ低!」

杉山(おまバカ、変なスイッチ入れやがって!)
永村(なんて感のいい……って先輩もじゃないッスか!)
永原「もー無神経なんだから!武藤!ここは集団で帰った方が安全だから
   一緒に帰ろう!あとゴハンしようみんなで!ね!」
武藤「……折半させる気ですね先輩」
永原「(ギクッ!)な、なんて事言うのかな〜武藤?ここは
   先輩を立てて誘いに応じてくれると嬉しいんだけどな〜」
美沙「ぼっちメシはひたすらに不味いので皆で食べるといいのです
   ぼっちは寂しいのです魔女すらも時に涙目にするほどの怖さなので
   ここは誘いに応じるが吉と魔法による御託宣が出たのです」
武藤「……ほんとにもう」    永原「OK?OKなの!?」
武藤「…お付き合いします。仕方なくですけど」
杉山「はいきたー、落ちたー!落としましたよこれー!」
永村「難攻不落の要塞が……遂に……俺はもう感動ッス!」
美沙「お前らが落としたのではないので勘違い甚だしいのです
   美沙の魔力(チャーム)の賜物なのですよ」
杉山「なんでもいい!もうなんでもいいよ!とにかく行くぞお前ら!」
武藤「…じゃ上原さん、お先に失礼します」
上原「おう、私も間に合えば行くから後で連絡しろ(ニカッ☆)」
武藤(…く。妙に周りから気遣われてるのが……はぁ)

永原、よもやの大払いのピンチもとっさの機転で切り抜けた!
そして巻き込まれた武藤……果たしてこの3on2の結果は?

つづく
0227名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/11/10(日) 19:22:16.13ID:oYpUfV6H
何も知らない方が幸せと言うけど 僕はきっと満足しない筈だから

台風迫る中なんとか試合を終え
変なヤロー共と後輩二人を加えて遅い夕食を摂る永原
しかしそんな最中、急電が……

美沙「…先輩大変なのです。上原さんがここへ向かう途中
   突如、泡を吹いて倒れたと……スタッフから……」
杉山「なにぃ!?あ、ひょっとして……」

永原「……あ、見ちゃったのかぁアレを……」
杉山「……。確かにショックだったな、アレは」
永村「上原さんって確か沖縄の人でしたよね?んじゃまあ…」
武藤「……あの映像を見たら、無理もないですね」
杉山「この作者もニュースを見て唖然としたらしいからな
   ……まぁ命に別状はないみたいだから、暫くそっとしとこうや」
永原「…それがいいね。天神!無理しないでって返信しといて!」
美沙「……わかったのですその旨伝えておくのですよ」

永村「う〜ん、いきなり湿っぽくなっちゃいましたが……
   久々のプライベートパート、行ってみようか〜!」
永原「…なんか妙に高いテンションだね」
杉山「アイツが変なテンションなのは今に始まった事じゃねーだろ
   さあ飲むぞ食うぞパーっとイクゾー!」
美沙「お前はこっち側に寄るななのです少しでも寄ったら
   容赦なく通報なのですこの野獣共」
武藤(……確かに、油断は出来ないわね)
0228名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/11/10(日) 20:04:20.41ID:oYpUfV6H
そんなこんなで後輩をも巻き込み始まった永原のオゴり飲み会
しかしやはり当然の展開……と思いきや?

杉山「……おうぅ………もう、勘弁してくれ、頼む……!」
永村(なんなんだコイツ……バケモノか……!)
武藤「う〜、何よ……誘ったのはそっちでしょ!情けないったらもう!
   限界に挑む根性もないなんてもう甲斐性無し、根性無し
   いつまで寝てんの、この口だけの○○○、○○男ー!」
永原「んみゃ〜、武藤、酒、強すぎぃ〜」
美沙(んぐ……この魔女が不覚を取るとはなんという蟒蛇ぶり……
   とんだ酒豪が隠れていたのです要チェックなのですよ)

武藤「……これだから、男は!みんな同じよ、男なんて!
   酔い潰して女を好きにしようなんてゲス、ゲス、ゲス!
   この意気地無し共ぉ〜!この、この、このっ!」
杉山「痛って!蹴るなっつーの、おい誰か止めろコイツ!」
永村「無理、足がフラつくッス、うう目が〜、回る〜」
武藤「ナニヤッてんの、早くタチなさいよ!ああもう、このっ!」
杉山「ぶべらっ!んがっ……!(コイツ顔に膝入れやがった……!)」
永原「お〜モロに入った〜!武藤、ヤルね〜……ぐ〜」

店員「あの〜、も少し静かに……お願い……出来ます?」
武藤「……わかったわよ、静かにヤれば言い訳ね!」
店員「はい!?あのいやそういうことでは……」
武藤「…男なんてみんなそう、いつもそう、体面ばっかり気にして
   変にカッコつけて、愛してるの一言すらも言わないで!
   そんなんだから寄ってこないのよ、逃げられるのよ!」
店員「(酔ってるな〜こりゃ)と、とにかく静かにですね……」
武藤「あ〜、あなたもそうやって逃げるのね!アイツみたいに!
   二時間待ったのよ、二時間!なのに結局来なくて!すっぽかして!
   ……ちょっと、聞いてるの?」
     
0229名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/11/10(日) 20:59:53.40ID:oYpUfV6H
杉山(なんてこった、千載一遇の好機到来と思ったのに…)
永村(だから止めとこうって言ったんスよ俺は……ううっ)
武藤「静かにするわよ、すればいいんでしょ!あーもう!を
   みんなしてもう寝ちゃって……うぅ、あー、つまらない!
   学生かー!もう少し持たせろー!」
杉山(おい誰か相手しろ、また暴れだすぞアイツ!)
美沙(お前がやれなのですこのヘタレ遊び人)
永原「んん〜、ん?こりゃ、武藤!うるさいろぉ〜」
永村(…よし!あとはもうアイツに任せよう!俺ら寝たフリ!)

武藤「…先輩わかったでしょ、男なんてのは……いっつも
   口先だけで、肝心な時には、ふぅ〜」
永原「んん〜、武藤!あのねあのね、男の人をバカにしては〜
   し続けては〜、いけません!そんなーだから、ダメ!
   仲良くなきゃ〜、めっ!いい、わかった!」
杉山(……なんか、あいつもヤバくねぇか?)
永村(酔うと説教タイプか……めんどいッスね)
永原「よおっし!今日はあたしが話も愚痴も聞こ〜聞いたろぉ〜
   ドンと、きなさぁい!」
武藤「…なら、ドンと行きますよ先輩!」

こうして散々騒いだのち、寝たフリした連中をよそに
長々とした武藤の独白が始まるのだった……
0230名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/11/10(日) 21:38:34.18ID:oYpUfV6H
武藤「…でフラれて自棄になって町を歩いてたら道に迷ってたんです
   ……千種が。送っていったらテストやってて……
   暇だから受けたら受かってて……」
永原「結城とはその頃からなんだねえ〜」
武藤「元々、そんな強い気持ちがあった訳じゃないし……
   でも今はこうなって……寄ってくる人達もみんなどこか
   怪しく見える様になって……もう色々疲れちゃって」
永原「むむ〜、でもあたしもそんなもんだったよ武藤くん?
   あんまりうまくやろうとか身構えたりとかしないで
   もっと気楽に、自分なりのやり方で自然にいったほうが
   いい結果出せると思うけど?」
武藤「…そうですか?」
永原「そうそう。昔言われたよ、プロたるもの・道を作るものだって
   やり方やスタイルなんて自分で作るしかないんだよ、きっと」

???「あら、後輩にアドバイスなんて成長したものねちづる」
永原「ん……?その声はおか、いやや理沙子さん!」
理沙子「天神からの連絡で、ようやくここを探し出せたわ
    みんなも宿に寄ってから……って、お邪魔だったかしら」
武藤「いえ……話は、済みました。御気遣いなく先輩」

理沙子「……だそうよ。起きなさい、寝坊助たち」
杉山「……はは、バレてましたかい」
永村「……さすが年の功、下手な演技は通用し……あいて!」
理沙子「…一言余計なのは残念かな。もっと愛のあるイジり方を覚えないとね」
永村「んん!?あぁ……はい……すいません」
永原(……あの、理沙子さん!言い方!)
理沙子「え?何が?」
美沙(…コイツら変態にホイホイ餌を与えないで欲しいのです
   無自覚にも程があるのですまさにモストデンジャラスなのです)
武藤(…いちいち気にする方がおかしいんじゃ)  
0231名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/11/10(日) 23:06:46.14ID:oYpUfV6H
永原と武藤、互いの溝がほんの少し狭まったような
気もする中……続けて会は行われた。……のだが

美沙「では理沙子さん4…
理沙子「…数字は言わなくていいから。まあともかく
    試合は流れたけど、みんな楽しんで下さい」
斉藤「……何とか合流できた」
神田「結局、試合には間に合いませんでしたね……」
富沢「全くもー!越後さんに任せたらご覧の有り様よ!
   以後社用車運転禁止!いいわね!」
金井「ではみんなを代表して越後さんどうぞ!はい!」
越後「……理沙子さん、この度は、おめで……
   いえ、誠にもって、すみませんでした!」
理沙子「はいはい、その件は後でゆっくりね。過ぎてしまった
   事を悔やむなら後でもできるでしょ。今は疲れを取りなさい」
越後「はい……では!」
永原「それは今回あたしに!かんぱ〜い!」
越後「あ、こら!」

杉山(気を利かせたんだよ。問題を起こしたお前じゃあ
   音頭を取りづらいだろ?察してやれ)
越後(……言われなくてもわかってる!)
美沙「ったく先輩のおかげであちこち大変だったのですよ
   来週の大会も天候次第なのですこぶる心配なのです」
斉藤「…天神、もういいだろう。越後、気にするな…とは
   いかないだろうが、少しは落ち着いたか」
越後「…はい」
永村「まぁいいから、パーっとやりましょう!ね!
   心の疲れには憩いの時間こそ必要だから、うん!」
0232名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/11/10(日) 23:55:56.11ID:oYpUfV6H
こうして夜は更けていった…のだがやはり……

杉山「おいお前、この魔女!寄るな抱きつくな!寄るなっつったの
   お前じゃねーか!こっちくんな!」
美沙「貴方にぃ〜、愛の手料理〜、うふふぅ〜♪」
永原「これは……酔って記憶が混濁してるのかも……」
富沢「もしくは前世とか平行世界とかからの因縁……とか?」
杉山「俺とコイツにはなんの接点もねぇ!つーかあってたまるか!
   離れろこの電波魔女!んがっ!」
美沙「一生懸命作ったの〜。食べてくれると嬉しいなぁ〜」

理沙子「…お皿に何もないけど」
永村「まさかの空皿攻撃ッスか〜。これは効きますねえ〜」
美沙「はい、あ〜ん♪」
杉山「止めろぉー!その音を、その金属音を止めろぉー!
   精神に、精神にダイレクトアタックしてきやがるぅー!」
越後「…全く、騒がしい奴等だ」

永村「ふぅ暑ぃ〜、一枚脱ぐかぁ〜。店の中だとさぁ〜暑い暑い
   お、顔赤いけど大丈夫?無理せず脱いだら?」
永原「(来た!)おっとそうはさせ……
武藤「……ふう、それもそうね。脱ぐわ」
神田(え、え、ちょっと……!?)
武藤「……ふう、涼しくなった」

越後(幾ら、酒の力とは言え……)
富沢(男の目がある中で、何の躊躇いもなく上一枚……なんて豪胆な!)
金井(自信もなしにこんなこと……普通出来ないよ!)
理沙子(……やるわね、この娘)
永原(……なんか、なぜか、よくわからないけど………
   何か負けた気がする!根本的な何かの一部分が!)
武藤(……ふっ、……勝った!!!私の中……魂的な部分で!)
0233名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/11/11(月) 00:35:41.99ID:20KX/n2h
越後(しかし此処からは……そうはいかない!)
富沢(上オール……それは女同士の悪ふざけの罰ゲーム時のみに
  仲間内ならかろうじて、なんとか、ギリギリ言い訳できる形態!
  もし画像が残ろうモノなら、まず間違いなく、炎上……!)
金井(行けるわけ……ない!これ以上は……!)

武藤「……あっ!っと……。ごめん、なさい……」
杉山「うお!お、おう……」   美沙「……あ!」
理沙子(…ふらつきを装って、然り気無くカットプレイ……
   さらにドジっ子属性アピール、瞬間チラリも欠かさない)
神田(……私たちでなければ見逃していた)
斉藤「さ、さあお開きとしようか、もう店も終わりだし」
美沙「……お前なんか、お前なんか!食らえバインダー!」
杉山「ウギャア、そのカチャカチャ音を止めろぉー!」

武藤「…失礼、それはもう十分頂いた……のですよ」
美沙(……み、美沙のパターンを……!)
永原(……精神攻撃すらも不発……さらに相手のパターンを
   カウンターで返した…。短時間でここまで仕上げるなんて)
斉藤(武藤めぐみ……恐ろしいヤツ!)

越後「ん……どうした?お前たちは帰らないのか?」
杉山(……今は、訳あって立たれん!察しろ!)
永村(……今立ったら、色々ヤバい事になりかねない!)
越後「…………男ってヤツは、全く…………!」
永原(くー……次こそは勝ぁつ!試合だけでなく中身でも!
   あ……払い、あたしだった……。武藤!おーい!)

勝ったのか負けたのか、今一つよくわからない感じに
モヤッとしてしまう永原。次の対決はいつになるか?

つづく  
0234名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/12/13(金) 21:17:11.53ID:6xi01Ed1
来島、新女辞めるってよ

永原と武藤の女の勝負は惜しくも次回に持ち越しとなった
そんな中、かの宇宙人と久方ぶりの試合となり……

ソニック「ふいー疲れたぁ!にしてもいやー久しぶりなのさね」
永原「ホント……相変わらず強いですよねソニックさん」
ソニック「当たり前なの!まだまだ現役まっしぐらなのさね
     ディアナー、お前も挨拶するの、早く!」
ディアナ「ハイ、ミカサン!ミナサンお久しぶりデスネー」
永原「あっディアナ、お疲れ〜」
富沢「うー……相変わらず無駄に元気よねみんな」
金井「ぼっこぼこにされた……うえ〜ん」

こうして永原達が旧交を暖めあう中、新女では新たな問題が……

祐希子「……納得いかないわ!もう、腹立つー!」
来島「まあまあ、落ち着けって祐希子」
祐希子「これが落ち着いていられるかって言うのよ!会社は
    大会での不始末の後処理で現場は放りっぱなし!
    さらっと来年の年俸下げる話まで出てんのよ!」
来島「まぁ……今はどこも厳しいだろうしな」
祐希子「恵理!会社のやらかしを個人のせいにされようとしてるの!
    最悪、あたしらの誰かクビになるかもしんないのよ!」
来島「…その事だけどな、祐希子……。俺さ、新女……辞めるわ」

祐希子「…………え?」
来島「引退してコーチ、やってくれないかって言われてな……
   でも俺、現役でやりたいしさ。結局まとまりそうにないんだ」
祐希子「ちょっと、ウソでしょ!?恵理!」
来島「……ビジュアル路線なフロントとは、前から折り合い悪かったし
   俺みたいな昔ながらのパワータイプは流行らない、そう言われた」
0235名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/12/13(金) 21:38:33.46ID:6xi01Ed1
祐希子「ねえ嘘でしょ、嘘だって言ってよ!恵理!」
来島「悪りぃ……ホントにゴメン、祐希子……。でも、もう決めたんだ
   今の新女に、俺の居場所はない……。もう、ここには居られない」

祐希子「ウソだ……ウソだ、こんな……」

来島「……じゃあ、な、祐希子。決まったら、あとでまた、連絡する……」

祐希子「ウソだよ……こんなの……」

来島「長いこと……本当に、一緒にやって来たよな…。ずっと…………
   今日で……ゴールデン、ペアは……一旦、解、散……だな!
   しばらく……しばらくさ、サヨナラだ!」

祐希子「…………こん……なの、ウソだぁぁぁぁ!!!!!」

こうして新女に激震が走る中
永原達にも一連の悪影響が届かんとしているのであった……
0236名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/12/13(金) 22:08:45.90ID:6xi01Ed1
そして、数日後……豹の穴本社では……

理沙子「そう……来島が……」
吉原「本当に私達の時と同じですね。もう驚きもしません」
六角「まぁ〜、新女はアホだから!なにやっても不思議じゃないね
   あれこれ理由付けて放り投げるのは昔からのお家芸だしさ〜」
理沙子「時代を経ても、私達と同じことが繰り返されるのね……」
吉原「でも、あの祐希子が黙っているとも思えないけど……
   いっそ私秘蔵の、選りすぐりの凶器でも差し入れようかしら」
六角「お〜いやめろよ〜、洒落にならない犠牲者が出るぞ〜」
吉原「心配しないで下さい、冗談です♪」

越後「先輩達が急に集まったから、おかしいと思ったが……むんっ!」
斉藤「……物騒な話だな。私も精進を怠らないように……とぁっ!」
越後「……私もクビになってここに身を寄せてるから、わかり…ます!」

神田「……ふん!ふん!だあぁぁぁぁっっっ!!!」
斉藤「……どうした神田、急に打ち込みの回転数を上げたな」

神田「……最近、敗けが……込んできて。プロである以上
   お客さんを…楽しませるのはもちろん、結果を……ふんっ!」
越後「……そうだな。私もやらかした直後だ、気合いを入れ直す!」

永原「ただいま〜、試合から帰って来たよ!」
富沢「殴り込み、予定通り無事に完了しました〜」
金井「お客さんも来てますよ〜、理沙子さ〜ん」

理沙子「……あら?他に誰か呼んでたかしら」
0237名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/12/13(金) 23:54:40.23ID:6xi01Ed1
ソニック「うっきゅっきゅ、正義のヒロイン・ソニックキャット
     肩で風切り颯爽と相談にお邪魔するのさね!」
美沙「全く来る途中からそこいら中でギャーギャー騒ぎまくって
   はた迷惑な宇宙人なのです困ったものなのです」
ソニック「…何か言った?」
美沙「いえいえなにも〜」

理沙子「……どうやらもう一人、いるみたいね」
ソニック「うきゅ?あ?」
祐希子「……先輩、その、いきなり押し掛けてアレだけど……
    ちょっと……相談が、あるんです。聞いてもらって……」
理沙子「……わかったわ。入りなさい」
六角(……んふ、こりゃあ荒れそうだねぇ)
吉原(……荒れそうですねぇ)

こうして練習終わりに来客をもてなすことになった
永原といつものメンバー。しかし憤懣やるかたない二人の怒りは
相談と言う名の愚痴へと変わる……

ソニック「……ったく、ちーともわかってないの!今の、若手は!
     気合いが足りない・心で負けてる・技に頼りすぎ!
     あんなフワフワムーヴでファンを納得させるとか!
     プロをナメるんじゃねーのさね!」
祐希子「……恵理は辞めるって言うし、年俸は減らされるし!
    会社はやる気ないし、カレーは悪事に使われるし!
    あー、もー、腹立つー!う〜、ぬ〜、アイツら〜!
    謝れ、カレーの神様に謝れ!謝り倒せ!」

永原「…………もう、ナニがナニやら……」
富沢「まぁ……今年は色々あったもんね……ふぅ」
金井「怒りたくも、なるよね……」
0238名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/12/14(土) 00:24:23.07ID:XF2s1Qhe
ソニック「今の業界はぬるま湯なのさね!コピームーヴで見所ゼロ!
     このぬるぬる具合を沸騰全開アッチンチンにするために!
     先輩達にも新人育成、協力してもらいたいのさね!」
祐希子「今こそあんパンを超える!新たな歴史の誕生!
    待ってなさいニューカレーロード!あたしが創る!
    ……てわけで、相方、探してます!」
六角「……んーなんだ、相変わらずブッ飛んでるねぇお前さん方」
理沙子「でも熱意があるのは良いことだわ、本当に」
ソニック「ありがとうございます、なの!」

六角「……しゃーない、協力したるかぁ。こう見えてお姉さん
   デキる女だし、後輩に頼られるのは嫌いじゃないよネコ君」
吉原「錆び付いたロートルなんて言われるのは御免ですしね
   時代に抵抗するのがベテランの証、やったりましょう♪」
ソニック「うう……先輩たちには感謝してもし足りないのさね!」

祐希子「…おーい先輩、あたしはー?あたしのオヤナミ相談はー!」
永原「…それを言うならお悩み、でしょ先輩」
富沢「え、ちょ!あたしのツッコミをいつの間に……」
金井「……ちづるちゃん、成長したよね」
永原「……むー、そこは進歩したって言ってよ」
越後(……どっちでもいいだろそこは)
0239名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/12/14(土) 01:01:32.78ID:XF2s1Qhe
祐希子「あたしのー、パートナー、探すの手伝って下さいよぉ〜」
永原「んー、その必要は……ないと思いまーす」
祐希子「……う!永原、それどういうこと?」
永原「……あたしじゃダメかな、先輩?」

富沢「……ええええ?アンタがぁ?」
金井(うわ〜ちづるちゃん、むちゃくちゃ言うな〜)
祐希子「……随分唐突よね。何か……アヤシイ……わね
    と言うか、団体違うじゃん。無理じゃん」
永原「それは……ホラ、都合付いた時だけでも!」
祐希子「……んー、どうだろう……。やっぱ無理じゃない?」
永原「えー……。色々勉強したいのに」

理沙子「……ならば、私じゃダメかしら?祐希子」
祐希子「……え?えええええええええ!?先輩がぁ!?」
神田「でも、団体が違うのではやっぱり……」
理沙子「今の私の立場なら、業界の活性化を名目にすれば
    交渉次第で新女への参戦は十分可能じゃないかしら?
    無論、それなりの制約はかかるでしょうけど…」
越後「で、でも!あの新女がそれを受け入れるとは、とても……」
斉藤「……難しいな。空手の私が参戦していた時も、かなり難色を示された
   まして、元所属選手となればな……」
美沙「まぁ他所者、裏切り者扱いは必至なのですようんうん」
越後(……お前がそれを言うか)
    
0240名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/12/14(土) 14:11:30.06ID:XF2s1Qhe
理沙子(新女としても、貴重なエースにヘソを曲げられ退団されるのは
   なんとしても避けたいはず……。時間稼ぎとしても
   今ならこちらの提案に乗ってくる可能性は……あるわね)
祐希子「んー……。くぅ〜…………。よし!決めたっ!
    あたし、理沙子先輩と組むわ!」
永原「ふぇ!?えー……」
吉原(……相変わらず決断は早いわね)
理沙子「わかったわ。……本当のパートナーが見つかるまでは、ね
    いえ、組み直す……が正しいかしら?」
祐希子「先輩……。とにかく、しばらく、ヨロシクお願いします!」

六角「う〜ん、やっぱりパートナーってのはアレだね、選ぶんなら
   誠意、相性、愛情!これっきゃないね!打算で選ぶと
   も〜これ大変だ、いやマジでホントね……うん」
ソニック「先輩……何かイヤな思い出でも?」
六角「ノーコメントぉ〜。はぁ〜、またチャレンジしよっかな〜
   葉月お姉さんチャレンジ、しちゃおっかなぁ〜!」
神田「……先輩、それは洒落になりませんやめましょう本当に」

永原(むー……また何か離されたような気が)
越後(…本気でパートナー探そうかな)
美沙(美沙も探すのです安定した魔力の補給がしてーのです)
富沢(それ違うパートナーでしょ天神)
金井(……あたしはもういるから平気!うん!)
斉藤(……くっ……!まだ!まだ負けたわけでは!)
0241名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/12/14(土) 14:39:45.15ID:XF2s1Qhe
吉原「それにしても、あなたが相談とは珍しいわね?」
六角「今になって後輩鍛え直して、一体どうするつもりさ
   スターの義務感……だけじゃなさそうだけんども?」

ソニック「……ブチ倒したい相手が、いるのさね先輩」

理沙子「……あら?それは初耳ね」
ソニック「あらゆる世界を破壊する悪の責任者……
     膨らみ続ける神と仏を騙るフトドキモノ……
     とある星からやって来た謎の侵略型異星人……
     正義のヒロインとして許し置くわけにはいかないの!」
永原「……それって、アレだよね?アレだよね?」
金井「……アレだね」
富沢「…………うん、許す!許可します!ビームの使用を!」
吉原「んー、よろしい。半殺しまでなら許可します♪」

六角「おいおいなんだか知らないが、こっちも物騒な話だねぇ」
神田「……先輩の発言もかなり物騒なんですが」
理沙子「賑やかになりそうねえ」
永原「う〜ん、賑やかと言うか、荒れそうと言うか……」


つづく
0242名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/12/25(水) 21:05:53.94ID:kq37OBz9
今年もクルシミマス

年の瀬に業界に対する危機感をひしひしと感じる永原
そして恒例の忌まわしいイベントが……

永原「……今年は、多いね」
富沢「ざっと20人以上……。出番に飢えてるわね、これは」
金井「……みんな切実なんだね」

小縞「もーやんなっちゃいます本当に!心無い観客から
   デ○ヘ○嬢呼ばわりされるわ、アレなオーダー頼んだり
   人をなんだと思ってんですか!」
金森「完全に別のプロ扱いだよね、あたしたち……」
渡辺「酷いですよねホント〜。胸とお尻しか見てない人達も
   たーくさんいますし」
藤島「そんなのいつものことよ。見てもらえるだけマシじゃない?」
菊池「そうだね……見て、もらえるだけ……ううう、これかぁ!
   これが、全ての、元凶かぁ〜!」
渡辺「ちょ、先輩、止めてください!まずいですって!
   女同士でもセクハラですから!後ろからはダメ!ノー!」
龍子「……前からならいいのか?」
小川「そういうわけでもないような……。龍子さん平気なんですか?」
龍子「人によるな」
金井(……人によっては、いいんだ)

永原「…あれ龍子先輩、石川さんは?」
龍子「……今年は彼氏に首ったけだって。普段世話になってるし
   年末くらいは自由にさせてやりたいんだ」
富沢「あらら、それはどうも御馳走様です〜。にしても
   越後さんまで参加とは珍しい……」
越後「う、うん…………。ま、まぁたまには……な!
   (……言えない、この流れで、彼氏とケンカ中だなんて……)」
0243名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/12/25(水) 22:11:15.88ID:kq37OBz9
そんなこんなで始まったクリスマスパーティー
だが新女王・サンダー龍子が下したお題があるようで……

龍子「…では、各人が用意してきたものを、これへ!」
小川「……これになります」
永原「……にしても、アイドル組が料理を一品ずつ用意なんて」
龍子「昨今のレッスルの経済的……事情をか…かんがみ……?
   なるべく安上がりな催しの〜心掛けと、各々の…え〜とそう!
   いろんな技量の測定にはもってこい、だろ?」
富沢「まぁ趣旨はわかるけど。あ、あたしは審査係ね」
金森「……ガンバりました、うん!」
藤島「私も〜」  渡辺「左に同じく!」

龍子「ではまず……ん?ケーキ?これまた可愛らしい…」
金森「はいはい、それ私!どうですお手製のショートケーキ!」
富沢「ふむふむ……これは!クリームも甘過ぎずしつこすぎず!
   フルーツも缶詰物ながら、しっかりまとまった味わい!」
菊池「みんなの裏をかいて大正解でした、だね!」
金森「……やった!まずは先制点!」

龍子「では次……な ん だ こ れ ?」
永原「……黒焦げですね」
富沢「これ……食品なの?」
0244名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/12/25(水) 22:27:58.56ID:kq37OBz9
渡辺「……ちょっと焦げただけですよ、ミートボール」
龍子「……お前か渡辺。つってもなあ……全面真っ黒じゃあ」
富沢「少なくとも、炭の塊をミートボールとは言わないわね」
永原「…うわ、今バリって割れた!もう肉ですらないよこれ!」

渡辺「いいから食べてくださいよ!審査して!」
龍子「アタシが食えるのは食料だけだ。こんな物体X食えるか!」
小川「…渡辺、失格!後でお皿洗いね」
渡辺「うう〜、シクシク……イビりよ、イビりだわこれは!」
龍子「ならまずお前食ってみろ、つーか味見したのか?」
渡辺「まっさかあ〜♪」
永原「くぉらっ!自分で味見できないものを先輩に出すなっ!」

龍子「じゃあ次……刺身?」
藤島「それ私〜!美味しいですよ〜」
永原「これは……スーパーのパックのやつ?」
富沢「もう自分で作ってすらいない……」
藤島「ちっちっち〜、ここからがアイドル藤島瞳の真・骨・頂!
   巻いて巻いて〜てーまきーずしー♪」
0245名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/12/25(水) 22:49:33.15ID:kq37OBz9
小川「クリスマスにお寿司……斬新ですね」
富沢「チキンやウインナーもあるのね……」
藤島「ふふ〜ん、では召し上がれ〜♪」
菊池「ほむっ……こ、これは!予想に反して美味しい!」
永原「酢飯の仕上がりがスゴい!握り方も口の中でホロリと崩れ
   サビの量もネタ毎にマッチしている!」
富沢「お手軽な材料でよくもここまで……これはもう家庭用の域を
   超えた完成度、クリスマス手巻き……!」
藤島「小さな頃からコツコツと、手巻きの〜道を〜20年〜!
   藤島瞳をこれからもどうぞヨロシク〜♪」

龍子「うむ!御馳走様!では最後……金井か。……なんだ、これ?」
金井「スパゲッティだよ!知らないの?」
龍子「いやそれは知ってる……が、上に乗ってるのは……」
永原「山盛りのチーズ……どっちが本体だか」
菊池「むぐっ……!これは……しょっぱ!」
0246名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/12/25(水) 23:14:57.43ID:kq37OBz9
金井「美味しいよね!ね!」
龍子「……不味いとは言わないが……う〜ん……」
永原「具材がチーズだけなのに匂いが強烈すぎて……何か……」
富沢「この生臭さ……これはもう……アレね……」
小川「……それ以上は言わなくていいわ富沢。判定……
   材料の良さを殺した実に勿体無い料理、34点!
   残念ながら赤点とします!」
金井「えぇ〜、ガンバったのに……」

小縞「は〜い、そういう時はですね、私にお任せです!
   レッスルの料理の鉄人たるこの小縞聡美に!」
龍子「お、ようやくメインか。待ちくたびれたぞ」
金井「そう言えば、小縞ちゃんはやらないの?」
小川「あの子の料理の腕は誰もが知ってるし、試すまでもないから
   小縞には今回のメイン料理を担当してもらったの」
龍子「正直全滅も覚悟してたからな……今回は大健闘だ、うん」
金森「え〜と……あ、あざっす!」  藤島「あざ〜っす♪」

小縞「はいはいそれでは運びますよ〜、運んじゃいますよ〜
   金井先輩と渡辺は手伝って下さいね〜」
渡辺「はーい」   金井「うう……くやしい」

こうして料理審査は金森、藤島のオレンジペアが合格
金井、渡辺の凹凸ペアが不合格となった……
0247名無しくん、、、好きです。。。垢版2019/12/25(水) 23:53:42.52ID:kq37OBz9
龍子「うん……今日集まったみんなは実に幸運だ!
   こんな美味しい料理が食べられたんだからな!」
小縞「先輩方にお褒め頂き、光栄です〜」

富沢「あれちづる、なにしてんの?パック詰めなんかにして」
永原「や、これはもうみんなのお土産にと……」
龍子「そういや、越後どうした?……なんかあったか?」
富沢「さっき部屋の外で……まさか、カレシとトラブったとか?」
永原「え?越後さん彼氏いたの?」
龍子「……知らなかったのかお前。ここだけの話にしとくが
   親しい間柄の異性、っていうならみんな結構いるぞ
   知らん内に相手が変わってたりなんてしょっちゅうだ」
小川「……機密事項ですから、知らないのも無理ないけど」
金井「レイちゃんは自分からポロッとこぼすタイプだし心配〜」
富沢「美加!アンタだってついうっかり喋りそうになってたじゃない!
   フォローしてあげたの忘れたの!?」
永原「まあまあ、二人とも……ケンカしないでさ」

金森(…あの永原先輩がフォローに回るなんて……)
藤島(変わったわね……時代は)
小縞(それは、みんな昔に比べたら大人にもなりますよ)
菊池「うー…………渡辺ぇー!どうしたら手に入るの、掴めるの!
   両手に余らんばかりの、その栄光をー!!!!!」
渡辺「知りませんよそんなの!いつの間にかこうなってたんですから!」
菊池「……永原、あなたの!それさえあれば私も、私も、女王に……!」
永原「え、先輩、目が血走って……うわっ、ちょっ、痛い痛い!」

龍子「……騒がしいな。相変わらず」
小川「……まぁ、活気があるのはいいことですよ」
龍子(……小川のやつ、何処と無く先輩たちに似てきたな……)

つづく
0248名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/01/13(月) 19:27:52.38ID:xc+0+ZmA
新年明けましてわりぃやっぱつれーわ

クリスマスに出番を求めて集まった人々の半数近くに
出番が回らないまま年を越したレッスル軍団
果たして今回挽回なるのか……

石川「では皆さん、ご起立下さい〜」
龍子「……では、本年も!皆様よろしくご協力お願いします!」
永原「お願い、しまーすっ!」
一同「おぉーっ!!!!!!」

市ヶ谷「ええ、よくってよ!新年にそうまで深々頭を下げられてはまぁ!
    超絶美形かつ寛大な心、強大な力を備えたるワタクシが!
    アナタ達のようなしょーもない仮免コンビに力添えをする!
    それもやぶさかではありませんわオーッホッホッホ!」
南「……相変わらずね麗華。あ、気にしないで続けて下さい」
龍子「…そうさせてもらう」

富沢「んー……。前にも増して新年会に人数集まってるわね」
金井「皆それだけ切実なんだよ、きっと」

草薙(前回、クリスマスは私達もそろっと参加していたにも関わらず……)
真鍋「台詞も名前も出ない始末!このままではサキュバスの名折れだぁ!
   よこせー!あたしに出番をよーこーせー、もっとかまってー!」
伊達(あの……声、大きい……)
桜崎(私は今回も優秀なるメイドとして存分に働け、実に満足……
   常に周りを気遣うこの奥ゆかしさ……これこそ私、メイドの鑑!)

成瀬「……なんやあちこちから来とるなぁ。よく見たら向こうの方
   ヒール軍団までおるやん。なんか最終回でも始まるんか?」
永原「……縁起でもないこと言わないでよ成瀬さん」
0249名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/01/13(月) 20:29:31.96ID:xc+0+ZmA
霧子「……社長、もう始まってますね」
社長「……皆、どうやら一人も欠ける事なく健在なようだね。
   それを確認できただけでも、僕がここに来た意味はあったよ」
霧子「……まだ、彼女達に話さないのですか?」
社長「僕が……いや、僕達男が求めるのは、より良き女性の在り方
   しかしそれは彼女達の自主性あってのものと思う」
霧子「あら、男性って自らに都合のいい女性を好むものとばかり」
社長「また手厳しいね、霧子君。人の趣味をとやかく言うつもりもないが
   ……少なくとも僕は、他人の指示で都合良く動くだけの人に
   心を惹かれたりはしないよ」
霧子「彼女達を支配するのは、好まないと?」
社長「自然や野生……圧倒的な力強さが生む型破りな美しさも、認めたいんだ」
霧子「……それは男のロマン……いえ……性、業ですかしら?」
社長「夢と言って欲しいね。最も、中々理解はされないが
   ……という訳だ。あくまで彼女達の自主性に任せてくれ」
霧子「…………本当、我儘ですね。社長」
社長「社長、いや男というのはそういうもんだ。悪いが今更だね
   君に迷惑を掛けるのも今更……ん?すまない、連絡が入った
   ここはしばらく任せるよ、霧子君」

霧子(……ふう、私も難儀な社長に付いてしまいましたね
   これなら単にスケベな社長に付いた方がまだマシだったかも
   色々隙だらけで容易く操れたのに……)
六角「おうごくろーさん。相変わらず変わりモンの相手は大変そーだ」
理沙子「本当、不器用な人ね……最初から私達に指示出ししてくれれば
    もっと楽に事は運んだでしょうに」
六角「そういってやるない。アタシらのこと想っての事なんだろうから
   んー、アタシゃ〜わかるよ。ありゃアタシにホレてるね、うん♪」
霧子「…それはどうかと」
   
0250名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/01/13(月) 20:56:12.88ID:xc+0+ZmA
六角「おや、アンタも意外と察し悪いねぇ〜。単に興味ないなら
   他のヤツに話を振るハズじゃんか〜。なのに事あるごとに
   アタシを頭数に入れるってぇのは、そんだけ頼りにしてる…
   つまり脈ありって事だよ〜?」
霧子「……そうでしょうか」
理沙子「ええそうですよ。私達、こう見えてモテますから」
六角「おおっ、相変わらずブッ込むねえ〜!まぁそうだね
   お姉さんこう見えて、モテちゃうからさぁ〜♪
   ファンの皆様が放っといてくれなくてさぁ〜♪」
霧子「……あなたも言うようになりましたね」

理沙子「さて……大事なのはこれからでしょう、霧子さん?
    私たちも何時までも現役でいられる訳ではないし……
    新人獲得と育成体制の確立は急務です」
霧子「…それに関しては、既に候補をピックアップしてあります
   …問題児揃いなのが珠に傷ですが」
六角「ああ、なら問題ないよ。まずアタシらからして問題
   大有りだったから!むしろ大歓迎だねぇ〜」
理沙子「そうね。今の子達なんて、私達の若手時代に比べたら
    遥かに上手いし大人しいし、楽なものです」
霧子「……二人の若手時代を詳しく知りたいものですね」
0251名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/01/13(月) 21:25:05.74ID:xc+0+ZmA
そんなこんなで会場別室で新人選考に勤しむ霧子と二人
一方、新年会メイン会場では……

みぎり「うふふ〜、みなさんお久しぶりです〜」
金井「うわぁ〜、出たぁ〜!破壊神、巨大ロボ、伝説巨人〜!」
みぎり「あのぉ〜、私、あまり前の記憶が〜、ぽわんとしてて〜」
金井「………え?そうなの?」
みぎり「はい〜、あの〜、私今アメリカの団体に〜、いまして〜」
永原「んー……、ともかく!元気で何よりだ、うん!」

クリス「フフ……こうして私がこの会に参加するとは」
マリア「あらチャンプ、どうやら復活したようね。喜ばしいことだわ」
クリス「有り難う。お陰でつい先日の特番でIWWF王座に返り咲きよ
    本当、変われば変わるモノね」
マリア「お互いにね。さて……今年は私もベルト獲りといきますか」
クリス「では健闘を祈るわ、聖母様。神の御加護のあらんことを」

小鳥遊「……盛況そうだな。何よりだ」
朝比奈「おう大将、もういいのかい?しばらく見なかったけどよ」
小鳥遊「まぁ……あちこちたらい回されて大変だったんだ
    お陰でようやく復帰できるがな」
真鍋「おー、ボス復活したんだー。にしししし、これでまた
   レッスル極悪ヒール軍団再結成だねー」
朝比奈「どうれ、新人共に使えそうなワルがいるかね……」
千秋「くっくっく……楽しみだねぇ。」
千春「おいおい、前みたいにあんまカマし過ぎて逃がすなよ?」
0252名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/01/14(火) 00:10:14.35ID:w94z5QH3
千秋「そんなヘマしねぇよ!なぁ、永原団長さんよお?」
永原「うぇ!?も、もちろん!次こそは期待の新人をドーンと!」
千春「面白ぇ……どうせなら一人と言わず五人くらい連れてこい!」
小鳥遊「アイドルユニットか……古めかしいが良い手だな」

成瀬「そうそう、草薙…はもういるから稲○とか木○とか」
草薙「あの、中○と香○はなぜいないのでしょうか……」
南(……そこは○のことも忘れないであげて)

富沢(まぁ……居たんだよね……昔……)
祐希子(そう……居たんだけどね、昔……。あの子ら元気かな)

市ヶ谷「あーらアナタおりましたの。相も変わらずダッサいジャージ姿!
    新年会なのに貧乏臭いったらありゃしませんわ!」
祐希子「あによ!トレーニング終わりで来たんだから仕方無いっしょ!
    トレーナーとジャージはレスラーの一張羅よ!
    アンタこそまーた無駄にモリモリ着飾ってさ、成人式なんて
    もう遥かとっくに過ぎてるでしょーが!」
市ヶ谷「ナニを無礼なことおっしゃいやがりますのこのピンク頭!
    成人式珍百景候補というならむしろアナタのほーですわ!
    まぁ暴れて早速警察の厄介になるのがオチでしょうけれど!」
祐希子「なんだとこのー!やる、もっかいやる!?今ここで!」
龍子「……まーた始まったか……。静かにしろ、お前ら」
石川「会場内ではお静かにお願いしま〜す」

南「……言えない……。一度成人式で派手にバイクブン回してみたかった
  なんて今更言えない……。ここはこらえるのよ南……南利美!
  今の私は立場ある大人、次期女王最有力候補!ボロを出すわけには…」
富沢「あの〜南さん。声、ダダ漏れてるよ?」
0253名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/01/14(火) 00:38:29.16ID:w94z5QH3
永原「南さんは相変わらず暴走が好き……と。要警戒対象だね」
南「ちょ、あの、違う!だから!今のはアレ、アレよ、小粋なジョーク!
  別にあんなのに憧れてなんかないから、勘違いしないでほしいわね!」
神田「……本当ですか?」
越後「……昔、新女で寮生活をしていた頃に、年末の警察24時モノを
   物凄い形相で睨み付けていた南さんを見た気が……」
南「あれは……!免停食らって、バイク乗れなくてイライラしてたから!」
斉藤「確か二回か?免停食らったの」
富沢「一時期、首都高の蒼いサザンクロスと自ら名乗っていたとか……」
永原「……やはり要注意だね。いろんな意味で」

南「ああーもう、私のクールなイメージが!これじゃ珍走団と同レベル!
  富沢、よくもバラしたわね!」
富沢「自業自得じゃないですか!次やったらヤバイんでしょ?」
南「二回目で簡易裁判受けたから……。次やったら免取ね……」
金井「裁判って……」
龍子「とにかく……祐希子、市ヶ谷、南!本当スキャンダルだけは
   起こすなよ!お前らがなんだかんだ一番危ないんだから」
市ヶ谷「あ〜ら、トラブルの星のもとに生まれたようなアナタに
    そんなこと言われる筋合いはありませんわ!」
龍子「……くのやろ!それを言うか!それを言うのかお前!」
石川「どうどう、どうどう龍子落ち着いて〜」

永原(はぁ…先輩たちがこんなんじゃ、新人探しは大変そうだなぁ……)

つづく 
0254名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/02/11(火) 22:54:09.23ID:BsfnV2wb
何だかエラいことになってる

タイトル存続のため、本格的な新人探しに奔走する
永原とレッスル軍団
しかしここに来てまたしても自然の猛威が……

越後(今日は私の誕生日……そして日本の建国記念日!
   しかし……なぜ、こう、なった……!)
永原「越後さん、上原さんたちは大丈夫だって!あとは
   フリーの人たちくらい……」
越後「全員確認だ、連絡急げ!今後の活動に支障が出る!
   うう……委員会の人手が補充されないばかりに……」
金井「確認が、追いつかない〜!」

富沢「むー……ここに来て疫病流行、まさかの大荒れ展開
   ここも○クー○シティと化すのかしら……ぶつぶつ……」
神田「縁起でもないこと言わないで下さい先輩」
理沙子「既に斉藤の安否が確認されてないし……誰か知ってる?」
金井「ちづるちゃん〜、聞いてない〜?」
永原「んと…斉藤さん、次の試合まで修行に行くって海外に
   出掛けたまま、まだ戻ってきてないんです……
   危険な目に遭ってなければいいんだけど……」

美沙「これは……巻き込まれたのです。確実に……」
0255名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/02/11(火) 23:40:54.54ID:BsfnV2wb
その頃彼女は……修行先から帰る途中、とある国で
悪戦苦闘している最中であった……
何が起こっているのかも理解、できないまま……

??「2月4日、今日は私の誕生日……本来なら今頃
   日本にいるはずなのに……どうしてこうなった……」
おっさんA「おいあんた大丈夫なのか!早く検査受けろ!
      でないと施設に……」
??(…何を言ってるのかわからんが、とにかくヤバいということ
  それだけは伝わってくる……!)
おっさんA「あ、ちょっと、おいあんた!」

??「2月7日、あちこちでなんとか食いつないでいるが
   金も体力もいつまで保つか……。それにしても
   未だ飛行機が出ない。一体何が起こっているんだ……」 

??「2月9日、今はもう通りに出てる人々の声も……
   ろくに聞こえない。だが……私はまだ、生きている」

??「ふぅ……ここに居たんか。なーにしとんじゃ斉藤
   ほれとっとと帰るぞ、せっかく助けが来とるのに」
斉藤「え……、あの、え、阪口コーチ……?いえ、あの
   ここから私とクリーチャーとの徒手空拳による対決が……」
阪口「何を言っとるんじゃ。アレほど海外では、はぐれると
   危険だと言ったじゃろうが……お陰であちこち探しまわったわ
   まぁ取り敢えずは検査じゃ。とっとと行くぞ」
斉藤「……あぁ、私の修行の成果、空手の見せ場が……」

斉藤の折角のヒロインストーリーも、始まる前に
コーチに捕まって連れ戻されることに。というか大丈夫か斎藤?

つづく
0256名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/02/28(金) 21:46:37.51ID:TMafBm1J
風の行方

世界を震撼させ続けるなんたらことCウイルス
レッスルも無関係というわけにはいかないようで
様々な対策が議論されていた
そんな三回目の会合でのこと……

理沙子「……委員会からは以上よ。まぁつまり……しばらくは大人しく
    そういうことかしら」
上原「やれやれ勝手なもんだな。ついこないだで、只の風邪だ
   大したことはないなんて言ってた癖に」
永原「…マスクしたまま話すのって難しいですね」
越後「仕方無いだろ。考えうる限りの予防策なんだから
   ただでさえ脂肪の薄い私達は病気には弱いんだ」
富沢「うー、あたしの映画デビューが、スターへの道が……
   このままだと延期待ったなしだわ」
金井「まぁまぁ、生きててこそだよレイちゃん」

永原「……興行が制限されるのはかなり問題ですよね」
龍子「仕方無い。お客さんを危険にさらす訳にもいかない
   ……しっかし、集まり悪いな、おい」
小川「市ヶ谷先輩、南先輩、祐希子先輩、来島先輩は大事をとって
   欠席すると、前日に連絡をもらってます」
龍子「あいつら……只でさえ新人発掘が延び延びになってるって
   言ったばっかだっつうのに……」
石川「今回ばかりは仕方ないわ、龍子〜」
0257名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/02/28(金) 23:04:07.17ID:TMafBm1J
理沙子「…ではここからは私達の判断、ということになるけど
    年少者、練習生はしばらくは興行への参加を
    見送ることとします。いいわね?」
龍子「…う〜ん、まぁ仕方ないすね」
金井「は〜い」
武藤「……新人に甘くありませんか?」
富沢「まぁまぁそう言わない。どこも次世代の柱候補を
   危険に晒したくないだろうし」
千種「私達は、出られますよね?」
理沙子「勿論。頼りにしてるわよ大天使お二人様」
武藤「……先輩にはかなわないですね。はぁ……休みが」
永原「はいそこー、文句言わない!売れっ子天使たるもの!後輩の
   ケ……面倒を見なきゃならない運命にあるのだ!」
堀(……ナイスに切り返したね)
上原(少しは天使のなんたるかがわかってきたな永原、富沢)

石川「……は〜い、では質問がなければ解散とします〜」
小川「皆さん、お疲れ様でした」
0258名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/02/28(金) 23:26:47.61ID:TMafBm1J
理沙子「じゃあ私は……ってみんな?」

上原「…そういえば斉藤は?大変だったんだろ?」
永原「あー、無事だったみたいなんだけど……その……
   空手によるヒロインストーリーが延び延びになってるって
   取り敢えず付き添いのコーチと一緒に検査入院してます」
金井「……何があったんだろう」
龍子「まぁ、無事なら何よりだ、うん」

永原「そういえばほらレイちゃんの、映画ってどういうやつ?」
富沢「あー……所謂アレよ、邦画にありがちな色々な要素詰め込み過ぎて
   ワケわかんなくなった実写あるある……的な?」
上原「……公開前から暗雲だな、それは」
堀「最近多いよね、そういうの」
富沢「そりゃさー、モラル的には言ったらダメなんだろうけどー
   流石にアレだとさ、愚痴の一つもね〜」

金井(……コレって、コーガイムヨー、だよね?)
永原(……秘密にしとこう。レイちゃんと、映画の名誉のためにも)
0259名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/02/29(土) 00:01:03.03ID:SmzpqsDw
理沙子「ちょっと……みんな……」

上原「……で?実際、ドンだけ目星を付けてるんだ?
   こっちも探しているんだが、いかんせん決め手に欠けてな」
龍子「ん〜、いや、あの〜、それ企業機密?秘密?ってヤツで
   教えるってワケには〜、ん〜」
上原(ほう……ならこの前酒の席で、男友達相手にお前が
   一体ナニを要求したか〜、口伝てに聞いたんだが〜
   今日は気分が優れないから、つい口が……)
龍子(ん……だぁー!ダメぇ、それダメなやつぅ!ダメ!)
上原(……一人でいい。私も強欲ではないからな)
龍子(わかった……わかりました!後で、いいなら!)

堀「…上原さん、何?よくわからないけど、無理強いは……」
上原「心配するな堀、用なら今終わった」
龍子(くうぅ……反則だろこれ……)

武藤「それじゃ行こうか千種。予約取ってあるから」
千種「え、そうなの?うわー、楽しみだなぁ」
武藤「それじゃ、私達はこれで。お先に失礼しま〜す」

石川「…あ、はい、お疲れ様〜」
小川(相変わらず、わかりやすい娘……)
0260名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/03/01(日) 01:21:05.71ID:djsqOObL
富沢(……それと、ここだけの話。今度も新人入るらしい?けど
   まぁ、大体3ヶ月ももてばマシな方じゃない?)
金井(そうだね……あたしたちの時も、ある日一斉に消えたし)
永原(……そう考えるとあたしたち、割とスゴいのかもね)
富沢(でもよ!中には一人二人スゴいのが出てくるのよ!それで
   2、3年もすると立場が逆転してたりとか!これはアレよ
   入団前にちょっとアイサツする必要が!)
金井(う……それは……。ってレイちゃん、後ろ!)
富沢(なによもう美加……うげっ!)

越後(お前ら……ナニを話し込んでるのかと思えば)
堀(……昔より少しは成長したと思ったのに……はぁ
  やっぱり隙あらばのところは変わってない……)
上原(やっぱり油断も隙もないな、お前たちは。後輩の指導を
   そろそろ任せてもいいと思っていたが……むー)

富沢「……心配にもなるんですよ!なにせあたしたちの場合
   さっき帰った後輩二人を直に見てきてるワケですから!
   あまりに上な才能差、センス、スター性、寵愛ぶり!
   これはあくまで自己防衛ですよ、自己防衛!」
堀「……わからないこともないけど……」
0261名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/03/01(日) 02:26:20.37ID:djsqOObL
理沙子「……とても、不安だわ……。ん、もしもし、南?」
南(……先輩?ん、ん……今回は出られずに申し訳、ありません…
  私も麗華も熟慮に熟慮を重ねた結果であって……)
理沙子「…今から、話せる?」
南(……重要、案件ですね)
理沙子「……お願い」

南(ふふ……えと、そうですね。一時間、貰えますか?
  場所はいつものところ……捕まれば祐希子も連れて……)
理沙子「……うん、はい。じゃ、それでお願いね」

上原「……理沙子どうした?」
理沙子「……久しぶりにアレ、やるわよ。それも特別製の」
上原「…アレか。しばらく試合も延期だしな、いいだろう
   永原、これから集まるが付き合え!」
永原「……うぇ!?いきなり命令形?」
上原「お前、アジアチャンピオンだろ?私もネオ太平洋女子
   チャンピオンだ。チャンピオンならば知るべきものがある!
   それを……これから教える!」
富沢「えー、あたしたちはぁ?」
理沙子「……ご遠慮願うわ。これはレッスル始まって以来の、言わば掟
    限られたメンバーにしか教えられない事もあるの」
越後「……く、それでは我々は、ここで!」
堀「頑張ってね〜」


つづく
0262名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/03/18(水) 21:52:48.16ID:tJHJKHIj
どこにでも闇は存在する

疫病流行によって試合が延期されるなか
みんなの代表とばかりに永原は理沙子、上原の両名の
指導という名のお説教を食らうことに……

理沙子「……さあ、入って頂戴」
永原(うわー、高そうなお店……)
女将「…お料理はいかがいたしますか?」
上原「あ、料理はあとでお願いします」
女将「…承知致しました。ではごゆっくり」

上原(……行ったか?
永原(……はい。もう誰も部屋の外にはいません)
理沙子「……さて、ちづる?これからあなたに話すことは
    事故やスキャンダルの真相、言わばレッスルの闇の部分……
    本来なら知らずにいることが幸せかもしれないけれど……」
上原「お前も一応は責任ある立場になったんだ。私達と同じ苦労を
   これからはお前にも……背負って、貰うからな♪」
永原「うえぇ〜……。重そう……」
理沙子「これも、同じ過ちを繰り返さないようにするため……
    ひいてはレッスルから不幸な事象を一つでも減らすため
    そして私達自身への戒めのため、覚悟して聞いて頂戴」
永原「…お手柔らかに、お願いしま〜す……」
0263名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/03/18(水) 22:25:14.27ID:tJHJKHIj
こうして理沙子、上原からとうとうと語られた話は
永原を大いに驚かせたのであった……

永原「……じゃあ、あの乱闘事件も……」
上原「……ああ、ガチだ。しかも発端が、男の取り合い……
   場外まで飛び火しかねない勢いに団体も遂にブチキレて
   二人は退団後の安定と、真相の永久封印を条件に
   揃ってマット界を去っていった……というわけだ」
永原「……想像以上にドロドロしてたんですね……」
理沙子「あとは会社との年俸交渉、ドーピング、宗教勧誘等の問題
    TV局との軋轢、半○レと喧嘩、選手のSNS上での暴言
    ……中の人の交代、公式の沈黙、新タイトルの台頭……」
上原「……永原、聞いてるのか?」
永原「……うー……。もう、お腹、いっぱいです……
   もう何からなにまで問題だらけですよぉ、ですよぉ……」
理沙子「半分以上の問題は、なおも継続中よ。特に……
    異性のファンとのトラブルは年々増える一方ね」
永原「……その話、詳しく!」
上原「……本当にわかりやすい奴だな、お前は」
永原「だって本来それがメインじゃないですか、本来は!
   そりゃあ本腰入れますよもう!……あ、今のはそういう
   意味じゃなくて!なくて!」
理沙子「……最後が余計だったわね」
上原「……だから、そういうトコだと言ってるだろう。少し落ち着け」
0264名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/03/18(水) 22:56:13.62ID:tJHJKHIj
理沙子(……ここだけの話、ファンや団体スタッフ、コーチと
    極秘交際している選手は意外と多いのよ)
永原(やっぱりなー、怪しい人達何人かいたもん)
上原(あれでバレていないつもりなんだろうが……って
   なんで急にひそひそ話になってるんだ?)
永原(いや、やっぱりこういう話はおいそれと人には……)
上原「……今や公然の秘密だろそんなの。ほら、かの社長だって
   狙っているヤツは多いと聞いてるぞ」
永原「そういえば斉藤さん……あの社長の前だとやたらテンパってたなぁ」
理沙子「あなただってシャワーに突入されたって言ってたじゃないの」
永原「え、あれ………本当なの?実は社長とデキてるって噂!」
上原「う……あれは…………………」
永原(まさか…………もう既に、既成事実が!?)

上原「あー………………じ、事故、そう事故なんだ、あれは!
   そう、あれはバカンス中の、たわいもない日常の一コマ!
   それ以上でも以下でもない!なんの問題もない!」
理沙子「……ふーん」

上原「な、なんだ、お前まで!違うからな!
   あれは事故なんだ!いきなり社長が入ってきたから驚いて
   そうしたら向こうがつまづいてその……」
永原「……ふーんそうなんだ〜」
上原「……ナニもなかったんだ、なにも!本当だからな!」
0265名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/03/18(水) 23:38:11.51ID:tJHJKHIj
永原「レイちゃんに話したらさぞかし凄い創作物が……
   今年の夏はこれで決まりだね、うん」
上原「おいばかやめろ永原!」
理沙子「おめでとう、ようやく一歩前進ね」
上原「だから!何もないと言ってるだろーが!シャワー室で
   ついうっかりだなんて三流ポ○ノじゃあるまいし!」

女将「…………あの〜、お客様がいらしてますが」

理沙子「え?ああ、すいません。南?いいわよ、入って頂戴」
南「遅れてすみません。祐希子は結局捕まらなくて……で、その」
市ヶ谷「先輩っ!この市ヶ谷を差し置いて秘密の会合とは!
    あまりにも非情の仕打ち!何卒ワタクシにも参加の許可を!」
南「……こっちが、来ました」

永原(…追い返した方が良いんじゃ)
上原(……面倒な事になったな)
理沙子(…………来てしまったものを、今更追い返してもね)
市ヶ谷「先輩っ!返答は如何に!」

理沙子「わかりました、貴女の今までの業界への幾多の貢献を以て
    特別に…………参加を許可します」
市ヶ谷「さすが先輩、なんという即座にして柔軟な対応!ワタクシ感激です
    オーッホッホッホッホ!」
永原(あのー、あのー、も少し声小さく……)
南(……連れてきたのは、失態だったかしら……)


つづく
0266名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/04/04(土) 17:54:44.69ID:wBH2dkuS
深く静かにセンコウするもの

成長した永原はレッスルで今も起こり続ける数々の闇?を
知らされる羽目に……さらに市ヶ谷の参加でヒートアップは
確実の状況に……

上原「……まぁお前達二人のことだから、とっくに知っている話か」
市ヶ谷「小耳に挟む程度でしたが……まぁ、そのような唾棄すべき
    先輩達が過去にいたというのは承知しておりました」
南「昔は、まだ今ほど人数もいなかったから、一人のやらかしが
  悪目立ちしてしまったというのもあるでしょうし……」
永原「そんなひどいシゴキやイビりなんて、本当にあったんだ……」
理沙子「……残念ながら事実よ。団体のエースの座をめぐって
    噂を流して嫌がらせをしたり、裏で呼び出しをして
    それはもう本当に目を背けたくなる程の陰惨を極める
    暴力・暴虐が行われたというわ。当時新人の私達でも
    全容を把握している訳ではないし」
上原「……でだ!私達の代になってからは、そういうのは無し!
   ってことで決めたんだ。団体、陣営を問わずな
   あんなのはもう……する方もされる方も御免だからな」
市ヶ谷「……確かに、美しくありませんわね」
永原「でも、それならもっと早くみんなに教えれば……」

理沙子「……右も左もわからない、入ったばかりの新人や
    野心満々の中堅所に事実を話したとしても
    悪い形で真似や利用をされるだけなのよ」 
上原「まぁ現に、悪用する人間は後を絶たなかったしな」

南「……確かに、下手に知らせたら悪用しかねなかったですね
  特に昔のあなたたち三人辺りは」
永原(う……、否定できないところがツラい……) 
0267名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/04/04(土) 19:51:15.37ID:wBH2dkuS
市ヶ谷「フン!実力もない輩に限ってそういう下らない手を使うもの
    まぁ……先輩達が退いた後もこの超絶美形眉目秀麗王道楽土たる
    ワタクシがいる限り、その様な真似は許しませんわ!」
南「わかったかしら永原?」
永原「うぇ!?南さんだって人のこと……」
南「うるさい!あー、まあ、とにかく……えーまあ私達も
  二度とこういった惨事が起こらないよう、肝に銘じておきます」
永原「お……おきたいと思います!」
理沙子「…是非そう願うわね」
上原(まぁ市ヶ谷に南……お前達二人が、一番心配なんだがな)

理沙子「……さて、あとは……。ていっ!」
永原「うわっ!ななななんですかいったい!唐突に襖を!」
女将「ひえっ……!あ、あのこれは……」

南「…え?店の女将がなんで……まさか盗み聞き?」
市ヶ谷「……永原!そいつを取っ捕まえなさい!今すぐ!」
永原「あ、はい!」
理沙子「……怪しいとは思っていたのよ。前もって知らせたのに
    南達を連れてくる時、お客様と言ったから。普通は
    お連れ様、と言うのに」
上原「…気配を消すように近付いて来たのもな。普通は
   一言あってから座敷に入ってくるもんだ」
理沙子「…どこの人?それとも…どこに雇われたのかしら?」
女将「……」
市ヶ谷「…この!立場を利用し間諜紛いの真似をするとは
   プロの風上にも置けませんわ!」
永原「え?カンチョー?何を言って……」
南「……少し黙ってなさい、永原」   
0268名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/04/04(土) 20:11:53.21ID:wBH2dkuS
南「こうやってスキャンダルって生まれるのね……勉強になったわ」
永原「……黒いなぁ、世の中って」
理沙子「ここはもう使えないわね。別のところを……」
上原「といってもな。ここ以外だと、安全と言える場所は……」
市ヶ谷「お任せを、先輩!この市ヶ谷の隠れ家的場所のひとつに
    ご招待致しますわ!」
理沙子「…大丈夫なの?」
市ヶ谷「こうしてレッスルの大事を知ったからには、この市ヶ谷も
    立派な重要関係者!疑念は無用ですわオーッホッホッホ!」
上原「と言ってるが……どうなんだ南?」
南「大丈夫ですよ。罠に嵌めるような汚い真似は嫌いますから、麗華は
  まぁ、オトコに、関しては、別ですけど……」
永原「へー……って、ん?今さらっと、とんでもないことを……」

理沙子「……あとは、事後処理ね。ええと、吉原に連絡を……」
永原「…って、あ、吉原さんってそういえば……」
上原「ああ、荒事の対処なら私達より遥かに手慣れてるからな
   こういった事案の処理は全部任せてある。中々顔も広いしな
   いつも上手いこと解決してくれる。方法は知らんが」
南(……まあ大体、想像はつきますけど)
永原(やっぱり拷問式かな……拷問式なんだろうな……)
0269名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/04/05(日) 17:03:17.94ID:NISAyAw8
理沙子「もしもし……………吉原?ええと急で悪いのだけれど
    ケースD発生、対応は…………そうね、解三十三式でお願い」
吉原「……先輩?何か問題でも…………え、あそこで、ですか?
   ……また急な話ですね…………。ええと、ケースD?
   ………そうですね…………。わかりました、ええ
   三日で済ませます、はい……しかと、お任せを♪」

南「あの、先輩……なんて?」
理沙子「取り敢えず了承してくれたわ。二、三日はかかるみたい
    ……妙に乗り気な口調だったのが気になるけど」
上原「試合から遠のいて久しいからな。そろそろウズウズしてくる頃だ
   まぁ後は任せよう。お前たちに……特にそこの二人には
   キチンと話さなきゃならないことがあるしな」
市ヶ谷「……ふふふ、楽しみですわね」
南「そうと決まればとっとと移動しましょう。あ、女将さん
  逃げようなんて考えない方がいいわよ?もし逃げたら……
  あちこちに噂が載るでしょうから。」
理沙子「……それでは、お勘定はここに。ご馳走さまでした」
女将「……」

永原(やっぱりこの人たちスゴい……!笑いながらの然り気無い恫喝!
   先輩たちの中には間違いなく、鬼が、棲んでいる……!)
0270名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/04/05(日) 20:16:40.67ID:NISAyAw8
こうして市ヶ谷の提案のもと
場所を移して会席を続行することとなった永原一行
その移動途中の車内で……

永原「……う〜ん」
上原「どうした永原?大か?」
永原「違いますよ!さっきの上原さんの話をレイちゃんに知らせたら
   今年は夏じゃない!つーか中止よ!ってスゴい剣幕の呟きが…」
南「……相当無念だったのね」
永原「あと、泣くのはワニより志村でしょ!……とか」
理沙子「……それはわかるわね」
上原「私達にとってはドストライク世代だからな……」

市ヶ谷「……全く!皆さん盛り上がっているようで何よりですわ!」
理沙子「あらごめんなさい。声が大きかったかしら」
上原「すまんな市ヶ谷、乗せて貰って」
南「……なんなら永原に運転させればいいのに」
市ヶ谷「……ワタクシの車は自分以外に運転してほしくありません!
    それに別荘の場所はワタクシしかわからないでしょーが!」
南「あ、それもそうね」
永原「ナビあれば行けますけど?」
市ヶ谷「だから!ワタクシ以外には運転させないと言ってるでしょう!
    人の話聞いてやがりましたの、仮免団長!」
理沙子「……ちょっと市ヶ谷、前を見なさい、前!」
市ヶ谷「おっと危ないところでしたわ、ふんっ!」
上原「うわっ!おい市ヶ谷、急ハンドル切るな!んわぐっ!」
0271名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/04/05(日) 20:53:04.06ID:NISAyAw8
南「相変わらず……荒っぽい運転ね」
市ヶ谷「なっ!暴走女王のアナタに言われたくありませんわ!」
上原「……いたた、首が……。もっと静かに運転……南?」

南「暴走、女王……女王……いいわ!いいわよそれ!」
永原「あれ、あれ?おーい、南さーん」
理沙子「……何かのスイッチが入ったみたいね」
上原「南が女王だと、さしずめクレオパトラとかか?」
南「クレオ……いいわ!それもいい!仮面とか着けて!」
永原「……スイッチが加速してるね」

理沙子「でも確かクレオパトラってカーペットにくるまって
    カエサルに会いに行ったって話が……」
市ヶ谷「ハチミツローションまみれだったという話も……」
永原「それもう違う女王だよね……」

南「い、イイのよ!神話とか歴史の秘話なんて大体シモ系だし!」
市ヶ谷「……言うほど、本人美人でもなかったらしいですし?」
理沙子「才知に長けて、不思議な魅力があったとも聞くしね」
上原「…詳しいな二人とも」
永原「それってまるで南さ…………あ」
南「永原…………それ ど う い う 意 味 ?」
永原「うわーっ!ごめんなさい、そういう意味じゃー!」 
0272名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/04/05(日) 21:09:36.62ID:NISAyAw8
南「そういう意味でないならどういう意味!しばく!今すぐ!」
上原「おいこら南!助手席で暴れるな!」
市ヶ谷「……運転の邪魔をしないでいただけますこと?」
南「……後で覚えてなさい永原」
永原「うわ〜ん、どうしてこんなことに……」
理沙子(……まだまだ経験が足りないわね、ちづる)

市ヶ谷「さて……少しトバしましょう。日暮れ前には着きませんと!」
上原「っておい!無茶はするなって……うぐっ!」
市ヶ谷「心配御無用!裏道ならあと10分程で着きますわ!」
南「……なんだか、酔ったのかしら……うぷっ」

理沙子(……帰りは、タクシー……呼び、ましょう……)
上原(……そうだな。命、あっての、物種だ…。永原……しっかりしろ…)
永原(……うう、もうだめ……意識が……うごわっ!)

下手なアトラクションより迫力ある市ヶ谷の運転に
翻弄されっぱなしの一行。果たして体はもつのか?

つづく
0273名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/04/15(水) 19:48:46.24ID:s3rDoqPy
ノリがイイのか悪いのか

幾多の生命の困難を乗り越え、なんとか市ヶ谷のセーフハウスに
辿り着いた永原一行
しかし今日はあの人の……

永原「ふー、やっと着いたー」
上原「……生きた心地がしなかったな」
理沙子「ここがセーフハウス……。豪華ねえ」
市ヶ谷「まぁ急な来客用ですので、しばらく使っておりませんが」
南「……私、日課のトレーニングしておきたいんだけどいい?」
市ヶ谷「ジムならそちらですわ。なるべく早めにお願いしますわね」
南「OK。じゃ後で」

上原「……私達ベテランには羨ましいバイタリティだな」
理沙子「私達は私達で会食の準備でもしましょうか」
永原「と、消毒!帰ったら手洗いうがい!みんないいですか!」
市ヶ谷「……急に張り切りだしましたわね」
上原「まぁいいじゃないか。今となっては、口うるさいくらいが
   丁度いいってやつだ。理沙子、お前も手、アルコール消毒な」
理沙子「はいはい、わかりました。消毒消毒」
0274名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/04/15(水) 20:19:14.77ID:s3rDoqPy
市ヶ谷「さて設備の確認……ちょっと、永原!」
永原「すごーい、これってTV電話ってやつ?もしもーし!」
市ヶ谷「……今ではさして珍しくもありませんわよ。そんなことより!
    何処に電話するつもりですの!極秘会談なのに!」
永原「レイちゃんちにかけてみよーっと!もしもし!もしもし!」
市ヶ谷「……人ん家のもんを遊び半分で使うんじゃありません!」
永原「……あれ、繋がった?おーいもしもしレイちゃーん?」

富沢「え……?もしもし?ちづる?ちょっと前に呟いてたと思ったら
   何処からかけてるの?あ、ちょっと、先輩!」
??「んー?誰だぁー、むぁたあたしの噂をしてたなぁ〜!
   誰だぁ、あたしをメスゴリラ呼ばわりする悪〜いコは〜!」

永原「……この声」
市ヶ谷「……何で六角先輩が映ってますの?」
永原「う〜んと…………わかりません」

富沢「え〜と、話せば長くなるんだけど……とにかく!ちょ、先輩!
   人ん家押し掛けて酔って暴れない!うつるから、いろんな意味で!」
六角「だって寂しいんだもーん。みんな外でつるむの遠慮しやがって
   もうさぁホントさぁ〜、試合は流れるわ、一人で練習だわ
   あ〜あ、もうさぁ、ホントさぁ〜」

永原(……だからさっき呟いてた時、レイちゃん機嫌悪げだったのか)
市ヶ谷(……なんなんですの、この状態)

富沢「……でね、ネットでの宅飲み繋がり企画に便乗してたら」
永原「……約一名、ホントに来ちゃった、と」
富沢「ホントこっちは迷……あっ、先輩!」
六角「のけぃ富沢!お姉さんには言いたいことがあるろ〜」
0275名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/04/15(水) 20:44:59.99ID:s3rDoqPy
理沙子「どうしたのあなたた……富沢?」
上原「……なぜTV中継されてるんだ、おい」
市ヶ谷「……くぉの永原!アナタの悪ふざけのせいで……!」
永原「いやだって、さっきの呟きを謝っておこうかと……」
上原「……わざわざTV電話でやる必要はないだろ」
永原「…あ、そうか」
理沙子「……この会の主旨を理解してるの、ちづる」

六角「んお?お前らも一緒か〜!なら都合がいい!
   ふあぁ〜!レッスル委員会並びに団体代表各位に告げるぅ!
    我々はぁ、エロース・フリートぉ!この状況を果てしなく
    憂い、寂しがるモノであーる!」
上原(……六角、何を言ってるんだ?)

六角「今、この機会を得たことは正に天祐!故にここに宣言する!
   我々はぁ、些かもレッスルの本義を見失ってなどいなぁい!
   それは間も無く立証されるであろう!」
富沢「…ってちょっと先輩!脱ごうとしないで!それだめ!
   OUT!NG!反則!」
六角「ええい、邪魔をするなぁ!アタシの寂しさと切なさに
   今こそ幾百もの愛を込めて……」

市ヶ谷(……酔うと演説し始めるとは、面倒なタイプですわねこれは)
永原(……切りましょうか?)
理沙子(……待って。今電話を切れば、富沢は確実に犠牲になるわ
    ここは、彼女に合わせましょう)
上原(……色々大丈夫なのか、これ……)
0276名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/04/15(水) 21:17:10.09ID:s3rDoqPy
六角「だいたいがなぁ!こうやってアタシら現場の人間を除け者にし!
   こそこそ相談やらしてること!呪わしき運営側の悪意そのもの!
   否定できるのかぁ〜?否定できるのかぁ〜、諸君!」

市ヶ谷(……さてワタクシ、夕食の支度をしなくては)
上原(……永原、私達はメシ作ってるから、後任せる)
理沙子(適当に聞き流してて頂戴)
永原「……はい、はい、どうもすいませんでした本当に悪かったです
   じゃ、これで……失礼し……」

六角「まぁまぁいいじゃないのまだ。も少し付き合いなさい
   省みろ、なぜ我々がそこはかとなく方々でパクられているのか!
   なぜ我々が神・松永と共に在るのかを!」
永原(いや、あの、パクり云々の話はまぁともかくとして……
   長らく音信不通の原作者のことは、正直…………
   て言うか先輩はサバイバーシリーズからの参戦のはずじゃ……)
六角(我々は、いやファンも10年以上待った!最早中の人たちにも
   躊躇いの吐息を漏らすものは……多分!いない!)

南「ふう……。いい汗かいたわ……ってなにこれ?なんでTV電話?」

六角「……今、来たる若手との連携を確かにして、改めてアタシはぁ!
   お前たち運営サイドに対し、戦々恐々とする〜!
   仮初めの休息に惑わされることなく、繰り返しいつも心に響く
   エンジェル・ボイスの為に……フォー・ザ・レッ……うぅ〜」
富沢「……あれ、終わった?先輩?」
六角「……んむぅ〜、酒ぇ〜、酒を、切らし、ては……ぐぅ〜」

南「……なんなの、一体」
永原「……なんだったんでしょうね、一体」
0277名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/04/15(水) 21:52:03.33ID:s3rDoqPy
六角「……今こそ、水着剥ぎ……。かかってこんか〜……ぐぅ〜」
富沢「…じゃ、これで切るわね。ちづる……助かったわ」
永原「え、ええと……うん!じゃ、これで!」

南「……永原、さてはまたやらかしたわね」
永原「……ええと、でも今回は結果オーライということで」
南「……行き当たりばったりの行動はあれほど止めろって、もう」

理沙子「終わったみたいね。ご苦労様」
市ヶ谷「……半分は自業自得ですけどね、永原?」
永原「……でも、いくら先輩とはいえあそこまでするかなぁ……」

理沙子「半分が誕生日祝いのテンション、もう半分は本年……かしら
    後輩選手達のフラストレーションが相当溜まっているのを
    遠回しに伝えようとしたんじゃないかしらね」
市ヶ谷「……単なる悪ふざけにしか見えませんでしたが」
上原「まぁ組んでいた理沙子にしかわからないこともあるだろう
   さてメシが出来たぞ。遅いが夕飯にしよう」
永原「あ、はい。御馳走になります」
南「え、先輩達が?永原にやらせれば……」

上原「……雰囲気最悪の話し合いなんて、私はゴメンだぞ」
理沙子「お互い、これ以上体と心を悪くしたくないでしょう?」
南「……そんなに?」
理沙子「……出来映えとしては、下から数えた方が早いかも」
0278名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/04/15(水) 22:26:55.55ID:s3rDoqPy
市ヶ谷「この中で一番のメシマズが、一番後輩の永原って……
    後輩の教育についても一考の余地がありますわね」
理沙子「私達の時は料理当番なんて当たり前のことだったしね」
上原「掃除洗濯もな。いやあれはキツかった」
南「まぁそのおかげで、私生活でもなんとかなってますけど」

永原「ん〜おいしい!でも……市ヶ谷さんって料理できたんですね」
市ヶ谷「……どういう意味ですの永原?」
南「知らないの?麗華はこう見えて、文武両道才色兼備よ」
市ヶ谷「……こう見えてとは、どういう意味ですの南!」
上原(……まぁ、言いたいことはわかる)
理沙子「お嬢様は全てにおいて優秀たれ……さすがね市ヶ谷」
市ヶ谷「ふふふ、これは先輩、お褒めいただき恐悦至極です!」
南「というわけよ永原。できる人間というのは人の知らないところで
  努力しているもんなの。取り敢えず……料理の修行からね」
永原「……やっぱりやらなきゃダメですか?」
上原「……きょうび男だって、人を卒倒させる様なメシを作るヤツは
   そうはいないぞ」
南「只でさえ今は外出が制限されているのに……」
市ヶ谷「ああ、アナタの彼や夫となる人に同情致しますわ……
    外食まみれで栄養が偏った、子供たちの澱んだ目が………
理沙子「トレーニングで骨折する虚弱体質レスラーがまた一人……」

永原「わかった!わかりましたもう!食の改善にも全力を尽くします!」
0279名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/04/15(水) 22:42:51.73ID:s3rDoqPy
上原「……録ったな?」
理沙子「ええもちろん」
永原「あ!ずるーい!卑怯だヒキョー!」
南「永原!現代社会において、メシマズで通すことができるのは
  一部上級国民と中の人達だけ!私達天使の中で、メシマズ認定は
  すなわち死刑宣告と同義!これも犠牲を少なくする為の最善の…」
永原(絶対楽しんでる、先輩達……)

上原「とまあ、それは次の機会にするとして……」
理沙子「……重要なのは、ここからよ」
永原「もぐもぐ……んぐ、えと、それで重要な話って……」


つづく
0280名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/05/16(土) 19:01:23.53ID:NISAyAw8
過ぎたるは尚及ばざるが如し

珍しく自らのやらかしが相方の危機を救った永原
そんな中、遂に最後の闇が明かされる……

上原「……一応、本人達の名誉の為に名前は伏せるが……」
理沙子「とりあえず姫と閣下、にしておきましょうか」
市ヶ谷(……もうすでにおおよそ見当が付きましたわね)
南(……まぁ大体はね)

上原「当時はもうとにかく強かった。今の私達と比べても
   数段上のレベルの人気があったしな」
市ヶ谷「先輩がそこまで言うとは……」
永原「でもその人達がやらかしたとか……なんで?」
上原「今から話すよ。……しかしだ、二人は余りに強かった
   ……強すぎたんだ。同年代と対戦すればボコボコ
   先輩達と戦っても一方的……。正直、見ていて
   楽しめる内容の試合は数える程しかなかった」
南「……悲惨の一言ですね」

上原「加えて二人とも気性が実に荒くてな。男のレスラー相手でも
   からかわれたら構わず喧嘩を売る位……と言えばわかりやすいか
   そんな調子で怪我人続出、タイトルマッチも勝ちっぱなしと
   出だしの人気ぶりから一転、徐々に評判は落ち始めた」
市ヶ谷「……運営サイドから見れば、加減のわからない壊し屋
    ファンにとってはワンパターン塩試合製造機…ですか
    参りますわね、それは」
0281名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/05/16(土) 19:31:21.31ID:NISAyAw8
上原「そんな中、遂に二人はタッグを組んだ……もう誰も敵うものはいない
   もう誰も彼女達を止められない……文字通りのやりたい放題が
   マット界に誕生した瞬間だった……」
永原「ん〜、でも、でも!会社の人が止めたりとかは……」
理沙子「当時の稼ぎ頭の二人は、業界からも特別視されていてね……
    周りからの意見も会社によって遮られて、二人の耳に届くことは
    最後まで無かったと言うわ」
南「……じゃあその後は」
上原「察しの通り、めちゃくちゃになった。一部の過激なファンも
   後ろに付いたことで、二人は女王を勝手に名乗ろうとする事態に
   発展した。……だがここからが、更なる地獄の始まりだったんだ」

永原「……あ、もうわかった。二人で喧嘩始めたんだ」
上原「そう、それだ。どっちがNo.1にふさわしいかで二人は反目し
   遂に抗争が勃発した。2年と3ヶ月間にも及ぶ抗争がな」
市ヶ谷「……そこから先は、ワタクシも存じておりますわ。なんでも
    互いの親衛隊まで巻き込んでの、表と裏での凄まじい乱闘劇が
    展開されたとかなんとか……」
南「……にわかには信じがたいですけど」
上原「当時はそれほどファンの熱が凄まじかったのさ。しかし心ある
   ファンからしてみれば、業界トップの二人がアレな試合を繰り返し
   他の選手がまるで活躍しない……。それが退屈どころか
   怒りの感情に発展するまで、さして時間は掛からなかった」
永原「そ、それで……?」

上原「遂に起きたんだ……。忌まわしい、あの事件が」

   
0282名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/05/16(土) 20:00:11.33ID:NISAyAw8
理沙子「そう……天使の黄昏、エンジェルフォールダウン事件がね」
上原「大会のメイン戦は予想通り、二人の馬乗りからの殴り合いで始まり
   十分もすると二人はバテて、そこからはもう見るに堪えない
   ロープブレイクの応酬……。素人目にも、お互い負けたくないから
   時間切れを狙っているのは明白だった」
南「……で、観客がキレたと」
上原「……ああ。途中から、というかもうその頃には最初からだが……
   罵声と怒号が会場内に飛び交い、異様な空気になっていった
   しまいには当時盆踊りで定番の、あの歌を歌うファンまで出始めた」
永原「盆踊り?…………あ〜、アレか!」
南「さようならさようなら、好きになった人……か。成程」
市ヶ谷「……妙なところでセンスありますわね、当時のファンは」

上原「そして時間切れ引き分け……女王位は暫定的に二人座るということに
   なったんだが……これにファンは激怒し、猛烈に抗議し始めた
   そしてそれに追い打ちをかけたのが……二人の片方、通称
   姫の放った一言だった」
永原「な、なんて?」
理沙子「……観てくれたみんなにありがとう、って言ったのよ」
南「それは……」
市ヶ谷「……グダグダ試合のあとにその台詞……煽りにも程が有りますわね」

上原「元から空気を読まない二人な上に、ここでこの発言……当然
   観客の不満は頂点に達した。何人かが怒声を上げてリングに近付くと
   一部の観客がまるで雪崩のように二人の元に押し寄せたという……」
0283名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/05/16(土) 21:27:30.01ID:NISAyAw8
理沙子「そこからはもう観客が入り乱れての大騒動……姫と閣下も
    逃げ出すどころか嬉々として応戦する有り様……
    結果重症者5名、軽症者22名、緊急搬送者14名という
    被害を出したことに、時の省庁から改善要求が出される
    寸前まで行ったとか……。業界としてのイメージダウンは
    それこそ計り知れなかったわ」
上原「……後にどこかのマスコミがこの世紀の信用失墜劇を
   天使の黄昏、エンジェルフォールダウン事件と揶揄したとか
   ……以降はどこの団体でも、この事件は無かったこととして
   処理された。それほどショッキングな出来事だった……
   と、いうことだろうな」
市ヶ谷「強すぎる人気と実力が逆に仇となったとは……
    正に歴史に葬られた闇ですわね」
南「先の大会も、負傷者が出てるからね……。いくら
  大会主催者の新女の不手際であったとはいえ……
  関係者としては、やはり悔いが残るわね」
永原「もし犠牲者が出てたら……。決して他人事じゃあないですよね」

上原「まぁ……お前達に何を言いたいか解ったろ?要は力に驕るな!
   それだけさ。単純なだけに難しいんだけどな」
市ヶ谷「まぁ……今までの強者の歴史の中で、謙虚を続けられた人など
    ほとんどいないわけですし」
南「…麗華が言うと説得力があるわね」
市ヶ谷「……フン。その皮肉も、戒めとして受け取っておきましょう」
0284名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/05/16(土) 22:07:12.62ID:NISAyAw8
理沙子「なにもレスラーとしての助言としてだけではないわよ、二人とも
    権と財と才を振りかざして鼻を高くし、自ら破滅した人間なんて
    古今東西老若男女を問わず、星の数程もいるんだから」
永原「…え〜と、つまり……」
上原「上に立つならイイ女でいろ、って事さ。分かりやすくていいだろ?
   ……まぁ、それが一番難しいんだろうけどな」
市ヶ谷「フフフ先輩!このワタクシがリングに立つ限り常に強く
    そして美しく!その事にこれからも変わりはありませんわ!」
永原「ヒキョーな真似は嫌い!だけど、イイ女になれるかどうかは
   まだわからないので、頑張ります!」
理沙子「……南、貴女は?」
上原「どうだ、南?」
南「……わかりました。少なくとも、先輩達……そして後に
  続く後輩天使達のために、そして何より私の名誉のために
  レッスルの名を貶める様な事はしない!……事を
  ここで、約束させていただきます」
理沙子「……ありがとう、南」
市ヶ谷(このワタクシ以上に随分と芝居がかった物言い……なかなか
    上手く立ち回る様になりましたわね、南。)

上原「ふぅ……。ようやく肩の荷が少しは降りたかな。これで」
南「それはそうと……先輩?この事を新女王や祐希子は?」
理沙子「知っているわよ。前にそれはもう、しっかりじっくりとね」
上原「吉原も一緒だったな。ついでに言うと、あいつが私達に協力する
   のは、私達が暴走しない為のストッパー……安全装置だからさ」
永原「へ?それってどういう……」

   



    
0285名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/05/16(土) 22:43:39.28ID:NISAyAw8
南「……つまり、仮に先輩達が暴走したら、何時でも止められる様に
  動ける……それだけの立場を暗に認めている、と?」
理沙子「……そうね。そう取ってもらって構わないわ。理由は
    さっき話したような事があり、それを阻止する為の一つの手よ
    理解したかしら?」
市ヶ谷「……だとしても、少し信用し過ぎるのでは?」
理沙子「こうなるまでに紆余曲折あったのよ……それはもう、色々とね
    そして、緩慢な味方より手強い強敵の方が遥かに頼りになる
    その事にも気付かされたわ」
上原「私も、吉原も、今でも理沙子のライバルだしな?ただ少しばかり
   付き合い方が変わった、それだけのことだ」
南「……つくづくステキな関係ですね、先輩達」
市ヶ谷「先代女王に救世主、後に控えしは希代の魔術師……
    異名は伊達ではないということですわね」
南「長けるのは関節技だけではない、か……。そして新女王は
  龍の女王……まるでファンタジーよね本当に
  ふう、少しは才能に自信があったつもりなのに」
永原「…先輩にそう言われたら、あたしなんてもっと……」

上原「さあ話はここまで!あとはみんなパーッとやってくれ!
   入れるときは入れる、抜くときは抜く!メリハリが大事だからな」
永原「やっ、待ってましたー!」
0286名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/05/17(日) 20:05:02.58ID:WKJVu38l
市ヶ谷「…で、姫と閣下二人のその後の事は」
上原「う〜ん……今回の件には直接関係ないから話さなかったが…
   聞きたいか?」
南「そりゃ、ここまで聞いたからには」
上原「まぁ……簡潔に言うと……二人とも♂作って辞めた」
永原「えぇ……!?そんなあっさり……」

理沙子「本人たち曰く、もう飽きた!そうよ。あとはそうね……
    やるのは好きだが、やられるのは嫌いだ!とも言ってたかしら」
市ヶ谷「……ワガママにもほどがありますわね」
南「なんて言うか……本当にむちゃくちゃだったのね」

上原「♂と言えば……まぁお前達にはわかりきった事だと思うが
   気を付けろよ?私達の商売は、たとえ本人に非がなくても
   関係者のやらかし1つで容易く沈むんだ」
理沙子「異性・人間関係のもつれ1つがプロジェクトの崩壊を招いた例は
    今更ここで語るまでもないことだと思うけど?」
南「……そうですね。私からもそれとなく後輩たちを……
  聞いてるの永原?これ本来団長たる、あんたの役割よ?」
永原「あ、はい!後輩たちのオイタを取り締まれと!」
理沙子「…あまりに度が過ぎる場合は、そうなるわね」
0287名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/05/17(日) 20:54:13.82ID:WKJVu38l
南「…まぁ今でもやばっちゃって辞めた後輩の話は、よく聞きますし」
永原「やば……?それって」
理沙子「デキたって事よ。無論、いろんな意味でね」

永原「……デキ……それって…………え、まさか!?え?」
南「……そのまさかよ永原。ヤバいのをもらったりなんてのも
  過去にはあったらしいし」
永原「うわぁ……あたしの知らないとこでそんなことが……」
市ヶ谷「まるで○い本か三文エ○ゲのような内容ですわね…
    ああ、なんと美しくない」
上原「事実は小説より奇なり……か。話半分としても少し酷いな
   わかった。緩んだ風紀の改革案を私の名前で持ち込もう
   理沙子の口から言うと、何かと角が立つだろうしな」
理沙子「…そうね、頼める?」
上原「人が言いにくい意見や文句を言うのは私の役割……いや
   得意分野だ、気にするな」
理沙子「わかったわ。その代わりと言ってはなんだけど……
    選手補償分の予算を少しでもむしり取ってやろうかしら」
市ヶ谷「フフ、委員会に聞こえたら事ですわよ先輩?」
理沙子「いいのよ。委員が抜けた分、幾らか余裕はできたし……
    ほっておいても、派手な会食に消える運命ですもの
    それより余程有用な使い道だと思うけど?」
南「……ですね」
0288名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/05/17(日) 21:37:07.22ID:WKJVu38l
永原「ふえ〜どっと疲れたぁ〜、あ、ちょっと失礼しま〜す!」
南「…こんな時までスマホ?全く図太いわね」
上原「まぁもう終わってるからいいだろ……永原?」
永原「……なんか、あたし達の集まりが噂になってる……」
理沙子「……さっきのTV電話ね。大方、富沢があのあとどこかに
    呟いたりしたんでしょう」
南「な〜が〜は〜ら〜!」
永原「いやあのちょっと待って!なんか天使長会議とか呼ばれてる…
   これそんな名前でしたっけ?」
上原「…あるわけないだろ名前なんか。今日始めてやったんだぞ」
市ヶ谷「しかしまぁ、悪くないですわね」
南「…どれどれ……なんか、粛清がどうとか対象がどうとか
  変な方向に話が飛躍してない、これ?」
上原「……富沢のやつ……まさか……」
理沙子「……些細な勘違いから無用の軋轢を生む……これもまた
    今まで多くあった事例……迂闊だったわね」
永原「とと、と、とにかく!誤解のないよう今すぐ連絡を!
   もしもーしレイちゃん違う!違うからー!」
南「…焦るんじゃないの永原。それでなくてももう……
  お仕置き決定だから」
永原「……へ?」
南「車内での発言、TV電話、メシマズ!めでたく三振アウトね!
  来なさい!今から特別コーチングしてやるわ!もし……
  言い訳すると言うなら、一応聞くけど?」
永原「……は、あの……ないです」

南「ハイ、それじゃお許しも出たしジムにGo!ご飯終わりだし
  30分後、ダミー相手の想定スパー30で許してあげる!」
永原「うえぇ〜、お腹にこたえる〜」
0289名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/05/17(日) 21:43:47.30ID:WKJVu38l
上原「メシを作ってもないのに人一倍食うお前が悪い」
市ヶ谷「自業自得ですわね」
理沙子「心配しなくても終わるまで待ってあげるわ。但し一時間半ね
    あ、もしもし、タクシーを一台……場所は……」
永原「実質一時間じゃないですかぁ!うう〜、キツい……」

南「十分よ。それだけあれば……想定上のエアスパーと言えど
  やり方次第でキチンと身になる事を教えてあげるわ!」


つづく
0290名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/06/14(日) 19:31:59.30ID:C6meHVbv
いけ!いけ!!ぼくらのレッスルエンジェルス

先輩たちから改めてやらかしを戒められた永原
そして試合再開の日程もぼちぼち決まってきた頃……

富沢「ちづる〜、またなんかお達しメールが入ってるけど?」
永原「え〜また?最近多いなぁ」
神田「今のうちに委員会関連のお仕事やっとけ……ということかと」
金井「色々大変だね〜(ちらっ)」
越後「……な、なんだその目は!私は別にやましいことなどない!
   あるわけが!あろうはずが無いんだ!」
永原「……まだ何も言ってないよ越後さん」
美沙「ったくプレッシャーに負け自らボロを出しかけるとは……
   まだまだなのです反省するのですよ先輩」
越後「わかっている!……ところで理沙子さんは……委員会か」
神田「なんでも臨時に召集されたとかで……」
富沢「リアルで割と深刻な事件が起きたからね……」

永原「で、お達しって何、レイちゃん?」
0291名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/06/14(日) 20:09:02.25ID:C6meHVbv
富沢「……先輩達から、あるものを受け取ってこいって。一体
   何かしらね?」
永原「先輩たち?誰だろ」
富沢「……ええと……ん?これ、聞いたことない……誰?」
越後「……見せてみろ。ん?バ、バカ!それは大先輩だ!理沙子さん達より
   かなり上の!いわば大御所天使……とでも言おうか」
永原「え?そうなの!?」
金井「聞いたことないよね」
美沙「あの先輩達より更にかなり上……最早片足棺桶なのでは」
越後「……お前、殺されるぞ」
美沙「どのみちいい年したばーさまには違いないのです。なら
   お茶飲みがてら楽なお使いに早速レツゴーなのですよ」
神田(……本人がいないとはいえ、なんと無礼な)

越後「…まぁ、誰か一緒の方がいいか。私も委員会の手伝いがなければ
   …………永原。生きて、戻れよ」
永原「へ?なにそれ……縁起でもない」
越後「所謂大御所の先輩というのは、とにかく荒っぽいと聞いている
   機嫌を損ねたら生きては帰れない……とも」
金井「うわ……なにそれこわい。あたしはパス!手伝いあるし」
富沢「あたしも委員会の手伝いがあるからパ〜ス」
神田「練習の管理は私が引き継ぎます。留守は任せて下さい先輩」

永原「と、とにかく行ってきま〜す!天神、行くよ!」
美沙「承知なのです!」
0292名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/06/14(日) 21:49:43.55ID:C6meHVbv
こうして永原たちは都内のとある屋敷の前まで来た……。ここが
いつぞやの地獄に続く、羅刹の住み家とも知らずに……

??「ようこそ……あら嬢ちゃ……佐久間さんはいないのかしら?」
永原「あはい、あたしは佐久間理沙子の使いのものとして……」
美沙「上に同じくなのです」
??「それは残……いえご苦労様。まぁとにかくお入りなさい」

永原「うわぁ…時代劇とかでよく見る武家屋敷みたいだね」
美沙「……刺客が隠れるにももってこいなのですよ」

??「なんだなんだ、嬢ちゃんは来ないってぇ〜?」
??「あら、からかい甲斐のない」
永原「え、なになになに!?皆さんあの、どちらさま?
美沙「奥から突如として現れる艶ゴッツいばーさん軍団……
   これはビビってたじろいがずにはいられないのです」

??「……おい、聞いたかい?」
??「ええ、確かに……聞きました」
??「あたしら大先輩を婆さん呼ばわり……ん〜、久々に命知らずが見れたよ
   長生きはするもんだね。ええ、後輩くん?」
??「レッスルの掟はわかってるな?手を組み足を開き歯を食いしばれ!」

永原「うっ……天神!あんたって後輩はぶべしっ!」
美沙「今回ばかりはごめんなさいなのです先輩ぶはっ、ぶべし、ぐぇしっ!」   
0293名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/06/14(日) 23:04:37.35ID:C6meHVbv
??「まぁ拳固でチャラになっただけ有難いと思いなさい。私たちが
   現役時代の時なら間違いなく会場裏案件よ」
??「あたしらも年食って丸くなったもんだねぇ、いや」
??「ナニ言ってんだいあたしはこれでもその昔乳大婦の星として…」
??「そりゃ30年以上前の話だろ。今幾つだと思ってんのあんた」
??「お互い様だろーがそりゃ。なぁ嬢ちゃんそう思うよな?」
永原「はい……そぉですね……」
美沙(サボってお茶飲みに来たつもりがここも地獄だったのです
   主に精神的な意味で……)

??「あ、そうそう。挨拶はこのくらいにして……」
永原(…え?今までのは挨拶だったの?)
美沙(ふう……これ以上はさすがにギャルゲの絵面的にももたないのです)
??「まず一言言うと………………なってない!!!!!!」
永原「……は?」
??「あの猫ちゃん……ソニックキャッシュちゃん?からも聞いたんだけど
   まぁ最近の若手の試合がちょっと……ねえ」
??「お前らも!いつまであたしらのファイトの真似をしてんだと!
   あんたらはあんたらの闘いをしなきゃダメだろと!
   誰かから借りたキャラとスタイルとセリフ回しで一見さん騙せても
   眼の肥えたお客さんは納得しねぇぞと!ナメんなと!」
永原「……!そ、それは!」
??「あの嬢ちゃんが寄越した選手だ、見ればわかるよ。あんたは
   選ばれた天使なんだ。だからこそ……敢えて高い壁を
   あんたらに突き付けるんだよ。敢えてね」
美沙(…所々、何処かで聞いたような台詞が……と言うか
   いつの間にか美沙までも巻き込まれているのでうえーなのです)
0294名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/06/14(日) 23:23:21.88ID:C6meHVbv
永原(そう言えば……あたしにはオリジナルホールドもなければ
   特徴的な決め台詞も名言も特にない!基本的にジャーマン!
   ジャーマン連呼してきただけ…………!)
??「どうやら私たちが何を言いたいか、わかってもらえたみたいね」
??「渡したいものってのはこれだ、ホレ」
永原「……これは!腕章?」
美沙「そこはかとなく細かな金刺繍が施された一品なのです」
??「理沙子嬢ちゃんや泣き虫上原は確かによくやってる。それでも
   そこから漏れてこぼれる天使はどうしても出ちまう。それを!
   そんなやつらをどうにかしてやる!できるのはお前だ
   お前だけなんだ永畑いずる!」
??「ちょっとちょっと違うわよ、長山ちはるよ。ね?」
??「違うって長井……長井……え〜とすぐそこまで出てるんだけど
   あの、あれ、長井……は、はるか!これだ!」
永原(……なんでどんどん遠ざかっていくの……)
美沙(……もういい感じにボ○てきてるのです間違いなく
   というか泣き虫上原……一体何があったのです先輩……)
0295名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/06/15(月) 00:10:22.03ID:xQZn0Vju
??「とにかくだ!お前は決して恵まれた境遇でないところから
   這い上がった選手なんだ!そういうやつにしか見えない救えない
   そういうものもある!あとはわかるな!」
永原「……はい、何となく!」
??「そう、肝心なところは自分で考え実行するの。そうじゃないと
   それ、完全に馴染んではくれないわよ」
??「よし!その腕章はあたしらからの餞別……いや形見とでも思いな!
   何せこっちも体ガタガタだ、いつ死ぬかわからないしな」
??「バカ言わないで頂戴。まだ生きて恋する予定なんだから」
??「おいおい少しは年を考えろ。かつての桜の魔王が」
??「何を言ってるの。先立たれた旦那にも今を精一杯生きろって
   言われたんだから。有り難くそうさせてもらうわ」

??「そう言えばあれ、二人位足りなくないか?あいつらどうした」
??「去年病気で死んだでしょ。もう一人は3年前の交通事故で」
??「そうかそうか、すっかり忘れちまってたなハッハッハ」
永原(なんか、すごい会話してる……)
??「ああ、ごめんなさい。若い人にはピンと来ないかもしれないかもだけど
   年寄りには、隣人の死は実に身近なものなの
   なにせ明日は我が身ってやつなのよ。特に…私達みたいな
   体を張る稼業をやってきた人間には」
美沙(むむ……なんというタフネスな精神なのです)
??「ここにいるみんな、無理して体のどっかを痛めちまって
   ヒーヒー言ってるやつばっかりさ。そんなときに支えてくれる
   人がお前らには……おっと余計だったか」
??「ナニ言ってんだい、あんたはずっと独身だったろ」
??「なーに、カレはいるから問題ないんだよ、ハッハッハ」

永原(……想像以上に豪快だな、大先輩たち)
   
0296名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/06/16(火) 22:33:27.12ID:Ct8xotUB
??「さて、これで用事も済んだし……少しでもゆっくりしていってね
   いいお茶が入ったのよ」
美沙「あこれはこれはどうも恐縮なのですよ大先輩」
??「永原……ところでだ、最近アレな出来事が多いけどさ
   お前は大丈夫なの?周りに迷惑掛けるような事はないだろーね?」
永原「……え?あ、はい、特にそういうことはないんですけど……」
??「ほんとぉ?そう言って裏で暴れてるってのはあたしらの世界じゃ
   もうあるあるだからねー。どうなのホントのとこは?」
永原「…いやその、そういうのはないですから。ハイ!」
??「そうよね、さすがに多目的がどうのこうのなんてあなたたちには
   さすがにもう全く関係ない事よね。あるわけないわよね」
美沙「その通りなのですもう全く一切関係ない事柄なのです
   そんなやましくやらしい付き合いなどあってたまるか!
   と断言できるくらい私達は潔白なのですよ」
??「そうだよなあるわけないよな〜、そんなヤバイ話はさすがに
   もしあったらその時はもうレッスルの掟に則って!」
永原「……則って?」
??「G・T・H!ゴートゥヘブンでもゴートゥヘルでも好きな方を
   選んでもらうだけだね」
永原「ははは、そんな、もぉ〜」
??「そうよね……そうよ、うふふふふふふふふふふ」
美沙「あははははははははは」

??(……なかなかどうして……用心深いねえ)
永原(くっ……ここで話の種にされるようだと!)
美沙(魔女のプライベートは絶対死守なのですよ)
0297名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/06/16(火) 23:05:51.02ID:Ct8xotUB
??「なぁ教えろよ〜、年取るとこういう話くらいしか
   盛り上がらなくてさぁ〜。いるんだろ二、三人位は?」
永原「……え〜、あ〜、の、の、ノーコメントで!」
??「……つまり、いると♪」
永原「いや、だから、あの……もお〜!」

美沙(……少しつつかれるとすぐこれなのです。駆け引きのあまりの
   下手さ加減に呆れまくりなのですよ)
永原「え〜、あの、だから多目的とかそういうことは一切なく
   でももう少し手応えが欲しいと言うか……あ、い、いまのは
   そっちの意味ではなくて!…って、そっちってどっち!」
??「だから、それをお前さんに聞いてるんだろぉがぁ〜」
??「話しなさい。話せば楽になるわ。ハイ、お茶
   心が落ち着くわ。さあ、彼との関係を吐いてしまいなさい」
永原「うぅ……誤解なんですよぉ……。弁護士を、弁護士を呼んで……
   って!なにやらせるんですか!」
??「…どうやら、大丈夫そうだな」
??「そうね。御免なさいね、昔攻略するのに独占主人公
   ○○○食い○○捨て当たり前って物騒な時期があったものだから
   あなたたちもその毒牙にかかってないか、つい心配になってね」
永原「攻略……?独占……?一体なんの……」
美沙(……全く、修羅の国は恐ろしいのです。しかし、話を聞いただけで
   大体なんのことか察せてしまう美沙はやはり魔女なのですよ)
0298名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/06/18(木) 20:15:23.96ID:qW1mVLRh
永原「ずずず……ん。って、今更少し気になったんですけど……
   大先輩たちは、どうしてお名前が……」
??「ん?いやー最近パロディ関連が厳しくなっててさぁ
   少しでも名前出ると、やれ訴訟だなんだとうるさくってね
   微妙に変えてても最後は金目……ってなるわけだ」
??「変な話だよな。たまたま有名人と同姓同名ってだけでこの扱いだ」
??「全国の鈴木一郎さんの苦労が解ろうというものだわ」
??「近頃は正義警察とやらも方々で派手に暴れてるしなぁ〜」
??「物騒になったものよねぇ〜。最近またビルが派手に爆破されたし」
永原「…ナニか対策とかないんですかね?」
??「でもな、なんか歴史上の人物とか創作上の人物ならいいらしいぞ?
   性転換しようがゴテゴテした感じになろうがお咎め無しらしい」
??「あら、羨ましいわねえ〜」
美沙「……青天井な話題はそこまでなのです、大先輩たち。
   もし呪われ祟られたとしても美沙は一切責任は持てないのですよ」
??「おうそうか、んじゃあやめとこ。触らぬ偉人に祟りなしだ」

永原「……さて!お茶、美味しかったです!本日はどうも
   ありがとうございました!この腕章、大事にさせて頂きます!」
美沙「お茶受けもこんなに貰ってもう本当にありがたい限りなのです
   この財政難の折、誠にもって経費の節約に……」
??「おうおうわかった、人に感謝されるのも大分久しぶりだねぇ
   (ん〜、もっと言って!言ってくれていいよ、うん)」
永原(…………まさかとは思うけど、それが目的とか?)
??「…勘が良いわね、その通りよ長嶋。自慢といってはなんだけれど
   私も勘の鋭さにしては少し自信があってねえ」
永原(……この人もまさか、人の心を読めるとかそういうタイプ?
   でもあの、永原、なんですけど……)
美沙(……結構ガタが来ていると思わざるをえないのです)
0299名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/06/18(木) 21:42:33.61ID:qW1mVLRh
??「それじゃ達者でな、後輩諸君!お前さんたちの華々しい活躍を
   草場の陰から見守っているからね〜」
??「ちょっと、あたしたちまだ死んでませんよ」
??「さっきから酔ってるわね〜。ったく面白くもない冗談ばっかり…」
永原(……通りでお酒臭いと思った……)
??「って言ってる側からほら、また飲むんだからもお〜
   いくら久しぶりに集まったからって〜」
??「ぷはー、いいじゃないか祈願だ、祈願。な?」
??「……ナニを祝うって、ナニを!」
??「決まってるだろうがぁ!レッスルエンジェルスの更なる隆盛をだ!
   よーし気合い注入だ、一列に並べぇ!お前らも!」
??「だから……結局それやりたいだけかよ……」
??「さっきの話はなんだったの、もう……」
??「これだから脳筋パワー一直線は!もぉ〜いい加減になさい!
   食らえ、後輩に代わって!必殺・フライングPIYOアタック!」
??「ぐおっ!んとぉ〜いってぇな!いきなり顔面に向かってこらぁ!
   面白いじゃないか、ええ?いつでもやったるぞうらぁ!
   必殺!大地球・激断唐竹割りぃ〜!!!!!」

美沙(ネーミングの派手さとは裏腹に、なんとも言えないもっさり感…
   実に残酷な時代の流れを見せられた気分なのですよ)
永原(……帰ろうか、天神。お土産持った?)
美沙(抜かりないのです。全く触らぬ年寄りに祟り無し、なのです
   はーこれぞオーバルクワガタなのですよ)
永原(それを言うならくわばらでしょ!)


つづく
0300名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/06/20(土) 16:23:10.66ID:o4YjJOKd
新必殺技……それは!

大先輩の猛攻にたじたじだった永原と美沙
そして都内某所で初めての合同練習が開始される…

永原「それじゃ、よろしくお願いします!」
理沙子「宜しくお願いします」
祐希子「…久しぶりのリング!よーし気合い…んぐ」
龍子「何分手探りだからな……んしょ、少しキツいか」
石川「こっちは準備いいわよ〜」
小川「全員覆面仕様……まさかの奇策ですね」
理沙子「こういうのもいい経験よ。慣れておくに越した事はないわ」

こうして3vs3の練習は開始された……が永原は
何やら先輩の指摘が気になって仕方無い様子……

龍子「…どうした?思い切りが悪いな!サボってたのか永原!」
永原「く、入るのが難しい……んわっ!」
石川(どうやら先鋒・龍子作戦は功を奏したようね〜)
小川(まぁ、後がかなり厳しいですけど……)

祐希子(…永原、何か狙ってる?)
理沙子(試している……という感じね。何か言われたかしら
    あの先輩たちに。良いことだわ)
祐希子(……どうも大センパイたち、少し苦手なんですよね
    あたしなんてずっとヒヨコ扱いだったし)
理沙子(私だって王座を獲って、女王の称号を得てからもしばらくは
    アクトレスチャンピオンなんて呼ばれていたのよ?
    とにかく気が強くて、リング下では苦労したわ……ふう)
祐希子(あー………それは………)
0301名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/06/20(土) 17:13:16.47ID:o4YjJOKd
永原「うわーっ、担がれた!動けないーっ!」
龍子「…食らえ必殺!なんちゃらサンダー!」
永原「え、なにその適当なネーミン…ぐえっ!」

祐希子(やや強引なリフトからのカナディアンBB…からのスラム
    でもちょっとわちゃついてるかな〜)
理沙子(……新必殺技というには、まだまだ未完成ね)

永原「う〜ん、首が……」
龍子「……やっぱりフィーリングだけじゃダメか」
小川「……では中堅、小川ひかる行きます!」
祐希子「……その台詞は!食らえファイアーロケット!」
小川「うわぁ〜!」
祐希子「続いて!必殺のレッスルスパー……」
小川「……技に入る前なら!どんな形でも返し様は!」
祐希子「…んむ?あ、むわっ!このっ!」

永原(リフトしきる前に、すかさずローリングクラッチ……
   なんという流れるような返し技……)
理沙子(返し技を得意とする小川ならではの見事なカウンターね
   …祐希子、やはり別の技の方が合うのかしら)


    
0302名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/06/28(日) 10:30:13.15ID:mSNyk7vJ
祐希子「……やっぱりあたしも、新技覚えよっかなぁ」
理沙子「そうね、いい機会だわ。実は新しく考案した技がいくつかあるの」
永原「あるんですか?でもそれ理沙子さんの……」
理沙子「私向きの技じゃないからいいのよ。それに……奥の手なら
    あと5〜6つは用意しているから」
永原「ふぇ〜、そんなに」
龍子「まあチャンピオンなら引き出しの1つ2つはあって当然だ
   お前だってそういうのあるだろ?」
永原「うえぇ!?まーその……裏技というか、そういうのなら
   あることもないようなあるような」
祐希子「……へえ、じゃあどんなのかちょっとでいいから教えてよ
    詳しく、とは言わないからさぁ〜」
永原「え、あのいや、その、え〜と…………」
龍子(……持ってないな、こりゃ)
祐希子(……やっぱりあの奇襲と立ち回りは先輩の技だったか
    まぁ、おかしいとは思ってたのよね)
0303名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/06/28(日) 11:17:49.75ID:mSNyk7vJ
小川「では大将戦、先輩たち……お願いします」
石川「では大将、石川行きま〜す」
理沙子「……大将、パンサー理沙子、行きます!」

龍子(……いよいよか。とはいえ先輩はブランクがあるはず
   石川相手にどこまでやるか……)
祐希子(……新技の片鱗だけでも見られれば)
永原(……先輩たち、試合が始まった途端に喋らなくなった……
   あたしも見逃さないようにしないと)

石川(…先輩、技はまだ衰えていませんね)
理沙子(……さすがに勝手知ったる、というところかしら)
龍子(……ロックアップからの投げ、関節の取り合い……
   お互い実に慣れてる、流れるような動きだな)
祐希子(問題は立ち技よ。どの程度パワーが発揮できるか……
    それ次第ではまだまだわからないわ)
0304名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/06/28(日) 12:27:19.58ID:mSNyk7vJ
理沙子(…行くわよ!)   石川(来る!腕は取らせない!)
永原(膝で強襲!でもさすがに石川さん、防いでいる!)
理沙子「……もらった!」
石川「うっ……うわっ!わ〜っ!!!!」
祐希子(うまい!腕と思わせて足を取ってアンクルホールド!
   さらに巻くように側転し、すかさずバックフリップの体勢!)
龍子(出るか、新必殺技?)

理沙子(……ちづる、祐希子、見ておきなさい。コレが……
   私のRSK殺法その1!パンサーストライク!)
石川「うあうっ……!くはぁっ!」

永原「頭をお腹に当てたまま、前転してエグい角度に落とした!
   コレは効いた!決まった!」
祐希子(…恐らくあれは一番オーソドックスなパターンのはず
   ……見えた、見えたわ新技のイメージが!)
龍子(……こりゃ、アタシもうかうかしてられないな)
0305名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/07/08(水) 21:36:48.35ID:701gU2Zx
祐希子「むむ〜……よし、永原〜?ちょっと新技、練習付き合って〜」
永原「……ううぅ、すいません……。今はちょっと…首が……」
理沙子「それは後日になさい祐希子。午後から、各団体の選手たちと
    活動再開前の最終ミーティングでしょ。すっぽかす気なの?」
祐希子「え〜?そんなの、今さらやんなくても……」
永原「……いいわけあるかー!そういうとこですよ!そんなんで
   よく女王やれてましたよね、先輩!」
祐希子「ぶ〜……。皆さぁ、マジメ過ぎない?」
小川「先輩……そこは文句言わずに。出ないと後輩にも示しが付きませんし」

龍子「…石川、大丈夫か?立てるか?」
石川「大丈夫よ、龍子〜」
龍子「……お前が大丈夫って言う時は大体ヤバい時だ。ホレ掴まれ」
理沙子「…急所に決まりすぎたかしら。大丈夫?」
石川「いえいえ、新技の練習なんですから、お構い無く〜」

小川「……ではシャワーと昼食後、隣の棟の第2会議室に集合して下さい
   時刻は午後2時、厳守でお願いします」
祐希子「りょうか〜い。さあ、今日は〜、チキンカレー〜♪」
永原(……先輩、元気だなぁ)
理沙子「その前に汗を流しなさい。焦らなくてもカレーは逃げないわよ」
石川「そういえば、今日は向こうの食堂でカレーフェアやってましたね〜」
小川「社長、お昼はどうしますか?」
龍子「ん〜……、なら……アタシはビーフで!」
祐希子「チッチッチ、わかってないな〜。今日の当たりはチキン1択!
    あたしの嗅覚は常に狂い無し!本日も絶好調!」

理沙子(……どういう基準があるのかしら。気になるわね)
  
0306名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/07/08(水) 22:21:16.98ID:701gU2Zx
こうしてシャワー後のカレー祭りを大いに堪能した永原一行
その後のミーティングへと移るのだが……

市ヶ谷「……全員揃いましたわね?」
小縞「はい。主力の24人、全員います」
渡辺(……良かった、員数に数えられてたんだ、私……)
小川「……では、今から資料を配りますので」
小縞「はいどうぞ、どうぞ〜」

金森(……こういうの久しぶりだから、緊張するなぁ)
藤島(あ、そう言えば!菊池おめでと〜)
菊池(え!?あ、いや、あの……)
掘(でもしかし!ここで気を抜いちゃダメ、ここからが!
  始まって3ヶ月がとっても物凄く大事になってくるんだから!
  ふにゃ〜っとしてると1年くらいして……)
越後(…………そう、だな)
武藤(逢うとき、やたら香水の香りがするんですよね)
千種(帰りが遅くなるとかって、よく聞きますけど……)
富沢(いつの間にか、知らないフォルダがあちこちにできて……)
金井(ちょっとしたことで会話がね〜。ね、渡辺?)
渡辺(…………どうしてそこであたしに話を振りますか、先輩)
神田(………………)
斉藤(……なんだろう。みんな久しぶりの集まりなのに…………
   やたらあちこちで火花が散っているような……)
吉原「事態は、刻一刻と動いているということよ」
南「全く……久しぶりに何時ものメンバーが揃ったんだから
  はしゃぎたくなるのもわかるけれど」
来島「いいじゃないか南。俺も負けてらんないな〜。ね、先輩」
上原「……すまん、私はお前ほど気持ちに余裕があるわけじゃない」
龍子(……途中から完全に声が駄々漏れてるぞ、おい……)
石川(まぁ、ここのところ立て続けだから仕方無いわ〜)
0307名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/07/08(水) 23:07:47.84ID:701gU2Zx
市ヶ谷「そこ!無駄口は慎んでいただけるかしら?
    これからまさに!それらに関する問題を話し合う訳ですから!」
永原「え、そうなんですか?」
理沙子「そうよ。えーそれでは……今回のミーティングではかねてより
    懸念事項であった、昨今の風紀の有り余る乱れっぷりについて
    委員会で話し合われた結果……特に我々古参のメンバーに対し
    厳しい注意喚起が促された、この点で話し合いたいと思います」
上原「……でだ。渡辺、小縞、藤島?」
渡辺「……わーんやっぱりだー!嫌な予感してたんだー!もー!
   ええそうですよ!遊び!行きましたよ!行きましたとも!
   だってダンスが私を呼んでたの!私から生き甲斐を奪わないで!」
小縞「いえあの私は実家の手伝いしてただけですし……」
藤島「私は遊んでませんよぉ〜!そんな女だと思われてたんですか
   おねだり上手な遊び人だと思われていたんですか、私ぃ〜!」

金井「…もんどー、むよー!委員会で提出された証拠写真も
   手元の資料に、これこの通り!」
富沢「あたしたちは悲しい……このご時世に夜な夜な飲み歩き
   道行く人に絡み続けるその姿はまさに!」
市ヶ谷「堕天使!堕天使そのもの!なんたる堕落ぶり!」

小縞「それは……いえあの写ってる人はお得意さんで、酔ってて……
   アングルが悪いだけなんです!重なってるだけなんです!」
上原「……他の二人は?」   渡辺「…………」  藤島「…………」
理沙子「……反論無し、つまり事実を認めたと判断します。団長?」
永原「……むむむこれは!決定!この二人は……容疑者確保!」
龍子「……取り敢えず謹慎しとけ。マスコミにもこれ以上つつかれたくない」
石川「では取り敢えず謹慎ね〜。渡辺智美、藤島瞳の両名には
   レッスル女王の権限を以て謹慎2週間を命じます〜」
龍子「あと、小縞も念のため注意処分とする。各自スターの自覚を持ち
   疑われるような行動はなるたけ慎むよーに」
小縞「はーい……お騒がせして申し訳ありませんでした」
0308名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/07/15(水) 23:10:55.97ID:+4nLMrKd
市ヶ谷「……フン、職権行使大いに結構ですが……女王(仮)!
    肝心のあなたはどうなのかしらぁ?」
龍子「お前と一緒にするな、女王のなり損ない。言っとくが…
   リベンジなら順番待ちだぞ。まずは永原、お前からだ!」
永原「ふぇ、あたしですか!?え、何で?」
龍子「あんな棚ぼたで女王になったと思われるのは癪だからな!
   今度こそ、人気と実力を以て女王にふさわしい存在だと
   周りに認めさせてやる!近いうち、必ず!」
南「……前はやる気無かった様に見えましたけど?女王」
龍子「あん時はな!でも今は事情も状況も大きく変わった!
   お前らに任せて環境を無茶苦茶にされるくらいなら多少面倒でも
   アタシが率いた方がマシ!そう判断しただけだよ」
市ヶ谷「フン、ぬぁーにを偉そうに。石川と小川がいなかったら
    半日持つかも危うい惰弱な政権基盤ですのにねぇ!」
龍子「……周りに恵まれるのも、女王の立派な資質のひとつだ
   話がまだあるんだから少し落ち着け、いい年して」
市ヶ谷「……どうやら、もう一度ブッ飛ばされなければ気が済まない
    様ですわねぇ……!仮免女王の分際で!」
龍子「アタシがいつお前にブッ飛ばされたんだ。事実を捏造するな
   ……次行くぞ次。では……佐久間委員」
理沙子「ええ……。では次の件は……」
市ヶ谷(……クッ!先輩を使うとは、考えるようになりましたわね……!)

武藤(意外……。また派手に喧嘩するかと思ってたのに)
千種(段々板に付いてきてる感じはするよね)
上原(……感心してもらってばかりじゃ困る。お前ら2人がああいう風に
   周りの意思を代弁できるようになれば、レッスルも少しは変わるんだ)
吉原(頼むわね2人とも。そうしないと私達ベテランは安心して
   試合に臨めやしないんだから)
0309名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/07/16(木) 01:15:43.04ID:ojNt1GsK
理沙子「では次、レッスル委員会による調査によって大会後に
    メーキングエンジェルプランなる計画が発覚し……
    以後略してMAPと呼ぶことにしますが、そのMAPの
    現在わかりうる限りの情報をメンバー全員に知らせて
    おきたいと思います」
小縞「ではお手元の資料10ページをどうぞー」

祐希子「ふむふむ、あれ?これ前に見たような……」
南「あんたね…考え事でもしてたの?私達が見つけたんでしょこれ!」
理沙子「…資料の通り、私達のデータを基に更なる天使の量産を図る
    ……と、あります。しかし……」
龍子「盗用して商用利用、というのが問題……だな、うん」
市ヶ谷「データでワタクシ達の実力を再現しようとは、全く…
    数字でしか物事を把握できない商人の考えそうな事ですわ」
上原「更にこれには続きがある……15ページだ」
理沙子「これ等のキャラクターは映画、TV、ゲーム用に調整をされた
    アナザーモデルであるということを付け加えておきます」
武藤「ゆっこ先輩、暴走天使みなみん、スケバンド龍子(黒)
   超合金レイカ、もりもりエリー、QT人形、腐界王女レイコ
   ダンガン永原ちゃん……何これ」
千種「……レッスルクエスト、レッスルファンタジー、レッスル大冒険
   宇宙戦士レッスル、それいけエンジェルちゃん、レッスル事件簿
   スーパーレッスルウォーズ、Wジェネレーション……」
富沢「……ふふふ、我がカレシとなるものは、更に素晴らしいものを…」
金井「……シャレになってないよレイちゃん」
永原「そこは腐界に手を出してはならぬー!だよ、レイちゃん!」
富沢「何いってるの、今更手遅れよ。今年はそう、富士山と阿蘇山が
   今……アツい!箱根山はどっちに行くかしら!」
越後(……相変わらずナニを言ってるんだこいつは)
神田(……理解できたらまずいと思いますが、先輩)
斉藤(富沢……その若さで極みの境地に至ったか……そうだな!
   名山はやはりいいものだ!征服し甲斐がある!)
0310名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/07/23(木) 12:07:45.62ID:LnkRuulk
理沙子「……静粛に。静粛に願います。この問題は、ん、調査が
    進み次第随時報告する……あら、渡辺と藤島は?」
掘「……扉が開いてるね」

市ヶ谷「……お仕置きを恐れて、そろ〜っと逃げやがりましたわね」
龍子「……あいつら!誰か追いかけろ!」
石川「誰かいませんでしょうか〜」
祐希子「……任せて!考案中の新必殺技(仮)の餌食にしてやるわ!」
永原「脱走者はこの腕章にかけて許さない!ちょっと行ってきます!」

上原(……いいのか?アレ本来はお前の……)
理沙子(いいのよ。先輩達が永原に腕章を渡したということは……
   彼女を認めたということ。それに……お小言を聞かされるのに
   うんざりしていたのも確かだし)
上原(……違いない、アレはもう精神的拷問だからな。私でも
   呼ばれていたら理由を付けて断っていた、うん)
吉原(嬢ちゃん、泣き虫、ヨチヨチ歩き……今でも好き勝手言われますよね
   ……あのピーがピーでズバッ、でデカーン!な人達に)

石川(あんまり言うと、どこから漏れるかわかりませんよ〜)
0311名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/07/23(木) 12:54:03.97ID:LnkRuulk
一方、逃亡者を追い掛けた二人は…

祐希子「逃がすかぁー!あたしの瞬発力をナメるなぁ!」
渡辺「……許してー!助けてー!頭をカチ割られるー!」
藤島「……渡辺、あなたの犠牲は無駄にしないわ!レッスルの
   アイドルの歴史は私が守るから!」
渡辺(…空気読んで先輩!そこは助けるとこでしょー!)
藤島(ゴメンね、アイドルの世界って非情だから……)

祐希子「なぁーにをごちゃごちゃやってるのかソコの2人!
    ……あたし個人としては遊びたい気持ちはホントにもう
    よくわかる!あたしも欲しい、カレーも彼も!」
藤島(…ギャグのつもりかしら、今の)
渡辺(……スベッたこの隙に!さらば先輩!)

永原「…こらぁー!オイタのお仕置きを恐れて逃げるとは!
   それでも天使の端くれですか!」
渡辺「しまった、新手だー!逃げ道塞がれ……

祐希子「……藤島、渡辺……。これも天使の情け、せめて自らの手で
    始末をつける……両名、お覚悟願います!」
永原(…何で時代劇調?)
藤島(時代劇映画に出る予定があるのよ……私も出るし)
渡辺「……だからなに〜!助けてー!誰かー!」
0312名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/07/23(木) 13:31:41.39ID:LnkRuulk
祐希子「行くわよ、たぁーっっっ!!!!!」
渡辺「うわぁー!ぐぇっ!ぶわはっ!んぐげっ……くぅ〜」

藤島「…なに、今の!飛びかかった瞬間に、渡辺が一回転してた!」
永原(…ジャンピングニーで飛び掛かって腕を取ったまでは
   わかる…けどソコからはもう……)
祐希子(……まだ未完成だけど、見えた、見えてきた……!
    レッスルの名を冠する、新たなムーブメントが!)

藤島「…で、あの〜、私は……」
永原「……ならばこれだー!先輩、神に代わってなんちゃら〜!」
藤島「やっぱりこうなるのね……うわぁ〜ん!」
永原「……踏ん張って耐えるなら、こうだー!」

祐希子「…やるわね!ジャーマンにいけないと見るやすかさず
   体を浴びせてフェイスクラッシュ!」
藤島「……痛〜い!アイドルの顔が〜……ひど〜い!」
渡辺「もう辞める〜!レッスル、天使、アイドル、全部辞める〜!」
藤島「もうおしまいだわ〜!殺さば、殺せー!」

祐希子「……何自暴自棄になってんの!それでもアイドル!?
    レッスルエンジェルスとしての誇りと使命はないの!」
渡辺「そんなこと言ったって…私達最低の階位だし」
藤島「Sランカーにわかるわけない!私達Eランカーの苦労なんて!」
永原「……それは違う!違うよ!言いたいことは……わかるけど!
   弱いとか才能とかで、何もかも諦めるなんて!」
祐希子「……永原?」
0313名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/07/23(木) 13:59:21.73ID:LnkRuulk
永原「あたしだって最初は素人同然だった!最初入った新女から干されて
   上原さんや龍子さんのとこを転々として……」
渡辺「…それは私達の自業自得じゃ」
永原「うぐ……!と、とにかく!うまくいかないからって早々に
   諦めたりしちゃ駄目!私達は何百という中から選ばれた
   79人なんだから!」
藤島「……でも、もう誰も覚えてないし。もう続編の望みも限りなく
   0に近いし!何をどう頑張れって言うの!」
祐希子「……正直、最近のリメイク作品微妙なの多いしね」
永原「先輩達メタ過ぎ、めっ!とにかくっ!あたしたちを覚えてくれている
   奇特なファン達の為にも!あたしたちが折れちゃ駄目でしょ!
   何より!アイドルが絶望して泣きわめくなんてもってのほか!
   アイドルは泣くなら泣き笑い!そうじゃないの?」
祐希子「……そうね。その通りよ永原!あたし達は!」
永原「レッスルエンジェルスなんだから!」
渡辺「……うう、先輩……!あたし達、間違ってました!」
藤島「……そう、私達の戦いは、これからだわ!」
永原「行こう!昨日より明日へ!次のレッスルエンジェルスへ!」


レッスルエンジェルスN   〜完〜



   
0314名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/07/23(木) 14:35:16.42ID:LnkRuulk
祐希子「……ってこら〜!勝手に終わらすな!」
渡辺「……先輩、空気読もう。感動の最終回なんだから」
藤島「……どう見ても打ち切りENDだけどね。台詞的にも
   もう作者疲れたんだろうね」
渡辺「終わらせてあげましょう、うん。そのあとで私達のキャラを
   滅茶苦茶にされたお礼参りでもなんでもしましょう、ね♪」

永原「何が、ね♪よ!そんなわけにいくか!こんなところで!それ
   にみんなまだミーティング中なのに!」
藤島「評価されなくて打ち切り投げっ放しなんて今では珍しくないわよ?
   ○○○とか○○○界隈では割と普通だし」
祐希子「基準がおかしいでしょーがっっっ!!!!!例えファンが
    見放したとしても……」
永原「たとえ神様がレッスルを必要としなくなったって……
   あたし達は続けてやる!終わってなんかやるもんか!」

??「そうですね。その通りです」
??「そうだね、その通りだ。よく言った祐希子君」
祐希子「……この登場の仕方!社長ね!それと邪悪秘書霧子!」
霧子「誰が邪悪ですか誰が。許しませんよ全く」
社長「例え原作者でも君達や僕達を勝手に消すことはしてはならない
   いや……できないことだ」
霧子「……私達の未来や可能性を消すことも、ですね」
社長「補完ありがとう。やはり君は頼りになるね霧子君」
祐希子「……社長があんまりあたし達の前に現れなかったのって
    ひょっとしたら……」
社長「そういうことだ祐希子君。この意味……君、いや違うな
   君たちならもう理解できるだろ?」
永原「……なんとはなくですけど、解ります!」
渡辺「……むー?」    藤島「雰囲気みたいなものは……」
0315名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/07/23(木) 15:29:31.58ID:LnkRuulk
社長「君たちは他の何者でもない、それでいい。そうでなくてはつまらない
   我々をすぐに消し飛ぶちっぽけな存在だと嘲笑う輩に見せてやれ
   ちっぽけな存在を支えにして、人は生きているということを」
永原(……わかる、今なら。なんとなくだけど!)

社長「と、まぁ藤島君、渡辺君。色々あったようだが脱走の処罰を
   どうするかは我々が決める事にするよ。霧子君、悪いが……」
霧子「ふぅ……まぁいつものことですね。彼女たちには……」
永原「あたしが伝えてきます!あと……社長!社長は本当に社長だよね?」
社長「……感性を磨いた今の君にしては、やや愚問だな」
永原「んー……、だよね!うん、じゃ行ってきます
霧子「…では二人はこちらにどうぞ。あ、安心してくださいね
   二度とふざけて脱走しないと誓えば危害は加えませんから」
藤島「……一難去って、また一難……」
渡辺「嗚呼、わちきたちは、なんと儚き女でありますのんやぁ〜」
藤島「渡辺、それ私のネタだから」

祐希子「……社長?来てくれてありがとうだけどさ、ひとつ不満だな」
社長「なんだね祐希子君?」
祐希子「それ!君付けはやめてよ……なんか他人行儀っぽくてイヤだ!」
社長「あまり選手と親しくしすぎるのはいけないと控えたんだが…
   ……わかった。祐希子、これからもみんなをよろしく頼む」
祐希子「よし、頼まれた!あーあと!私達のポカを救ってくれたお礼に
    後でカレーを奢ったげる!ありがと社長!」
社長(ありがとう……か。久しぶりに聞いたな。昔はもっと
   聞いていた言葉のはずなのに……妙に懐かしい気分だ)

またもや訪れた打ち切りの危機?を回避したレッスルエンジェルス
次はどうなる?

つづく
0316名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/08/24(月) 19:45:05.18ID:bCARlMzQ
モラルってなんだろう

いつかきっと女王に……そんな夢を漠然と持つようになった永原は
仲間離脱の危機をなんとか回避し、今も悪戦苦闘中
そんななか、新たな課題が……

永原「…この前の試合もお客さんの入り、イマイチだったね」
斉藤「仕方無い。今は何処も手探り状態だ、無理はできない」
理沙子「でもこのままの状態があと数ヵ月も続けば……危険ね
    仕方無いわ。霧子さんに連絡を……」
永原「……あまり頼るのは危険なんじゃあ……」
富沢「噂じゃあ、件のバグ男達を呼び出したのもあの社長と霧子さんが
   絡んでるって話だし……」
金井「ホント!?じゃああの二人って……」
神田「……今までの協力ぶりから敵、とは言い切れませんが、
   でも、完全な味方かと言われればそうでないような……
   そんな気もします」

斉藤「……理沙子社長!ここは自分を是非!彼…いえ、あの社長に
   なんとしても色々と吐き出させてみせます!」
永原「え?大丈夫なの斉藤さん?」
神田「私も行きます。あの社長には、色々聞きたいことがあります
   主に私たちへの態度について……!」
富沢(うわ〜、二人とも目が血走ってる……)

理沙子「……わかりました。斉藤、神田、そしてちづる!あなたたちに
    練習が終わり次第、あの社長との交渉を開始するよう命じます」
富沢(…スタッフに任せればいい気もするけど)
金井(あの社長、なんとなく女性には弱そうだからいいんじゃない?)
永原「って!あたしも行くことになってるー!?」
0317名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/08/24(月) 20:19:31.38ID:bCARlMzQ
富沢「……て、そういえば越後さんと天神は?」
理沙子「……まだ来ていないの?誰か連絡は?」
永原「あ、あたしが受けてまーす。越後さんは運転講習に参加
   天神は熱中症でダウン……だそうです!」
富沢「……越後さんは、講習程度じゃ直りそうに無いけど」
金井「天神は……後でお見舞いに行こう。この暑さで動けなかったら
   家でミイラになっちゃうかも!」
斉藤「……縁起でもないことを言うな金井」
神田「いえ先輩、脱水症状を甘く見てはいけません。アレは危険です
   最初は口の中が渇き、次第に汗が大量に出始め、目が霞みはじめ
   気が付くと地面が迫ってくるんです……あああ、空が回る……
   地面が!落ちて……迫ってくる!あんな、感覚は……!」

永原「神田ー、落ち着いてー!汗が大量に出てるよー!」
富沢「思い出し脱水症状……危険過ぎるわね」
金井「前によっぽどむちゃな減量とかしたんだろうねー」
理沙子「……無理は禁物よ神田。只でさえあなたは加減を知らない
    トレーニングをするんだから。今から30分休憩!
    体を横にして落ち着きなさい」

神田「うう……慣れていたつもりが、情けないですね……」
斉藤「自らを過信し、自然の猛威を侮ってかかるとはな……
   まだまだ修行が足らないぞ神田」
0318名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/08/28(金) 19:56:56.76ID:UyDiAchu
こうして神田を休ませた後、斉藤と代わりの富沢を引き連れて
永原はあの社長のもとに事業交渉をしに赴くのだった……

永原「たのもー!たーのもー!」
斉藤「頼もう!社長、今日は話をつけに来ました、取り次ぎを!」
富沢「お助け下さ〜い、しゃ〜ちょ〜お〜!」

社長「……ん、来たか。霧子君、頼む」
霧子「はい社長。しかし相変わらず騒がしいですね」

社長「……前もって理沙子君から大体の話は聞いているんだが
   直接の資本提携となると、色々とね……。あ霧子君、お茶を」
斉藤「そんな!私……いえ私達を、見捨てると!そう言うんですか!」
霧子「そうは言いません。でもここであなた達を助けるとなると……
   あ、そうそうお茶でしたね」
社長「数件、同様の案件が来ていてね。こちらとしてもさすがに
   全てに応じろ、と言うのは無理な話だ。んー、ソコでね……
   ある条件を、出すことに、したんだが……」
富沢(……助ける気はあるみたいだけど、何を要求してくる気かしら)
   
0319名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/08/28(金) 20:31:18.47ID:UyDiAchu
斉藤「…………くっ、わかりました!もう、私とて子供ではありません!」
社長「…なんだ?斉藤、何をしている?」
斉藤「たとえ女として、耐え難い辱しめを受けることになろうとも!
   想像だにしない心身への苦痛を味わう事になろうとも!ふんっ!
   団体のためなら覚悟している!さあ掛かってくるがいい社長!」
永原「……あのー、斉藤さん?」
富沢(……突然上着脱いでTシャツ大の字、目を瞑りナニやらぶつぶつ……
   なんの覚悟よ、一体……)
社長「斉藤、どうやら君はなにか誤解をしているようだが……
   まず、取り敢えず起きろ。そして上着を着ようか、うん」

霧子「社長、お茶が入り……斉藤さん?社長、一体何を要求したんです?」
斉藤「止めないでくれ!これはこの私、斉藤彰子の女の花道、修羅の道!
   たとえこの体にかけても、この交渉は……!」
霧子「………………し ゃ ち ょ う ?」
社長「……違うからね霧子君。とにかく早まった真似はよしたまえ
   自暴自棄になった選手を救う気は、僕にはないからね?」
斉藤「……私が目的ではない?なら、何で……」
永原「……なにやってんの斉藤さん。ほらもう早く立って立って」
富沢(……一人で突っ走り過ぎでしょ、斉藤さん)
0320名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/08/28(金) 21:03:46.83ID:UyDiAchu
永原「おほん!で、条件ってなに、社長?」
社長「……ずばり、モラルの高さだ。コレで決めたいと思う」
富沢「……モラル、ですか?そういえばそんなのがあったような……」

斉藤「しかし……どうやってそれを?」
社長「霧子君、頼む」
霧子「はい。ではこの井上霧子専用デバイスでポチッと……」
永原(いや、今時ポチッとって……)
富沢(霧子さんって、所々のセンスが完全に昭和よね……)
斉藤(……99年、ずっと年を取らないというのは本当なのか?)

霧子「……出ました。一番モラルが高いのは永原ちづる、6·4ですね
   ちなみに10段階評価です」
永原「おお!さすがあたし!」
霧子「次いで……斉藤彰子、4·9ですね。やや低いでしょうか」
斉藤「な……!そんな!私が永原より低いなんて!」
霧子「いえ、むしろ順当かと思いますが」
社長(……まぁ、いきなりあんな行動したりしてれば無理もないか)

富沢「ちょっと!あたしは?あたし!」
  
0321名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/08/28(金) 21:55:37.74ID:UyDiAchu
霧子「失礼、再計測します……。永原ちづる6.4、斉藤彰子4.9
   富沢礼子……2.7。ぶっちぎりで低いですね」
富沢「ええ〜!?なんでよ!なんで〜!」
斉藤「まぁ……日頃から愚痴が多いからな、お前は」
永原「お金が絡むと人が変わるしね、レイちゃん……」
富沢「何よ何よ!人よりちょっとお金にシビアなだけじゃない!
   浪費家よりは遥かにマシでしょ!芸能関係でどれだけ!
   団体に貢献してきたと!思ってんのー!」
霧子「残念ですが富沢さん、数字はウソを付きませんので…悪しからず」

社長「……三人合わせて平均以下。これでは信用するには…
永原「もう一度!ワンモアトライ!お願いします!コレこの通り!
   頭を、地に伏せ、お願いしまーす!」
斉藤「永原、お前……」
霧子「なんという深々とした土下座……。社長?どうしますか?」

社長「……よし。5日後迄に、要請のあった団体の全選手のモラルを計測し
   平均値が一番高い団体を信用して、支援する事としよう」
霧子「抜き打ちで?」
社長「無論だ。あれこれ対策してくるかもしれないからね」
霧子「了解しました、社長。残る全霧子に出動要請を出します」

永原(……今さらっとスゴいこと言ったよね?)
富沢(何者?というか、一体ナニでできてるの、霧子さんって……)
0322名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/09/05(土) 20:01:26.53ID:VeafaL3/
……そうして1週間ほどが経過したが、いまだ結果報告はないまま
永原たちは次第に焦りを覚え始め……

永原「……遅い!というかあたしたちの所に調査来てないよね」
斉藤「いや待て、この前来た回覧板のおばちゃんがそうなのでは?」
富沢「……ひょっとして、昨日来た通販のおじさんが!?
   いや、でも特に怪しいところはなかったし……」
理沙子「モラルの抜き打ち調査というのも中々厄介な方法ね……
    ……あと、会社の会計で私的なモノを買わないように、富沢」

越後「……騙されたな、永原」
永原「……え!?い、いや、でもまさかそんなはずは……」
神田「いいえ永原先輩。あの社長はやはり口先だけの人物だったんです
   これ以上私達の脅威となる前に、然るべき速やかな加工処理を……」

美沙「……静かに!今道場の窓の外からかなり怪しい視線を感じたのです」
越後「なに、ついに来たか!?」
永原(……静かに!皆気付かないふりをして。それで!ここぞとばかりに
   即座に、少しでもモラル値の上昇を!)

越後(というか、モラルってどうやって上げたらいいんだ…)
金井(いきなり言われても……ねぇ)
神田(そもそも今現在、私達がどのくらいなのかわからないと……)  
0323名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/09/05(土) 20:44:14.74ID:VeafaL3/
??「はーいそこまで、そこまで!回りのものには手を触れないで!
   大人しく計測させて下さいね」
永原「え、あれ、霧子さん!?あ、でも、ネクタイが緑だ」
霧子「皆さんお初に御目にかかります。霧子グリーン、略してKG!
   あなたたちから見れば、4番目の井上霧子といったところですね
   早速ですが……少し困った事になりまして」
理沙子「……と言うと、何か問題でも?」
霧子「あなたたち以外にも市ヶ谷さんのJWIと上原さんのネオ太平洋女子
   支援の要望のあった双方の選手のモラル値を測ったんですが……」
永原「……平均割れしちゃったんだ」

霧子「察しが良いですね。その通りです。どちらも平均を上回る程の
   値は出ませんでした……残念ながら」
富沢「……まぁ市ヶ谷さんと南さんの2トップじゃそうなるよね」
金井「でも上原さんの団体は意外……だね」
霧子「この世相で、一部の選手がだいぶやさぐれていまして……
   その状態がもろにモラルに反映された形ですね」

理沙子「今日子や掘でも、モラルの差を埋めきれなかったのね……」
斉藤「……やはりどこも同じ様なものか」


永原……
0324名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/09/06(日) 20:05:57.92ID:HZDllVfX
越後「……で、モラル計測というのはどうやって?」
霧子「ふふふ、では取りい出したるこの井上霧子専用スカウトデバイス
   これを駆使すればあら不思議、あなたたちのモラル値が
   あっという間に……出まし……」
理沙子「……どうしたのかしら?何かトラブルでも?」

霧子「いえ少し…意外な数値が出たもので。では佐久間理沙子選手
   モラル値……8.1。さすがに高いですね」
理沙子「あら?前より少し下がってるわね。気を付けないと」
斉藤「10段階の8……なんという高さだ。しかもこれで下がってるなんて」
金井「何だか幸先良いね!」

霧子「では次……金井美加選手、モラル値6.7。意外な程の健闘ぶりです」
富沢「え、嘘!?なによその数値!」
金井「ふふ〜ん、これでも最近はヒンコーホーセーにしてたんだもん」
美沙「まぁ先輩は痩せても枯れても善玉ベビーフェイスなのでこれで
   数値真っ黒だったら目も当てられないのですつまりここまでは
   予定通り問題はこの先なのです」

霧子「では……永原ちづる6.3、富沢礼子3.0。少しだけ変化してますね」
永原「ふ〜、何とかキープした」
富沢「……ま、まぁ前より上がってるから良し!」
0325名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/09/06(日) 20:26:01.04ID:HZDllVfX
越後「では次は私か!さあ計測してもらおう!」
神田「やけに自信ありますね、越後先輩」
越後「当たり前だ!レッスルの風紀の元締めたるこの越後しのぶ
   この程度は軽く……どうした?」
霧子「えー、越後しのぶ選手、モラル値4.1。普通に低いですね」

越後「……なん、だと……!?そんな馬鹿な!有り得ない!
   ウソだ、おかしい!こんなことは許されない!許されていいはずが
   ……うわぁぁぁぁぁ!!!!!」
斉藤「……さっきまでの威勢はどうした越後」
富沢(……見事に足引っ張ってるわね、越後さん)
永原(何気に強気から来るやらかしも多いしね、越後さん……)

霧子「さあ楽しくなってきましたね。では天神美沙さん…………
   あの、じっとしててくれます?」
美沙「マズいのです美沙はこの中で誰より己を知っているのです
   それはもう熟知に熟知を重ねスッケスケになるほど自身を
   見通してきたのです私のモラル値が2以下を叩き出すのは
   明らかな見通しこれはなんとか少しでも」
金井「……天神〜、心の呟き、思いっきり声に出してるからね?」

霧子「……スゴい予測ですね。モラル値1.9。ドンピシャリというやつです」
理沙子「……嬉しくない予知能力ね。これも魔力とか魔法とかかしら」

 
0326名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/09/06(日) 20:55:35.93ID:HZDllVfX
美沙「うう……そもそも美沙は魔女なのでモラルなんぞというものとは
   元々無縁であるのと同時に実にけったくそ悪いシロモノなのです
   よって美沙は悪くないのですモラルがみんな悪いのです」
永原「はいはい言い訳はいいから。そもそも天神のモラルに関しては
   もうみんな最初から諦めてたろうし」
斉藤「……しかしこれで余裕が無くなったか。霧子グリーンさん、次を!」

霧子「……その呼び方やめてもらえます?では次は…神田幸子……
   これ、サチコかユキコかどっちですか?」
神田「サチコです……昭和な名前でどうも。この名前のおかげで
   歌でよく囃し立てられたりもしましたが、なにか?」
霧子「(……う、古傷に障ったみたいね)で、では早速…………
   出ました、神田幸子、モラル値4.2。遂に平均を下回りましたね」
神田「……く、高くはないだろうとわかってはいたが」
富沢「…ちょっとどうすんの!?マズいわよこれ!あたしたちって
   思った以上にアレだったとか……」
金井「……主にレイちゃんと天神のせいだけどね」

永原(確かにマズい!残る斉藤さんは、確か5を下回っていたハズ…
   このままでは、希望が、望みが絶たれる……確実に!)
0327名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/09/06(日) 21:40:16.13ID:HZDllVfX
霧子「ではいよいよ最後、斉藤彰子選手ですが……よろしいですか」
富沢(……終わったわ。確か斉藤さんの以前に測ったモラル値は4.9…
   どうあがいても平均を下回る……!死ぬわ、私達……)
金井(レイちゃんのあの様子……もうダメかも……)
越後(……なんということだ!この私が団体の足枷になるなんて
   さらば、今までお世話になった皆々様がた……)

霧子「……斉藤彰子、モラル値……6.0。と、いうことは……
   はい、ギリギリで平均をクリアしましたね。この時点で
   あなたたちは勝利……ということになるのでしょうか」
富沢「…………へ?」
金井「助かったの?あたしたち?」
霧子「前回よりモラル値が1以上もアップ……何があったんでしょうか」
永原「まさか……そんな!あの斉藤さんが……一体どうして!」
斉藤「…つい先日までの私は、未熟な女だった!彼を都合のいい恋人候補
   そんな風に捉えていた時期が確かにあった!果ては空手を
   成り上がりの手段にしようとし、天秤にかけようとすら!」
神田(……先輩。そんなこと考えてたんですか)
越後(……上昇思考の私でも、そこまで酷くはないぞ)
斉藤「……私の頭は何時の頃からか、お花畑状態になっていた!
   脇目も振らず!ただ自らの欲するモノの為に突っ走る!
   それが、正しいことだと信じていた、それが!知らず知らず!
   私の信念を、モラルを!空手魂を!ごりごりと削り取っていた……」
永原(……だからあの時は、モラルが下がりきった状態だったんだ)
斉藤「……あの人はそれを知っていながら、嫌味を装ってでも
   その事に気付かせてくれた。なんという……!」
理沙子「……自ら過ちを正せた、と言うのなら…それはあなたの実力
    誰から借りた力でもない、あなた自身のね」
霧子「人は嘘を付きますが、数値は嘘を付きません。そしてこの数値も
   貴女の心の、単なる目安にすぎません。これからも精進して下さい
   空手人・斉藤彰子として、ね」
斉藤「……押忍!今、この二文字の真の意味を……見た気が、します!」
0328名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/09/06(日) 22:09:40.52ID:HZDllVfX
金井「ふー、何はともあれ助かったあ〜」
越後「……今回のことで、私はつくづく精神的未熟を思い知った!
   皆さん、皆の衆、皆々様!本当に申し訳ない!」
富沢「やめてよもぉ〜、越後さん。その声で謝られてもさあ〜」
永原「確かに、調子狂うかも」
越後「……声は関係ないだろ、声は!」

理沙子「あの……霧子さん?参考までに聞いておきたいのだけれど」
霧子「……なんでしょう?」
理沙子「モラルが下がりきって最低になった場合、どうなるのかしら?
    少し気になったものだから」
霧子「……聞きたいですか?聞いたら後悔することになるかも」
越後「……是非!お願いします」

霧子「そうですねえ……あくまでもこれはほんの一例なのですが
   なんちゃらの波動に目覚めたり、デビル因子が活性化したり
   叫び声がカーカカカとか、ケーケケケになったり……」
富沢「完全に悪魔化してるじゃない、それ……」
美沙「美沙は寧ろ望むところだと言わせてもらうのです」
越後「……望むなバカ者」

永原「それで他には、他には?」
霧子「……そうですねえ。やたら攻撃的になったり突然人が変わったように
   笑いながら暴れだしたり……。妖怪や鬼の類と化した人もいるとか」
斉藤「……想像するだに恐ろしいな」
富沢(……鬼と化した斉藤さんとか、容易に想像できるわね)
永原(そう言えば、吉原先輩とか祐希子先輩とかも合宿の時……
   …………うん、考えないようにしよう)
0329名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/09/26(土) 16:09:10.36ID:npuklUA1
理沙子「それにしても……霧子さん?貴女、いえ……彼、
    社長っていったい何者なのかしら?」
霧子「何ですか突然藪から棒に」
理沙子「あの人…協力関係にある私達にも、時折理解できない行動を
    取ったりするのが気にかかります。となれば
    警戒心を抱くのは当然だと思うのだけれど?」
金井「……確かに!気になる!」
富沢(……もしかして、あの社長……)

霧子「……そうですね。社長と私は言わば……貴女達天使を
   神に代わり導き鍛える、そう、かの……」
越後「……なんのことだ?一体何を言ってるんだあなたは!」
斉藤「我々を脳筋集団だからと侮るな!……もっと解りやすく
   話してくれるとありがたい!」

永原「……地獄、とか魔界よりの使者……とか?」
霧子「……永原さん。やはりあなたは相当に成長しましたね
   以前のような落ち着きの無さや無鉄砲さを抑えることが
   キチンとできています。加えてその直感力……」
理沙子「……どうやら当たり、みたいね」
霧子「……さあ、どうでしょうか。仮にそうであったら面白いですね♪」

富沢(……この作者、絶対ソコまで考えてないと思うけど)
金井(あれだよ、深読みのし過ぎだよ!)
美沙(魔界……なんという淫靡なる響き……魔女の心を
  存分にくすぐるに十分たるふふふっふのふーな存在なのです)
0330名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/09/26(土) 16:46:16.15ID:npuklUA1
霧子「……で、援助の件なのですが」
理沙子「ええ、こちらで自由に使います。自由に」
霧子「……そういうことです。貴女ならばまず問題ないでしょう
   では私は……そうそう、忘れる所でした!新人の有望株の
   リストを用意してあったので……はい、これですね」
永原「おお!ありがとうございます霧子さん、何から何まで!」
霧子「ただし、主要団体にも送りますから早い者勝ちですけど♪」
富沢「ええ〜?そこはなんとかならないの?」
霧子「ええ。なにせ私、5人いますから」

美沙「……さらっと恐ろしいことを平気でいうあたりやはりこの人は
   かの悪魔の化身分霊に属するやべー存在なのですこれはもう
   魔女としてめっちゃ憧れる存在……」
永原「こうしちゃいられない!今すぐ新人獲得にゴー!
   レイちゃん美加ちゃん行くよ!」

まさかの伏兵・斉藤の心機一転により大逆転勝利した永原たち
しかし新人獲得は先行超有利早い者勝ち
果たして取られる前に取れるのか?

つづく
0331名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/09/27(日) 23:01:42.88ID:tHgaLBkm
バグは永遠に不滅

有名人の訃報がそこかしこから溢れ出す中
不安を抱えつつも新人獲得に乗り出す永原一向
行く手には何が待つのか?

富沢「く〜、ここ、つかまると長いのよねぇ……」
永原「信号なら仕方無いよ。ん……美加ちゃんどしたの?」
金井「……ねぇ、誰かこっちに走ってくるんだけど」
富沢「どれどれ……げ!あれは!」

杉山「おーい助けてくれ!お前ら、いいとこにいた!
   バイク壊れるわ、会社は大変だわ、あーもうくそったれ!
   いいから乗せて!早く!」
金井「後ろはダメ!密です!密!」
富沢「って、ちゃっかり助手席に乗り込んでるし!マスク!」
杉山「してるだろーが!げ、来やがった!早く出せ!」

??「むゎてコラぁー!今こそ全ての……

杉山「……青になったぞ、永原、ゴー!」
永原「シートベルト!」    杉山「抜かりはねぇ!」
永原「ならオッケー!オール、グリーン!永原行きまぁーす!」
0332名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/09/27(日) 23:55:41.23ID:tHgaLBkm
杉山「…ふう、撒いたか。あーしんどかったホント」
富沢「……どうせ女の子口説いてキレられたんでしょ。自業自得よ」
杉山「…お前よくわかったな。エスパーかなにかか?」

富沢「…ウソでしょ?」  永原「……はぁ」  金井「まさかの大当たり…」

杉山「いやな、いいところまでは行ったんだ、うん。だけどもな
   服を褒めるときに、花柄まみれで華やかだなって、したら
   突然眼光が鋭くなってだな……」
富沢「…なにそれ」
杉山「……ファッション雑誌に載ってた服だとか、彼が褒めてくれたとか
   聞いてもないのにまーペラペラペラペラと、約40分、え?
   そいで最後に、やっぱり良いでしょ〜?だもんお前よ!なぁ!
   さすがに俺もさ、言い返したよ。長いわ!短く纏めろ!って」
金井「……うん、まぁ、それはね」
杉山「そしたらもう涙目になって、なにもわかってない!からの
   どつきからつねくり、踏みつけよ!会ったばかりだぞ!?
   ドンだけ物怖じしないんだお前はと!あとその服、センス!」
富沢「……またエラい娘にアタックしたもんね」
0333名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/09/28(月) 00:52:32.37ID:lT2oJHPJ
杉山「とにかく、ミナだかナナだかコナーだとか言ったか……
   あーもう無茶苦茶だ、バイクも壊れたし今日は厄日だ!
   あ、この先のショッピングモールで止めてくれ。家近いから」
永原「ん……?それって……レイちゃん!」
富沢「まさか……ねえねえそれってこの子じゃない?」
杉山「んん?……おおーこいつこいつ。メアドがな……えーと」
金井「あっさり聞き出したんだ……。意外と気があるのかもね」
杉山「よしてくれ、縁起でもねぇ!」
富沢「花園ミナ……。パッと見、フツーな感じに見えるけどな……
   ま、人は見かけによらないからね」
杉山「ああ。お前ら見てると、ホントそれがよーくわかるわ」


以前調査した時に、有望株として名前が挙がった花園が
まさかの最短獲得ルートに!行けるか永原?

つづく
0334名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/10/21(水) 19:31:22.92ID:JbB52PFi
初対面で笑って近付いて来る人は大体アレ

ようやく待望の新人候補を見つけた永原たち
しかし当然、他団体にも情報は行き渡っているので苦戦は必至
間に合うか永原?

??「ですから〜、是非とも話だけでも……」
??「ええ〜、もう、どうしよっかなぁ〜。ぶっちゃけいくら?
   エンコーとかより儲かるのそれ?」
??「そんないかがわしい事をしなくても大丈夫ですよ〜
   と、言いますか〜、もっと自分というものを大事に……

永原「……いた!あそこだ!あの酷彩飾な服装!間違いないよ」
富沢「……本当にセンスを疑う服装ね。あれでいつも出歩いてるわけ?」
金井「髪の毛も明らかに盛ってるし、アクセサリーもまるで統一感無し……
   ゲームとかアニメ、ネット情報やファッション雑誌の見すぎで
   完全に方向性を見失っている感じだね、うん」

??「ちょっと〜、今誰かあたしの悪口言ったっしょ〜!聞こえてるかんな
   お前だろ、お前だろこのやろ〜!」
石川「あの〜、今のお話は……。検討してくれるとありがたい……
??「ちょっと待って今それどころじゃないから!おいお前らだろ
   遠くからあたしの悪口言ったの!い〜い度胸してんねホントさぁ!
   レーワのギャル界のファッションリーダー花園ミナに
   ケンカ売るとぁいい度胸してんね、ホントねぇ!」

永原「……聞こえてたみたい。結構離れてたのに」
富沢「でもボキャブラリーはあんまり無さそうね」
金井「典型的なレディースゲーノージンさんだね。ん……
   あれ?あそこにいるの、石川さん?」
   
0335名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/10/21(水) 20:17:57.34ID:JbB52PFi
石川「あら〜、永原?あなたたちもスカウトかしら?」
永原「ええまぁあの……ってうわ!あっぶない!」

花園「お前ら絶対許さないから!ネットであたしの事よってたかってさぁ
   演技力空っぽだ、ファッションセンス0だ、自意識過剰とかって!
   てかジイシキカジョーってなんだよ、知らねーよそんなの!
   日本語で話せやボケ!ってか、逃げんな、うらっ!」

富沢(……………………この子、ヤバい方向にキマッてない?)
金井(……うん。想像以上にね。ほっ、よっ!)

花園「お前ら、さっきから、避けてばっか、いんじゃねーよ、ヘタレか!
   はぁ……くそ、絶対許さないから絶対!あたしのカレはなぁ!
   デス・クロスの一員なんだからなぁ!お前らみたいなヤツ
   ワンパンチでパンだからなコラァ!ハイお前ら死んだ〜!
   全員シボーです〜!ザマーねーやアハハハハハ!」

永原(…………………この子、スカウトするの止めよっかな……)
0336名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/10/21(水) 21:12:04.39ID:JbB52PFi
石川「あの〜、取り敢えず話を…
花園「あーわかった!あたしを騙してアイドル裏デビューさせる気だろ
   ふざけんなこの、あたしに近寄んな!おばさん!」
金井「うわぁーっ!あれはスタンガン!ヤバい」
富沢「……逃げなさい、あんた!早く!」
花園「はぁ?何であたしが逃げ……ぐわっ!」

石川「………………………ふぅ。ダメね〜、こんなもの持ち出して
   口も悪ければ、手癖も悪いのね〜」
永原(キレた!あの石川さんが完全に!普段見せない立ち関節が見事に!)
石川「……お ば さ ん 相手に駄目じゃない〜。凶器を使っちゃ〜」
花園「痛い、いたい!折れる、折れる!悪かった!謝る!謝るから
   Kだけは、Kだけは勘弁して!」
永原「……取り敢えず、そこまで!二人とも落ち着いて!あそこの角の
   コーヒーショップでしばしクールダウン、OK?」
石川「……オーケーよ。永原、この子はお願いね」
花園「いつつ……あんた、いやあなたたちは本職っすか!いやホント
   すみませんした!」
永原「本職……。う〜んまぁ闘うという意味ではそうだけど……」
   
0337名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/10/29(木) 21:19:48.60ID:THk4v8Ox
こうして近くの某喫茶店に場所を移した永原たち
しかしどうもこの花園、色々抱えているらしく……

永原「…で、今すぐという訳じゃないんだけど」
富沢「考えてくれると嬉しいというか〜、ホラ、アイドル界隈
   も色々あるみたいだし?」
花園「……どこまで知ってるすか、おま……いやあんたたちは」
金井(……全然言い換えた意味ないんだけど)

石川「……つまり〜、卒業という体のいい追い出しを食らったと
   そういうことかしら〜。だとするなら、さっきのやさぐれっぷりや
   怒りっぷりもわかるんだけど〜?」
花園「……そう!そうよ!追い出されたわよ!て言うか今思うとさ
   色々番組とか付き合いとか減ったな〜と思ってたわ!
   んでさ、もうここまでかなとーか思ったり!ついうっかり
   ステップアップしたい〜とか言ったらあれよあれよと引退話進むし
   なんだよ!最初からみんな計算づくかって!」
永原「……で、あんなにキレてたのね」

花園「…でこれはもう彼氏発表とかで取り敢えず理由付けとこうと
   テキトーなヤツの誘いに乗ったらさあ……!こいつがもう
   とんでもない○○野郎でさ!あまりにスケベ根性丸出しだから
   あたしそんなに安くないから!って一発膝をかました訳よ!」
金井「……うん、知ってる」   
富沢(…あんなののナンパにも軽々引っ掛かった訳が、ようやくわかったわ
  危うく利用されるとこだったわね、あいつ……)
0338名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/10/29(木) 22:13:40.52ID:THk4v8Ox
??「御免下さい!どこですか、石川さん……」
?「連絡貰って来ました〜。あ、いたいた、あっち!」
石川「あ、堀に草薙〜。待ってたわこっちよ〜」

富沢「…………石川先輩、一体いつの間に連絡を」
石川「情報は霧子さんによって各団体に行っている訳だから
   交渉もこうしてやった方がフェアというものでしょう?」
金井「……もう、変なところで律儀なんだから」
石川「スカウトにも道があるものなの。破ってはならない事というのは
   色々あるわよ〜、経験上ね〜」
花園「……あの、なんかぞろぞろ出て来ましたけど。どこの事務所の人?」

こうして石川のの計らいにより、各団体と交渉に望む花園
しかしやはり難航しそうで……

花園「…なーんだ、プロレスとかって。何ていうか暴れるのは
   そんなに嫌いじゃないんだけど〜。あたし可愛いから?
   顔に傷が付くのはなぁ〜、メイク落ちちゃうしぃ〜」
草薙「……そこを何卒。今や我々の団体も斜陽な上……」
堀「後継者不足は深刻な問題なの!特に正統派なエース候補の出現は
  この10年、全くないといっていい……ソコで、あなたが!」
花園「ってもさぁ〜、それはそっちの問題だし〜。それになんか
   世代じゃないっていうかぁ〜。なーんかおっさん臭いしぃ〜
   ホラ、昭和臭い!そういうイメージあるっしょ?」
永原「……アイドル全盛期だって昭和でしょーが!昭和をナメるな!
   中の人だってみーんな昭和生まれなんだぞ!ふん!」
富沢(……それは威張って言う事でもないから、ちづる)
金井(レッスル自体は平成生まれなんだけどね……)
0339名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/10/29(木) 22:42:22.05ID:THk4v8Ox
堀「とにかく!あなたのような天性の暴れん坊は中々いないの!
  不純異性交遊の多さはこの際目を瞑るとして……この通りお願い!」
草薙「……その様な情報が?初耳ですが」
石川「霧子さんの資料にあるでしょ〜、ここ、特記事項の欄ね
   まぁ、男運の悪さはある程度矯正することもできるから〜」
永原(……て言うかそもそもどうやって運を矯正するの)
富沢「だ、大丈夫!男運悪い人なんてこの業界腐るほどいるから!
   敢えて誰とは言わないけれど!てなわけで、どう?」

花園「ちょ、どんな頼み方それ!?男運悪いのは……確かに認めるけど!
   カレシの悪口みたいのだけは言わないでくれる!付き合った時点で
   あたしにも責任あるから!そんだけ、気合い入ってるから!」
永原「……あ、はい。そこは本当、すいません」
花園「あたし、軽い女じゃないから!男をおカネであっさり売るような
   私生活切り売りして人気稼ぐような、そんなゲスじゃないから!
   卒業しても、アイドルとしてのプライド・ブランドは捨ててないから!
   捨てるつもりもないから!これからも!」
石川「……どうやら見た目の派手さより、古風な性格みたいね〜」
堀「……男付き合いは随分派手みたいですけど」
草薙「しかしこの資料通りなら、是非とも入ってほしい逸材……
   花園さん。この草薙みこと、この通り頭を下げてお願いします」

花園「…ふーん。やっぱりあたしは何処でも注目される定めなんだね〜
   で?あなたたちはどうするのかな〜、んん〜?」
0340名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/11/02(月) 23:37:17.85ID:4alG9h/Q
永原「……うん、わかった。あなたは今のままアイドルでいるべきだ!
   ファンを裏切ったらかわいそうだもんね。うん」
花園「…あれ?そういう反応?」
草薙「最早あなたと交渉するのは無意……いや、必要なくなりました
   その代わりと言ってはなんですが……あなたたちはグループでしたね
   そのメンバーを紹介していただけると……」
堀「……それも初耳。是非教えてもら……いただけると」

花園「……あたしのスカウト話無視っすかそーすか。まぁいーけど!
   イイ娘いるよいるよ〜♪あたしらの詳細は払い次第……でどう!」
永原(…………せっかく少しは見直したのに)
富沢(いや、私生活は切り売りしないんじゃなかったの……?)
金井(かつての仲間は勘定に入って無いんだろうね……多分)

花園「……こいつとかどう?小松!あとは板垣、大川、久我沢…
   えーとあとは……正直、あたしと比べると力不足かな」
永原「……不思議なくらいペラペラと喋るね」
花園「そりゃそーよ。今をときめくアイドルをナメるとどーなるか…
   少しはみんなにも味わってもらわなきゃ……」
堀「……でもいいの?怪しまれたりとか」
花園「こんな噂レベルの腕っぷし情報、ファンなら大体知ってるよ?
   ホントデジタル社会さまさまよね〜。まーそれで大分あたしも
   苦しめられた訳だけど!」
草薙「…怖い時代になったものですね。私などはいつこの(すまほ)とやらが
   爆発しやしないかと心配で心配で……」
富沢「…海外の粗悪品だと、本当に発火とかするらしいけど」
永原「まぁ、家電破壊王の異名を持つ草薙は念のため触らないで。うん」
草薙「……電子レンジの事はそこまでに願います」
   
0341名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/11/03(火) 00:40:20.25ID:MfD/zBNC
花園「…でさ、聞いてよ〜!この娘めらっち仲良かったのにさ
   まさかの移籍よ!事務所マジアホ!何考えてんだと!」
金井「あー、仲良かったのにそれはキツいよね」
花園「ネットの噂1つで一々右往左往するとか、ホントイイ大人がさ!
   なんでマネージャーが噂を真に受けて慌ててんのよ!
   もうなんていうかアレよね、アイドル業界がさ、軸ブレブレよね!
   便乗グループ増えすぎよね!ゆるキャラかお前ら!」
富沢(ゆるキャラ……そういえばもう噂にもなってないわね
   ていうか、どんどん話がズレていってない?)
金井(まぁ色々言いたいことあるのは、わかる)

花園「気が付けばセンターから雛壇アイドル扱いだよあたし〜!
   おかしいと思ってた!V確認したら延々見切れてる回あったし!」
富沢「あーあるあるあるある、すごいある」
堀「なんか、うん。わかる時あるよね、自分の立ち位置的なのって」
金井「悲しいときー、自分が数合わせだったときー」
富沢「うんうんありすぎて困るわよね。大きい大会とかだと」

永原(大変なんだね、アイドル……。今も昔も)
草薙(ですがまぁ、昔に比べて完成度が低い気は確かにします)
永原(あんまり私達も人のこといえないよ……特に出たての頃
  何とか真似して、ついていくのに必死だったもん)
草薙(……そうでしたね。私達も知らず知らずイイ気になっていた様です
   精進致しませんと)

花園「いや〜どんな業界のスカウトかと思ったら、あんたら話せるねぇ!
   そっかぁみんな苦労してんすねぇ〜、これはあたしもやっぱ〜」
石川「はい〜、それでこの大川、栗村って娘の……」
富沢「こっちは友田、湯川って方を詳しく!」
0342名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/11/03(火) 01:11:45.92ID:MfD/zBNC
花園「あーそっち?萌えとはあんまり縁がないタイプだと思うけどー
   プロレスとかってなら向いてるかもねー」
富沢「……それを探してるんだけど私達。あっ、この北村も」
石川「アイドル候補なら○6○プ○の落選者とか当たるものね〜」

永原(……ここぞとばかりに情報を聞き出しに入ったね)
草薙(…好機と見るやすかさず話に割って入る石川さん…流石です
   ここは……候補者の名前を聞き出しておくのが得策)
永原(……誰も彼女には行かないんだね。まあスキャンダル筆頭候補だし
   プライド高くて一直線なタイプだしね……)
金井(市ヶ谷さんとかみたい……正直未知数で判断に困るね)
花園「いや〜、やっぱり私は無敵の令和のファッションアイドル!
   世界は私を中心に動いてる、うわ〜っはっはっはのは!」
永原(……やっぱり、ただのバ……いや、むしろそれを通り越して
   レッスルを変革する程の突き抜けた大!傾奇者!そんな可能性を
   感じなくもないような、そんな気がする……)

花園に行くかと思いきや、他候補に狙いを定めた永原と
他団体のスカウトたち。果たして有望な新人は見つかるのか?

つづく…
0343名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/11/10(火) 23:02:08.64ID:ifK+OVRe
義とつくと何故かいやらしくなる

希代のデンジャラスソリッドファッションアイドル・花園ミナを
なんとか華麗に回避しつつも更なる候補者の情報を入手した永原たち
さて……

富沢「というわけでかくかくのしかじかだったんです」
理沙子「……それは、英断だったわね」
斉藤「お前たちが彼女と接触したという情報が出てから
   彼女達の一部ファンが、といったーで暴れまくったらしくてな
   やはり避けておくべきだったか。とにかく永原、よくやった!」
永原「……素直に喜べませんけど」
金井「アイドルの信者って、怒らせると怖いからね〜」
越後「アイドルレスラーのお前が何を他人事みたいに!一歩間違えば
   私達も同じ憂目に遭うかもしれないんだぞ!」
富沢「う……そう、そうです、よね……」
美沙「なお全くの偶然なのですがラ○ラ○○でも何やら騒動が起こっていた
   らしいのです全く今の世の中恐ろしいことだらけなのですよ」
斉藤「一体どうなっているのか……」
神田「と、とにかくその情報を……先輩」
永原「あ、ここに……えーと、これは……」

理沙子「……それは、あくまで彼女個人の目線での評価だろうから
    以前渡された霧子○秘プロファイルと照らし合わせてみて
    比較・検討したのちに新人候補を絞りこみます。では…
    今日は、これで解散とします。みんなお疲れ様」
富沢「あ、あたし情報整理を手伝います!」
0344名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/11/13(金) 22:06:20.74ID:cRKi5l1D
こうして永原たちが新人候補の絞りこみに苦戦するなか
女王・龍子たちは……

龍子「うん!今日は13日の金曜日!そしてアタシの誕生日!
   ……なんか不吉じゃないか!石川!」
石川「そうでもないわよ〜。以前から目を付けていた伊沢と
   板垣に話を通してみたら、いい反応があったわ〜」
小川「好意的なだけでもかなり御の字ですよ……今のご時世」
龍子「はぁ……今は何処も偏見に満ちているからな。ゴリラ女子だの
   所詮PCゲー上がりだの20年前から会社潰しのオワコンだのと
   ずっと言われたい放題だ」
石川「どうしても今の時代とは相容れないスタイルだものね〜」
小川「指摘が大体当たっているのも痛いところですね……
   一昔前は、タイトル消滅も時間の問題と言われてましたし」
龍子「だが!このサンダー龍子が!女王となったからには!
   レッスルは滅びん!蘇るさ何度でも!」
石川「それは破滅フラグよ龍子〜」
真田「そうッス!御館様だけ空高く昇って行きそうッス!」
柳生「何卒発言にはお気をつけ下さい、御館様」
藤原「そうです!今、女王がいなくなったら誰がレッスルの正義を
   守るというんですか!」
龍子「……みんなソコまで言うな、悪かったよ。ところで
   石川、新人候補との交渉は任せた。アタシが最初から出ると
   上手く行く話も壊れかねないしな。決まったら呼んでくれ」
石川「了解、龍子〜」
真田(まぁ……好き嫌い激しいッスからね御館は)
柳生(ああ見えて、意外と自分の気性を理解しているんだろう
   素晴らしい判断だ、うむ)
0345名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/11/13(金) 23:14:33.49ID:cRKi5l1D
霧子「もしもし、居ますか?選手資料を届けに上がりました」
小川「あ、わざわざすみません。資料は私が責任をもって…」
龍子「あ、わざわざ来てくれなくても……」
霧子「そうはいきません。今の時代、情報は管理の徹底が基本です
   他人任せにしたり、ネットでホイホイやり取りをするなんて
   漏洩の危険大です。事にこういった人事関連は……」
石川「……ご忠告、胸に刻んでおきます霧子さん。それでその
   もうひとつその手に持っているパンフレットは……」
霧子「ああそうでした。誕生日プレゼント……という訳でもないのですが
   皆さんに映画出演の話が来ていま
龍子「詳しく!詳細を!」
真田(即座に反応したッスね御館……)

霧子「なんと!恋愛映画です。母とその娘二人が再婚相手の連れ子(♂)を
   巡って激しい戦いを巻き起こし血みどろの抗争劇に発展するという
   心暖まるハートフルストーリーが……」
龍子「…………どんなストーリーだ、それ」
小川「ハートフル、ストーリー?恋愛、映画……?」
石川「heartと言うよりhurtな感じね〜」
藤原「心も特に暖まらないような……むしろ家庭内が冷えきるというか」
真田「でもこれの原作、今そこら中で大人気らしいッスよ」
龍子「マジか……」
霧子「愛情表現の過激さ、相手をじわりじわり落とす方法の多彩さ
   恋愛敗者のクビが容赦なく切られるという、現代社会の負の側面を
   これでもかと風刺した凄絶な作風がネット上でバカ受けして
   映画化決定したとか。○○の参考書として愛読する方も多いそうです」

柳生「…………令和の世に、大和撫子は滅びたのか……。義も礼も節も
   暴と狂と欲には勝てなんだのか……無念」
0346名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/11/21(土) 17:03:47.84ID:KT3VF1Hc
龍子「なぁこれ……本当にアタシらがやるの?」
石川「私としてはアリだと思うわ〜」
霧子「あ、皆さんは父親に雇われた暴○団組員という役でオファーが…」
小川「……ですよね」
藤原「いまだにレスラーに対する偏見が酷いです!抗議します!」
龍子「まぁ……一度付いたイメージは簡単には変えられないもんだ
   特にアタシの場合、前のワールド女子の時に……言い寄ってきた
   社長をぶん殴って喧嘩別れしてるからな」
真田「いや、それが原因ッスよ御館……」
柳生「我らは暴○団に非ず、武人也。御館様、このような申し出
   御断りなされませい」
龍子「……てなわけで申し訳無いけど却下!受けません!」
霧子「そうですか……ならこちらの新番組・戦機闘士ゲンクォーに
   龍子さんがゲスト吹き替えという形で……」
龍子「……どんなの?」
霧子「悪のキョーニウ貴族帝国総統ムッチー・イボーンという役です
   こちらがキャラクタービジュアルになります」
小川(ネーミングが酷すぎますね……それにこれ、緑色の○ロ○ジ○…)
石川(いっそ清々しいと思うわ〜)
0347名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/11/21(土) 17:52:38.23ID:KT3VF1Hc
藤原「私は反対です!これじゃプロレスラーが悪と世間に宣伝するような
   もんじゃないですか!チビっ子達の夢を壊していいんですか!」
龍子「…それは違うぞ藤原。こういう子供向け作品こそ、色んなテーマが
   詰まっているもんだ。世界を救うヒーローが実際は暴力オンリーだったり
   死んだ味方が次の週には、綺麗さっぱり存在を忘れられてたり!」
小川「相手に対する偏見、正義と言う名の暴力、個人の否定という
   世の不条理をこれでもかと描いている、情操教育にも……」
霧子「……お二人とも、なにか思うところでも?」
石川「でもそう考えると〜、子供向けも中々深くて怖いわね〜」
真田「そッス!あたしも名前的にどうにも悪役扱いッス!なんでスか!」
柳生「活動写真…いや、映画のせいか……」
小川「もっと言うなら歴史の……イメージ戦略って怖いですね」

龍子「……面白いじゃないか。霧子さん、受けたよその仕事!
   アタシは反逆の女神と呼ばれた女!悪の帝国首領役、上等だ!
   さあ、よく知らんアイドルグループ主人公共……かかってこい!
   特等席が用意されてるのはステージの外だけだと教えてやる!」
真田「おお!何気ない名言っぽいッス!」
石川「というわけでよろしくお願い致します〜」
霧子「……どうやら、足を運んだ甲斐があったようですね
   で、新人候補の情報なのですが……」
0348名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/11/21(土) 19:21:34.47ID:KT3VF1Hc
こうして着々と各団体で話が進む中
こちらでもどうやら一騒動あったようで……

〜ネオ太平洋女子・団体社長室内〜

上原「……で、何故わざわざお前らが?」
杉山「いやさ、先日の騒動でどうも俺が極悪人にされてるのがね……
   俺ナンパしただけなのにソコまで言うか?おかしいよな?
   そこかしこで散々叩かれてるし」
永村「先輩は女グセ悪いスからねえ〜、しゃあないッスね、うん」
杉山「オメーに言われたくねーよ!んでどうも俺らがお前らを
   標的にしてるとか、根も葉もないデマまで出回る始末でさ
   そっちに迷惑かかる前にこうして事情を説明に…」
堀「…何にせよ物騒な話ですね。はいどうぞ、お茶です」
吉村「おーこりゃどうも。いやーやっぱりこういう然り気無い気遣い
   嬉しいやねぇ〜。嫁さんにするならこういう人が……」
武藤「……近いです。堀さんから離れて下さい」
上原「……公然と人妻を狙うなお前ら」
杉山「そうだぞお前、吉村!俺の目の前で不倫をしようとはなんとも
   けしからうらやましいことを……どんどんやりなさい!
   俺がキチンと記録して色々なことに利用をだな」
菊池「………………サイッテー」
杉山「…ふっ、この和みジョークがわからないようじゃお前もまだまだ!
   近いうち彼氏とギクシャクし始め、関係破綻は間違いなしだ!」
菊池「なにをー!するか!してやるもんか!私達の愛は永遠の輝きなの!」

上原「……お前ら、話が大分逸れてるぞ」
永村「すいませんねー、常識無い人多いもんで」
上原「…だから近い。もう少し離れろお前ら、私にまで来るか普通」
吉村「ふっふっふ、俺らはストライクゾーンが広いのが自慢だ」
武藤「だから空振りばっかりなんですね。……こっち来ないで下さい」
0349名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/11/21(土) 20:07:42.69ID:KT3VF1Hc
吉村「……実はもうひとつあってな。俺らの界隈でもどうにもやらかしが
   多発してきてさ。俺らもホントメーワクしてんのよ、これが
   やれ不文だ連れ回しだレンタルだ5股6股当たり前だ、もう…」
永村「怖い話ッスね〜。もっとスマートに遊べないもんスかねぇ」
杉山「オメーにそれを言う資格はねえ!にしてもだ、笑えねえよ!
   今まで散々アニメだ漫画だゲームだバカにしてたリア獣が、え?
   暴走だよ、目標をセンターに向けて四つん這いだよ!食い方汚いし!
   現実どれだけフィクション超えてんの!ちょっとしたホラーだよ!
   あいつらを補完する計画なんぞいらん!」
上原「……本当に怖い話だな、それは」
杉山「俺らまで同じ目で見られるのは、ホントきっついぜ……」
武藤「そうですね。あなたたちの目と素振りを見れば…特に」
菊池「疑われて当然だよね」
永村「酷いなぁ〜。俺らは合意の上だって」
堀「……プロの場合、合意というより契約だよね」
杉山「それを言うな!」

吉村「…俺らもさすがにアレと同じにされたんじゃかなわんからな
   弁明がてら、注意喚起だ」
杉山「…あの社長とかだって、内心どう思ってるか知れたもんじゃない
   お前らを手込めにするのが目的かも……」
上原「……それはない。私ですらそれはわかる」
堀「そうだよね。いくら隙を作ってみても無反応だったもん」
菊池「鈍いとかってレベルじゃなかった」
武藤「…あそこまで迫ったら、普通来ますよね。ガバッと
   結局意気地が無いんです、バカなんです、○○○なんです」

吉村「…………なんかお前らも、結構、いい性格してるよな」
0350名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/11/27(金) 19:53:51.13ID:NDNlgD2V
上原「…ん、時間か。菊池、武藤、支度を頼む」
武藤「あ、はい了解しました。先輩行きましょう」

杉山「なんだ……?お前らなにおっぱじめるつもりだ」
吉村「……さてはお前ら、俺達を……?」
永村「なんだもうその気ならそうと、前もって言ってくれれば〜
   さあ電気消して用意用意!」
堀「……?ちょっと、電気消していったいどういう……」

上原「……堀、誕生日おめ……ひゃあ!?」
永村「さあ……………遊ぼう……………。って、アレ?」
杉山「……………………お前な に や っ て ん だ ?」
武藤「……一体、ナニをヤってるんですかぁ!」
上原「…お前、おま……!いみゃすぐ私の胸から手をろけろぉ!」
永村「いや〜、あの、てっきり俺は、○パの合図……」

菊池「……………………本当に、サイッテー!!!!!!」
武藤「……鬼畜、変態、強○魔!」
堀「暗がりをいいことに、上原さんになんてことを!上原さんだから
  押し倒されずに済んだけど!私や、菊池だったら……」
吉村「確実に○ってたな、うん」
杉山「……こらぁ!仮にもギャルゲでおま、なんちゅう…………!
   こんなにうらやまけしからん展開を……!」
永村「いやあの俺は堀さんをターゲットにするつも……んぐはっ!んごっ!」
上原「このっ!このっ!………なに、するの………全く!」

菊池「……早くこっちへ、上原さん!」
堀「入れられてない?変なのかけられてない!?」
武藤「……世間が微妙な時期だっていうのに、この人…………!」

杉山「まて武藤……こいつは、こいつは、俺らが〆る!」
0351名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/11/27(金) 20:17:37.99ID:NDNlgD2V
吉村「許せねぇなこいつは……。神聖不可侵なる誕生日イベントを、え?
   乱○と混同するなんていう三流エ○ゲみてぇなヤり口はよぉ!」
杉山「ギャルコメの掟を破ったお前には!天罰、てきめぇ〜ん!」
永村「いや世間では大体似たような手口で……うぎょっ!」
杉山「他所は他所、うちはうち!エロ拡大推進者の戯言は聞かない!」

堀「…………なんだったの、もう」
武藤「取り敢えず不埒者は召捕ったので心配ありませ…上原さん?」
上原「……あ、ああ……うん、なに?」
菊池(……なんか、様子がおかしくありません?)
堀(ああ見えて普段から結構気を張ってるからね、上原さん……)
武藤(突然の事態に、素の部分がモロに出た感じですか……)

上原「あー………………………はぁ、全く!びっくりさせてくれたな!
   永村!お前は危険人物として簀巻きにしておく!覚悟しろ!」
武藤「まぁ妥当な処置ですね。私、見張ってます」
永村「酷いよ〜、人権侵害だ〜」
吉村「暗がりで女襲ったお前が言うな!」
菊池「通報されないだけでも有り難いと思って下さい♪」
0352名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/11/27(金) 21:23:20.43ID:NDNlgD2V
上原「……では気を取り直して、乾杯!」
堀「かんぱ〜い!今日誕生日だってすっかり忘れてたにゃ♪」
杉山「おいおい気を付けろよ?誕生日と記念日を忘れるのはオバサン化の…
武藤「余計なお世話です、オジサンたち」
吉村「相変わらず手厳しいね。まぁ変なところから始まったこの
   妙ちくりんな義理付き合いもここまでくりゃあご立派ご立派
   ちょっとしたもんだよ、実際な」
堀「縁は異なもの味なもの……よく言ったモノにゃ〜♪」
菊池(酔ってるな〜、堀さん)

永村「俺は完敗〜、なんちて、へへ。HEYそこの武藤!俺にも
   少しばかり酒を!あと愛してる!だから助けてお願い!」
武藤「…貴方とは御縁がなかったということで。じゃ」
永村「そんな社交辞令じみた不合格返事いらないから!おーい!
   俺にも愛を、もっと光を!」
杉山「自業自得だバカモノ」

義というものの重みと危うさを色々味わわされたレッスル軍団
さて次は何が起こるのか……

つづく
0353名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/20(日) 20:29:11.57ID:WVZJwqia
あらゆるモノには裏バージョンがある

年の瀬も押し迫る中、あちこちで問題対処に勤しむレッスル軍団
そして今回新たな試合が遂に組まれる事に……

永原「……特別試合?」
理沙子「そう。このところタイトルマッチがイマイチ盛り上がらない…
    これはやっぱりファンが望むベストカードが組まれていないから!
    ……と私、及び各団体の代表はそう判断したわけ」
神田「で、年末に特別試合が組まれたと」
斉藤「…今後の業界の行く末を占う一戦になりそうだ」
富沢「そいえば、ちづるはアジアチャンピオンだったわね」
金井「あたしも、あたしも!ベルト持ちだし!」
美沙(…因みにタイトルマッチの様子は各話の間に細々行われていたので
   無視していた訳では全くないのです。ただ盛り上がりに欠けたので
   このところスルーされ続けたという……)
越後「…誰に何を訴えかけてるんだ天神」
理沙子「対戦相手は2日後に発表します。乞う御期待というところね」

斉藤「……で、新入りの候補はどうなったんでしょうか」
理沙子「決まったわ。えー、北村と西野……この二名にします
    なにか意見は?」
永原「んー……。こっちの北村リエーゼは、資料だけ見ると中々の逸材…
   ですけどド派手金髪、協調性に難有り……っていうのが」
富沢「何言ってんの、趣味・○○映画観賞!いい後輩になりそうね!」
金井「……女性にしてはかなりディープな趣味だよね」
斉藤「…こっちの西野…虎子はJrクラスだがパワータイプか。にしても
   かなりのトンガリオールバックだな。かなりキツ目の印象だ」
越後「…この際、協調性や相手の外見云々を考慮する余裕はない!
   多少問題有りとしても、能力ある新人を入れない事には…」
0354名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/20(日) 21:13:26.08ID:WVZJwqia
理沙子「…念のため入団前のボディーチェックは徹底するよう指示を
    おクスリと体にお絵描きはレッスルではタブー中のタブーよ」
越後「それはもう……富沢!」
富沢「ハイハイ、わかりましたよもう〜」

神田「……では私は早速、最終調整に入ります。練習の許可を」
斉藤「……自分も!新人の方は任せたぞ、三人とも!」
美沙(…然り気無く仕事振られてるのですまあ良いのですが)
理沙子「いいでしょう。存分にやっておきなさい」

阪口「どうやら、久々の出番だの。…そうだな、40分後には始めるぞ
   ちと今日は厳しくなるぞ、お前ら!」
金井「望むところ!どんとこーい!」
斉藤「…押忍!是非お願い致します!」
神田「……コーチ、以前御指南していただいた新必殺技を
   是非、御披露目したく!」
阪口「…良かろう、さあ着替えてこい!」
永原「って、あたし置いていかれてるー!?あたしも、あたしも!」

理沙子「…さて。しのぶ、富沢、天神。人事スタッフも呼んで
    これから忙しくなるわよ」
富沢「は〜い……人員不足は、弱小団体の辛いとこよね〜」
0355名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/20(日) 23:10:20.30ID:WVZJwqia
こうして緊急調整をすることになった永原たち
しかし今回のコーチは容赦なく……

阪口「さぁどうした!次々とかかってこんかぁ!暫く面倒を見なんだら
   いい具合に腑抜けおって、全くだらしない!」
永原「うえぇ〜、大分鈍ってたぁ〜」
金井「コーチ、これで60過ぎとかウソでしょ〜!」
斉藤「く!まだまだ……まだだ!」
阪口「……では食らえ斉藤!修羅の一撃を!ふむっ!」
斉藤「う……ぐあぁっ!」

神田「……一瞬!一瞬にして間合いを詰められ吹っ飛ばされた……!」

斉藤(まさか今のは……空手の拳聖のみが放てる秘奥義、修羅・地獄拳…!
   プロレスコーチである阪口コーチが、まさかその使い手だったなんて…)
永原「あの斉藤さんが一撃でダウン……!なんて技なの!」
神田「…行きます!うおおおおっっっっ!!!!」
阪口「来るか……むっ!ぬうっ!」
金井「…手刀による猛烈な突きの連打!コーチがたまらずガードに回った!」
阪口「K・タイフーン……どうやら会得したようだな」
神田「…苦労を重ねましたから!」
阪口「しかしまだ動作が大きい!真の嵐とは……こういうものだ!」
神田「……!ノーモーションからの突……うぐっ!ぐあぁっ!」
0356名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/21(月) 00:25:00.24ID:6Frwnyo6
永原「速い!隙もない!直線と円の軌道を巧みに織り混ぜてくるから
   かわすことも受けきる事も困難!」
阪口「これは見たことが…あるまい!」
神田「アッパー…?うぐっ、ぐあぁっ!!!!」

斉藤「ああっ!あの技は!」
永原「知ってるの、斉藤さん!?」
斉藤「低い姿勢から放たれる、ストレート軌道のアッパー…
   あれこそまさしく封印された禁断の一撃、○安○破○拳!
   現代で迂闊に使用すれば、謎の勢力から執拗に狙われるという
   闇に葬られた禁忌の拳……。何故コーチがこの技を……」
金井「……コーチって引き出し多すぎるよね」

阪口「…神田、まだまだお前はその力を出し切ってはいない
   編み出すのだ、拳と投げを組み合わせた全く新しい技を!」
神田「……はい、コーチ!早速のプレゼント、ありがとうございます!」

永原「なんか、ほのかに青春してるね〜」
斉藤「青春とは……人の心の有り様である、か。成る程その通り!
   やるぞ私も!空手と何かを組み合わせた、全く新しい技を!
   そして私も青春だ!目指せ飛び出せ青春だー!」

永原「…あれ?なんか、いやーな予感がする……」
金井「小足から入る地味ーな連続技を考えつきそう……」


つづく
0357名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/22(火) 22:16:11.88ID:oX7q1jon
やっぱりあらゆるものには裏バージョンが存在する

業界の停滞ムードを打破する為、小規模ながらも急遽開催される年末マッチ
はたして組み合わせは……

理沙子「……ただいま。しのぶ、皆を集めてちょうだい」
越後「……皆、集合!決まったぞ対戦カード!」

永原「来た!であたしはあたしは?」
越後「…待て、今発表する。第一試合……キューティー金井vs小縞聡美!
   第二試合、神田幸子vs菊池理宇!第三試合、斉藤彰子vs南利美!
   セミは永原ちづる・マイティ祐希子ペアvsサンダー龍子・武藤めぐみペア!
   そしてメインは……パンサー理沙子vsブレード上原!
   以上、五試合とする!場所は……JWI特別トレーニングジムで行う!」
斉藤「……南か。相手にとって不足なし!全力でぶつかる!」
永原「タッグマッチとはいえ、龍子さんとのリベンジマッチ!
   むー、燃えてきたー!」
理沙子「……遂に来たわね。32回目の今日子との対戦が」
富沢「この世相で出場辞退する人達が多い中、よくここまで組めたもんね〜」
美沙「出場選手の覚悟の程が窺い知れるのですよ」

理沙子「実況・解説は……吉原、来島か。市ヶ谷にしては気の利いた人選ね」
永原「……そういえば市ヶ谷さんは?喜んで出場しそうなもんなのに」
神田「……ここに小さく病欠、と書いてありますが」
金井「ま、まさかあの病気に……」
理沙子「……正確にはその疑いで検査入院したそうよ。今はただ
    無事を祈るしかないわね」
0358名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/22(火) 22:59:55.69ID:oX7q1jon
越後「では……開催日の2020年12月31日……それまで各々体を整え
   例の病気に全力で警戒するように!以上、解散!」
永原「……了解しました!ところでクリスマスの集まりどうします?」
斉藤「…無論、キャンセルだ!キャンセルだ!キャンセル!」
神田「先輩、少々私怨が入っている様な気が」
金井「少なくとも、今までみたいに大勢で集まるのは無理だよね」

理沙子「……プライベートにまで介入するつもりはないけど
    みんな……ほ ど ほ ど に ね?」
越後「…………!は、はい、それはもうしかと!」
美沙(……ほんの僅かの一瞬とはいえ、なんというプレッシャー!
   もうすでに臨戦態勢ということなのですか)
金井「よーし明日も軽く練習しよう。ちづるちゃん!レイちゃん!」
富沢「はいはい、怪我しない程度にね。あと……ちづる!」
永原(…もしかして、例のモノ手に入ったの?)
富沢(……抜かりはないわ。クリスマス用に、五人分しっかりと)
永原「OK!今年も………イクゾー!」
0359名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/25(金) 21:05:57.44ID:gmgtSv6A
そんなこんなでシングルヘル・メリークルシミマスが
今年は富沢宅で行われようとしていた……

永原「…意外と窮屈かな。レモンイエローでお洒落だけど」
富沢「文句言わない!少人数予防を徹底するという観点からも
   レイちゃん特製某起動戦士ノーマルスーツっぽいのを着て
   いざパーティー開催!ちなみにあたしは○オ○特務隊仕様!」
杉山「…いやお前これ、サイズまちまち過ぎねーか?なんだよ
   連○のしかないのか?○ゥー○とかないの?」
永村「俺○ィター○ズッスか……なんか微妙に違うんスよねー」
富沢「黒いならいいじゃないの、文句言わない!」
斉藤「…無理やり連れてこられたかと思えば……なんだこの黄色スーツ
   これを着てどうやって飲み食いをしろと?」
杉山「いやそりゃお前、バイザー上げりゃ……」
斉藤「なら、わざわざスーツを着なくてもいい気はするが」
永原「………………あ」
富沢「…………とんだ盲点、だったわね」
永村「いや普通は気付くと思うけどね?」

斉藤「…よし、なら私はこれで……な、なんだ!放せこの変態男!」
杉山「…今更お断りは無しだ彰子。着てもらう、そして参加してもらう!
   この一種異様な近未来っぽいパーティーになぁ!」
富沢「…そうよ!折角ここまで用意したのよ、後には退けないわ!
   この微妙な空気のクリスマス、皆で味わいましょう斉藤さん!」
斉藤「嫌だ!放せー!というか、馴れ馴れしく名前で呼ぶな杉山!」
0360名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/25(金) 23:04:20.39ID:gmgtSv6A
こうしてグダグダ必至なクリスマスになる…かと思われた
が……思わぬ展開、来る!

永原「あーローソク点いた、ローソク点いた!おお〜神秘的!」
杉山「なに騒いで……ってホント綺麗だな。子供の頃を思い出すね」
永原「よーしではケーキ入刀!永原、切り分けまーす!」

富沢「無駄にテンション高いわね〜、あの二人」
永村「ある意味羨ましいッス……ヒック……うぃぃ〜。あどうぞもう一杯」
斉藤「有難う……蝋燭の火……これを見る時私は何時も、ひとりぼっち…
   山籠りの時、失恋の時、ベルトを獲られた日の晩……そうあの時
   私は何時も一人の女だった………ははは………は………ふぅ」
富沢(あー……完全に自分の世界に浸ってるわねこれは)
永村(こういう人いるよね〜、酔うと延々クダ巻き始める人)

永原「はい斉藤さんケーキ!特別にローソク四本立て!」
斉藤「………ん!こ、これは……永原ぁ!これはあれくぁ!私が
   四本角だとそういうかたかぁ!なんらる無礼、なんらら非道!
   にゅうぅ〜、誰がオニぃ………ちゃん…………ふぅ」
永村「ありゃ?ツブれたッス。意外と呑み慣れていないッスねこれは」
富沢「お酒は楽しく無理なく飲むべきね、うん」
永村「仕方ない。取り敢えずここに寝かせてお肌の触れ合い(回線)を……」

杉山「永村ぁ!お前の魂胆は見え見えだ!酔いツブして上手いこと
   お持ち帰りぃ〜しようというその浅はかかつ古典的な手口!
   お父さんの目の黒い内は、絶対許しません!どうしてもというなら
   まずは俺を持ち帰ってみなさい!」
永村「嫌だな〜、なに言い出すッスか先輩(…ちっ、ブロックされた……
   ヘタには動けないッスねこりゃ)
0361名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/26(土) 00:00:31.49ID:dvCHOuvc
そして二時間が経過……その時はやってきた

永原「何だかんだで美味しかったし楽しかった〜」
富沢「そうね…このスーツを着ていると思い出すわ、あのクリスマスの悲劇を…」
杉山「お前もわかるか、そうか……。最初は色々どうなるかと思ったが
   やってよかったな、うん」
永村「待てぇい!……帰さんよ、このままではなぁ!」
永原「うぇ!?なに!」    富沢「…何!?」
永村「こんな今時中学生でもやらんような平和過ぎるパーティー……
   誰が望んでんだぁ!俺は逢いたかったんだ……女ぁ!」
杉山(コイツ…完全に悪酔いしてやがる)
永村「ああ、邪魔するのか?ならばま…まず、まずお前かりゃあ!
   今日の俺は覚悟がちぎゃう!阿修羅…しゅら…しゅ?すらも
   りょーがした存在……あー……」
杉山「……グッダグダじゃねえかおい」
永村「……何時も何時もそう!イイ時に邪魔してくるなぁこの苛つきぃ!
   正しく、アイ!……だから、倒しゅ!それだ俺の生き……」
杉山「…いやナニ言ってんだお前!言ってることメチャクチャだぞ!
   しかもその黒いライダースーツのカッコで!もうただの変態だろ!」
富沢「…これはイイネタね。来年はこれで決まり!」
杉山「いやお前ふざけんな!腐界にこれ以上手を出すな!拡げるな!
   誤解を拡げるから!シャレにならない領域に入るから!」
永原「うわー、こっち来る!うわー!」
永村「……○リス○、ゴメェーン!!!!!!」

杉山「って!ヤラせはせんよ!そんなデンジャラスなネタぁ!うらっ!」  
0362名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/26(土) 00:53:44.76ID:dvCHOuvc
永原「おお!杉山選手の膝が永村選手の下腹部にヒットぉ!」
富沢「これは……非常時なので反則ではありません!突如として始まった
   乱入試合の勝者は……杉山数友選手です!」
永村「…むうぅ……。今回は………俺の腕が、及ばなかった…までの、こと…
   すまぬ、益荒男よ……お前を、使う、ことが……」
永原「……益荒男?どういう意味?」
杉山「……俺の口からは言えん。富沢、説明しろ」
富沢「え、あたし?あー、つまり益荒男というのは立派な男性を差す言葉で
   こういう場合……えー……」
??「そう……立派な男女でさえ、たとえ子を成した間柄でさえ
   別れる時はほんの数日……下手をすれば、ほんの数分……
   それで、関係は、終わる……。愛とは、いつか別れる定め……」
富沢(うわー、最悪…、いや?むしろベストタイミングで目を覚ました…?)
杉山「…ああ。愛も世間も、ケーキの様に、甘くは、なぁい!
   だがそれでも俺達は!前を向いて進むんだ!なぁ彰子、彰子よ!
斉藤「ええ、その通りだわ、貴方!」

永原「…んぇ!?」  富沢「え、なんて?」  杉山「…うん?」

斉藤「……たまにはこういうのも悪くない。なあ、益荒男くん」
杉山「……お、おう?」
永原(…まさか、途中から起きてたんじゃ)
富沢(……いいところ完全に持っていかれたわね)
0363名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/26(土) 01:36:05.74ID:dvCHOuvc
斉藤「さて……益荒男くん。私は帰りたいがこのスーツ姿じゃ無理だ
   脱ぎたいがどうにも勝手がわからない」
杉山「…うむ」
斉藤「脱ぐのを手伝え!二度は言わないぞ!」
杉山「……ああ!おう、手伝う、うん」
斉藤「……じろじろ見るな!黙ってやる……ってお前ら!
   なにニヤニヤしてる!永原、車を……」

永原「むぷぷ……♪じゃあこれで失礼しまーす!」
富沢「試合開始は大晦日の17時ジャスト!忘れないで下さいねー」
斉藤「お、おい…お前ら!」
杉山(……ふっ、バカ共が……。要らん気を利かせやが……ん?)

永村「おれ……俺を、一人に、しないで、くれ…………頼むよ………」
杉山「……ハイ、ブー!色々アウトだ、それは!もっかい出直し!」
永村「……………無、念」
杉山(……イヤ、でもちょっと似てたな)
斉藤「……いや待て、永原!富沢!……私は、どうなるんだー!」


*この文章はフィクション及び個人の非常に身勝手な妄想の羅列であり
 実在の人物・団体・事象・作品に(あんまり)関わりはありません


つづく 
0364名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/30(水) 19:10:43.25ID:8PyMHJgg
年末最大の闘い(前編)

大晦日にビッグマッチを開催する運びとなったレッスル軍団
しかし前日から早くも……

アナ「さあ処々の事情により早くも始まる大晦日だよWA・第一試合!
   キューティー金井vs小縞聡美!Jr勢同士のぶつかり合いだ!
   早くも5分が経過、小縞がペースを握りつつあるか?」
来島「小縞も今やキャリアは十分!金井にも引けは取らないでしょう」
吉原「でもハイペースな仕掛けが気にはなりますね……。金井選手は
   ああ見えて中々の曲者。切り返しを狙う場合も……」
アナ「おっと言った側から金井!スモールパッケージ・首固め!
   小縞をフォールにかかる!しかし小縞…返した、カウント2!
   やはり金井、油断も隙もないというところであります!」

吉原「……ところで来島選手、その格好は?随分とハワイアン調の
   カラフル〜な出で立ちですが…」
来島「ああええ、来年は海外に修行がてらコーチ指導の経験を積みたいと…
   目指せグレートコーチ!GCK!の為の準備……というか」
吉原「まぁ、来年は落ち着いてくれると良いですね〜。でも……試合は
   ここから動きそうですが」
アナ「え……あっと小縞仕掛ける!フライングのエルボーで強襲!
   更にダウンした金井に、すかさず……エルボーで追い打ち!
   組まれる前に決めにかかる算段か!」 
0365名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/30(水) 19:58:04.59ID:8PyMHJgg
金井「……させるかーっ!」
アナ「金井すかさずフライングのネックブリーカー!返した!
   そして得意の、ノーザンライトスープレックス!決まるか?
   いや返した!小縞返しました!カウント2.8!」
来島「……まだまだ、ここからだね」
アナ「金井、すかさず組み合う!……が小縞、胸元にヘッドバット!
   流れる様にコジマカッター!金井、顎をしたたかに打った!」
小縞「……オーダー、入ります!」

アナ「小縞フィニッシュ宣言!金井を抱えあげパワースラム!
   いやまだだ、さらに肩に担ぎ上げデスバレー・ボム!
   新技、ラスト・オーダーここに炸裂!」
吉原「軽量級ならではの軽業ですね。これは…決まったかな?」
アナ「決まった!決まりました!カウント3!小縞、金井超え!
   見事勝利を収めました!」
0366名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/30(水) 20:53:56.19ID:8PyMHJgg
アナ「さあ…………続いては第二試合、菊池理宇vs神田幸子!
   奇しくも、恐怖の緑髪対決となったこの一戦……
   どちらが勝っても新たな伝説が生まれそうだ!」
菊池「こらー!他所の妙なジンクスを持ち込むなー!」
神田(…甘い!もらった!)

アナ「ああっと神田ゴングと同時に奇襲!間合いを詰めて
   菊池に掌打ラッシュの雨霰!」
菊池(マズイ…回転が早すぎて…………くっ、ならば!)

アナ「菊池防戦一方!序盤から苦しい展開!コーナーを背にして
   ガード一辺倒、亀状態!このままでは……」
来島「いや、よく見て下さい……。急所は的確にガードしています」
吉原「攻撃を正面に限定している……どうして中々計算された行動です」
アナ「…菊池、反撃に出る!中段気味のミサイルキック!
   神田たまらず後ろに下がる!仕切り直しを試みるか!」
0367名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/30(水) 21:22:50.31ID:8PyMHJgg
菊池(……やっぱりそうだ!神田は……蹴り技に弱い!なら!)
神田(…………!?なんだ、この構えは!)
アナ「ああーっとこれは!菊池、突然マットに寝転がった!
   そして低い姿勢からキックまたキック!神田、たまらず避ける!」

来島「む、これは……伝説のアリキック!」
吉原「そしてあの構え……現代では高○陣と呼ばれる鉄壁の構え!」
アナ「そうなんですか!でもあれでは、まるで……」
来島「……そう、あらゆる構えに完璧が無いように、高○陣にも
   唯一無二の欠陥があります。それは……カッコ悪い!」
吉原「それはまるで……玩具を買って貰えず駄々をこねる子供のごとく!
   地に伏せ相手を挑発し隙有らばチョコンと蹴りを放つその様は……
   ただひたすらに見映えが悪い!以降プロが次々その使用を躊躇った
   伝説の闘技……え?あれは……」

菊池「……もらった!はぁっ!」
アナ「菊池、寝た状態から低空ミサイルキック!神田、体勢を崩す!
   更に菊池、ヘッドスプリング式のドロップキック!神田
   顔に受けたか!完全に戸惑っています!」
0368名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/30(水) 21:48:31.93ID:8PyMHJgg
菊池(……高○陣の欠点は私だって知ってる!ならこうすれば!)
アナ「菊池、今度はクラウチング!ロケットスタートの構えか!」
神田(……くっ!これではパンチが!有効打が……)

吉原「低い姿勢からテイクダウン、或いは飛び技の二択……
   陸上上がりの菊池選手ならではのアイディアと言えますね」
アナ「菊池、フライングニールキック!神田、死角からの蹴りに翻弄される!
   あっと菊池腕を取る!神田、崩れながらもパンチで応戦!」
来島「……寝転んだ時点で、勝負ありかな」

アナ「あっと菊池、瞬時に狙いを腕から足へ!裏膝からの……STF!
   神田、逃れられるか……苦しい、苦しい!」
吉原「……ボクサー上がりの神田では、対処のしようもないですかね」

アナ「……ギブアップ!ギブアップが宣告されました!勝者、菊池理宇!
   緑髪伝説対決は見事、菊池選手が制しました!」
菊池「だからー!緑髪はデンジャラスでもなんでもないってば!
   ただのウワサだから、根も葉もないサブカル都市伝説だから!
   圧倒的風評被害を被るからー!やめてー!」
アナ「あっと菊池、ナニやらまだ必死に訴えている!ウワサは本当なのかぁ?」
吉原「……怖いですね、緑髪って」

つづく
0369名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/31(木) 14:54:45.24ID:dJIw3rSz
年末最大の闘い(後編)

アナ「…さて、第三試合を開始する前に…皆様に残念なニュースを
   お知らせしなければなりません」
来島「…遂に1000人越えましたか」
アナ「……そして新咲祐希子選手、アウツ!先日体調不良を訴え
   検査したところ、疑いありとのことです!……よって!
   規定により第四試合が急遽中止となる事態になりました!」
吉原「……この御時世、すんなり行かないとは思っていましたが……
   祐希子選手もどえらいモノをお持ち帰りしてしまいましたね」

そして選手控え室では……

南「……やっぱりね、こうなるとは思ってた。あんだけ派手に
  どんちゃん騒ぎしていれば、ならない方がおかしいわ」
龍子「……おーい二人とも、悪いがアップを早めてくれ。
   知っているとは思うが、祐希子が……」
斉藤「…聞きましたよさっき。病院に担ぎ込まれた際にも嘘だ!と
   必死にわめきたてていたとか、しきりに全身を掻いていたとか
   一部未確認情報も……」
南「……合併症の疑いもあるわね、これは」
龍子「……なんにせよ後の二試合、なんとしてもやり遂げなければいけない!
   というわけで、消毒!受けよ必殺、アルコールスプレー!」
南「……わっぷ!……ちょっと、ずぶ濡れなんですけど!」
斉藤「年末にアルコールまみれ……。だがこの程度!もう私は
   多少の変事にはへこたれない!さあ、やるぞ!あと女王!
   女王といえども、部屋の外から入って来たのなら消毒を!」
龍子「う……。わかった、やるよ!やればいいんだろ!…へっくし!」
0370名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/31(木) 15:18:12.36ID:dJIw3rSz
アナ「……さあ波乱だらけの大晦日だよWA、第三試合!注目のカード
   斉藤彰子vs南利美!バチバチの打撃戦となるのか、それとも!」
吉原「尚、試合が流れたためにゲスト解説には来島選手に代わりまして
   武藤めぐみ選手が来ています。武藤選手、この試合どう見ます?」
武藤「……寝技なら断然南選手の有利、になるのでしょうが……
   南選手の気性からいって、打撃戦で打ち合う構えになる……と
   それでも、早い決着になるとは思いますが」

アナ「……さあ南選手入場!続いて斉藤選手も入場、リングイン!
   そして、慌ただしくゴングが鳴る!おーっと両者、一気に間を詰め
   打ち合う!互いにローキック、掌打で間合いを取り……
   あっと斉藤ミドル!南すかさずミドル返し!」
吉原「……これは、確かに早い決着かもしれませんねこの試合」
アナ「これは武藤選手の指摘ズバリか!お互い早くも腕に赤い腫れが!
   どちらが先に致命の一打を打ち込むのか!」

斉藤(……この勝負、守ったら負ける!攻めろ!)
南(……来るわね!見た目は派手だけど、捌く!)
アナ「早くも出た!斉藤奥義・飛燕脚!しかし南、ローキック以外の
   ハイ・ミドルの四発は悉くブロック!凌いだか!」
吉原「…やや仕掛けが早すぎました、かね。斉藤選手」

南(……ふ。私は、立ち技でも十分に闘える!)
   
   
0371名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/31(木) 15:48:33.31ID:dJIw3rSz
アナ「南選手、関節を狙っている?フェイントを織り混ぜ懐に入る構えか?」
吉原「いえ、たぶん……」    武藤「……やる気ね、これは」

南(……よし、ここ!もらった!)
アナ「あっとぉ!南、ジャンピングハイ!滅多に飛ばない南選手が
   これは珍しい!斉藤よろける!南、更に膝ぁ!膝の連打!」
武藤「…斉藤選手、完全に読みを外されましたね。でも南選手も
   こうまでバトルスタイルを変えてくるとは……」
アナ「おーっと決まったぁ!南、必殺のバズソーキック、更に踵落とし!
   蹴りで十字の軌跡を描く、サザンクロスショット!……あっと
   斉藤、前のめり!効いたか?効いているか!」
吉原(……やったわね、これは)   武藤(やってしまいましたね)

アナ「南トドメか!ここぞの時に見せるパイル・ドライバー!フォール!
   ……カウント、3!決まった、決まりました!僅か6分54秒!
   南利美選手の勝利!決まるのは一瞬でした!……斉藤選手、立てない!
   どうやら失神しているのか?ピクリとも動きま……吉原さん?」

吉原(はぁ……うっかりの南、未だ健在といったところかしら)
武藤(……蹴りが綺麗に頭に入りましたし。何とか体裁は整えた…感じですね)

南(……何よ、解説の二人…その目は!良いのよ、最終的に勝てば!)
0372名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/31(木) 17:34:00.65ID:dJIw3rSz
アナ「……さて本日残すところあと一試合!ついに来た!
   レッスル開闢以来脈々と受け継がれてきた白と赤の対決!
   エースvsエース!白が呑み込むのか?赤が一点を突くのか?
   パンサー理沙子vsブレード上原!いよいよ始まります!」
武藤「…ここからは現女王、サンダー龍子選手も解説に加わります
   女王、この対決の見所は?」
龍子「…この二人に限り、腕の比べ合いとかこれ迄の健闘の称え合いとか
   そんな生っちょろい展開を期待してはいけないです、はい」
吉原「因縁に次ぐ因縁……私達の間にあるのは、愛も憎しみも超え
   最早宿命と言っても差し支えありません」
龍子「…ん、この試合のみ、特別レフェリーが試合を裁くようですか
   えー、エンジェル、ホワイト?ああ結
武藤「……女王、彼女はエンジェルホワイト。レッスルの危機に現れる
   謎の覆面天使です。いいレフェリングを期待したいですね」 
アナ「特別レフェリーまで導入する……どうやらこれは死闘の予感!
   ……さて、いよいよゴング!」

AW「両者、リングへ!チェック!」
上原「……とうとう来たな。待ちわびたぞ、この時を!」
理沙子「お互い、若くはないものね……これを逃せばもう本気で
    闘り合う機会は無いかも」
上原「ふ……何を言ってるんだ。生きる限り闘いさ、私達はな!」
AW「両者とも、私語は慎んで!……いいですね。では、ファイト!」
0373名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/31(木) 18:07:47.15ID:dJIw3rSz
アナ「始まりました!世紀の一戦!…まずはお互いリングを一周
   さすがに慎重であります」
上原(…いつか感じたプレッシャー、この緊張感……久しぶりだ!)
理沙子(悪いけど、貴女相手には……ホンキを出すわ)

龍子「……!こりゃ、一雨来るな……」
吉原「……毎回、後先抜きで殴り合いますしね」
アナ「上原からロックアップ……組み合う!理沙子フライングメイヤー!
   すかさずスリーパー!上原ロープに逃れる!」
上原(……私はこんな温い試合をするつもりはない!)
アナ「あっと!上原ブレイクからフロントのハイ!これは珍しい!
   理沙子一旦エスケープ!場外に逃れる構え!」
武藤「場外はパンサー理沙子選手の庭のようなもの。いかに上原選手が
   飛び技の名手といっても、ここは行くかどうか……」
上原(…受けてやろうじゃないか、その勝負!)

アナ「やはり上原飛ぶか!助走を付けて…ノータッチのフライングボディ!
   理沙子食らった!壁に激突!そしてあーっと!上原ストンピング!
   倒れた理沙子めがけて容赦なく踏みつける!」
龍子「……やっぱり、こうなるか」

アナ「ここが道場であることを忘れるような激しい試合展開!
   上原さらにリングサイド、トップロープに飛び乗り……
   いったぁー!場外に捻りを加えたムーンサルトアタック!
   これぞ上原が放つ革命の一撃、レッスル・レボリューション!」
武藤「躊躇なく大技の連発……やはり本気ですね」
0374名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/31(木) 22:05:03.21ID:dJIw3rSz
理沙子「…やったわね!」
アナ「あっとしかし、理沙子反撃!鉄柱に上原を投げ飛ばす!
   叩き付ける!叩き付ける!理沙子容赦ない!」
吉原「…この攻め、余裕がそれほどありませんね。それが証拠に
   頭から叩き付けています。これは強敵相手の時のみ使うパターン」
AW「両者、リングに戻って!早く!」

アナ「ようやくリングに戻る!試合時間15分経過、15分経過!
   しかしややペースダウンか?……え?ええ……はい
   やはり歴戦のベテランも、押し寄せる時代の波には
   もうさすがに勝てないのかぁ?」
吉原「まぁもういい年ですからね、仕方無いですね♪」
理沙子「……誰が、オバサンですかぁ!」

アナ「あっと理沙子、上原の腕を捕らえてアームホイップ!
   さらにそのままアームホイップ!連続!そして裏投げ!
   そして得意技のキャプチュード!上原、ダウン!
   どうしたパンサー理沙子!いきなりキレが増した!」
龍子(……さてはけしかけたな、吉原先輩)

上原(…私だって、底力を出せないわけじゃない!)
アナ「あっとしかし、上原も形相が一変!明らかに目の色が変わった!
   勝負に出るのかぁ?」
0375名無しくん、、、好きです。。。垢版2020/12/31(木) 22:50:43.73ID:dJIw3rSz
理沙子(…来るわね!受けて立つ!)
アナ「上原ジャンピングのニーアタック!しかし理沙子これを受け止める!
   そのままニークラッシュ……いやしかし上原三角絞め!
   それを……?理沙子抱えあげパワーボム!そして…足を取り
   アンクルホールドにかかる!」
武藤「…バチバチの戦いの中で消耗した中でも瞬時に行われる
   この高度な切り返し合戦……見事という他ありません」

アナ「上原、反転からのキックでなんとか脱出!距離が生まれる!
   ……両者、同時にダッシュ!……激突ぅ!互いに弾かれ…
   いや離れない!理沙子張る!上原打つ!意地の張り合い!」
龍子「最早、体力は限界……。投げるか、飛ぶか……」

アナ「理沙子仕掛ける!張ってアームロック……いや上原蹴る!
   膝!蹴りはがす!そして……飛び掛かる!これは……!
   上原式の横入りフランケンシュタイナー!琉球の嵐!
   リューキュー・サイクロン炸裂だぁ!」
理沙子「くっ…!」

AW「……3!カウント3!この勝負、ブレード上原選手の勝利とします!」
アナ「決まった!決まりました!レフェリー、19分25秒、フォール勝ちで
   ブレード上原、パンサー理沙子に11度目の勝利!」
吉原「ややカウントが速くなっていた気もしますが……」
龍子「……そも32戦の11勝だから、意外と負け越してますね上原選手」 
0376名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/01/01(金) 00:40:36.70ID:zAMK0/gR
理沙子「レフェリー!少しカウント速くなかったですか?」
AW「…カウントは正確でした!今更、裁定は覆りません!
  負けたからといって負け惜しみは止めてください!」
理沙子「……さっきからその声、どこかで聞き覚えがあるわ
    どうもプ○キ○アっぽい感じの貴女……本当は結城千種でしょ」
AW「……ナニを訳のわからないことを!私の名はエンジェルホワイト!
   ○リ○ュ○とは何の関わりもなく、結城千種でもありません!」
理沙子「嘘を言いなさい!貴女やっぱり結城千種よ!以前私に負けた
    腹いせにカウントを速めた!そうよね!」
武藤「ちょっと待って!レッスルの正義の使者が、そんなセコいこと
   するわけない!ヒステリーよ、ヒステリーだわこれは!」
アナ「…試合は終わりましたが、理沙子選手とレフェリー、解説が
   いまだになにかやり合っています!ゴング鳴ってます!」

永原「……って!主役無視とか、おーい!なにこれ!ねえ!」
龍子「……なんとか試合を成立しただけでも、この際御の字!
   アタシが責任もって、ちゃんと試合組み直すから!」
来島「まぁまぁ永原、お前はもう十分目立ってんだから……ん?」

上原「…リベンジならいつでも受けて立つぞ理沙子!これでまた
   お互い引退できない理由が増えたな、はっはっはっは!」
理沙子「むーっ!次、もう一回!こんなインチキ裁定で負けたまま
    引退なんかして、たまるもんですか!」
永原「……ほんと元気だなー、先輩たち」


…新年明けまして、次回につづく   
0377名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/01/30(土) 16:33:40.43ID:PXd4NZwf
問題児、いや風雲児

いよいよレッスルの希望とも言える待望の新人が加入する事に
しかし、元祖問題児こと三バカ軍団をもってしても
今回は手こずりそうな予感…

越後「……いよいよか」
斉藤「多少クセが強いみたいだが……どんなやつなんだ?」
富沢「まあ見た目は今時のコですよ、見た目だけは」
金井「…レイちゃん、そこはあたしたちも人のこと言えないし」

永原「……さあさあこっちこっち。よーし、では自己紹介をどうぞ!」
北村「………うぃーす、北村リエーゼ17才、ネットアイドルやってたら
   なんやかんやでやらかして干されてこっち来ましたー」
西野「西野虎子、18才!今年高校卒業予定!トラコじゃなくトラネ!
   勢いなら自信あります、ヨロシクお願いしまっす!」
理沙子「はい、こちらこそ宜しくお願いしますね。では、早速…」

神田「では……これから二、三質問をする!まずは、北村!
   ネットアイドルでやらかした…とは、どういうことなのか?」
北村「あーそれ……うっと、あたしご覧の通り美人で?黙っていても
   ♂寄って来るじゃないすか?それで、ガチの奪い合いとか?に
   なっちゃってえ〜。もう泣いて叫んだあたし!止めてって!
   あたしのために争わないでって!ああ可愛いって、ホント、罪!」

永原(……やけに芝居がかったセリフ……台本あるよね、これ)
富沢(文字通り、ネット社会の申し子ね……これは)
金井(ブリッコモ〜ンスタ〜♪)
美沙(……金井先輩は人のこと言えない気がするのです)
0378名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/01/30(土) 17:13:07.48ID:PXd4NZwf
北村「だからあたし決めた!この可愛さは世の中の為に活かすべきって!
   だから皆に画面越しに魔法をかけた!あたしを大好きになるように!
   そしたら……ネットで洗脳商売呼ばわりされた〜!あたしはただ
   この美貌で信者からボロ儲けしたかっただけなのに!」

神田(…………最後の一行で台無しだ……)
斉藤(……多少クセが強いどころじゃないな、これは)
越後(…今すぐ、今すぐにでも竹刀で成敗したい……!が、こいつはまだ!
   世間知らずの○キ、貴重な新人!皆、お前たち、堪えてくれ…!)
美沙(…美沙もドン引く位の自己チューなのですこれには参ったのですよ)

理沙子「……はい、手短かつ懇切丁寧な回答ありがとう。ちづる?」
永原「レイちゃ……いえ富沢選手、面倒を見てあげて!」
富沢「……はーい。そうよね。こっちの管轄よね、キャラ的に……
   美加、天神!二人も手伝ってよね!」
金井「あはは……え〜と、これからよろしく〜」
北村「はーい、よろしくされまーっす♪」

神田「……次、西野!高校で、いわゆる番を張ってたという噂は……」
西野「…あたしはそーいうつもりはありませんでした!でも周りから
   名前のせいかいつの間にか!そう呼ばれていたみたいです!」
永原「……そっか。勘違いされやすいタイプなんだねトラコは」
西野「……!先輩、あたしはトラネ!虎子と書いてトラネ!
   間違わないでもらえますか!人の名前をしれっと間違えるとか
   マジに失礼な話じゃないすか!それとも、あれすか!
   平成生まれのキラキラネームとか心の底でバカにしてんすか!
   初対面で堂々人の親までコケにするとは、一体何様っすか先輩!
   こんな無礼千万卑怯卑劣なのは作者だけで十……」
永原「ってうわ!?あわわ……ちょ、落ち着いて、落ち……」
神田「……ブレイク!ブレイクだ西野!まず……落ち着け!」
永原「あー……びっくりした」
0379名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/01/30(土) 18:21:58.13ID:PXd4NZwf
斉藤(…扱いが難しそうなタイプですねこれは)
理沙子(…でも素質的には申し分ないわ。要は育て方次第というところね
    いっそ私が面倒見ようかしら)

北村「…先輩〜、結構詳しいって聞いたんですけど!今期の推しとか…」
富沢「……ほほう、さてはお主……相当イケるクチじゃな?」
北村「いえいえ、諸先輩程では」
富沢「……そうね、今期は○○○○と○○○辺りがいい感じね!
   あと○○○○○ーは宇宙行かなければまだ希望はあるわ!
   別の意味で見逃せないのは○○○○ー○!どこまであの
   カオスクオリティを維持できるか見物ね!」
北村「やっぱり○○○系とか見ないんですね〜。あ、あたしもですけど
   どうも○ロ要素が〜。あれ確実に○○釣りにキテますよね
   それよりまず、ナニが面白いのかちょっとよくわからなくて〜」
富沢「大丈夫!あたしにもわからない!多分、円盤も買わない!
   作品の良し悪しと演者の頑張りはまた別のモノだから、うん!
   本当に、申し訳無い!とは思うけども!」
北村「やっぱり見た人たち、そう思ってるんですね!安心した〜!
   みんな頭がおかしくなってるのかと心配しちゃいましたよ〜
   やっぱり溜めて溜めて一気にド〜ン!ですよね〜!」
富沢「…あなた、まだ若いのにイイ感性を養っているわね!やっと…
   やっと会えたわ!あなたこそ、心の友よ!」

斉藤「……近いぞ、離れろお前ら」
越後「妙な方向で意気投合したなあの二人」
金井「リビド〜モ〜ンスタ〜♪」
美沙(…今の御時世、洒落になっていないのです)
   
0380名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/01/31(日) 22:31:55.31ID:lxuPjSUb
永原「……理沙子さん!虎子の指導は、あたしに任せて下さい!」
理沙子「……あら、どうしたの?元・問題児らしからぬ申し出だけど」
永原「……う、だ、だからですよ!皆それぞれ役目が増えてるだろうし
   ここはレッスル団長としての指導力を後輩にも見せておくべきと!」
越後「……確かに、阪口さんも私も、これ以上コーチの負担が増えるのは」
理沙子(確かに、私もレッスル理事としてやるべきことが山積している…
    ならここはひとつ、任せてみるのもアリかしら)

北村(……なんか社長、一瞬ニヤッとしませんでした?)
富沢(…覚えておきなさい。あれは理沙子さんがたまーに出す
   あっ!イイコト思い付いた!のサインだから!要警戒よ!)
理沙子「……イイでしょう。但し責任をもって面倒見るように!
    少しでも問題があれば即座に私が代わるわよ」
永原「……ありがとうございます!」

美沙(……何だか捨て猫拾った時の会話みたいなのです)
越後(日頃から指導している私からしたら、お前たちも動物も大差無い)
美沙(……ひでー言われようなのです)
越後(言われたくないのなら練習をさぼるな、掃除はキチンとしろ!
   プライベートのしくじりを仕事に持ち込むな!いいな!)
富沢(…はーい)

神田「…では、紹介と担当が決まったところで簡素ではありますが
   歓迎会と金井先輩の誕生日会を行います。距離には気をつけて」
  
0381名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/01/31(日) 23:20:53.89ID:lxuPjSUb
こうしていつもの誕生日イベントに突入……したはずが

北村「…あー、平和ですね。あたしの周り、ろくなのいなくてー
   ○○で煙草・酒・♂は当たり前、むちゃくちゃでしたよホントに」
金井「……関わりたくないヤツだねそれ」
理沙子(……)
美沙(……あれは、緊急ブロックサイン!先輩たち!)
斉藤「……んー、まあレッスルでもだ、昔はかなーり不心得者がいた…」
金井「……どうして、みんなこっち見るの」
富沢「……冤罪よ、冤罪だわ!」
永原「あたしたちは問題児ではあったけど外道ではないよ、断じて!」
越後「安心しろ。お前らはネタにして笑える分だけマシだ」

神田「……シャレにならないのもあったってことですか?」
理沙子「聞かずともわかるでしょ?今度のお墓参り、一緒に行く?」
斉藤「……理沙子さん、さすがに言い過ぎです。いくら我々でも
   ソコまではやりません。軽く一本叩き折るだけじゃないですか」
永原「そうそう、バキッとベシッとメゴキャッと!」
富沢「で、結局三回折るのよねも〜、あはははは」
北村「……」    虎子「……」   神田「……」

美沙(……やや攻めすぎな気もするのですが)
永原(いいの、最初が肝心だから!新人にナメられたら終わり!それに
   ナニを折るかは言ってないからOK!)
富沢(……なんか、神田も信じこんでるみたいなんだけど)
理沙子(あ、神田にサインを教えるの忘れてた)
永原「…………ズコー!」

期待の新人を観察しつつその底知れぬポテンシャルに期待する
レッスルの風雲児?永原ちづる。新人に押されるな、負けるなちづる!

つづく   
0382名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/02/11(木) 22:18:04.75ID:OrP5IfnX
世の中とはソンなもんである

2月に入りあちこちがバタバタし始めているが
新人研修がてら開催された越後の誕生日イベント
その席上で…

越後「…えー、今年も無事……ではないか。業界の行く末も不確かで
   修練不足の質の低いファイトの蔓延りが予想されつつある昨今!
   私はプロレスの質、趣というものを今一度……」
富沢「もー、まーた始まったー。越後さんのお説教タイム」
金井「先ずは素直にお祝いしましょうよ〜」
神田「お話はそれからでも、先輩」
越後「…む、そうか。ではとりあえず、乾杯!」

斉藤「……一時は我々もどうなるかと思ったが」
永原「……大丈夫、ですよね?うち?」
理沙子「スタッフと選手8…いえ10人ね、なんとかやりくりしている
    現状だけど……しのぶ?」
越後「メディア関連の収入で今クールもぎりぎりなんとか…ですね
   富沢!今回だけは有難う!ホントに!」
永原「……レイちゃんって割とスゴいんだね」
富沢「ふふん、今更あたしの重要性に気付くとは……」
美沙「委員会の手伝い賃など実に微々たるもの。しかもお達しによる
   試合日数の削減が地味にきっついのですよ」
理沙子「春先には、なんとか改善したいところね……」

斉藤「……で、あの新人二人はどうしたんだ?呼んでないとか……」
永原「あー、あの二人なら向こうでノビてる。しばらく休ませた方がいいね」
富沢「特に北村?基礎体力無さすぎ。正式入団前お試しメニュー20分で
   へろっとブッ倒れたもん。1時間はもって欲しかったわね」
越後「……私たちみんな、入りたてはあんなもんだったぞ。そう言えるのは
   お前たちが一人前になった証拠だ」
0383名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/02/11(木) 23:27:52.51ID:OrP5IfnX
金井「それはもう、苦労しましたから!」
越後「……だがしかし!私から言えばまだ甘い!特に富沢!サボりこそ
   前より減ったが、まーだ練習で手を抜く時がある!練習とは…」
富沢「3日サボったら元に戻る!でしょ!わかってますよ!
   さて、ケーキとお茶、取っといて。あの二人にあげないと」
越後「……そうか。危うく平らげる所だった」
理沙子(……珍しく富沢が気を利かせているわね)
斉藤(人間的にも成長が見られます。いい傾向ですね)

越後「……それにしても最近、方々でファンから妙な突っ込みや野次を受ける
   事が増えたな。特に私は言葉や行動が……」
永原「あー……粗探しっていうか、増えましたねそういうの」
富沢「あるわねー。コスプレ衣装の些細な模様の違いとかね
   指摘してきてくれるのは有難いんだけどー」
斉藤「……前に、キャラが違う!と言われたが……私は私としか」
美沙「そういえば美沙も公式とキャラが違うというなんのこっちゃわからない
   突っ込みを執拗に受けているのですしかしこれはこの作者の
   不出来を訴えると共に一体美沙のナニを知っているのかと
   何処まで魔法と呪いの闇を知っているのかとこの水晶玉に念じて
   対象に然るべき呪術を施した後鍋に入れ事細か……

越後「やらんでいい!というか、何をぶつぶつ言ってるんだお前は」
理沙子「……実行するのは頭の中だけにしておきなさい、天神」
永原(黒魔術の儀式やったけどバレて効果無くなったって、前に……
   まあいいや、黙ってよう。うん)

越後「とにかく!世間の噂や認識ほど浮わついていていい加減なモノはない!
   皆々、振り回されて己を失うことのないように!ないように!」
永原「その通り!でも越後さん……お酒に手を出すなら帰ってからにして!」
越後「……わかっている!少し、試しただけだ!」
富沢(……自分に言い聞かせてるような気もするな〜)
0384名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/02/28(日) 19:19:37.53ID:fhpo3cXt
誕生日にも関わらず、危機感を露にする越後…

そして、委員会の査察という名目、で実に久しぶりに新女を訪れる
永原・越後の両名は……

永原「ちわーっす!委員会のお達しで様子を見に来ましたー!」
越後「……なんだ!誰もいないのか!挨拶は!」
永原「なんか心なしか、人の気配が無いような…」

千種「は〜い今……あ、いいところに来た!先輩、助けて〜」
永原「え、なに!どしたの結城……んわっ、ナニコレ!汚なっ!
   道場に平気で器具を放置、そこかしこには埃と飲みこぼし…
   昔だったら確実に全員吊るされてるよ、これ!」
千種「……来島先輩が退団して以来、ずっとこんな感じなんです……
   祐季子先輩も来れなくなって、コーチも次々他所に引き抜かれ
   新人の面倒も道場管理も、私一人じゃどうにもならなくて……」
越後「…かつて私達がいた新女が、この体たらくとは……酷いな
   一体なにをやってたんだ!というか他の選手は!スタッフは!」
千種「途中で帰…というか逃げました……。先輩たち来るから」

越後「…だろうな!居たら確実にしばいてる所だ!レスラー以前に
   女として、人として、色々駄目すぎだろ、これは!」
永原「……スタッフまでとんずらとか、想像以上の事態だねこれ」
0385名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/02/28(日) 20:32:45.65ID:fhpo3cXt
越後「結城、悪いがこれは暫く新女は委員会の管理対象団体になるだろう!
   というか、そうする!多少無理矢理にでも!業界の盟主の内実が
   こんな有り様と知れたら、マスコミに何て書かれるか…」
千種「はうぅ…。力足りず申し訳ありません」
永原「…とりあえず!報告の件は後にして今は!道場の掃除!
   先ず器具の片付けから!結城、手伝って!」
千種「…あ、はい!」
越後「どのみち私達だけじゃ手が足りない。応援を……」
永原「……誰かいます?ウチは今手が空いてる人は……」
越後「こういうときに使えるアテがある。今、連絡を……」

暫くして現れたのは……この二人であった

藤島「……練習中に急に呼び出されたと思ったら、やっぱり」
渡辺「はいはいやりますよもう、やればいいんでしょー」
永原「一時間で呼び寄せるとは……さすが越後さん」
越後「正確には63分だが……まあいい。お前たち!以前の脱走未遂の罪を
   清算するイイ機会だ!そして拾ってくれたあの社長の為にも
   かつての学舎をキリキリ掃除!いいな!」
藤島「……それにしても、酷い有り様ね〜」
渡辺「私が新人のころだって、ここまで汚したりはなかったですよ?」
永原「……つまり今の新女は渡辺以下がゴロゴロいると、そういうこと?」
千種「……そういうことですね」
越後「全くぶったるんでるな!これはやはりもう一度レッスルエンジェルの
   なんたるかというものをこの風紀の鬼たる私が……」

永原「あ越後さん、邪魔」
越後「んぐっ!こら永原、後ろからドン尻をかますな!」
藤島「ほらそこ〜、遊ばな〜い」
渡辺「掃除もろくにできないとか新人以下ですか〜、センパ〜イ」   
   
0386名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/03/01(月) 21:48:29.77ID:q2ER+aDK
こうして相変わらずてんやわんや状態の新女を(自発的に)掃除した後
永原は次なる査察地・JWIに……

永原「ちわーす!委員会の査察として来ましたー!誰かい……
南「待ってたわよ。はいこっち、今みんな練習で忙しいけど見る?」
越後「それはもう。ところで代表者……市ヶ谷先輩は?」
南「居るわよ。なんなら呼んできましょうか、団長?」
永原「あ、はい、それはこちらから伺い…
市ヶ谷「それには及びませんわ!長らくぶっ倒れていた事は誠に不覚
    なれどもこの市ヶ谷麗華、この程度で潰れる女ではございません!」
永原「あ……市ヶ谷さん!相変わらず、元気そうで!」
南「正直、元気過ぎて怖いくらいよ」
越後「では私は道場の様子を見てくる。永原、そっちは……頼む」
永原「うぇ!?あ、ちょっと……越後さん!」
南「さあさあ団長、こっちで詳しい話を……」
市ヶ谷「来たるべき新しいレッスルの時代に際し、意見交換すると共に…」
永原(ああ、めんどくさくなりそう……)

市ヶ谷「レッスル委員会もようやく機能するようになったは良いものの…
    人手不足は未だ深刻!そうですわね!」
永原「うー…まあそれは」
南「…で、話というのは!ズバリ!」
市ヶ谷「選手からの理事が実質理沙子先輩一人というのはやはり
    何かあったときに不安!ソコで!ワタクシたちも!
    あの女をぶっ潰……ではなく!女王の暴走という事態を
    未然に防ぐ為にも!」
永原「えー……つまりいいポスト欲しいな〜、と?」
南「…話が早くて助かるわ。正直、委員なんて外部の人だってなれるし
  あなたたちだけに任せっきりというのも、ね?」
0387名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/03/01(月) 22:22:42.92ID:q2ER+aDK
市ヶ谷「特定派閥のみに役割を割くと、要らぬ誤解も生まれかねない…
    人員問題とバランス問題を解決する一挙両得策と思うのですけれど?」
永原「…まぁ、それはそうです」
南「それとな〜く先輩に話はしておいてくれない、団長?」
永原「…まあ話だけなら。でも……ワイロとかはダメですからね!」
市ヶ谷「無論です。ワタクシは常に美しさに重きを置きます。南?」
南「……わかってるわよ。奇策だけと思われるのもシャクだし」
市ヶ谷「……でこちらの話は終わりましたけど、そちらは?」

永原「…あ!肝心な話をするのを忘れてた!経営とかで今のところ問題は…」
市ヶ谷「問題あると思いまして?どこぞの団体と違いこちらは抜かりありません
    法律から税金、○ーさん対策までそれはもう……」
南「…余計なこと言わなくていいから、代表!あ、これ提出用の資料ね
  何か問題があれば、何時でも……」
永原「あ、はいどうも(大丈夫かなあ、ホントに……)」

越後「……もしもし、聞き取りは終わったか永原?」
永原「あ、はーい。もうすぐ終わりまーす。そっちはー?」
越後「うん、驚くほど統制が取れている……不思議なことに」
市ヶ谷「オーホホホホ、当たり前です!この市ヶ谷麗華のカリスマぶりを
    甘く見てもらっては困りますわね!」
南「……このリーダーシップと駆け引きは大したものよ、ホントに
  まぁ、好みが激しいのとワガママなのは二人とも似たようなモン…
市ヶ谷「…いちいちあの女を引き合いに出さないで下さいます?南!」

越後(……またややこしくなりそうだ。永原!)
永原「(……了解!)はいどうも、ではこれで失礼しまーす!」
0388名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/03/03(水) 21:33:38.26ID:JIsUqIer
こうして各団体の様子を調査し、無事役目を果たした永原たち
そして今日は3月3日、雛祭り……

永原「ちわーす!レッスル団長として新咲祐希子先輩のお見舞いに……」
祐希子「……やかましぃ!もう治ってるから!て言うか軽かったから!
    もーみんな腫れ物に触るみたいなそういうのさー、ほんとやめて」
永原「あー、元気そうで何よりです先輩」

富沢「にしても、初めて先輩の自宅にお邪魔しますけど…」
金井「…きったな〜。テーブルに飲み残し置きっぱ、お皿は流しに積みっぱ…」
祐希子「……うーるさい!うっせぇわ!わーってるわよ、そんなこと!
    たださー、かたそうと思うと、うげー……ってなってさ」
永原「うんうんわかるわかるー。溜まったら洗うやつ」
富沢「ついつい、コップ使いまわししちゃうのよねー」
金井「……みんな汚すぎだよ。さすがにこんなにだらしないのは…」
祐希子「何言ってんのよ、この程度は独身あるあるでしょ、ね?
    さあさあ座って。あ、そこ……退けちゃってそれ」
富沢「…いや、あの、これ、ゴミをクッション代わりはさすがに…」
金井「…もうだめ!掃除!掃除しましょうよ、先輩!」
祐希子「……うっ!ご、ごほごほ……持病の、癪が……」
富沢(……ったく、この先輩は〜!)

永原「新女道場の次は先輩宅……掃除しっぱなしだなぁ、最近」
金井「先輩の誕生日にお見舞いに来て、なにをやらされてんだろう……」
富沢「…こんな形のプレゼントって、聞いたことないんですけど?」
祐希子「……えー、誠に、申し訳ない……。ごほごほ……」   
0389名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/03/03(水) 22:47:42.11ID:JIsUqIer
こうして再び清掃作業に勤しむことになった永原たち
ソコにまたあのエンジェル二人が……

市ヶ谷「ハロー。この超絶美形完全無欠王道楽土たる存在、市ヶ谷麗華が
    病弱チャンピオンのお見舞いに参上いたし……
南「…なにこの慌ただしい有り様は。引っ越しでもするつもり?」
永原「あ、南さん?いやその見ての通り、なんというか…」
金井「あまりにも部屋が汚すぎて〜、掃除しないと」

市ヶ谷「オーホホホホ!全く、情けない!掃除すらろくにできないとは
    元祖主人公が聞いて呆れますわ!これでは最早勝ったも…」
祐希子「…なによ!わざわざ自慢をしに来たの!言っとくけど
    かかったのはあんただって一緒じゃない!」
市ヶ谷「んまー!この御時世にわざわざお見舞いに来た心暖かな
    ワタクシたちに対してその様な物言い!全く礼儀知らず!
    やはりこのワタクシには遠く及ばな……」
祐希子「誰が、誰に、及ばない、ですって!やんのね、ヤル気ねこれは!
    いいわよ、やってやるわよ、何時でも、何処でも!」

永原「…相変わらず仲悪いね先輩たち」
金井「いい加減、仲良くしたらいいのにね〜」
富沢「……下手したらあたしたちより進歩してないかも、これ」
南「…よく見なさい富沢。怒りまくってるように見えてもあの二人
  一定の距離は保って言い合っているでしょ?計算された動き……
  あれがあの二人の挨拶みたいなモンだから。それじゃ私たちは…」
永原(ん?南さんが持ってきたあの大きな箱……?)

富沢「成程………美味しい所を頂く……と!」
金井「あ!じゃああたしショートケーキDX!と、プリンモンブラン!」
南「早いもん勝ちよー。それじゃ私は、チーズケーキとベリータルトで」

永原「え、美味しいってそっち!?」
0390名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/03/03(水) 23:33:34.44ID:JIsUqIer
市ヶ谷「……全く生意気な!この世界に入ってからというもの
    南に、アナタに、あの女……このワタクシの覇道を阻む者たち!
    フフフ、全く退屈しませんわねぇ!」
祐希子「……それは、同感!ま、先ずは穴を開けた試合を…永原!
    今度こそあたしが勝ちを……ああっ!」

南「……ようやく終わった〜?お先に頂いてるわよ?」
祐希子「…それ、あたしの!あたしの見舞い品!」
富沢「はーんへん、もおはべはっはほんへー」
金井「ずずず……あー、美味しかった!さすがはお高いケーキ!」
永原「ふう……おお!このショートケーキ美味しそ……ん?」

祐希子「……悪い、後輩だあ〜!見舞い品を堂々ガメようなんてぇ〜!
    わ る い や つ だぁ〜!!!!!寄越せ、ケーキぃぃぃー!」
市ヶ谷「…永原?早くそこから退いた方が良くてよ?」
永原「あ……はい!おわっち!」

祐希子「ああ……久し、ぶりの、甘味〜!これ、よ、爽やか甘……!これっ!
    誰が言ったかケーキは別腹!あぁ〜、し や わ せ ぇ 〜」
永原「……なんという速さ!正に疾火!」
南「食べ物が絡んだ時の祐希子はホント怖いわよ?あらゆる意味で」
富沢(てっきり辛党だと思ってたけど……)
金井(……然り気無く紅茶出しておこうっと)
市ヶ谷(……フッ。どうやらこれで少しはいい勝負が出来そうですわね)

ライバルに敢えて塩ならぬ甘味を送る嬢王・市ヶ谷
そしてそれを敢えて?受ける祐希子。その様子をまざまざと
目に焼き付けた?永原……。闘いは、これから?

つづく
    
0391名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/03/22(月) 21:32:26.12ID:RW3FX4qu
社長、危うし

現役活動に新人育成、さらにレッスル団長と複数の鞋を履く永原
そして試合の合間を縫っての今日の査察先は……

社長「お、永原君。待っていたよ」
霧子「こちらは至って平和……どこへ行く気ですかそこの二人」
渡辺「……してない!私悪いことなにもしてないから!」
藤島「この前の手伝いで、逃亡未遂はチャラになったハズでしょ〜!」

永原「あ〜もう!チャラになったなんて言ってないですし」
越後「言っておくが……私の目の黒いうちは断じて!裏切りは許さない!
   船か、それとも馬か?どっちに行くつもりだった!ええ?」
藤島「止めてよもう〜。そんなにミーハーじゃないわよ、私!」
渡辺「先輩たちと違って、そんなにお尻軽くないですし〜」
越後「…………誰の、尻が、軽いって!?」
渡辺「そりゃ勿論…………ねえ先輩?」

虎子「……先輩達って、割と周りの信用ないんすね」
北村「まあそうじゃないかな〜、とは思ってたけどぉ〜」
永原「……こら二人とも、他団体に来たらまずは挨拶!」
北村「あっはい、私北村リエーゼ!見ての通り聞いての通りハーフです!
   ウリはやっぱりこの流れるような金髪、ですかね!」
虎子「あたしは西野虎子!虎子と書いてトラネ!よろしくお願いしまっす!」

社長「宜しくトラネ君。……この物怖じしない姿勢、さすが期待の星だ」
霧子「いるところにはいるモノですね〜、こういう気持ちのいいタイプ」
0392名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/03/22(月) 21:54:46.26ID:RW3FX4qu
越後「…では取り敢えず施設の点検、あとは選手達の状態……は
   まあ大丈夫そうだな、うん」
藤島「ふーんだ、お陰様で!」
越後「……よし、お前ら二人も道場に来い。挨拶がてら
   トレーニングをさせてもらえるよう、許可を貰ってる。社長?」
社長「…うむ。但し一時間位にしてくれ。其までには話も終わってるだろう」
霧子「ではどうぞ、こちらです」

永原「……では、ここからが本題!社長、ズバリ!好みの女性のタイプは?」
社長「……………………ん、うん?」
永原「知ってるんですよ、私たちのこと裏でこっそり監視しておいて!
   理沙子さんや先輩たちもぼやいてましたよ!」
社長「……良くも悪くも、君たちに何かあったら大変なことになる
   他所の選手といえど、気を回すのは当然のことと思うが」
永原「……ほんとぉ?実は誰かお目当てか?いるんじゃないですか〜?
   ストーカーまがいのこととかしてないですよねえ〜?してないなら
   好みのタイプ位は言えますよねえ〜……ねえ〜……」
社長「……なぜそうなるのかが、今一よくわからないが……うん
   髪型とか性格とかで良いのかな?」
永原「いえ、出来るのなら誰が〜までズバッと!ズバッと!」
   
0393名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/03/22(月) 22:31:23.43ID:RW3FX4qu
社長「…いや、其を言ったら色々問題になるだろ。ましてや君に」
永原「喋らないから!絶対、誰にも、喋らない、でーすーかーら!」
社長「……そんなに目を輝かせていたら、広言すると言ってる様なもんだ
   ……止めた。やはりこれは調査には関係ないことだからね
   答える義務はない」
永原「ええ〜?嘘つき、ケチ、意気地無し!」
社長「…何とでも言ってくれ。要らない波風を立てる気はない」
永原「…鈍感!陰キャ!○○魔!もうこれは○○確定だね、これは!」
社長「……永原、さすがにそれは…○○○○団体が黙ってないぞ」

渡辺「……えっと、何か話し込んでるとこ悪いんですけど〜。その
   永原先輩もいいところで練習に……」
永原「……いいとこに来た渡辺!社長、怪しいところとかない?
   誰かと親しげにしてたとか、チューしてたとか!」
渡辺「……なに言ってんの先輩。あと、なんでそんな中学生みたいな
   無駄に高いテンションなんですか」
永原「だって気になるじゃない!あたしたちの運命的に、あとゲーム的に!」
社長「……相変わらずむちゃくちゃだね君は。ほらほら早く行った
   もう話は終わったから」

渡辺「あ……そう言えば!社長!日頃から私の胸、チラチラ見てるでしょ」
社長「いや、それなりに動くからね。反射的に……」
永原「反射!?反射で女性を狙うの、社長は!」
渡辺「…………え!社長!?いやー!私、狙われてる〜!○される〜!」
社長「いや、あの、君たちね……」
永原「それ以上寄らないで、触らないで!隙有らばスナイピング!
   許されないねこれは!」
渡辺「……解ったわ。私ももうイイ大人!ここは話し合いで解決しましょ!
   今なら特別、10APで許してあげる!」
0394名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/03/22(月) 23:20:53.73ID:RW3FX4qu
社長(いやそれは普通の……ああもう、言えば言うだけ泥沼……
   これだから……はぁ)

霧子「呼んでも来ないから、一体ナニをしてるのかと思えば…………
   この有り様はなんですか社長。またトラブルですか……はぁ
   あなたという人はつくづく、女性に反発され誤解される宿命の様ですね」
永原「あー霧子さん!霧子さんが甘いから、社長がまた女性狩りを……」
渡辺「いやー!狩られるのはいやー!これは新手の天使狩りよ!」
霧子「……危険な物言いはソコまでにしてください。とにかく…落ち着いて
   あの社長にそんなことできるわけないでしょう?もし彼がその気だったら
   もうとっくに堕とされてますよ。私も、あなたたちも」
永原「…………んー、それも、そうだね!」
渡辺「……あ、練習!そう、練習行きましょう先輩!あ、あと!10AP!」
霧子「はいはい、二人で20APですね。後で用意しますので行って行って」

社長「ん……、いつものことなんだが、うまくいかないモノだね」
霧子「ある意味、よく絶望しないものだと感心しますが」
社長「……互いに理解し合うって、とても難しいね、霧子君」
霧子「当たり前です。だからレッスルには彼女達と、我々が必要なのですから」
社長「……君が居てくれて本当に良かった。ありがとう霧子君」
霧子「……はい」

渡辺「……あー、なんか妙な雰囲気!行くのか?行ってしまうのかぁ!」
永原「……………………怪、しい」
藤島「ちょっと〜、早く練習の続き〜」
虎子「なにしてるんすか先輩!早くお願いしまっす!」
北村「うぇ〜、キツい…………。あーもう無理、むーりぃー……」

永原によって暴かれる秘密……も20APでなんとか守りおおせた社長
彼もまた永原にとって大いなる壁であるのか?それとも?

つづく
0395名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/04/04(日) 19:53:17.79ID:Fj9058DH
男は区分け保存、女は上書き保存と世間ではよく言うが
結局そんなものなのかもと思ってしまう春の雨の日

レッスル再建と女王の座をちょっとずつ意識し始めながらも
日夜奔走する永原
そんなこんなでようやくリベンジの時が来るが……

アナ「さあ4月シリーズの開幕、ようやく実現したタッグマッチ
   龍子・武藤組vs永原・吉原組!今夜のメイン戦ではありますが
   やはり女王サイド有利か!試合開始15分、永原、次第にダメージが
   蓄積してきている模様!」
吉原「……交代よ永原!タッチ!」
永原「そ、そんなこと言っても……ぐえっ!」
武藤「……ここで死合うが10年目、今までの汚名を!」

アナ「駄目だ永原、タッチ出来ず!武藤ここはナイスカット!」
龍子「今まで溜まってた色々なモヤつき、ここで晴らさせて貰うぞ永原!」
永原「んみゅ……うわっ!んむぐっ!」
アナ「決まったぁー!サンダー龍子伝家の宝刀、プラズマサンダーボム
   いつにない高角度式だぁー!」
吉原「くっ……なにやってるの!」
武藤「…………邪魔はさせない!」 

アナ「カウント3!吉原のカットも間に合わず!遺恨戦となったこのカード
   16分54秒、サンダー龍子が永原ちづるを下しましたぁ!」

永原「……うぅ〜、こんなはずじゃあ」
龍子「鈍りすぎだ永原。こっちは今年に入って、女王狙いのでしゃばりを
   次々と返り討ちにしてきてるんだ。数の差が出たな」
武藤「…正直、ガッカリ」
永原「ううう〜、悔しい、くやしい〜!」
   
0396名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/04/04(日) 20:27:13.72ID:Fj9058DH
吉原「悔しいのはこっちよ!何が悲しくてイイ年して頭にデカリボンした
   少女趣味のツンツンコンビに負けなきゃいけないの!」
龍子「……今の言葉は、聞き捨てならないな先輩!」
武藤「…イイ年して網タイツ着てる人に言われたくないです」
吉原「……どうやら、まだ罵られ足りないらしいわね!」

アナ「ああっと、試合は終わりました!ゴングは鳴っています!
   しかしお互いまだ何か言い合っている様子!………しかし!
   距離はたっぷり5メートル!ある意味クリーンファイトであります!」
永原(……よっぽど気にしてたのかな、三人とも)

龍子「らいたい、こふてゅーむはかんけいあい!ほーだろ!」
吉原「しょっとあにいってるかきかえあいわよ、きてんとはらしなさい」
武藤「……さすがにやめましょう先輩。マスクしましたし」
龍子「……まあいいか。しかしこれで名実共に女王だな!仮免は
   今日で返上だ!」

永原「……はぁ、帰ろう先輩。いつになく興奮しすぎだよ」
吉原「なによあがあら、あらしはこーふんなんかしてないわだいはい
   もとはといえあなか#%/×÷&……」
アナ「えー、最後少し聞き取れませんでしたが…………とにかくこれは
   すごい自信の表れと言うことですね」

永原「ゴメン、みんな……負けちゃった」
富沢「これでわかったでしょ?多少格上に勝った位じゃまーだまだ
   上になんて通用しないって。むしろ大会で準優勝できたのが
   奇跡に近いことなんだから」
金井「まぁ後輩に良いところを見せたかったけど……しょうがないよ」
吉原「なに言ってるの金井!プロのリングで負けていい勝負なんか何一つないわ!
   たとえ誰が相手であっても!そんなことだからあなたたちは……」
富沢(…………先輩近い、近いからホントに!言いたいことはわかるけど!)
0397名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/04/04(日) 21:02:11.99ID:Fj9058DH
こうして永原は己の実力不足を痛感し、再び練習をし直す事に…
しかしやはりこの季節、何処にでも現れるのが……

杉山「アツい〜、風が〜、天使にはよく〜似合う〜、○○隠して〜
   起ち上〜が〜れ〜、ってかぁ〜!」
永原「……いや、何しに来たの、バグ男二人して」
永村「なぁにぃ〜?花見に決まったろぉがよぉ〜い!いいねいいね
   綺麗なお花が揃ってる〜、どれを摘もうかなぁ〜っとい!」
越後「貴様ら!それ以上立ち入ったら、容赦なく斬る!」
斉藤「……誰が、何を、摘むだと?イイ度胸だなお前たち」
美沙「摘めるモノなら摘んでみやがれなのです刺どころか剣山で
   全身串刺しにしてやるのですよ」
神田「警察を呼ぶまでもない。今すぐ私が殴り倒……く、酒臭い」
杉山「こら暴れんな〜お花さん達。暴れるとなるとだにぁ、オレのこの必殺の
   ブラックホールキャノンが今す〜ぐ暴発し……」
永村「いや、先輩、アレ、どうして戦車だったんすかねえ〜」
杉山「知るか!偉い人に聞けぬははははははっ!うぃっ、ふぅ〜」

永原「……神田、ヤっちゃってこの酔っぱらい」
神田「………………いえ、しかし、なんか、妙なのうつされてもアレですし」
永原「いいから!おかーちゃ…もとい理沙子さんとレイちゃん達が
   新人の寮から戻ってくる前に!早く!」
0398名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/04/04(日) 21:55:50.33ID:Fj9058DH
神田「……では、くっ、ふんっ!!!!!!」
杉山「ん……いや、うお、いあ、ぶはえおえぇっっっ!」
永村「ぐは…いやここはもっとカッコ良…ぐほ、うごうぇぇぇっ!!!」
美沙「キレーに入ったのです息もつかせぬ内に12発……流石なのですよ」
斉藤「15発だ。まぁ私でなければ見えなかっただろうが」

越後「……死亡、確認!よし、外に放り出せ」
永原「いいの、越後さん?罪とかになるんじゃ……」
美沙「構うこたー無いのですここは放置プレイ一択なのですよ」
越後(……ま、しっかり受け身取って後ろに吹っ飛ぶ死人なら
   ほっといても問題ないか)
神田「私たちの勝ちですね」
斉藤「ああ……?ん、何処かで聞いたような……ま、いいか」

杉山(ちっ……相変わらず手加減なしで打ちこみやがって
   お陰でそこそこイテーじゃあねーか)
永村(この程度でオレのラブルートを粉砕できると思ったら大間違…)
杉山(いやお前足震えてるだろ、キテんじゃねーか効いてんじゃねーか!
   まだまだハンチクな受けだな)
永村(これで呑み直しっすよ〜。あ〜くそこのコンチクショ、っと
   しかしこのお誘い、ナ〜ニがいけなかったんすかね?)
杉山(…5人以上になるから、かな)
永村(あなる、ほど)
杉山(…………いや、変なとこで区切んなお前。ますます疑われるから)
0399名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/04/04(日) 22:25:36.84ID:Fj9058DH
こうしてまたまたリベンジマッチに負けた酔っぱらい二人は
例の夢のあるお店に……

成瀬「おーあんたらか、距離開け……なんやその顔。今日試合やったっけ」
杉山「るせー、花見に行って蜂に刺されたんだよ」
永村「そーそー、ほんともうブンブン喧しいのってま〜ね」
成瀬「そっか〜、まあ人生そんな日もあるわ。取り敢えず何飲む?」
早瀬「……私達も何だか、このポジションが板についてきましたね」

吉原「どうも〜、誕生日予約取ってた吉は……何あなたたちは」
永村「あーどうもすいません乱入しちゃって。ま、こういう職業なら
   よくあること……ってやつで一つ」
武藤「……はぁ。どうしてこうこの人たちとは……」
杉山「そう言うなよ、誕生日にイイ女二人してさ。ま、呑もうじゃないの
   いわゆる……ん〜、大人の距離って、やつで」
吉原「……洒落たこと言うわね。どっちにも取れる物言いなんて」
武藤「……少しでも近寄ったら延髄に決めますよ」
杉山「……よし、交渉成立だ。物分かりのいい女って、俺は好きだね」
吉原「あら、お褒めに与りまして光栄です♪」

早瀬「……何だか妙な雰囲気ですね、あの二組」
成瀬「あれは因縁有りと見たで〜。これは…………荒れるな!
   葵ちゃん、プランD!要警戒モードで行くで!」
早瀬「……請求予想額も少し多めに設定しておきますね」
0400名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/04/04(日) 22:55:15.70ID:Fj9058DH
杉山「……それでよぉ〜、相変わらずなんもわかっちゃあいなくてよぉ〜
   この世には、愛が、必要なんだよお〜」
永村「そーです。だからどこかにいい人、居ませんかー!バカヤロー!」
吉原「……何故それを私に聞くのかしら」
永村「いやあのあなたはだーいぶストライクゾーンから外…ふげっ!」
吉原「ソコを振りなさいよ!踏み込みなさいよ!多少のボール球が何!
   恋愛は、結婚は、出産は!常に強引な結果の産物なのよ!わかる!?」
武藤「先輩独身ですけどね〜、はあ、むぅ〜……」
吉原「あなただってそうじゃないの。イイ女がこんなとこで誕生日会、え?
   全く、お互い器用なのはリング上だけとはよく言ったモノね〜」
成瀬(……悪かったな、こじんまりとした店構えで)
早瀬(なんか、みんな悪酔いしてないですか…?)

杉山「わからんかぁ〜、愛だよ、愛!まず今足りないのはさぁ〜!」
永村「そうっす!それが足りてないんす!あと……酒!もう一杯!」
吉原「そうよその通りよ!そしてー、輝ーく、ウルトラソウル!ハイ!」
武藤「…先輩たちうるさい、無茶苦茶。あー、もう!暑い!」

成瀬(ほれ見ぃ。予想した通りなったやんか)
早瀬(……然り気無ーく席を後ろに離しておいて正解でしたね)
0401名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/04/04(日) 23:40:30.92ID:Fj9058DH
杉山「むー、御馳走様。楽しかった!感動した!ありがとー!」
吉原「……待ちなさいあなたたち。払いは?」
武藤「…どうせ持ってるわけありません。いわゆる典型的な
   鉄砲(無銭飲食)ですよこの人たち」
杉山「…ああ忘れてた。んでいく……うげっ!」
吉原「仕方無いわね〜、ここは私が払うからもう少し付き合いなさい」
永村「う……ありゃ?なに?どういう状況?」
武藤「……先輩、趣味、悪いですね」
吉原「あなたには言われたくないわ。大体女たらしのダメ男を追い掛けては
   酷い目にあってるじゃないの。もっと見る目を……」
武藤「誰彼構わなくなったらそれこそおしまいです……という訳で
   そこの……二人、帰って良し」
杉山「………………お、おう」
永村「あ〜、お会計……うぃ〜、お願いしまーす」
成瀬(ちっ……もう少しグワッと行くかと思ったのになぁ〜!)
永村「あの、お会計……イイのかなこれ?んじゃ、ごっそさんした〜」
早瀬「あ、ちょっと!お会計、お会計〜!払って〜!バカ〜!」
杉山(あのアホ……。結局俺かよ……)

吉原「……武藤。…………私ね、悪い女なの。スゴく」
武藤「ええ知ってます。だからこそ…これ以上自由にはさせません」
吉原「……自由にしたいのよ私はぁぁぁぁぁっっ!!!!!」
武藤「させないって……言ってるでしょ!」
成瀬「まーた取っ組み合いか、ほいマスク。あと……やるなら外でやり!」   

教訓  お酒はルールとマナーを守り 楽しく飲みましょう

つづく
0402名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/04/15(木) 21:51:16.06ID:rsGTK5VZ
受けは大事

レッスルの女王を何となく目指しながら今日も戦う永原
そんな中、活動を再開し始めたライバルたちも……

永原「六角先輩、宜しくお願いしまーす!」
六角「ん、相変わらず元気だねーお前さんは。まあイイや
   え〜、阪口コーチが研修でしばらく留守にする〜、とかで
   お前らのコーチはあたしが暫くの間臨時コーチとして……」
越後「は……何卒、お手柔らかに」
斉藤「御指導御鞭撻の程、宜しく……」
六角「ハイハイ堅苦しいのは抜き抜き、お前らもこれ以上後輩に
   追い抜かれたくないだろ?さあ始めるよ〜」

虎子「……あれが六角先輩、すか。何だかのべ〜っとした感じ」
北村「なんか、体格のいいフツーのオバサンっぽ〜いね
   だら〜っとしてるしさ〜」
六角「……ん〜、永原?お前のとこってのはまあ〜あれだ
   全く期待を裏切らない面子揃いだねえ。選手としては
   一端でも指導者としてはまだまだ甘いねえ〜。うん」
永原「……き、きょうし……恐縮です!」
北村「あれ、なんかあの人ニコニコしながらこっち来…うげっ!」
六角「…悪いねえ〜。こういうの、あんま好きじゃあないんだけど
   この世界、若手にナメられたら……おしまい!なんでねえ〜」
虎子「……うす!申し訳ありまっせーん!ぶへっ!」
六角「宜しい!いや最近の若手は物分かり良くていいね〜、ホント
   よっし永原、スパーやるぞ!新人、ソコでしっかり見とけよ〜!」
0403名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/04/15(木) 22:12:24.71ID:rsGTK5VZ
永原「……ふんっ!とうっ!ていっ!うりゃっ!」
六角「おーし、いい受けだ。レッスルのなんたるかがわかってきたようだね
   師匠としてお姉さんは鼻が高いよ、うん」
富沢(……こっちの担当じゃなくてホント良かった)
金井(と言うか、いつ師匠になったんだろう六角先輩…)
虎子「いやーすごいっす!あれだけ投げられてもピンピンしてるよ先輩」
北村「…あれくらい、あたしでもデキそーな気もすっけど」

六角「…だってさぁ永原?いっちょ見せてやりな!ココを甘く見てると
   一体どういう羽目になるか……ね」
永原「…あれ?先輩がやるんじゃ?」
六角「お前さんの弟子だろーが。お前がやるの!…わかってるだろ?」
永原「……はい。んじゃ北村!上がって!」
北村「よぉーし!いよいよあたしの実りょ……んわっ、ふげっっっ!」

越後「……いきなり決めたか。5、6秒というところか」
斉藤「組んだ瞬間、横に回ってジャーマン…まさに大人と子供の差だ」
北村「……いたーい。首……あー、痛い!あいたぁ〜」
永原「……ろくに受け身もやってなかったら、誰だってそうなるの!
   そんな簡単じゃないから!リングに立つの!」
0404名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/04/15(木) 22:42:14.74ID:rsGTK5VZ
六角「まぁお前さんみたいの、よくいるんだよ〜。そこら中にね
   あんなの簡単にできるとか、どうせヤラセだとかさあ〜
   あたしらの技って、加減しなかったら折れるし死ぬからね?」
永原「慣れないうちは、くれぐれも真似しない様に!でないと
   本当に死ぬからね!いいね!」
虎子「……は、はい!」
北村「……うーん、目が、ま〜わ〜る〜」

六角「ん〜、まあ合格だ永原。お前さんも少しは加減が効くように
   なったじゃないの。怪我するのもさせるのも、プロとしては
   ヘタクソの証拠だからね?わかった?」
永原「……昔の話は止めましょうよ先輩」
越後「昔のお前はホントに怪我体質だったからな。体重の急激な増減は
   怪我に繋がりやすいとあれほど……」
金井「うっかりドジも多いからね〜ちづるちゃん」
富沢「普段からノリと勢いでバカやり過ぎなのよね〜ちづるは」
斉藤「そもそも食生活が雑過ぎなんだ。平気で10キロ増えたり減ったり
   していたら普通に体にも悪いぞ」
永原「……今はみんな改めてます!もう」
六角「……いや、それはもう、あたしもだね、気を付けていると言うか
   ……えー、はい、すいまっせん!昨日ついつい飲みました!かなり!」
虎子「……なんで先輩まで謝ってるんすか」

富沢(まぁ、先輩の場合お酒の量がね……)
金井(一番酒と泪と男と女な人だもんね……)
六角「ふーんだあたしは悪くないもーん、仕方ないだろ〜?あたしは
   アルコールとイイ男が切れると、息できないんだからさぁ〜」
永原「……後輩たちの前でそういう事言うの止めてね先輩」
0405名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/04/25(日) 22:35:55.15ID:JWWH33NC
こうして永原たちと新人、互いの新人研修が滞りなく進むなか…

六角「さーて……あ、そーいや理沙子と神田は?どこいった?」
越後「…実は外国人レスラーの招聘がまた難航してまして、その対応に」
六角「あー、まあこういう御時世だからねえ。来るのも試合すんのも
   かなり面倒かかるだろーし。アメリカだと特にねー」
富沢「去年からカ……マリア選手も来れなくなってますし」
斉藤「それと……聞いた話ですけど、神田がどうやらボクシング界から
   要請を受けているという噂が…」
永原「え、なにそれ!?」
斉藤「まぁ現役復帰もあるだろうが、それより女性の指導者候補が
   圧倒的に不足してしまっているらしい……」
美沙「よもやの引き抜き攻勢なのです私達が弱小だと思って甘く見て
   いやがるのですこれは即刻呪いの準備を…」
越後「するな!まあ、本人次第というとこなんだろうが……」

六角「んー、まあなんにしてもだ。お前らにはまだまだ教えることは
   山ほどあーる!あたしは吉原同様、お前ら若手の面倒見るよう
   指導教官として、今やキチンとした役職を得てる立場だしね〜」
永原「…いつになったら人増やしてくれるんでしょね、委員会」
六角「甘いね〜相変わらずお前さんは。やるわけないだろ、んなもん
   イチイチ手間とカネ掛かることを、あの爺様共がやると思う?
   結局お前らなんとかせいで終わりよ、終わり」
金井「え〜……やっぱりかあ」
越後「まあ、新理事長が以前よりマシになっただけでもまだ有難いが…
   前が酷すぎただけ、とも言えるからな」
富沢「団体から集めたおカネでメチャクチャ放題してたのが、今では
   みーんなあたしたちに丸投げしてなにも指図しなくなった…
   嬉しいやら悲しいやらね」   
0406名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/04/25(日) 23:14:12.44ID:JWWH33NC
六角「さって、誰か新人の様子を見てきてな。首は痛めると厄介だから」
金井「あ、あたし行ってきます!」
富沢「それじゃあたしも〜」
美沙「お供させていただくのです先輩たち」
六角「えっとそこの、そう魔女っ子モドキ!お前は何時もの、買ってきて!」
美沙「…呑兵衛もほどほどにするのですよ先輩あとモドキは余計なのです」
六角「聞いてなかったのか〜?あたしは酒切らすと息が出来なくなるんだ
   わかったらほい、とっとと行った!」

斉藤「……嗅覚が鋭くなってるなあいつら」
越後「明らかに長くなるであろう話から逃げたか」
永原「…え?まだなにか話が?」
六角「んむ、そーいうこと。これからは所謂座学ってやつ。体と技だけ鍛えても
   一流にはなれないからね〜。まあ練習の時の話じゃないが……
   受けは大事!うん!今までのレスラーで名手・王者と呼ばれた人は
   受けが上手い選手が多いからね!」
越後「…まぁそうですね、ふふん」
斉藤(……く、私に足りないのは受けの姿勢だと?)
六角「何でもそうだけどさ、やりたいことだけやって〜なんてのはこれ
   アマチュアまでよ。プロは盛り上げて、魅せて、勝つ!言葉で言うのは
   簡単だけど、これがまぁ〜難しい!あたしらの永遠の課題だね」
永原「そっかあ〜、あたしに足りなかったのはそれかぁ〜」
越後「ま、未だに隙有らばジャーマンだからなお前は」
永原「えー……延髄切り頼みの越後さんに言われても」
斉藤「……蹴りしか取り柄のない女ですまんな!」
六角「ん〜お前らやるね!そういう…こう、回転の早さ!これ大事だよ
   特に斉藤!受けてからの今の鋭い差し込み、良かったねー
   マイクパフォーマンスもプロの華!しっかり修行すんだよー」
0407名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/04/25(日) 23:48:29.40ID:JWWH33NC
永原「確かに……先輩たち皆マイクパフォーマンスも上手いよね」
六角「うっし、ちょっとやってみよっか。あたしトイレ行ってくっから
   その間にちょっと考えてみな」

斉藤「…とは言ったものの」
越後「祐希子さんと市ヶ谷さんはまぁ鉄板のやり取りを外さないな
   あたしもちょっとやって……あー、あー……
   えー、本日はお日柄もよく……皆さんお集まりで、コノヤロー」
斉藤「…なんだそれは。パフォーマンスと言えるのかそれ」
越後「……難しい。やっぱりこっちか……ふざけるんじゃないって!
   この、あたしが、今という時代を、レッスルを震わせるんだって!
   全てを震えさせるって、そういうことだよ!以上!」
斉藤「……どこかで聞いたような気もしないでもないが、いいんじゃないか
   何よりまず、越後らしい。永原、お前は?」
永原「……えーと、うーんと……お前に名乗る名は、ない!」
越後「…いやなんのことかわからないだろ唐突過ぎて」
永原「……う〜ん、あーもうわかんない!何にも思い付かない、もう!
   絶望だよもう、絶望的になにもかも!」
斉藤「…いや待て、それ…………行けるな。何もかも…そうこれだ!
   御前は……何も、足りていない!何もかもだ!」
越後「…割と良い気が」
永原「ズルーい!人の言ったネタ取ったー!」
斉藤「ヒントにするのはセーフだ。後は永原、お前だ」
0408名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/04/26(月) 00:23:25.68ID:JkxlPI5t
永原「むー、むー……駄目だ。思い、付かない……何も、見えて…こな…
   見えて……こない…………?……あ!見えた!」
越後「…いや、どっちだ永原」
永原「見えた……勝利への道筋!いやいやもっとこう……これ!
   ……全て、お見通し!……これだ!」
斉藤「……ハッタリか。しかしパフォーマンスとしては悪くない」
越後「負けた相手へのダメ押し加減も含めてるのか。だが……
   多分相手には高確率でキレられるな。お前がやると尚更」

六角「んー、まあ即興にしては良くできたな、うん。よしここまで!
   なんだやればデキるじゃーん、お前らもさ〜♪」
永原「うぇ!?六角さん、いつからそこに!」
斉藤「…ハメられたか。私たちは」
越後「……まぁなんとなくそんな気はしていたけどな」
六角「いやー、お姉さんの前だと遠慮すると思ってさ〜。まあいいじゃ…」
美沙「ただいまなのですお使い終わりました〜のですよ」
六角「おう、ご苦労様。んじゃ〜月を肴にあたしの武勇伝をだね〜」

斉藤(……まだ続くのか)
0409名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/04/28(水) 20:55:59.14ID:07NX7/5u
設定というかあらすじ教えて欲しい
0410名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/04/30(金) 20:01:06.53ID:aIl9UE03
あらすじ

昔々、1992年にレッスルエンジェルスというギャルゲーが誕生しました
そして十数年位前、PS2でレッスルエンジェルスサバイバー1、2という
今となっては売れているんだか評価されているんだか非常に微妙な
(当時のフ○ミ通からも古臭いシステムのゲームと揶揄されていた)
プロレス団体経営ギャルゲーが存在しましたとさ

この話の主人公、永原ちづるは旧作組の典型的中堅選手(資質C)
旧作主人公マイティ祐希子(資質S)、ライバルのビューティー市ヶ谷(資質A)
そして第三の女サンダー龍子(資質A)あたりと比べると
明らかに主人公になれるような強さの選手とはいえません
また人気でも後輩の武藤めぐみ(資質S)、結城千種(資質S)に及ばないという
いわゆる谷間の世代組であったそうな

相方、富沢レイ(資質D)やキューティー金井(資質E)とつるんで
作中で賑やかし要員としての立ち位置を全うするはずが
所属していた新日本女子プロレスから、厄介払い同然の扱いを受け
ブレード上原(資質B)率いる太平洋女子プロレスに移籍するも、やっぱり?倒産
サンダー龍子のWARSに引き取られるが、そこでまたやらかして放逐され
かつての女王パンサー理沙子(資質S)の建てた新団体、豹の穴に移籍

偉いさんの様々な陰謀や本編での社長(プレイヤー)の暗躍がありつつも
旧作枠からおかっぱハチマキ堅物キャラ、越後しのぶ(資質C)や
地味で魅惑な斉藤彰子(資質D)、切れ味鋭い神田幸子(資質D)が加わり
新規組からは自称魔女ウイッチ美沙(資質C)がおまけで加わり
まぁなんやかやあって永原はアジアベルトを奪取、さらに理沙子の後釜となる
女王決定戦に挑むも惜しくも準優勝、レッスルの女王の重みを知るとともに
委員会(本編にんなものはない)から団長というよくわからない役職を与えられ
なんとか戦い続ける、永原ちづるの明日はどっちだ?

こんな話だったような気がしないでもない
0411名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/05/02(日) 17:16:42.50ID:cOb4qrVd
>>410
どーもです!
レッスル分がずっと補給されないので読んでみようと思ったんだけどキャラが多くて混乱してた
長年続けててすごいなあ
0412名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/05/22(土) 14:01:56.16ID:324favkg
やらかすのは人の性なのか、それともナメているだけなのか

永原たちは先輩から貴重な?経験を伝えてもらい、またひとつパワーアップ
…したのはいいが、ナニやら界隈がまたキナ臭く……

理沙子「……心配ね、これは」
越後「ですね。あの二人がまさか……」
斉藤「こうもデカデカと記事になるようでは…余程派手に喧嘩したのか」

永原「大変大変!昨日のレッスルニュース見ました!?」
越後「…今その話をしていたところだ。武藤と結城が大喧嘩したと……
   団体の垣根を越えて結ばれていためぐちぐコンビもこれでおしまい…
   思えば……破綻の要因は前々から散見されていた……だと?
   ふん、全く憶測だらけの勝手な記事を書いて!」
斉藤「とはいえ、全くデマと言うわけでもないみたいだしな
   当人たちにしかわからないこともあるだろうし…」

虎子「…あの先輩、練習始めたいんすけど」
永原「むー……今日は自主トレ!何があったのか聞いてくる!」
理沙子「……まちなさいちづる、私も行くわ。最近どうもあちこちで
    いさかいが頻発しているみたいだし、実態調査の必要があるわ
    それに……こういうスキャンダルを放置しておくと、後々
    私達自身に火の粉が降りかかる恐れもあるし」
虎子「あ、ならあたしも行くっす!付き人として!」
神田「私も……お供します。こういう事には慣れていますから」

永原「…よし、では出発ー!手遅れにならないうちに!」
理沙子「しのぶ、斉藤、あとは任せたわよ。後から来る娘たちと
    コーチへの報告も宜しくね」
越後「はっ!」
斉藤「こういう御時世……何が起こるかわかりません。行動は
   くれぐれも慎重に…」
0413名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/05/22(土) 14:33:11.71ID:324favkg
こうしてまず武藤の住むマンションに事情を聞きに行くことにした
永原たち。しかし……

武藤「帰ってください。今は…誰にも会いたくありません」
理沙子「……せめて、何があったのかだけでも話してくれないかしら?」
永原「先輩もああ言っている事だし……武藤?」
武藤「…知りません!もう……あんな娘勝手にすればいいんです!!
   黒塗りベンツの彼氏とずっと仲良くしていればいいんです!
   そんなことだけは絶対にしないって……信じてたのに!帰って!
   もう、誰も信じられない!」
神田「…みんな下がって下さい。まず、まずは落ち着いて…」
武藤「みんなで私をバカにして!笑いに来たんでしょ、みんなで!
   何も知らなかった私を!……こんな、こんなの!」
永原「わ、ちょっと、やめよう!物に当たるのはダメ!落ち着いて!」
虎子「やめるっす!壊れるっす!部屋のあちこちが!」
理沙子「武藤!……わかったわ。今日のところはこれで帰ります
    落ち着いたら…連絡を頂戴。さあ、帰るわよみんな」
武藤「……みんな、嫌い!」

永原(はぁ……なんていうか……。うん)
虎子(ベンツ……彼氏?なんすか?なんなんすかこれ?)
神田(……どうやら、かなりヤバい事案の様ですが)
永原(ひょっとしてこれ、まさか……ヤ○ザ!○婦!そして身内バレ!
   修羅場!確実に修羅場だよこれは!)
理沙子(……ナニをバカなことを言ってるのちづる。ドラマの観すぎよ
   こういうことは互いの話を聞かないと。さ、行くわよ)
神田(…嫌な予感が、する)
   
0414名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/05/22(土) 15:21:11.95ID:324favkg
武藤とろくに話もできないまま、千種に事情を聞きに行く永原たちだが…

神田「いなかったですね、何処にも……。家にも、新女にも」
理沙子「……まずいわねこれは。何らかのトラブルに巻き込まれている
    そう見て間違いないわ」
虎子「今頃きっと先輩は囚われて……縄で縛られて脅されてるっす!
   ほらよく広告バナーに出るエ○系ゲームのアレ!」
神田「……随分詳しいな新人」
虎子「いやー北村に色々教わったっす。アイツ年下なのに詳しいっす!」
永原「……いや、あんたはともかくあの子、未成年だよね?ね?」
理沙子「…その件は一先ず置いておくとして、ちづる。まずは
    前を向いて運転しなさい。……ん?緊急ホットラインに、通知?」
神田「…結城先輩からですか?」
理沙子「……龍子から?………………千種を保護、している?
    至急会社まで……来て、ほしい……」
虎子「先輩!急ぐっす!パトランプっす!こうドカッと!……あれ?」
神田「……あるわけないだろそんなもの」
永原「何で刑事物みたいに…うー、社用のバンタイプじゃ無理きかないか」
理沙子「……安全運転で頼むわね、ちづる。…この護送車も限界かしら」
永原「あー、最近妙な音が鳴り出してて……あ」
虎子「………………まさか先輩、あれすか?ガス欠?」
理沙子「……いえ、この振動は……ちづる!」
永原「イェスマ!緊急、停ー止!…………ふぅ、みんな大丈夫?」
神田「……先輩、左の前輪タイヤが取れてます。前方に、ほら」
虎子「……マジすか。危うく大事故になるとこだったっす」
理沙子「ちづると西野はレッカーを呼んで。私達は先にWARSに行ってるから」
永原「はーい」
 
0415名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/05/30(日) 14:01:21.53ID:A1xLHYWS
こうして永原たちと故障した社用車を残したまま
理沙子は一路、千種がいるというWARSへ向かった……

龍子「……あー来た来た。先輩、まあ一息入れてください」
石川「すぐにお茶を淹れますね〜」
理沙子「あ、お構い無く。で、千種は?」
千種「……あ、あの、なんか大事になってるみたいで」
理沙子「一体何があったのか…説明してもらえるかしら?」
千種「えーと…その、簡単に言うと引き抜き?なんでしょうか
   何処かの事務所の人だと思うんですけど、全身黒づくめの上に
   573とか876とかよくわからない数字が……あんまり怪しいから
   女王に連絡したんですけど……」
龍子「…アイツらか。…よくまあこの御時世に懲りもせず」
理沙子「向こうも、余程切羽詰まってきたのかしら…にしてもまあ
    893でなかっただけマシじゃないかしら」
龍子「…お客にとって不快という点では、どっちも似たようなもんです
   まあ、正直関わり合いになりたくないことだけは確かですが」
神田「…なんか、評判悪いところなんですね」
理沙子「なにせ、大手にも関わらずサービスへの悪評が何十年分も
    積もりに積もっているところだから。最近は特にクオリティ低下が
    著しいと聞いているし」
神田「……先輩たちにソコまで言わせるって、中々ですね」
千種「それでなんかめぐみにも、怪しい人と付き合っているって
   なんか誤解されちゃったらしくて……」
龍子「……つまり勘違い、たあいもない行き違いってヤツです先輩
   ホント人騒がせだな。こんなんでパートナー解消なんて言ってたら
   アタシなんかドンだけ別れてなきゃいけないんだ」
千種「…色々お騒がせしました。すいません」
0416名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/05/30(日) 14:48:01.84ID:A1xLHYWS
龍子「なんにしてもまー良かった。拉致された挙句ヤバいビデオを撮られ
   調教路線一直線とかになってたらどうしようかと」
神田「私はてっきり黒塗りベンツに追突して893に示談を迫られてるのかと
   ドキドキしていましたが」
千種「……え、え?」
理沙子「…シャレになってないわよ、どっちも」
石川「暴発してたまげかねない話はソコまで。どうぞお茶です〜」
龍子「お、サンキュ石川。せっかく来てくれたんですからまあどうぞ
   …まだ話もありますし」
理沙子「…ならいただくわ。ん?色々混ざってる味ね」
石川「わかりますか?あ、ご心配なく〜、天然由来の成分ですので〜」
龍子「……いや、うん、当然だな」
神田(……大丈夫かな?大丈夫だな…………うん、美味しいし)

理沙子「……で、話の続きというのは」
龍子「揉め事はこれだけじゃないってことです。市ヶ谷と南も珍しく
   ケンカしたらしいし、上原先輩も掘と経営方針で一悶着あったとか
   後はメイドと巫女…草薙か、んでJr勢はほぼ険悪な雰囲気……
   まーいい感じに荒れてます」
石川「このままじゃパートナー解消の連鎖ね〜。1つ2つならともかく〜」
理沙子「コンビ結成や解消が一過性のブームになるのは…確かにあまり
    良いことではないわね。……ふぅ、わかりました。次の委員会でも
    議題にあげることとしましょう」
龍子「…あざっす!」

千種「…すいません理沙子さん。新女の後を託されていたのに私……」
理沙子「…正直ね、私も今日子と一旦はコンビを解消をしているし
    あまり偉そうなことは言えないわ。それでもね、私達の二の舞は
    決して演じて欲しくはないの。…私の、我儘かもしれないけど」
0417名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/05/30(日) 15:21:20.53ID:A1xLHYWS
千種「……あ、あはは。なんかちょっと、ホッとした…かもです
   以前上原さんも、おんなじようなこと私に…言ってくれました」
理沙子「妙なところでいろいろ似るものよ、長年コンビを組んでいると
    最近、それが悪くないと思えるようになったわ」
龍子「……深いな。なあ石川」
石川「新人にも是非聞かせたいわね〜」
神田「……パートナーってどうやれば見つかるのでしょうか
   やはり直接交渉するか、もしくはネットで募るか……」
龍子「……悪いことは言わない、ネットはやめとけ。ロクな結果にならない
   それはそうと神田、ボクシング復帰がどうとか聞いたけど?」
理沙子「……そうそう!問題が多すぎてすっかり忘れていたわ
    それで……私としては残って欲しいけど、どうするの?」
神田「…ああ、はい。保留することにしました。こちらで結果を出して
   いないまま向こうに戻るのは、どちらにも失礼に当たると…
   そう思いましたので」
理沙子「それがあなたの考えなら、私から何も言うことはないわ」
龍子「…ふう、問題がこれ以上増えなくて良かった良かった
   ところで永原は?あいつどうしました?」
理沙子「……自損事故の処理の最中、かしらね」
神田「大分無理しましたからね。先輩だけのせいとは……」
千種「…本当に事故起こしてたんですね」
石川「気を付けて下さいね〜。最近痛ましい事故も多いですし〜」
理沙子「今回ばかりは、私にも責があるからね。気を付けるわ」
0418名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/05/30(日) 16:18:32.65ID:A1xLHYWS
千種「……あの、なんか今、めぐみに連絡しようとおもったら…
   上原さんが、海外団体と交渉に行ったまま、帰ってこないって……」
龍子「…どうしてこう悪いことってのは立て続けに起こるもんなのかな」
神田「海外というと…メキシコでしょうか」
理沙子「……一旦戻りましょう。ちづるの方はどうかしら」
神田「未だなんとも……」
龍子「……ならウチから車出します。小川呼んできますから」
理沙子「御免なさいね、色々とお手数をお掛けして」
石川「いえいえお構い無く。あ、ウチは社用車買い換えたばかりなので
   安心ですよ〜」

小川「……準備OK!シートベルトよし!安全確認、発車します!」
龍子「うおっと!しかしものの5分で用意とはさすが小川、手早いな」
神田「……社長、連絡来…ました。取り敢えずレッカーで運んだそうで
   二人とも…もう会社に、戻ってるそうで…むぐ」
理沙子「直ぐに…戻ると、伝えて。あと一応今日子の…ん!」
千種「あの…私は後でも良いです…から!」
龍子「……んじゃ先ずは、先輩たちだ。小川、出来る限り安全、速やかに
   ブッ飛ば……んぐ、最短ルート一直線!」
小川「はい!つまりいつも通り!このまま全開で!」
千種(これ、いつも通りなんだ……うわっく!)
神田(む……かなり飛ばしながらもギリギリラインを保つこの感じ……)
理沙子(ハンドル握ると人格変わるタイプ…危険ね)

千種「あの…カーナビが曲がれって」
小川「…大きい路は信号多いし、夕方混みます!ここは裏通り!」
神田(いや、そっち行ったら高速に乗らないか……?)
理沙子(……しのぶに匹敵する迷ドライバーがここにもいたのね)
  
   
0419名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/05/30(日) 17:01:42.06ID:A1xLHYWS
千種(…あの、このまま走ってたら東京出ちゃいますけど)
神田(湾岸方面一直線…か)
理沙子(地理にも疎いタイプ…厄介ね)
龍子「…ん?おい小川、そこ右、右だって!首都高乗る気かお前は!
   全くまーだカーナビに慣れないのか、困ったやつだな」
小川「…苦手なんですよね。煩いし、地図がぐるぐる回るし」
龍子「いやわかるだろ。毎回ドンだけ地図が読めないんだお前は
   いいからアタシが言った通り走れ!いいな!」
小川「はい!いつも通りですね!」
千種(…あの、最初からそうしてくれれば)
神田(……危うく横浜送りになる所だった)

永原「……?あ、あれだ、来た来た。おーい!」
龍子「おう永原。結城は…あれだ、なんにもなかった!勘違いだ、うん」
永原「勘違いぃ〜!?どうなってんのもう!なんか上原さんも
   どうとかって……もう何がどうなって…」
理沙子「…西野は?もう寮に帰らせた?」
永原「あ、はい。越後さんがそれはもう厳重に見張っています」
理沙子「結構、なら今日は解散。状況がわからないまま無闇に動き回るのは
    危険だわ。神田、あなたも休みなさい。試合も近いし」
龍子「んじゃこれで。結城、待たせたな。帰るぞ!」
神田「…先輩、今日のところはこれで帰りましょう」
永原(むー。一体、何が起こっているんだろう…)
0420名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/06/13(日) 17:52:56.55ID:NTUn6rVm
…そして上原が失踪?してから数日が経ったが
ついに状況が……?

永原「…上原さんからまだ連絡ないって」
越後「遂に借金と交渉失敗を苦に海にダイブしたとか……」
金井「…変なこと言わないでよ越後さん」
理沙子「今日子に限ってそれはないわ。弱音を吐くことはあっても
    途中で物事を諦めるのが何より嫌いな人間ですもの」
富沢「…ん!?来た、来ました!メール!上原さんから!
   今アメリカだって!……へ?理沙子さんに……会わせたい人が
   …早く来いって?なにこれ?どゆこと?」
理沙子「……特に怪しい様子は無さそうね。文体も彼女のものだし」
美沙「騙されてはいけないのですこれこそ相手を拉致る時の常套手段!
   誘き出してコロリ!なのですこれは罠なのです!」
斉藤「…考えすぎじゃないのか?テロリストじゃあるまいし」
越後「そもそも あ の 上原さんをわざわざ拉致る理由がないだろ
   世の社長が皆カネを持ってるって安易な発想をするのは素人だけだ」
理沙子「まあうちも中々キツいしね。…ともかくここは思案のしどころね
    行くとしても、一人でと言うわけにもいかないし」
永原「…あたし行きます!」
越後「……おまえ、アジアチャンピオンだろ。近々試合もあるし」
永原「…それなんですけど!この際、アジアベルトを返上します!
   結構防衛もしたし!もっと上を目指そうかと!」
富沢「ん…いいんじゃない?その方があたしも狙…いやや業界も
   盛り上がるってもんだし。ねえ越後さん?」
越後「……また急な話だな。まあ正直、お前が強くなりすぎた感はあるし
   頃合いと言えば頃合い…なのかもな」
理沙子「…それがあなたの決定なら止めないわ。ただし発表はすること!
    では明日にも早速アメリカ、西海岸へ飛ぶわよ」
富沢「あ、あたしも行きます!情報に強い人間がいないと!」
0421名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/06/13(日) 21:19:39.46ID:NTUn6rVm
斉藤「…ちょっと待ってください。天神ではないですが、向こうで
   何らかのトラブルがあるとも限りません。それに元々これは
   太平洋女子の問題。向こうからも誰か向かわせた方が…」
神田「…もっともですね。それに今度の試合も欠員補充が必要に…」

北村「あー、先輩何々?旅行いくの、遠征?」
虎子「是非行くっす!アメリカ横断のウルトラツアーっす!」
越後「残念、お前らは連れていかん。アメリカと言えど現地はまだまだ
   政情が不安。何かの拍子ですぐトラブルに巻き込まれかねない
   そんな危険なところに新人を連れていけるか」
斉藤「我々と一緒に留守番だ!いいな」
北村「ぶー!つまんなーい!つまんなーい!」
虎子「うー…わかりました!しかと留守は守りまっす!」
理沙子「…忙しくなるわね。先ずは私達の代わりの選手選びから……
越後「…差し支えなければ、私が選んでおきます」
理沙子「そう?ならお願いね。後はチケット予約…富沢?頼めるかしら」
富沢「はーいただいま!んじゃ美加、あたしの代わりに新人見てて!」
金井「ほーい、任せて」

理沙子「……そう、そっちにも連絡来てたの。ならそちらからも人を……え?
    菊池が?わかった。なら明日にも私達と一緒に…」

美沙(…にわかに慌ただしくなってきたのです)
斉藤(まあ命に別状無いようだし、取り敢えずは安心だろう。ただ……
   さっきメールを見た限り、随分ハイテンション気味な内容だったのは
   やや気になるが)
神田(…まさかクスリでも嗅がされたのでは)
美沙(美沙ならともかく縁起でもないこと言うななのです)
斉藤(…お前ならやりかねないな。言っておくが、やるなよ?)
美沙(ドーピングなどというセコいインチキを美沙は必要としないのです
   心配ご無用なのですよ)
0422名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/06/13(日) 22:23:52.96ID:NTUn6rVm
こうして迅速なる役割分担が終わり、各人が各々の課題に
しっかりきっかり取り組むのであった……そして四時間ほどの後

永原「……ふいー、終わった終わった。次の試合に向けて、皆、頑張ろー!」
北村「ぬわぁぁん疲れたーもぉー!」
虎子「ああ……うえぇ、食欲無くすっす、この、キツさ……」
斉藤「……食は修練の基本!食べなければ体は鍛えられないぞ!
   食べる事もまた練習!さあメシだ、行くぞ!」
美沙「なら奢るのですさあ腹一杯魔女はディナーに煩いのですよふっふっふ」
北村「あ〜それいいっすね〜、さんせ〜い」
虎子「有り難う御座います先輩!ゴチになりゃーす!これも練習っすよね!」
斉藤(む………………く、私と、した、ことが…………なんと迂闊な!)

永原(…斉藤さんが泣きそうな目でこっちを見ている!おかーちゃん!)
理沙子「…後輩たちの演技に騙されるとは、まだまだ修行が足らないわね
    いいわ、半分持つから食事に行きましょうか。ただし…先ずはシャワー」
斉藤「……無論です!ありがとうございます、本当に!」
金井「んじゃ〜二手に分かれるね。斉藤さんと理沙子さんに」
富沢「じゃあ……斉藤さん、あたしにちづる、北村と虎子ね
   後は理沙子さんの方で!さーお風呂お風呂!あーあと
   飛行機明日の朝8時20分!遅れたら置いてきぼりだから〜」
永原「うぇ!?早いなぁ〜」

神田「……事故とかに、くれぐれも気を付けて下さい」
理沙子「…まぁあんな大きな事故には早々何度も遭うモノじゃないわ」
美沙(まさかのオカルトとはああ不安なのです…とってもとっても)
越後(……お前が言うのか?それ)
美沙「ふっ…安易にオカルトを盲信するのは正に素人同然の行為
   下手に黒魔術を乱用すると呪いやら代償やらでグッチャグ…ふ、ふへ」
理沙子「…変な儀式とかやらないでちょうだいね。割と真面目に」

…つづく
0423名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/07/14(水) 19:34:04.52ID:7GfpATbC
油断大敵過ちは易き所にて行う物にて候う

行方不明?になった上原を捜索すべく急遽連絡のあった
アメリカ西海岸へ飛ぶ永原一行。その道行きに待つものとは…

永原「…で、なぜあたしたちは遥々アメリカに到着したとたんに
   いきなり護送車っぽいナニかに乗せられ三時間位輸送されてるんですか」
富沢「なーんか釈然としないわよね。荷物じゃないのよあたしたち!」
理沙子「仕方ないわ。何分急な渡米だったし、無用のトラブルを避けるためには
    ある意味最も効果的な手段と言えるしね」
菊池「…痛っ!うう、結構揺れますねこれ」
永原「……とんだアメリカ弾丸ツアーになっちゃったなーもう……
   あ、来た!上原さんから連絡!」
富沢「え、どれどれ?」
菊池「全く心配かけて……あれ?車止まりましたね」
理沙子「着いた様ね。…念のため、回りは警戒しておいて」
富沢「ソコは抜かりなく!指先ひとつで連絡通報思いのままです」

??「いやーよく来てくれた。わざわざ呼びつける真似をして悪い
   まぁあちこちと交渉に飛び回っていたら手持ちのAPが尽きてな
   これで以前の貸しはチャラ…ってことでいいな?」
理沙子「……そんなことだろうと思ったわ。全く人騒がせなんだから」
菊池「全くですよ!もしマフィアとかテロリストに拉致とかされたら!」
上原「大丈夫だって。件のウイルスとかはテロも黙らせる怖さらしい
   何より私は襲いやすそうな女には見えないだろ?」
永原「…どことなーく自虐くさい物言いだね」
富沢「なんくるないさーの精神を今ここに見たわね」

理沙子「…で、わざわざ私たちを呼ぶということは、それなりの理由が
    あるんでしょう?お金が足りないなら借りるか送るかしてもらえば
    それで済む話だし」
0424名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/07/14(水) 22:45:18.07ID:7GfpATbC
上原「うん、相変わらず話が早くて助かるよ我が盟友。まぁ取り敢えず
   彼等に会ってみてくれ。損をしないことだけは保証するよ」
理沙子「…じゃ、そうしましょうか。ちづる?」
永原「はい!突入用意はできてます」
富沢「まーさすがにいきなり蜂の巣って事はないわよね、さすがに」
菊池「…アクション映画じゃないんだから。それにしてもやたらと
   お高そうなビルですねここ」
上原「これが身分の証……ってとこだろうな。さあ入った入った」

菊池「…随分かかりますね。34階まであるなんて」
上原「そろそろだ……着いたか。さあ、こっちだ」

??「やあレッスルエンジェルスの諸君、待っていたよ」
??「先に謝罪させてもらうが…あの様な手段で君達をここへ呼び出した事を
   お詫びさせてもらう。なにせこちらも色々あるのでね」
??「ついでに言わせてもらうなら、顔を見せず、仕切り越しに貴女方と
   会話を行うことも許して貰いたいのだけど」
理沙子「…いいえ、気にはしておりません。ミズ?」
??「故あって我々は存在を公にはできない身分でね。さて……我々は
   男女友の会、を名乗っている秘密結社だ」
富沢「ふえ?秘密結社?男女友の会?」
永原「…何ていうか………その………うーん………ハッキリ言って」
??「ダサい!そうそのとおりね。でもこれは結成当初からこうだから
   仕方無いの。活動はまあそのまま、男女の真なる融和を
   目的とした活動……
菊池(…理沙子先輩。これってアレですよね?いかがわしい集まりとか
   催してセレブ皆でやりたい放題のアレな人達ですよね?)
理沙子(…そうじゃないと信じたいけど)
永原(まさかあたしたちを仲間に!?上原さん!)
上原「…まあ誤解するのも無理はない。私も最初はそう思っていたからな
   彼等はそうじゃない。真剣に問題に取り組んでる人達だ」
   
0425名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/07/14(水) 23:06:33.83ID:7GfpATbC
菊池「…ちょっと信じ難い話……ですね」
富沢「騙そうとしたりしてるんじゃないの〜?」
永原「…でも秘密結社なんて堂々言うあたり、かえってホントなのかも
   騙すならわざわざ私たちと直に会う必要はないだろうし」

??「…君は中々に良い勘をしている。それは人にとって優れたる
   資質の1つだ。さて、ここに君達の知り合いを通じてわざわざ
   ご足労を願ったその用件だが……我々はスポンサーとして
   君達レッスル全体の活動を支援したい」
理沙子「…それは、ええ……有難い話ではありますけど」
永原「…あなたたちがマフィアとかテロリストとかじゃない保証は
   何処にもないし!いきなり…そんなこと言われても!」
??「…あなたたちの反応も当然と言えば当然ね。今すぐとは言わないわ
   けど…考えてもみて頂戴?前大会のあなたたちへの襲撃に際し
   IWWFの参加を見送らせる様働きかけたのは我々なのよ」
??「その他にもウエハラの団体への援助、海外選手派遣のサポート
   細かな支援を続けてきたのも我々だな、うん」
??「それに、カガミアスカ…君達も知っているだろう?彼女も我々の
   エージェントの一人だ。他にも君達の仕事仲間の何人かは
   我々の活動に協力してもらっているがね」
富沢「え?鏡さんも?」
上原「…それは私も初耳だな。道理で、あちこちから詳しい情報を
   仕入れられた訳だ。さながら女工作員だな全く」
0426名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/07/15(木) 00:10:59.91ID:Phk4zE4b
理沙子「…しかし、それならそうと何故表立って活動を?」
??「…答えは簡単だ、ミズ・リサコ。我々の存在を疎ましく思う勢力は
   政治・経済・芸術・メディア・一般大衆に数多くいる。それも世界中に」
??「悲しいかな昨今、男女の隔絶が横行するような時代に逆戻りしつつある
   そしてそれを望み行使するのが誰あろう、民衆そのものでありそれで
   利益を得ているという、更なる悲しき事実も存在するのだ」
富沢(…なんか話が大きくなってきたわね)
永原(まあ最近なんか皆ギスギスしてるな〜、とは感じるけど)
理沙子「…人はそこまで愚かだと思いたくはありませんが」
??「人は他者より少しだけ優位に立ち、争うために違いを求める性がある
   君達とて、けして例外ではなかっただろう?」
??「放置すれば業界、いやさ人類の黄昏が迫り来る事は君達も解るだろう?
   しかしこれを阻むには我々だけでは余りに脆弱だ。そこでな?」
菊池「私たちの力を借りたい……と」
永原「…なんかめっちゃくちゃ期待されてる?あたしたち」
??「少なくともあなたたちは、かの社長に対しても、訝しみこそすれ
   敵ではないと感じ取ることはできたのでしょう?なら問題なし
   関係などこれから作ることはいくらでも出来ます」
理沙子「…解りました。しかし、もう少し本音を聞かせてくれると有難いですが」

??「…ならこの際だ、言おう!もううんざりなんだ○○○○だ○○ー○○だ
   ○○○○○だなんだと!アレのせいで今までドンだけのもんが
   改悪されて滅茶苦茶にされたと思ってんだ!」
??「差別って言えば何でも通ると思ってんのよね〜全く」
??「配慮だ自主規制だソンタックだ!あーバカらしい!それで大枚はたいて
   くそ面白くもない産業廃棄物量産してりゃ世話ないわあのアホンダラ共!」

永原(……うわー、見事な迄にぶちまけたなぁ……)
0427名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/07/18(日) 19:59:17.98ID:ryT+mRM3
理沙子(…なんとなく、彼らがどういう立場の人間かわかりかけてきたわ)
上原(……金持ちやお大臣かなにかであることはまぁ間違いないだろうな
   まぁ、昨今の風潮に関して頭と懐を痛めている事には同情する)
富沢(瞬間ファイヤー系過激派がやたら増えてますもんね〜)

??「とにかくだ!このままでは君達も近い将来、胸をペタンコにされ
   ゴリマッチョ○○○○化一直線だぞ!いいのかそれで!
   君達の意見は一切無視されたまま!許せないだろ?
   一時の流行りか何かで、あらゆるモノを勝手に弄くられるなど!」
菊池「…良いわけありません!断固反対!確かに巨乳は羨ま…憎い!
   だけど!だからって皆を小さくして良いわけがない!」
永原「そうだ!大きいからって何が悪いんだ〜!おっぱいは罪でも罰でもない!」
??「解ってくれたかねお嬢さん方。これが決して我々の問題だけに
   留まらない、全世界的に放置しておけない問題であるということを」
理沙子「…なるほど。いつかは誰にも巡り巡ってくる問題と言うわけですか
    それは明確に拒否を願いたい所ですね、ミスター」
上原「私もだ。人の、女の有り様を一握りの連中に決められる覚えはない」
??「…どうやらあなたたちは我々が見込んだだけの人間だったようね
   これで少しはマトモなものが見られるようになる、と思いたいわねぇ」
??「…正式な手続きは後々の事として、我々と君達がここで会ったことは
   何分内密に願うよ?こちらもいろいろ嗅ぎ回られると厄介なのでね」
理沙子「それはもう、お互いの為に。では早速、これにて失礼します」
富沢「え、もう?そ、それじゃ、失礼しま〜す!ホラ行くよみんな!」
永原「ちょ、待って!置いてかないで〜!」

??「ふう…彼女たちとはもっと早くに会いたかった。そうすればこんな…
   紛い物まみれの世になどならなかったろうに」
??「今までの事など言うても仕方無い。これからに期待しよう」
0428名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/07/18(日) 22:28:47.36ID:ryT+mRM3
こうしてナニやら訳ありセレブ?からの申し出を訝しみながらも
取り敢えず持ち帰って検討することにした永原たち
その帰途の最中……

上原「…まあナニはともあれ乾杯!いやー疲れたな」
菊池「ホントですよ。一時はホントに失踪したのかと思いましたし」
上原「ハハハ、まぁそう怒るな。お詫びといっちゃあれだけど
   奮発してお高めレストランでディナーとしゃれこんだんだからさ」
理沙子「ふう、貴女も相変わらずでなによりだわ。それより…
    これで貸し借りはイーブン、よね?」
上原「ああこれ…いや待て、団体設立・飲み食いの貸し分・選手派遣
   ……いや、まだこの前の試合遅刻の件でお前に貸しがあるな」
理沙子「う………今回の件でもこっちに貸し1つ、というところよ?」
上原「………なら、今回でチャラ!よしこれで行こう!」
永原(…意外とこういうところ細かいよね二人とも)
富沢(…アノね、あたしたちと違って、先輩たちは経営者なんだからさ
   些細な文言、貸し借り1つで物事も人間関係も拗れるもんなんだし
   トーゼンのやり取りよ、んー、うまいわこれ♪)
菊池(親しき仲にも礼儀有り、見習わなく…あ、ほんとこれ美味しい)

上原「…おいお前たち、先輩より先に箸を付けるとはいい度胸だな!」
理沙子「良いじゃないの今回は。ここのお代くらい余裕で払えるくらいには
    都合してもらっているんでしょ?」
富沢「なーんだ。道理で上原さんにしては気前がいいと思った」
上原「……相変わらず変なところで読みの鋭い奴」

菊池「…にしても、あの人たち、ホントに信用できるの?」
永原「あたしは信じていいと思う!顔を見せなかったり怪しい所だらけだけど
   騙そうとしたりとか、演技しているようには感じなかった」
理沙子「確かに、彼等は本音の一部をさらけ出してはいたわ。そして
    多少なりとも感情的になっていた。計算や裏があったとしても
    私達に期待をしているという一点は、嘘ではないでしょうね」
0429名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/07/18(日) 23:10:25.81ID:ryT+mRM3
上原「少なくとも敵に回すよりは、どんな形でも協力的な方がいいに
   越したことはない。最も、それなりの調査は必要だろうけど
   彼等が潔白としても、周りがワルモノってことは普通に有りうる」
理沙子「…富沢、後で小川、小川ひかるに連絡入れといてくれる?」
富沢「はいはい、連絡入れときますね〜、んーやはりこのエビチリ…」
永原「ああ…チキンにはやっぱりタルタルソース……美味しい…」
菊池「ついつい箸が進…ん?あなたは!」

??「……随分久しぶりね、リサコ」
上原「…お前は!クリス・モーガン!確か今はWWCAにいるはず…」
クリス「私も、かの組織に呼ばれたクチというわけ。最も?あそことの
    付き合い自体は団体を通して昔からあるのだけど」
理沙子「…ということは、彼等は私達だけに話を通したワケじゃないと
    そういうことかしら?」
クリス「彼等だって東洋人だけを相手にビジネスしているワケじゃないでしょう
    可能性のあるモノに片端から手をつけておくというのが本音かしら」
菊池「それがホントだとしたら、なんか……ムカつきますね」
理沙子「…でも見方を変えるなら、かえってその方が信用できるわ
   変に大手ばかりを選んでいないところもね」 
永原「でも!なんでその事をわざわざこんなとこまで来て!」
上原「…永原落ち着け。周りに迷惑…」
クリス「お前たちに復讐するため……と言ったら?」

理沙子「…それがアメリカンジョーク、というやつかしらモーガン?
    恨み返しなら、待つこともせずもうとっくにやっているハズでしょ」
永原「…取り敢えず、ここはレストラン!ご飯を食べるところ!
   席に着きましょう席に!ね!そしてまずは乾杯!」
クリス「む…?なるほど、これがジャパニーズジョーク!
    アハッハッハッハ!これはいい!いいわ…そのジョークに免じ
    ここは淑女として本音を話させてもらうとしましょう」
0430名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/07/29(木) 20:28:28.84ID:kJtdMOA8
永原「…では聞かせてもらいます!その本音とかって!」
クリス「……本音の前にまず、かの組織から提案をひとつ、されたわ
    私が今持っているIWWFのベルト……敢えて返上してはどうか、と」
理沙子「……なるほど。貴女が移籍したことでアメリカ二大団体の関係が
    拗れている状態を、スポンサーサイドとしてはなんとしても修復したい
    彼等の狙いはそんなところ、かしら?」
クリス「察しがいいわね、恐らくはその通りよ。しかし……!私は苦労して
    獲ったベルトをいくらスポンサー同士の都合とはいえ!のこのこ
    返しに行くというのは、チャンプとして私のプライドが許さないわ!」
上原「ま、それは当然か……で?本音の続きは、チャンプ?」

クリス「……今日、ここで、あなた達に会ったのは偶然!しかし!足掻いても
    どうせ奴等に渡すことになるくらいなら!ふ、ふふ、ふふふ……」
菊池(…なんか、悪い笑みが溢れてるよ)
富沢(どうしてこうトップの人って、こういうリアクションばっかり…)
上原(ああ全く、悪い癖だよな。なあ理沙子?)
理沙子(…あなただって人のこと言えないでしょ?ああいう笑い方するの)
永原(…二人とも一応自覚はあるんだ)

クリス「…本当に残念なことだ!私としては返すつもりはあったけれど
    盗まれてしまったのなら!持ち去られてしまったのなら、仕方無い!
    ……そういう筋書き、ということよ怪盗ルパンサー!」
理沙子「…そのネタ、まだ続ける気なのね。私たちに悪者になれと?」
クリス「妙案、でしょう?あのヒースのネタを逆手に取ってやるのだから
    向こうも乗るしかないだろうし、堂々IWWFに一杯食わせる事ができる!
    この私の策で!愉快痛快というやつね、これは!」

富沢(…よく考え付くわねこういうの)
0431名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/07/29(木) 21:17:07.53ID:kJtdMOA8
富沢「…でもそれ、こっちにとっては痛手しかないんだけど、チャンプ」
理沙子「こっちのプラスにもしたいところではあるわね」

永原「……………………あ!ベルトを取り違えたってことにすれば!」
富沢「…アジアベルトと?いくらなんでも無理が……」
永原「ところがどっこい!これを見て!」
上原「……ってお前、こんなとこにまでベルト持ってき……ん?似てないかこれ」
菊池「言われてみれば、アジアベルトとIWWFベルト……名前が違ってても
   色と長さや形状はほぼ同じですね」
理沙子「当然ね。アジアベルトは海外のタイトルを真似て造られたベルトだし」
永原「こっちに来る前に返上する予定だったんだけど、なにせ時間が無くて…
   しょうがないから肌身放さず持っていたんだよ」

クリス「…ふ、ふふふ…これはいいわ!そちらも、返上予定というなら!
    私がついうっかり取り違えたというならそっちの負担だけでもない!
    なら、これはどう?私があなたたちのベルトを勘違いして持って行き…」
理沙子「こっちも手違いに気が付いたけれど、時すでに遅し…」
上原「……よくよく聞いてみると、子供みたいなうっかりミスだな」

クリス「心配の必要はないわ。金メダルだって忘れたり取り違えたりなんて
    それこそいくらでも例があるから。ベルトの取り違えが起こっても
    なんの不思議もないわね。それもこれほど似たベルトなら」
永原「…でもいいのかなあ、こんなことして」
理沙子「……うっかりミスだから、仕方無いんじゃない?それにこれ
    あなたにしかできない芸当でもあるしね、ちづる」
上原「なるほどな。三バカこと問題児トリオにしかできない荒業だ」
富沢「……否定できないのが悔しい」
クリス「……では!そうと決まれば宴会といきましょう。シチュエーションを
    整えないことには、説得力が無くなるというものだわ」
上原「…それ、どこ持ち?」
クリス「ツケておけば?私達を只の駒と思っている○○○○○スポンサー様に」
富沢(なんの遠慮もなしにFワード……アメリカの豪快さを見たわ)
0432名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/07/29(木) 21:59:18.81ID:kJtdMOA8
菊池(…いいんでしょうか、こんなの……)
上原(いいんだ。彼女がいう通り、スポンサーの言いなりになったままというのも
   それはそれでマズいぞ?ビジネス関係なんて切れるときは一瞬だ)
理沙子(これを機に、外国団体との関係を再構築しておきたいのも本音だしね)
永原(なーんだ、なんか面白そうだから乗ったわけでもないんだ)
菊池(……永原、あんたって子は全くもう)
富沢(あんたのベルトだって恐らく暫くは戻ってこないのよ?他人事みたいに!)

クリス「…そうそう、グッドニュースを1つ。カオス…覚えているでしょ?
    あなたたちに再度挑戦したいらしいわよ」
永原「へ?ということは……」
クリス「近々ベルト付きでジャパンに出向くでしょうね。私は
    今回の仕掛けで、当分行けそうにはないだろうけど」
富沢「でもそこまでして、ベルトって返したくないものなのかな?」
クリス「…トミザーワ。他人がどう言おうが、私達は命を張ってリングに上がるわ
    そして掴んだ栄光を、奴等がカネや権力で好きに操ろうというなら
    私は天使、そして海神の二つ名に掛けて断固粉砕する覚悟よオーケー?」
富沢「…え、あ……は、はい!そうですよね、うん、そう!」

上原「それでは…ついうっかり酔ってベルトを取り違えてしまうくらいには
   飲んでおくか〜!こういうのは、リアリティーが大事だからな〜♪」
理沙子「そう、あくまでも自然体に。そうね、1人5本位空ければ格好も付くでしょ♪」
富沢(…………いや、多い多い多い!多いよ、理沙子さん!?)
永原(…レイちゃん、ここは大和撫子の踏ん張り処!身体、もってよ〜!)
クリス(なかなか飲るわねナガハラ!これは負けるわけにはいかないわ!)

菊池(イヤ、だからみんな無茶飲みはダメ……ドントライディース!)

つづく…    
0433名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/08/21(土) 20:16:08.24ID:mbR6AfKG
例え天使といってもお医者さんは必要なのです

行方不明になった先輩、上原を捜索しに海外へ出向いたら
海外団体とスポンサー契約及びIWWFとの抗争劇を演出?することに
なってしまった永原たち。一方、件の社長は……

社長「…彼らも接触してきたか。少しは危機感を感じているらしい」
霧子「このままでは向こうも深刻な経済的打撃を受けるでしょうから
   出来る限りあらゆる方面に手を打っておきたいのでしょう」
社長「…しかし、これらの問題が大手のセンスの無さに起因しているとは
   やるせない限りだね霧子君」
霧子「今や1つ2つのやらかしだけで、業界の信用そのものが地滑り崩壊
   することすら有り得ますからね」
社長「…もう、起こっているのでは?と思うこともないではないが」
霧子「気にしすぎですよ社長。新女も選手が若返ったとはいえまだまだ健在
   それに…あの会長。海外で未だ精力的に活動しているようです」
社長「……つまり相変わらずというわけか。それはそれでまた問題といえるか
   はぁ……全く、あの老人の気の多さにも困ったものだ」
霧子「会うたびに連れている女性が違いますよね。奥さんなんですかね?」
社長「……いや、僕に、聞かれても、困るんだが」

霧子「社長は、そういう怪しい人…いませんよ、ね?」
社長「いや僕独身だし……というかそんなに僕、信用……ないの?」
霧子「ええ勿論。本来、16人(未成年込み)好きたい放題すら可能な立場ですし
   私の知らない交遊関係を持っていても、不思議はないかなー…と」
社長「…頼む、色々危険な発言はもうその辺にしてくれ霧子君」

霧子「いーえ!そもそもあなたは彼女たちに対して思わせ振りな態度がですね!
   いつ間違いが起こるのかとヒヤヒヤワクワクしながら常に監視を…」
社長「…君という女性が、たまにわからなくなる時があるよ僕は」

     
0434名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/08/21(土) 21:07:16.52ID:mbR6AfKG
影から選手達を見守りつつ、いつもの夫婦漫才もどきをやらかす社長と霧子…
そして永原たちは……疲労困憊であった

永原「……ぐぇ〜、疲れた〜」
理沙子「…………疲れた、わね。さすがに今回は」
富沢「やっぱり面倒なことになったわ……」

虎子「あ、お帰りなさいっす二人とも。その様子だと……」
美沙「言わずともわかるのですおーかたベルト取り違えのやり取りで
   むこーの団体とだいーぶ揉めたに違いねーのですよ」
斉藤「しかし永原…お前もなんというか……」
神田「IWWFチャンプとベルトを取り違えるとは、また……」
金井「…盗んだとかじゃないよね、ね?」

富沢「あー、えー、そういうのじゃないからホント、うん。ね、ちづる?」
永原「…そう!永原ちづる、この度無事やり遂げ、帰って参りました!」
越後「何が無事だ!やり遂げただ!全くいつものお前のやらかしだろうが!」
理沙子(…そこまでよしのぶ。今回に関してはちょっと特殊な事情があるの)
越後「え?ええ……ふん……はい…………。まあ、とにかく!少し休め!」

北村「はーい。先輩ほら麦茶!キンッキンに冷えてるよ〜」
斉藤「…お前さっき、ボトルから豪快に直飲みしてなかったか?」
北村「……え?喉渇いてたし、まずかった?ダメ、なの?」
金井「あほー!他人に、まして先輩に自分の飲み残しを飲ませるなんて!
   更に今みたいな過酷な時期に!ヒジョーシキにも程がある!めっ!」
理沙子「…まだまだこの娘たちには教えることが多々ありそうね」
越後「…申し訳ありません!後を任されながら、コイツら!」
虎子「そうっす!失礼っすよねうん!」
美沙「…お前もさっきぐび〜っと直飲みしてやがったので同罪なのです」
越後「…罰としてお前ら二人、今すぐ麦茶作り!」
0435名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/08/22(日) 00:13:43.51ID:oojzoNeK
虎子「うう……麦茶麦茶……麦茶ってどうやって作るすか?」
北村「麦茶って位だから麦から作るんしょ?麦ってどこ?何色だっけ?」
斉藤「……もういい、私が作り方教えてやる。二人とも来い」

永原「はぁ〜、もうどっと疲れた〜。先方、めっちゃ怒ってましたね…」
理沙子「それは覚悟してるわ。……結局、IWWF、アジアベルトは
    両方とも期限切れで返上扱い、新チャンピオン決定戦をやるため
    再度、両団体で試合を行う……」
富沢「なんとかかんとか着地点を見出だした感じですよね…」
永原「まぁまたマスコミにいいように報道されるんでしょうけど……む〜」

富沢「…噂をすればね。早速ネットニュースに出てるわ」
美沙「え〜、なに……永原ちづる、アメリカ乗り込みまたやらかし!
   うっかりを装いベルト強奪か!海神クリス・モーガンも酔って失態
   一部情報によれば怪盗ルパンサーの手引きによる犯行とも……」
永原「…え?何かおかしなことに……」
理沙子「…大方、あの名物オーナーが筋書きを書いたんでしょうけどね
    向こうらしいと言えばらしいけど」
神田「…これだと、完全に悪者ですよね私達」
美沙「…紳士淑女の皆様。このベルトは、決して盗んだりはしていない!
   自らの不遇を嘆き、あたいを次なる主と認め、自ら腰に巻き付いた!
   このベルトは真のチャンピオンが誰か判っているお利口さんだな!
   悔しいと思うのならあたいと闘ってみろへへーんだ!
   …永原ちづる女史、かくのごとく語る!…………だ、そうなのです」
富沢「……この話盛られてる!かなり!」
永原「いやいや、そもそもこんなこと言ってない!あたいとか絶対言わないし!」
美沙「恐るべし宣伝戦略なのです如何にも先輩が言いそうなアホ丸出し仕立ての
   犯行声明・子供みたいな挑発を添えてなのですよ」
永原「…ちょ、天神、それどういう意味!」
理沙子「さすがはIWWFというところね。転んでも只では起きないという
    エンターテインメント魂にしてやられたわ」
越後「私達貧乏所帯の身の上を知ってのこの仕打ち…歯痒いです」
0436名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/08/22(日) 00:55:53.67ID:oojzoNeK
金井「あ、理沙子さん、そろそろ病院、定期検診の時間で〜す」
理沙子「あらもうそんな時間?ふぅ…忙しい。この年になると体の維持も
    楽じゃないわほんと」
永原「…留守は任せといて下さい!まずはあの二人に麦茶の作り方から!」
越後「金井、護衛をしっかり頼む!」
金井「任せといて下さい!それじゃ、行ってきま〜す」

数十分後  〜某○○病院内〜

理沙子「…あら、貴女達も来てたのね」
草薙「お久しゅう御座います、佐久間先輩」
龍子「まーここはアタシらの掛かり付けですし、どうしても顔合わせますよね」
小鳥遊「おう久しぶりだな。まぁこういう形で会うのも仕事柄ってやつか」
草薙「金井さんは、何処かお怪我でも?」
金井「あ〜、あたしは付き添い!今は何があるかわからないし」
理沙子「…随分並んでいる様だけど?」
小鳥遊「それがだな……アイツが喚いててまぁ治療が進まないんだこれが」

六角「やぁだぁ〜!やめろ〜!痛いのやめろぉ〜!もっと優しく!」
医者「イヤ、だから、すぐ済みますから大人しく…」
六角「いったぁ〜!!!!痛い痛い痛い!女に無理矢理こんなお前ぇ〜!」
医者「だから触らなきゃ診察できないでしょう…はい取り敢えず、上を脱いで」
六角「裸見る気か!あたしはね、そんな軽い女じゃないよ!医者だからって
   そんなじろじろ見るなんてセクハラが許されると!」
医者「…いや、怪我の、腹から脇の具合見ないと診察できない……おーい!
   君、代わりの先生呼んできて!お酒入って、暴れちゃってこの人!」
看護師「あ、はい、ただいま!」

理沙子「…大体事情は飲み込めたわ」
龍子「先輩、案外あれでヘタレメンタルだからなー。痛いのも嫌だっていうし
   どうしてレスラーやってるのか未だに不思議だ」
0437名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/08/22(日) 02:00:15.57ID:oojzoNeK
草薙「……別の先生が来たみたいですね」

??「はい代わりました。取り敢えず落ち着いて……酒臭いなおい」
六角「なんだお前〜!黒づくめの格好して!ホントに医者かぁ〜!」
??「そうだよ。ホラ脱いだ脱いだ、後がつかえてんだから
   …お前さんもプロだろ!怪我治すのも仕事だろ!な!」
六角「……む、なんだいエラそーに。脱ぐよ、脱ぎますよ〜だ!」
龍子(あの先輩を一瞬で大人しくさせた…何者だあのおっさん?)

??「イヤ下まで脱がなくていいから、なにしてんだお前さん」
六角「いーの!決意表明だよ!さあ〜やってくんな!」
??「ズレも……、破れもなし。…こことここ、折れては…
   ふむ、見た目よりは大した怪我ではないな、はい次!」
六角「え、もう終わり!?どうなってんのさ!」
??「腹部の打撲、肋も折れてない。念のため1週間は安静に」
小鳥遊(…触っただけでそこまで判るもんか?本当なら大した腕だが)

草薙「では宜しくお願い致します」
??「いや、あなた怪我してるの手だろ?脱がなくていいから」
草薙「これは失礼…致しました……」
??「……うん、火傷ですなこりゃ。なにか料理中に?」
草薙「あ、はい。くっきんぐで油を投入したら、突如として火柱が……」
??「油は少しずつ、ですよ。全治1、2週間というところです
   風呂に入る時は手を湯に入れないように。はい次」
理沙子(あのお医者さん何者かしら…何処かで見たような)
0438名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/09/01(水) 19:49:12.45ID:qEh0ZFwX
医者「ああ佐久間さん、定期検診……でしたね。第三診察室にどうぞ」
理沙子「…あ、はいわかりました。少し待っててね金井」
金井「は〜い、ごゆっくり〜」

??「はい次〜、吉田龍子さん……胃痛と、いうことらしいですが
   心当たりとかはありますかね?」
龍子「あー…女王継いでからというもの、もうホント苦労の連続で…
   ファンからも励ましなんだか愚痴なんだかよくわからない呟きを
   多数貰っててあ〜もう、何が何やら……」
??「あ〜まあ現代の病というヤツですなぁ。人気商売は辛いですね〜」
龍子「ったく、顔も見たことのない連中に何であそこまで……」
??「ふうむ……とは言え、顔も見たことのない、名前も知らん人達の
   出す金で飯が食える、プロってなどこでもそんなもんですよ」
龍子「……む、まあそうだけど」
??「地位も体も、慣れるには何でも時間がかかるものです、大事なのは
   焦らん事。イライラは大概ろくでもない結果に繋がりますからな」
龍子「……でもさ、先生!あいつらの呟きがまぁ〜毎回下ネタまみれ!
   いい声で喘ぐとか、下着が意外と少女趣味だとか、ムダ毛処理に
   めっさ時間掛けてるとか、大っぴらに酒飲めなくてキレかけてるとか
   4割くらい当たってんのがまぁ〜腹立つの恥ずかしいのって!」
??「……ファンから愛されると言うのも良し悪しだね。まぁ……なんだ
   幾らか心持ちは楽になったでしょう。ストレスは溜め込まん事です
   一応念のため視ておきましょう、お腹出して」
龍子「あ…わかりました」
0439名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/09/01(水) 20:55:51.08ID:qEh0ZFwX
医者「……うん、はい、大丈夫ですね。しかし、四十路でこれだけ動ける人は
   そうはいるもんじゃありませんな」
理沙子「先生?年齢の話はしない約束でしたよね……」
医者「…はっはっは、済まん。トシの話をするならお互い様か
   もうかれこれ13年程になるか…長い様で短い、うん」
理沙子「…ではまた、半年後に。無事でお会いしたいですね」
医者「はい、体には気を付けましょう。お互いに」

金井「あ、診察終わりました〜?」
理沙子「ええ、身体自体は強健そのものですって。ただ……」
金井「ただ?」
理沙子「…内臓数値がね。お酒の量には気を付けるように言われたわ
    さすがはお医者様、見抜かれてたわね」
金井「……結構ストレス抱えてたんですね」
龍子「……あ、先輩。丁度良いとこに。実は今……」
六角「あーっはっはっは!これはいい!めでたいね!ええ!」
龍子「…笑い事じゃないっすよ先輩。一人でバカ騒ぎして」
理沙子「……どうかしたの?」
六角「それがさ、聞いて驚くなよ理沙子。小鳥遊のやつ、おめでただってさ!
   いやー今世紀最大のめでたさだ!あーっはっはっは!」
金井「…おめ、でた?え?オメ、ルタ……あれ?」
龍子「…そりゃマフィアだろ。おめでた…つまり妊娠、赤ちゃんが出来たんだ」
理沙子「……あら、まぁ……」

草薙「…あの、つかぬことを伺いますが、小鳥遊先輩はご結婚を…」
龍子「ああ、知らないのも無理ない。若手の頃に極秘入籍してたらしくてな
   先輩がヒールキャラな事もあって、旦那に余計な負担かかんないように
   アタシらもそれとなく秘密にしてたんだ」
金井(……ニン、シン……ニンシン、え〜と……え〜と……どんな字だっけ
   人任忍認……え〜と、ニンシンって、なんだったっけ?) 
0440名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/09/01(水) 23:06:36.23ID:qEh0ZFwX
小鳥遊「……いやーまいったまいった。これで暫くお休みだなこりゃ」
理沙子「…どれくらいだって?」
小鳥遊「おう理沙子、大体4ヵ月くらいだと。最近な〜んか変だと思ってたが
    なにせこの体でこの腹だ。わからないわけだぜ、なぁ?」
六角「ったく変に頑丈だからねあんたは。ま、パートナーとして言えるのは
   もうこれ、お腹の子第一だよ?無理しちゃダメですよ?え?」
小鳥遊「どこの元横綱だあたしは。まぁ…恥ずかしいやな、いざこうなると」
草薙「とにかくもおめでとうございます」
龍子「まぁ後のことは任しといて下さい。…良い人知ってるんで」
六角「そうか…まぁこの際、霧子女史に頼むしかないか。あの敏腕秘書の
   様々な炎上の臭いが染み付いてむせる程の壮絶な経験を生かした
   スキャンダル管理能力はそれはもう天下一品……」
金井「……そうだよね、ニシンって美味しいよね、ね!」
龍子「……ん?金井?なんて?」
金井(……お魚じゃなかった?なんだろ?)
草薙(金井さん、後で妊娠のなんたるかについてとっくりとご説明致します)
金井(…あ、どうもありがと)

龍子「…あ、もしもし霧子さん?実はですね……ええガルム、小鳥遊…
   おめでた、らしくて……ええ…………いやや、できちゃったとかでなく
   ああ……もう、今からそっち言って報告、説明します。はい」
理沙子「子供の名前、考えなくちゃね」
小鳥遊「…安心してくれ、この日のため…じゃないが旦那と前もって決めてある
    男ならタケミチ、女ならカヨって」
理沙子「そう……なら、心配ないわね」

本編で妹を紹介してくる小鳥遊薫にまさかの新事実が!?
しかし恐らくスキャンダルどころか祝福の嵐と化すであろう事は
小鳥遊の人柄からして想像だに難くないが……

つづく
0441名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/09/27(月) 19:37:47.69ID:ViEnYjo7
ひあーかむずあにゅーちゃれんじゃー

小鳥遊のまさかのスキャンダルに血湧き肉踊るレッスル
しかし周りやファンの反応は意外にも…

永原「……なんか納得行かない」
富沢「まー、まさかの祝福ムードだしねー」
金井「……実はイイ人代表格の姐さんなら必ず報われるって信じていた
   道理でイベントであんまりグイグイ来なかった訳だ。腑に落ちた   
   やっぱりレッスルはこうあるべきだ、全く愛でたい限り
   人格って大事だというのが良くわかる好例だな……だって」
美沙「めちゃめちゃ愛されているのですヒールなのに!魔女としては
   これは嫉妬の炎を燃やさずにはおれないのですよはーべべんべんべん」
斉藤「ファンはお前たちが思っているほど、いい加減でも盲目的でもない
   普段なんのかんの言ってても、見るべき所はしっかり見ているという事だ」
永原「…あたしの時はまたやらかした永原、なのに……」
理沙子「あなたの場合、今までの実績が実績でしょう。ファンは見てるわよ?
    そういうところ。評価を覆したいなら、積み重ねあるのみね」
神田「…では早速、新人二人と基礎体力作りを兼ねてロードワークしてきます
   永原先輩、良いですよね?」
理沙子「そうね…ちづる?新人の面倒はあなたと富沢に一任してあるわよね?」
富沢「…走るの苦手なんだけどな〜」
永原「はー……よっし!では気持ちを切り替え、今日も練…」

 ピキーン!   挑 戦 者、現 る !

永原「…は!今のはいったい……」
???「たのもぉー!永原ちづる!誕生日プレゼントを届けにきたぁ!」
0442名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/09/27(月) 20:12:48.70ID:ViEnYjo7
永原「え、なになに、道場破り!?令和のこの時代に!」
斉藤「ふっ、無謀な……。防犯担当は越後だったな、越後……」
???「越後ならここでノビてるわよ。ほらっ!」
金井「え?ああっ!越後さんが外でキレイに一回転して倒れてる!」

理沙子「随分血気盛んね。いえ……ようやく本領発揮というところかしら」
美沙「ああっ、あなたは!レッスルの元祖主人公にして炎上の天使!
   ピンクヘアードセラフの異名を持つ大食いチャンピオンマイティ祐希子!」
祐希子「ちょっと!色々間違ってるわよそこの魔女!なによ炎上天使って!
    ピンクなんたらに関しては聞いたことすらないし!」

越後「…く、いくら不意を突かれたとはいえこの私が……!」
祐希子「暫く見ないうちに鈍ったんじゃない、皆!闘わない、闘えない
    レッスルエンジェルに用はないわよ!さあ永原、誕生日プレゼントよ
    あたしの挑戦を受けなさい!特別にタダで!」
永原「いやあの……あたし、今ベルト持ってないし」
祐希子「関係ないわね、あなたはもうあたしにとって後輩でも何でもない!
    あたしが真に女王になるには!あんたも立派なライバルの一人!
    最終調整がてら実力を試させてもらうわよ、一対一でね!」
理沙子「その様子…ようやくタッグ結成の準備ができたようね」
祐希子「そりゃもうおかげさまで!休養十分気合十分腹八分目!
    今すぐにでもタイトルマッチできますよ先輩!」

永原「……てな訳でレイちゃん、神田。新人の練習、見てあげてよ
   祐希子先輩直々の挑戦ってなると、受けないわけにもいかないしさ」

神田「了解しました。……ご無事で」
富沢「…必ずまた生きて会おうね、死んだら負けよ、ちづる!いいわね!」
永原「……始める前から、縁起でもないこと言わないでよぉ!」
0443名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/09/27(月) 21:04:06.96ID:ViEnYjo7
理沙子「いい?時間は10分、あくまでも練習だということを忘れないように」
祐希子「…倒しちゃってもかまわないんでしょ?」
永原「むっ!そう簡単にいくもんか!かかってこーいばろちきしょー!」

斉藤「……では両者、用意いいな、始め!」
祐希子「だあぁぁぁぁっっっ!!!!!!」
永原「疾い……!むぐっ!ぶわっ!」
祐希子「遅い!やっぱり鈍ってるわね!新人育成に時間取られてるから
    そんな仕上がりになるのよ!」
永原「むうぅー言わせておけば……この……!ぐわっち!」
祐希子「さあ打って来なさいよ!かるーく受け流してやるわ!」
永原「このこの、このっ!ふんっ、えいやっ、とわぁっ!」
祐希子「ふっ……!ほらっ!どうしたの、効いてないわよ!そんな立ち方で
    技が出せると思ってんの!」

美沙(……絶望的な位に完成度の違いが見てとれるのです実に残酷なのですよ)
金井(ちづるちゃんだって決して遅いわけじゃないのに…)
理沙子(シングルマッチの経験の差、ライバルとの激闘の記憶
   そしてハッキリとわかる精神力の差……まともにぶつかれば
   この結果は必然と言えるわね)

永原(…くっ!組ませてもらえない!このっ!)
祐希子「よっと!いつまでもそんなワンパターンで勝てると思ってんの!
    ジャーマンだけで勝てるほどトップのマットは甘くないのよ!」

美沙(…フライングメイヤー、スリーパー、と見せかけて腕…流れるような
   一連の繋ぎ、いつの間にこんなバリエーションを…)
理沙子(あれは新女出身なら誰でも使いこなせる、言わば基礎中の基礎
    最も、あそこまで素早く使いこなせるのは何人もいないけど)
金井(南さんとか凄く上手いですよねー)
斉藤(立ちから普通に極めてきたりするからな。あれは厄介だ)
0444名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/09/27(月) 21:56:45.87ID:ViEnYjo7
祐希子「…とりゃぁぁぁぁ!!!」
永原「……く、うわっ!おわわっ!!!」
祐希子「よし、もらった!」
永原「はれ……ぶへっっっっ!!!!!
金井「え、なに!?今のあれ!」
越後「…あれだ。ジャンピングニーの形から組み付かれたと思ったら
   いきなり一回転されて担がれ落とされた」
理沙子「……それまで!完成度はまずまずといったところかしら」

祐希子「……ふっふっふ。遂に、遂に完成した!名付けてレッスルストリーム!
    時代を引き寄せる流れ!あらゆる形に変化するフィニッシュホールド!
    正に女王に、このあたしにふさわしい技ね!」
永原「……むぐぐ、悔しい」
理沙子「これで見えてきたでしょ、ちづる?女王の資質、それは!
    自ら編み出した必殺技!基礎を踏まえた上に積み重ねられ
    作られる、揺るぎのない個性!それこそが必要なのよ」
祐希子「…ということよ。わかったかな〜、永原くん?」

斉藤「…全てあの二人の掌の上、ということだったか」
越後「やはりトップイベンターというのは、ジャンルを問うことなく
   全てにおいてレベルが高いということか…悔しい」
金井「一段も二段も違うともう……圧倒されるね」
美沙「魔術の世界も日進月歩なので以下同文なのです」

祐希子「……あ〜、これにて調整も万全!レッスル復権の為に頑張るぞ〜!
    あ、これ誕生日祝い用のケーキね」
永原「……あ、ありがとうこざいます。祐希子先輩、なーんか……こう
   結構、変わりました?」
祐希子「なによいきなり?まぁ…変わったかな。いろんなことあったしね」
永原「……よし、あたしも身に付けてやる!個性を、オリジナルジャーマンを!」
金井「…ジャーマンなのは変わらないんだね」
美沙「個性は今のままでも十分過ぎる気はするのです」
0445名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/10/20(水) 19:48:21.62ID:Rc9D509M
斉藤「……ん?また誰か来たのか?」
??「たのもう!永原ちづる、いざ、尋常に勝負しませい!」
永原「……ってなに?今日は挑戦者多すぎ!」

草薙「お久しぶりです永原さん。私も女王を目指す者として今一度!
   あなたに勝負を申し込みます!さあ、この申し出を受けるか!」
永原「…いや、さっきもうやられたとこだし」
草薙「なんと!?一体誰に……」
祐希子「あたしよあたし!さすがに続けてやるのはフェアじゃないでしょ
    またにしといた方が良いんじゃない?」
草薙「……先客がいた、というわけですか。ですが……しかし!
   たとえ先輩の言葉と言えど、決意を持って来た以上は私も
   黙って退く訳には行きません!永原さんが無理というなら
   誰か、代わりに私と闘う者は!」
斉藤「…妙に気合いが入っているな。天神、お前はどうだ?」
美沙「…う、今は少し持病の癪が……先輩どうぞなのです」
斉藤「…やれやれ、仕方無い。越後もダメージを受けている以上、私が…」

理沙子「スパーリング程度でいいなら私が行きましょう。どうかしら?」
草薙「…元女王が相手とは願ってもない話!いいでしょう、では10分後に」
理沙子「5分でいいわ。丁度練習に入るところだったし」

金井「…大丈夫なの理沙子さん?」
理沙子「後輩に簡単にやられるのなら、選手として私がいる意味がないわ
    彼女の技…奥の手を見極める為にもここは私が。いいわねちづる?」
永原「はい、目を皿のようにしてじっくり観察します!」
0446名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/10/20(水) 21:03:47.98ID:Rc9D509M
草薙「では早速……てやあぁぁっ!」
理沙子(くっ……!速い踏み込みね、でもっ!)

越後「お互い得意の投げで来るか……。がっぷり四つ……動かないな」
斉藤「速攻を耐えられて、力比べの体勢か……だが」
草薙「…力比べならこちらに分が!はあああっっっ!!!」
理沙子「くっ!これは!」
永原「ああっ!理沙子さんが一瞬で背負われた!それもきりもみ状に
   巻き込まれながら!」

理沙子「……く、さすがね。受け身が、完璧に、とれなかった、わ…」
草薙「…草薙流奥義、大蛇倒を受けて尚立てるとは……しかしこれで!」
理沙子「……取った!」
斉藤「一瞬!右で取った腕を極め、左でエルボー!」

草薙「…うっ、懐に!」
理沙子「これがRSKスペシャルその2…マイスターホイップ!」
永原「巧い!そのままホイップして……肘ごと落とす!カウンターの勢い…
   二人分の体重が乗る分、威力は更に強烈!」
越後「受、極、打、投……まさに合わせ技の見本の様な技だ」
金井「無理矢理力を使わなくてもここまで闘えるなんて…スゴいね」

草薙「……く、何故手加減をしたのですか」
理沙子「手加減なんかじゃないわ、私も最近実戦から遠ざかっていたから…
    もう少し鍛え直さなきゃね。いい練習になったわ、ありがとう」
草薙「…はい。こちらこそ、ありがとうございました」

斉藤「…あれで練習とは。お互いまだまだ余力を残してる感じだ」
永原「シングルマッチだったらあたし多分、負けてる…?」
美沙「まあどー見ても引き出しの数が違いすぎるようなので永原先輩の敗けは
   火を見るより明らかなのですよ」
永原「むー…かもしれない」
0447名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/10/20(水) 22:41:49.52ID:Rc9D509M
越後「ふーん、物事を客観的に見られるようになったか。良いことだな
   お前がいくらか強いといってもそれはあくまでもアイドル、Jrクラスと
   比較しての話!才覚を持った者が実績を積み重ね挑むレッスル女王の座
   そんなに簡単に座る事はできない!うん!」
永原「…草薙とは同期だから、いろんなところで比べられちゃうんだよね
   あっちはもうシングル戦で堂々強豪と渡り合ってるし」
斉藤「…わかる!わかるぞ永原。同期に強力な選手がいるとどうしても比較の
   対象にされるからな。私も、それでまぁ苦労をした……だが!
   私は……闘う!空手家とレスラー、両方の誇りを胸にこの白胴着で!」
金井「斉藤さん、いつになく気合い入ってる〜」

祐希子「…お話中のところ悪いけど、後輩たち帰って来たわよ」

富沢「……だからね!このままだと業界は!滅びの道一直線だって!」
北村「またまた〜、いっぱい新作出てるじゃないせんぱ〜い、大丈夫だって〜」
富沢「それが甘いって言うのよ!ほとんど外注リメイクか惰性続編じゃない!
   おまけに大作所は何時ものグラ崩壊デザ微妙バグ盛り脚本ブン投げ和え!
   これで頭抱えない方がどうかしてる!」
北村「せんぱ〜い、新しいものについていけないのはオバサン化した証拠〜
   古いんですよ、古いの〜」
富沢「新しいのがイイならせめてマトモに面白くあって!なんでああも微妙なの
   本気でアレ面白いと思ってる人いるの!?」

越後「……ナニを言い合っているんだ、あいつら」
神田「ランニング中、あの二人が業界の将来について語りあってた所
   途中からずっとあの調子で……」
虎子「何の将来についてなんすかね……」
   
0448名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/10/20(水) 23:28:47.16ID:Rc9D509M
富沢「あ、みんなー聞いてよ!もー北村ったらなんにもわかってないのよ
   どれだか界隈がクオリティ低下しているかということが…って草薙?」
草薙「…お邪魔しております。今日は少々腕試しをしに」
北村「だーからせんぱ〜い古いって、頭化石すよ〜。もっと頭の中身も
   アップデートしていきましょう秒単位で〜」
お草薙「あっぷでいと…?新手の逢い引き方式でしょうか」

祐希子「…あれがイマドキの娘か。ウチも苦労してるけどね」
斉藤「しかし収拾がつかないなこれは。どうする?」

理沙子「…我々は全く新しい時代をこれから創る、今より我々は過去を切り捨てる
    泣いてはならない、泣くのは今を嫌がっているからだ
    笑ってはならない、笑うのは昔を懐かしんでいるからだ」
永原「へ…何て?」
理沙子「…昔とある国で独裁者と呼ばれた人の言葉よ。因みにこのあと
    文化の弾圧と虐殺が起きて、数年間で何百万人も殺されたらしいわ」
虎子「うえぇ…気分が悪くなってきたっす……」
美沙「数十年前の恐るべき実話なのです下手なフィクションより怖いのですよ」
越後「…急激過ぎる改革は甚大な被害を伴う、か。私達も他人事じゃないな」
富沢「そうですよ!だからガチャはユーザーにとって百害あって一利無し…」
金井「…アレはあたしたちが止めたのに回し続けてスッたレイちゃんが悪いよ」

北村「…ヤバい、結構あたしその考え方してるかも。ネットアイドルの時も
   悪の親玉みたいとか言われてたし、カレシも一月で三人変えたりとか…」
虎子「いや、なにしてんのお前。ビッチって奴?それ」
祐希子「…先輩、多分昔のあたしよりヤバいよこの娘。早くなんとかしよう」
永原「……祐希子先輩も相当教育されてたって、本当なんだね」
0449名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/11/03(水) 21:23:40.55ID:DPETnjbL
祐希子「そりゃもー、徹底的にね。あたし大分期待されてもいたけど
    新人の頃は、かなーり危険視もされてたから」
理沙子「あの頃に比べたら随分丸くなったものよ。若手時代の頃は
    平気で市ヶ谷と乱闘騒ぎを起こし、パチンコにハマっては
    その一喜一憂ぶりを度々フォーカスされていたもの」
永原「…今もあんまり変わらないような気もするけど」

越後「…ともかくだ!富沢・北村!しょーもないケンカはやめろ!
   新しい古いだけでモノの価値を見定めようとするときっと後悔するぞ!」
富沢「うー、わかってますよーだ」
北村「…先輩、あたしやっぱりヤバいっすかね?」
金井「大丈夫大丈夫。そう感じられるってことは、まだまだ大丈夫
   本当にダメだと、変な自信持ったまま人の言うこと聞かなくなるし〜」
富沢「そうよね〜、ちづる?」
永原「……その節は、平にすいませんでしたー!って、二人も似たような
   もんじゃん!遅刻も練習サボりもカレシ探しも!皆一緒にさ!」
斉藤「いや、学生かお前ら、学生気分か!」
虎子「…先輩たちも、昔はあたしらと似たようなもんだったんすね」
北村「なーんだ、心配して損した。やっぱりあたしは正しかった!
   よーしこれからも引き続きネットでティーンズ洗脳活動に…」
祐希子「……イヤ、だから、そういうとこ!」    
0450名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/11/03(水) 22:10:44.46ID:DPETnjbL
??「そろそろお話、終わったかな〜?なら、こっからはウチのターンや!」

永原「むっ…この聞き慣れた関西弁は成瀬さん、成瀬唯!」
神田「ふう……千客万来ですね」
斉藤「なんだ、何用だ成瀬!今日は生憎と討ち入りが二件もあってな!
   これ以上果たし合いを望むなら日を改めて……」

成瀬「ちゃうちゃう、ウチの誕生日に何かこう…気が利くプレゼントとか
   そういうの……ないかな〜って」
理沙子「あらもうそんな季節?ちょっと待って、確かお客様用のケーキ…」
成瀬「いやいや子供ちゃうし、そんなんええですって。それよりぃ〜
   変わらずウチが手掛ける店をご贔屓に〜、てなのでどう?」
永原「なんというダイレクトマーケティング……」

美沙「皆騙されてはいけないのです先輩の誕生日は11月2日、つまり昨日
   既に過ぎ去りし過去なのです我々はこれより過去は切り捨てる
   泣いても笑ってもいけないのですふっふっふっ」
成瀬「……天神、お前、空気読めんな〜。見てみい皆の反応」

富沢「それ言っちゃうか天神。皆知ってて聞いてたのにさ」
金井「一日くらい多目に見るのがあたしたちのや・さ・し・さ〜♪」
北村「それよりぃ〜、ヤバい人、見つかりましたねぇ〜、ねえ先輩?」
虎子「むしろこっちが大本命だったんすね」
越後「…天神、あとで後輩二人共々再教育だ!いいな!」
理沙子「まぁまぁ、この娘のキャラとしては正しい反応よ」
美沙「キャラではないのです!」

成瀬「いやぁ〜やっぱり持つべきものは新たな時代でもなお続く
   同じ刻を生きてきた仲間なんやなぁ〜って。んじゃ、待ってるで〜」
永原「…いやいやメタいメタい成瀬さん、その声と顔で」
金井「それでも〜、いったいこのぼくに〜」
富沢「……いやそれ以上攻めなくていいから美加」
0451名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/11/10(水) 21:47:08.13ID:LI33qsbQ
こうして成瀬の乱入?により一応の騒動は収まった……
に、見えたが…

成瀬「…ようこそ、ウチの夢のあるお店、レッスルアートランドへ〜
   では、令和におけるレッスルの存続を祝って乾杯〜」
理沙子「こらこら、一応私の誕生日会も兼ねてるんだから」
成瀬「せやな〜、姐さんの誕生日にもかんぱ〜い」

富沢「なんか……さっきより明らかにテンション低いわね」
永原「色々あるんだろーね、経営者として。てかお店の名前初めて聞いた」
金井「なんかお客もまだまだ戻んないらしくて大変らしいよ
   今日もあたしたち以外さっぱりだったらしいし」
越後「…私は酒は遠慮する!どうも大きな試合が近いようだから!」
神田「新女王が年末にビッグマッチを企画するって噂らしいですから
   私たちもあまり深酒は…」
斉藤「わかっている!カード次第では、ともすれば現女王の交代劇も
   起こらないとも限らないからな」
美沙「市ヶ谷先輩辺りはここぞとばかりに龍子政権の転覆を狙うだろーハズ
   荒れることは必至なのですよ」

永原「…で、なんで成瀬さんはそんなに不機嫌?」
成瀬「知ってる?最近そこらじゅうでやれ昔の作品の復刻〜とかって
   やってるの。んでウチらにも再度日が当たるかな〜って」
永原「良いことじゃないですか!なのになんでそんな暗い顔…」
富沢「……内情知ってたら、そんなこととてもじゃないけど言えないわよ
   やり方が雑だわ質が低いわで…」
理沙子「実写化……とかあるかしらね」
成瀬「ジョーダンやろ!?もしもウチらの実写なんてやってみいな!
   痛いコスプレ祭りどころの騒ぎじゃ済まないって!」
金井「作画が止め絵でカックカクなOVAになったり……」
富沢「原作とは似ても似つかない展開からのアニオリエンドだったり…」
0452名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/11/10(水) 22:33:37.88ID:LI33qsbQ
斉藤「止めはエンディングだぞ、泣けよと言わんばかりの味方全滅
   自分だけ生き残りエンド、だな」
神田「…詳しいですね先輩」
斉藤「自分がいざアレな作品に出演していたとなると…中々に気持ちが悪いからな」
越後「インタビュー記事とかも大体面白可笑しく盛られるし」
美沙「SNSでさんざネタにされ、会場でおもむろに飛ぶネタゼリフ…
   何気に精神的ダメージ蓄積がどんどこなのですよ」
富沢「あたしたちあるあるよね〜」
成瀬「…ウチの店にも何ていうの?そういうからかい半分みたいなん
   昔から多くてなぁ〜。ついそれを思い出すと……うん」
理沙子「グッズ買い占めとかも最近問題になってるわね」
富沢「宣伝になる反面荒れるんですよね、あれ……」

北村「せんぱーい早く食べましょうー飲みましょうー」
虎子「そうっす!祝いの席に暗ーくなっちゃダメっすよ!
   この程度の世間や気温の冷たさに負けちゃあいけないんっす!
   あたしたちはレッスルエンジェルスなんっすから」
祐希子「そうよ、つまらないドラマやアニメや記事がなに!そういうのは
    全力でイヤなら見るな!これしかない、徹底して!」
草薙「…申し訳無いとは思いますが討ち入り序でにお邪魔させてもらっています」

成瀬「…あんたらの分用意して無いんやけど」
理沙子「良いじゃないの。若い娘がいてくれると場も華やぐというものだし
    自覚が出てきたようで何よりだわ。良ければこれどうぞ」
北村「ありがとーございまっす!ありがたくいただきます!」
虎子「今日から社長でも先輩でもなく、母者と呼ばせてください!」
北村「じゃああたしはママ者で。ありがとうございますママ者!」
越後「こらお前ら、先輩に対してなんという馴れ馴れしい……!」
理沙子「まあまあ良いじゃないの。感謝の意を込めてくれているんだから
    …但し、外ではキチンとしてもらうわよ?」
永原(…おかーちゃんから母者に変わったのか。新しくなったと言うか
   逆に古めかしいと言うか…)
0453名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/11/10(水) 23:01:44.25ID:LI33qsbQ
??「こらー、テメーらカネ出せぇ!カネだカネぇ!」
成瀬「……なんや煩いなあ。夜やいうのに、静かにしぃ!」
神田「刃物というか、カッターを持ってますし、どうやら強盗の様です
   最近本当に物騒になりましたね」

金井「あーあ、よりにもよってここに来ちゃったか〜」
永原「あたしたちにたった一人で向かってくるとは見上げた度胸!
   この永原ちづるがお相手しましょー!」
??「な、なんだお前ら?ナニすんだコノヤロー!コレが見えな…ふげっ!!!」
虎子「…一瞬で裏取ってジャーマン、しかも高角度!」
北村「あららら、こりゃ死んだかも。下手したら」

斉藤「…永原、手加減しろよ」
永原「投げた後に言わないでよ斉藤さん。この場合正当防衛だし!」
??「やめろ、お前らナニすんだ、やめろー!」
成瀬「お前がナニしとんねん!皆の迷惑や、強盗なんてアホな真似やめぇ!」
理沙子「とんだプレゼントだったわね。でも良いものを見せて貰ったわ」
??「テメんだこの豹柄○○○○コラー!なに笑ってんだ、笑ってんじゃねえ!」

美沙「……!?」     神田「……なんて、なんて事を、お前……」
越後「…守れ!フォーメーションだ、みんなーっっっっ!!!!!」
理沙子「……うふ、ふふふふふふふ」
祐希子「新人、下がってなさい!先輩、落ち着いて、まず!」
永原「そこの強盗、逃げてー!早く逃げてーっ!!!!命があるうちに!」
斉藤「ふう…やれやれ、とんだパーティーだ全く」
草薙「……私たちらしい、と言えばらしいのでは」

??「…………なんだ、なんなんだお前らーっ!」

つづく
0454名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/12/01(水) 19:43:09.13ID:wx5NwwR3
どこかが、ナニかが違う

久々の大がかりな大会向けて年末最終調整に入る永原たち
そんな中、初めてメインの試合を任された神田が…

アナ「……神田ラッシュ!柳生、防戦一方か!コーナーに固められている!
   このまま決まるのでしょうか、解説の来島さん!」
来島「んー……これはー……あー……」
神田(…行ける!)

アナ「ああーっと!アッパー!そして二連、いや三連続のボディブロー!
   柳生たまらずダウーン!これは、ダウンカウントが入るか!」
来島「いやーこれは……なんと言うか…………あ〜……」
アナ「……8、9、10!まさかのノックアウト勝ち!神田、勝ちました!
   終わってみれば8分42秒、完勝といっていい内容でしょうか!」

来島「え〜、あの、まぁ勝ったのはいいんですが……えー……これは、あの
   ボクシングではなくプロレス、ですので…パンチを顔に入れなくなったのは
   進歩…といっていいかもしれませんが、それは当たり前の事なので…」
アナ「…勝つには勝ったが、というところですか!」
来島「基本手技、立ち技だけというのもやや評価が厳しくなる所です
   レッスルのファンはこういう、ともすれば一方的と言われる試合は
   もう散々見飽きるくらい観てきていますから」
アナ「つまり、しょっぱい…と!」
来島「言い方は色々ありますが…んー、まぁ〜そういうところ、ですよね
   もっとこう魅せ方といいますか、そういうのを勉強して欲しいなと」
0455名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/12/01(水) 20:28:01.84ID:wx5NwwR3
アナ「…神田選手、まだメインイベンターとして立ち始めたばかり!
   これからに期待したいと思いますね!では!これで会場から
   失礼致します!御機嫌よう!」
来島「…ロープブレイクの応酬、避けてばかりのファイト…最近目立ちます
   プロレスというのは、もっとこう肉体と技とのぶつかり合いが……」

龍子「……やっちゃったな、やってくれちゃったな、ええ、おい!
   よりにもよってウチの!メイン戦で!」
富沢「……もーしわけありません先輩!あれほど練習したのに!させたのに!
   徹底的にプロレスのなんたるかを叩き込んだ、つもり…だったのに!」
永原「いつもより回転上げて、とは言ったけど……」
石川「勘違いをしちゃったっぽいわね〜」
小川「神田がほとんど技を受けてない、っていうのもマズかったですし…」
永原「おまけにドヤ顔で勝利ポーズ……明らかにざわついてたよね
   柳生さんのファンなんか、半ばキレかかってたもん…」

斉藤「セミの6人タッグ戦の盛り上がりを一瞬にして帳消しにしたからな……
   ともかくこの通り、すまん!」
龍子「アタシらの、レッスルの間に、謝って済むという文化はない!
   払ってもらおうじゃないか、あらゆるモノで!」
永原「…ソコを、何とかぁ〜、なりません、か?次必ず埋め合わせますから!
   ほら、このレッスルの腕章に誓って!」
龍子「…良いだろう。なら年末にまとめて返してもらおうじゃないか!
   もし返せなかった時は……石川?」
石川「今の団体から引き抜いた後、件の社長に条件無制限で引き渡すわね〜」
小川「可哀想に……貞操もプライドもきっとズタズタに…」
永原「…あの社長ってそんなにヤバイの!?って、なんでそんなに詳しいの?」
龍子「いやなんとなく。ほら、社長ってのは皆そういうもんだし」
永原「……龍子さんも団体のトップ、つまりは社長じゃないですか」
0456名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/12/01(水) 20:59:14.33ID:wx5NwwR3
龍子「いやアタシもそういうとこあるし。後ろからグワッと、的な?」
富沢「いや、何とんでもない事カミングアウトしてるんですか先輩……」
石川「暴露話はソコまでにしましょ〜。みんな取り敢えず着替えてシャワーね〜」
小川「いえ石川さん逆、逆。シャワー浴びて着替え、です」
金井(……みんないい感じにマイペースだぁ)

富沢「……今ネットの反応見てるけどうんまあ、やっぱり予想通りね
   早速動画に上がってるわ。世紀の塩試合……だって」
神田「…ナニがイケなかったんでしょうか」
富沢「試合が始まってから終わるまで、全部よ全部!ハイスパートにも
   程がある!基本パンチしか打ってないし、最後もノックアウトだし!」
斉藤「……なあこれ、永原と富沢の事も言われてるぞ」
永原「ふーいいシャワーだっ…え、なんて?」

??「まーた試合がバグったか。これは大体永原のせいだな」
??「永原が悪いよ永原が!」    ??「そうだそうだ!」
??「なんでこうも(なぞのしあい)になってもーたんやろなぁ…」
??「途中から柳生が凍ってた、まであるでこれは」
??「フリーズだけにお寒い試合ってか、ハハッワロス」
??「前のタッグ戦が盛り上がっただけにな…残念シックスだわホント」
??「いやまて、するとだ、残念な試合になったのは富沢のせいだった……?」
??「それはさすがに流れ弾過ぎ……イヤ待てありえるかもしれな
??「あの試合は富沢が仕組んだ可能性が微レ存……?」
0457名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/12/01(水) 21:53:48.29ID:wx5NwwR3
??「永原と富沢、二人が組めばこうもなるか……」
??「むしろこの程度で済んだ事が驚きモモヒキ三章はない」
??「まあ神田が一番やらかしたんだけどな」
??「いや待てだから永原と富沢は流れ弾……うわなにをするやめ%)<[=

富沢「…何か変な流れになってる〜!?」
龍子「ふぅ〜……まあ、あれだな。そうと考えないとアレは説明のつかない
   事象だった、てことだな、うん」
永原「いや、あの……こんなの、絶対、おかしいよ!」
斉藤「うんわかってる、うん。まずは落ち着け永原。鬱憤を晴らそうと
   する者も在れば、キチンと軌道修正しようとする者も居る
   これもあくまでもネタのつもりだろう。余程の誹謗中傷でもない限り
   多少のやり取りは、あの内容を見た後なら無理もないことだ」
富沢「…これ見てもそんなこと言えるの?斉藤さん」
斉藤「…?私はどうせ、今日も地味に活躍したーとかなんとかだろ。どうせ……」

??「誰か斉藤さんにも触れてやれ。なんでハブにするのお前ら」
??「斉藤さんはアレだよお前、にわかにはわからないお色気単当惑だから」
??「いやまあ言いたいことはわかる、うん。通のみが知るアレは」
??「何気に姿勢いいし、胸元もめっちゃ開いてるしな」
??「サラシを敢えて魅せつけるスタイル、俺でなきゃ見逃しちゃうね」
??「バカお前、次から気にしてガードキツくなったらどうすんだ!」

斉藤「…なんだ、これはぁ!そんな、胸とか…」
龍子「…ある意味、羨ましいな。アタシらなんか世間ではほぼゴリラ扱いなのに」
0458名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/12/01(水) 22:26:35.73ID:wx5NwwR3
神田「とんだとばっちりですいません、先輩方」
石川「次から気を付けてね〜。ウチもそうそう余裕があるわけでも…ないから」
神田「は……!?はい……以後、気を付け……ます



金井(……最後の方、石川さんに怖さを感じたのはあたしだけ?)
富沢(怒らせたら怖いわよ、石川さんは〜。倍返しどころじゃ済まないわね)
永原「…なにこれ、もー頭来た、こらー!あたしは関係なーい!
   永原のせいってなに!なんの話よー!あほーばかーすかぽんたーん!」
龍子「……いやスマホに向かって怒鳴ってもしょうがないだろお前
   年末に挽回するしかないな。よーし、メシに行くぞー
   ちなみに払いは神田、お前のギャラ分からな」
神田「……覚悟はしています。はい」
小川「これもレッスル鉄の掟、覚えておいてね。試合での出来不出来は
   即、自分と団体の首に繋がってくるっていうことを」
神田「……次はもっと多彩な技を繰り出して、相手を華麗にKOしてみせます!」
永原「ズコー!ちがう、ちがーう!!!基本ノックアウトはダメ、絶対!
   大体いつもフォール狙い、稀に時々ギブアップ!まず基本をインプット!
   OK、神田?オーケー?」
神田「……解りました、はい、OKです。問題ありません」
永原「大丈夫かな、ホントに……。あ、おかーち…もとい、理沙子さんに
   神田のこと、なんて報告しよう……」
富沢「後で私も付き合うわ。……お仕置きを食らう時は一緒よ、ちづる」
永原「うう…。嬉しいやら、悲しいやら……」

つづく
0459名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/12/15(水) 22:34:24.65ID:tm1YP6ZJ
しばらく おまちください

神田が初のメイン戦で塩試合を演じ、その責任を問われた結果
何故か共々お仕置きを食らいそうな雰囲気の永原、富沢
そんな中件の社長の元に一人の刺客が……

?「……ふう、ああ、もう……全く!」
社長「……………………ん、もういいのか?鏡君」
鏡「……相変わらず、私には他人行儀ですのね、社長。そういうところです」
社長「悪い。君の要望と欲にはともかく、期待の方は…応えられそうもない」
鏡「…前のように、慌てすらもしなくなりましたのね。ワタクシ…
  貴方のような可愛げのない男というのはキライです」
社長「……罵ってくれていい。僕…くっ!」
鏡「…フン、もういいですわ!……例の件は無事、やり遂げてみせましょう
  ごきげんよう、社長」

霧子「……どうやら終わった様ですね、社長?」
社長「霧子君か。すまない、また今回も迷惑を掛けた様だね」
霧子「…また、フラれましたか」
社長「ああ……また、フラれた。可愛げのない人はイヤだそうだ
   恐らく別の人のところにでも憂さを晴らしに行くんだろう」
霧子「…本当、女運に関しては、有るのか無いのかよくわかりませんね
   まぁ秘書としては、どんな事であれ揉めないのが一番有難いんですが」
社長「あぁ……まぁ一発で済んだのはある意味奇跡……うぐっ!」
霧子「プロの一発を甘く見てはいけません社長!取り敢えず検査です
   ……それはもう、上から下まで隅々と」
社長「……いや、下って、どういう意味だね霧子君?そんなに僕は信頼が…」
0460名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/12/15(水) 23:05:12.43ID:tm1YP6ZJ
霧子「…あ、電話。はいもしもしこちらレッスル女子……はい?理沙子さん?」
社長「…助かった。あ、済まない霧子君、これからシャワー浴びるから
   それじゃ、そういうことで、うん」
霧子「はい?あ、ちょっと社長は……ええ、鏡さんと一悶着あったらしく
   ええ……その……はい……?ええ今日は少し……わかりました
   では後程。安心してください、都合は付けますので」

社長「…霧子君?」
霧子「…終わりました社長。全く…最近トラブルが多発してるんですから
   気を付けて下さい、本当に、本気で、マジで!ですよ」
社長「……シャワー浴びるから、話は後で!」
霧子「…………本当、社長という生き物は。はぁ…」

渡辺「もしもし霧子さーん、まだー?そろそろ中和しないと…」
藤島「最近只でさえ出番ないんだから……ってあれ?社長は?」
   マッサージ頼むって、あれだけ言っておいて…」
霧子「…まだ因子は安定しています。とは言え、待機していてください
   あなたたちがこの様な特技を持っていて、本当に良かったです」
渡辺「ま、まぁね〜。自慢じゃないけど、悪魔退治には自信あるのよ」
藤島「ファイト以外なら、私達だってまだまだ捨てたモンじゃないわよね〜
   にしてもさ、まさか社長が……」
霧子「…わかっているとは思いますが、他言無用ですよ?」
藤島「はいはい、わかってますって〜。さーて、今日も浄化しちゃうぞ〜!」

社長「…ふう。いいシャワーだった。って、あれ?」
渡辺「はいはいソコ寝て社長〜。いつものマッサージね、ホラ、早く!」
藤島「クリスマス前に、とっとと、済ませなきゃね〜」
社長「……いやクリスマスって何の、いや、ちょっと……おわっ!」   
0461名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/12/24(金) 21:52:18.64ID:jZkZ79yg
なにやら揉め事が多い年末、社長にも災難が降りかかった様子…
そんな中、永原たちもまた……

杉山「いいじゃねーかもうよー。今年こそアレだバーっとやろう、な」
永村「今度こそちゃんとやるから、ね」
永原「やりません!帰って、下さい!こっちはバグで分身の疑いとか何とかで
   検査までする羽目になったのに!とんだとばっちりだよ全く!」
杉山「それに関しては俺らも同様よ。もー全くちゃんとやれと」
永村「ホントいい加減スからね〜最近。クリスマスもこの分じゃ……
   だからホラメンツ集めて、皆でパーティー、ね?こういうのは…」

??「はい、そこのバグメンバー!メリークリスマース、ホーホーホゥ」
??「大きな星が点いたり消えたりしている…わぁ、大きい。ツリーかな?
   いや違う…違うな、ツリーならもっとバァッーて、飾るもんな!」
??「…おい、どうした006。さっきからぶつぶつと」
??「暑っ苦しいなぁカップルって…見せつけかなぁ……。イチャつくなら
   他でやって下さいよお、ねえ、おーい…もういいや、寝よっと」 
??「おいまだ仕事の最中だぞ006…こら、ふて寝すんな」
??「もしもし、こちらサンタ78号、006号がクリスマス熱にやられた模様
   至急増援を…聞こえますか、本部…」

杉山「……なんだ、いきなり外から颯爽と現れた、あのサンタの格好をした
   どうにも怪しいおっさん共は」
永村「なんかどっかで見覚えがあるような…それにおっさんと言うより爺さ…」
??「誰が爺だこら、バカにするんじゃあないよ!こちとらなぁ、プレゼントを
   運ぶために木星どころか別銀河まで行こうと……」
??「こらこら010、サンタの正体を明かしてはいかん。さて気を取り直して
   恵まれない君たちにもメリークリスマス!プレゼントをあげよう」
永原「…いやあの、どうやってあたしの家の住所を……」
78号「サンタは何でも知っている、簡単な事さホーホーホゥ」
杉山「……もしもし警察?なんかあの、サンタを名乗る怪しい人達が……
   はい、あの多分、変態だと、思うんすけど」
0462名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/12/24(金) 23:22:28.41ID:jZkZ79yg
010号「いやあの…通報とか止めてくれる?俺ら迷惑系とかじゃないから
    只のサンタさんだから!無断でコンニチハしたのは確かにアレだけど
    これサンタの伝統だし、煙突から侵入しないだけマシだろ?な?」
永村「えらい早口っスかね〜。まあ取り敢えず縛っときましょか」
永原「…取り敢えず話を聞こうよ。ホントにサンタだったらアレだし」
杉山「お前な、サンタなんかこの世にいやしねーよ。俺がむかーし
   プレゼントに頼んだ裸のねーちゃんくれなかったし」
78号「アホかお前!エロだろそれは!只でさえ最近の子は妙なお願いしか
   頼まなくなって、こっちは荒む一方だというのに!サンタを
   デリバリー扱いするやつは、一生苦しむぞ!」
010号「石やダイヤ、プリペイドカードにガチャ券……当たり馬券に
    従順な○奴○、果てはキラキラネームを付けない親から
    素朴な温もり、異世界チートスキルとかデ○ノー○とかまで…」
永原「……うわぁ……なんていうかもう……」
永村「終わってるねー、色々」
78号「……折角君らが困ってるから、本チャン前に来たって言うのに!
   君らまでそんなことを望むのか!腐りきった欲望を我々に運ばせる気か!
   このウィークエンドラバー共が!」
杉山「いや別に、こいつらとはラバーでもバラーでもないんだが」
永原「で、冗談はともかくなにをくれるハズだったの?お爺ちゃんたち」
78号「…君はもう少し、目上の者の扱いというものをだね……」
永原(…な、な、なに?このなんとも言えない物凄い圧力……まるで
   縛り付けられるような……)
006号(……君は?久しぶりだ、素直な感性を持った人間に出会えたのは…
    ならわかるだろう?お爺ちゃんは止めてくれると……嬉しい)
永原「あ…はい。ならおじさ
006号(…違う違う違う、そこはもっとこう…おにいちゃん♪とかで、お願い)
永原「……いやあの、それはさすがに……。ちょっと、無理が……」
010号(…そんなにおにいちゃんと呼びたくないのか、ギャルゲキャラなのに!
    偏見は偏見を生むだけだって、わかれ!)
永原「…いやそれこそ偏見!エゴだよ、それ!」 
0463名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/12/25(土) 00:09:33.37ID:qoH7mL+x
杉山「…なんだお前ら、突然見つめあってぶつぶつと」
永村「これはアレっスね、なんちゃらの共感とかいう懐かしのアレっス」
杉山「…傍から見たら、怪しいモンキメてる様にしか見えねえがな」

永原「…はー、はー……とにかく!じゃあ間を取っておじ様で!」
78号「…まあ良いだろう。では早速本題だ。君達は深刻な病を患っているね
   いや言わなくてもいい、わかっている」
006号「…プレゼントと言っては何だが、ボクらはそれを治しに来たんだ
    なに、少し痛い位で済む。多少消えるかもしれないが、まぁ大丈夫
    こう見えて女性の扱いは慣れているから、うん」
永原「……何か急に目が据わってるんですけど」
010号「…こいつは意外と乱暴だからなあ、素直に言うこと聞いた方が
    いいぞ。あ、そこの二人もな、逃げようとすんなよ」
永村(…ちっ、バレてやがる)
杉山(今度こそオールナイトでレッツパーリィできると思ったらこれだ…
   冗談じゃあねー、何が悲しくてこんな爺さんに…)
006号「…そこのお前!変態だの爺さんだのよくも言ってくれたな!
    お前だけは別だ、一方的に治療される怖さと痛さを教えてやる!」
杉山「…え、え、うそうそ、なにこれアーッ!」

永原「……射されたね。見事に」
永村「ああ……射されたな。ケツに」
78号「注射とは古来より尻にするもの、致し方あるまい、うむ」
010号「ホラお前らも。もう分身したり増殖したりしたくないだろ?
    全く最近ホントいい加減だよなー、医療業務は専門外だっつーの」
永原「…それは同感。……イタッ!つぅー……………ふう、終わった」
永村「あー痛、くそ、ホラ用済んだら早く帰って帰って」
78号「…そんな君達に朗報だ。明日の我々のプレゼント配りに
   君達をご招待しよう。ちなみに拒否権は………ない!」
永原(……まただ!この強烈な圧迫感……!)
杉山「…くそ、女を誘いに来たら、爺さん共にラブコールされるとは…
   今年は何処までツイてないんだ俺は」  
0464名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/12/25(土) 20:27:19.23ID:qoH7mL+x
そんなこんなでこのご時世にサンタクロースにプレゼント(注射)を貰い
痛みに耐えたのも束の間、無理やりお手伝いをさせられる永原たち
しかしスレまくっている今時の子供たちが相手、やっぱりうまく行かず…

78号「やあみんな、いい子にしてたかな?メリークリスマース!ホーホーホゥ」
ガキ「お、サンタだサンタ!おう飛べ、空飛べ!出来んだろ、サンタなんだから」
006号「いやあの、おじさんたちはソリがないと飛べないからまた今度な」
オテンバ「ウッソだー!偽サンタだこいつ!蹴り入れてやるー、うらっ!」
010号「いやだから…やめろって、お前、地味に痛いだろが!」
ボウズ「んだよやっぱり飛べねーんじゃんウソつき!使えねー、サンタ使えねー
    おうみんな、偽物狩りしよーぜ!袋奪え袋!」
ジャリ「オッケーいいよ行ける!どうせこいつら迷惑系だ、遠慮する事ねーぞ
    あ、でも警察来たらソッコーで逃げんぞ!」
永原「こらー!いくら子供でもやっていいことと悪い事が…」
ガキ「あ、見たことある、レスラーだアイツ!殺されるぞ、逃げろ!」
ジャリ「んじゃな暴力女ー!ヤバイバーイ!」
永原「ちょ、よりにもよってなんてことー!待ちなさーい!待てコラー!」

杉山「……ホーレ見ろ、言わんこっちゃねえ。今時のヤツらの凶悪さと
   可愛いげのなさを知らねーんだよ、じーさま共は」
永村「まー、俺が親だったら秒でぶちのめしてるよ。子供のやることといえど
   ああいうのをのさばらせておくのは俺はね、絶対許さん」
永原「……何か、悲しくなるね」
78号「……まあそう怒ってやるな。昔はわしらもあの子たちと同じじゃった
   いつかわかってくれるさ、サンタクロースの偉大さを」
006号「全く、サンタクロースを狩ろうとするとは、とんだ悪ガキ共だなぁ…
    もう、ああいう悪い子は、終っちゃうしかないかなぁ〜……うふふ」
杉山「…おいなんか物騒なこと言い始めたぞこのサンタ」

78号「…増援の目処も立たず、孤立無援か……。本部はなにを考えている
   こっちは圧倒的に数が足らないと言うのに」
永原「サンタさんって、思った以上に重労働だったんだね……」
0465名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/12/25(土) 21:21:43.51ID:qoH7mL+x
永村「……なんか向こうから大量のソリが走って来てんだけど」
78号「……む、この迫り来る邪気……間違いない、ヤツらが来たんだ!」

??「ハッハッハ、世を乱す悪い子にヤツの影!呪いと臓物をプレゼーント!
   見せてもらおうか、今時の悪ガキの悪戯の酷さとやらを!」
??「偏見による文化の汚染も省みず、かえって文化を衰退させ続ける俗物共!
   貴様らの非道、許すわけにはいかない!」
??「生の欲望丸出しでヤり合うなど、これでは聖夜に品性を求めるのは絶望的だ…
   やはり祭というのは、正しく行われなければならん。指導する絶対者が必要だ」
永原「……なんか黒づくめのやばーい人達が、群れをなしてきてるね」
永村「そうそう確かね、いるのよ、ブラックサンタとかってのが」
杉山「あーもう、無茶苦茶だよー!」

78号「…お前が言うな!ええいブラックサンタめ!子供たちへのプレゼントを
   これ以上邪魔させはしない!」
B1号「…お前も見ただろう、サンタ78号。今の時代にサンタクロースが必要か?
   夢も希望も誠実も純真も、何もかも失った今の子供、いや人類に!
   今の奴等に必要なのは、徹底したお仕置きなのだ!」
B2号「初めは我々も期待していたさ……だが奴等はプレゼントを受け取った直後に!
   突如としてサンタクロースなどいるわけないと、バカにしたのだ!
   自分が子供じみていると思われたくないというただそれだけの理由で!」
B3号「わかるか!存在そのものを否定されたものたちの悲しみがどれ程のものか!
   だから我々が必要なのだ……必要とされたのだよ!今こそ…」

78号「…だから、夢を忘れた古い地球人には、希望でなく絶望をくれてやろうと
    そう言いたいのか、ブラックサンタ共!」
006号「お前ら!いつもいつもそうやって勝手な言い分で!人のせいにして!」
010号「子供の…人の可能性を!一部の連中の不満や思いつきで潰されてたまるか!」

永原「…凄い。なんか言い合いをしながらも、ちゃんとプレゼントは届けてる」
杉山「ある意味神業だな、こりゃ。なんかテキトーに投げてるっぽいのに」
永村「まー俺らはソリに乗ってるだけだから楽でいいけどね〜」
0466名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/12/25(土) 22:40:47.32ID:qoH7mL+x
78号「ブラックサンタ……お前、クリスマスのこと知らないんだな」
B1号「何が!」
78号「クリスマスというのは本来生誕祭のはずなのに、一部が
   バカみたいなノリでやるから、いつも過激なパーティーしかやらない!」
杉山(あーあるある。アイツらのとか、うん)
78号「しかしそのクリスマスだって、結局商業主義と大衆化で金がかかりすぎて
   心ある人達はそれを嫌って、七面鳥やケーキ、シャンパンから遠ざかり
   1人静かに過ごすようになる!それがお前たちの事だと…」
永村(…いや、本来の姿に戻ったんじゃね?それ)
B1号「……ワシは!クリスマスを変えようなど考えていない!」
006号「嘘をつくな!じゃなきゃこんな寒く冷たい思いをしてまで
    ボクらの邪魔をするものか!あんたは変えようと楽しんでる!
    このクリスマスの聖戦を!」
010号「…俺もな、この聖戦から逃げ出そうとしていたさブラックサンタ!
    が、素直な子供がたった1人でもいる限り!俺はやめない!
    後が続くのを、この目で見届けるまではな!」

杉山「…なんかスゴい確執があったんだな、サンタ業界にも」
B2号「なにをやっているそこの三人!プレゼントをきちんと配れ!」
B3号「ふふふ、与えられた役割をこなすのが難しいのはわかるが……
   手伝うなら最後までやってもらおうか!そこの天使のなり損ない!」
永村「ああ、なんかいたよなそういうの。金色っぽいヤツとか…」

永原「なにをー!誰がなり損ないで金色だ!ヒトをどっかの地球外生命体みたいに!」
杉山「……いや、お前の声で言われると、割とシャレになんねーぞ?」
0467名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/12/25(土) 23:12:54.76ID:qoH7mL+x
78号「そこ、遊んでんじゃない!もう少しで我々の担当エリアは…
   ん?この感じ、来てくれたか!」
B1号「…む!増援か、ええいこんな時に!」

00号「…変わっていない、あの頃から何一つ…。子供たちの夢を
   歪な形で叶えたのが俺達サンタだと言うなら!俺が変革する!
   サンタとしてではなく、ヒトとして!」
02号「なあお前ら…いつまでもこんなクリスマスで満足か?
   オレは……イヤだね」
03号「なあおい、おねーちゃんはどこだあ?オレの尺をしてくれる
   美人のねーちゃんはよぉ!あと酒ぇ!」
04号「下品だぞ03号。サンタとしてもう少し紳士に振る舞え」

杉山「……なにやってんだアイツら。バイトか?ん、おい永村」
永村「……ふふふ、ここで会ったが十月十日!もはや愛も憎しみも超え
   宿命と成り果てた!ヤツに勝つ!それこそが俺の生きる意味!」
杉山「…やべえ。ブラックサンタとかに触発されやがったなアイツ
   あーよかった俺。やっぱどこも、夢を与える商売って割に合わんのな〜」
78号「……だが、それがいい!そうだろ!」

永原「…でも、何だかみんな勝手だよね。いるって言ったりいないって言ったり」
006号「…君が感じた、その苛立ちも悲しみも力になる。力にしていくんだ
    君なら…君らにならそれができる。ボクは信じているよ」
010号「お前さんさえよけりゃ、どうするね?今からでもサンタになるかい?」
永原「…やめとく。あたしレッスルエンジェルだし」

B1号「ハッハッハ、今回は我々の勝ちだな!予想以上に悪い子が増えている!
   お前たちサンタが頑張りすぎた結果だな!」
0468名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/12/25(土) 23:48:58.67ID:qoH7mL+x
78号「…まだだ!このくらい……!ん、まだ来る?」
SD号「なんなんだ!なにやってんだよ!ブラックサンタぁぁぁ!!!!
   俺は…俺はもう、子供たちの夢を絶対に!!!」
杉山「…アイツもかよ。なーにやってんだみんなしてこの寒空の中
   ……って、オレもか。ったく酔狂な事だ」
78号「……お嬢さんたち、君らはここで降りてくれ。サンタの争いにこれ以上
   関わる必要はない。手伝わせておいて悪いが……」
永原「え…でもこのまま最後まで……って言うかここ空の上……」
78号「駄目だ、下がれ!付き合う必要はない!」
杉山「だそうだ、降りようぜ。サンタの勢力争いに巻き込まれる必要はねーよ
   アイツは……ほっとくか。精々馴染みと喧嘩でもしてろ」
永原「いやちょっと……うわーっっっ!!!」

78号「……まだ下界も、捨てたものじゃない。宇宙を感じたよ、彼らに」
006号「あれが地上に降りた天使……この目で拝めるなんてね」
010号「いやぁ、長生きはしてみるもんだぁね。ん……来やがった」
B2号「…食らえ悪ガキ共!誰が鬼ババだ、白髪鬼だ、年齢詐称だー!
   お前たちは我らに管理されるのが相応しい!」
010号「…怖いねえ、女って。あれじゃサンタの評判ガタ落ちだ」
006号「どうしてこうボクらは、マトモな同僚に恵まれないのか……
    周りは気や癖が強過ぎるのばっかりなんだもんなぁ……」

永原「……うわーっっっ!てあれ?トナカイ?えー!飛んでる、これ!」
杉山「アイツら無茶するよなー。つかこれ、ホント無茶苦茶だなこれ
   アイツらマジのサンタクロースだったのか?はぁ…どっと疲れが…」
永原「酔っぱらって見た幻……とかじゃないよね?」
杉山「……知らん」

聖夜にまさかのサンタクロースの空宙戦に巻き込まれた?永原たち
これは夢だったのか?それとも……
0469名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/12/31(金) 19:41:07.27ID:h5bJnjgQ
イコンセイサン

クリスマスにアニメじゃないホントのサンタに会った?永原たち
いよいよ大晦日に予定された試合に挑むが……

アナ「……さあ大晦日、本日のメインエベント!今年に起こったこの遺恨
   今夜で決着となるのか!武藤めぐみvs結城千種、スペシャルマッチ!」
永原「……って!あたしたちはまさかのダイジェスト!?」
龍子「まー落ち着け永原。これは作者の怠慢だ仕方無い
   ほらあれだ、新年開けてからのネタのために……」
市ヶ谷「ったく……まあいつもの如くセコいですわねえ」
祐希子「いやーでもまさかあんなことになるなんてねー、南が……」
龍子「…おい、ネタバレはよせ。ともかく!わざわざアイツら二人のために
   そして新女とファンのためにメインをこのカードにしたんだ
   どーよ、マッチメーカーとしてのアタシの腕は」
永原「…ある意味話題にはなりそうですけど」
市ヶ谷「…ふん、相変わらず生意気な態度ですわね…サンダー龍子!
    今度こそ!シングル直接対決で潰してやりますわ!」

アナ「…さあ両者リング中央!世代最強のタッグの呼び声も高かったこの二人!
   今宵は対角線!最強のライバルとしてやり合うのか!」

レフェリー「…では正々堂々とした闘いを……ファイッ!」
結城「…行くわよ、めぐみ」
武藤「……あなたなんて、もう友達でもなければパートナーでもない!
   誰がなんと言おうとあなたは裏切り者よ!このっ!」
アナ「おおっと!いきなり激しい掴み合い!エルボー、ハンマーパンチ!
   これはいつにないラフな展開だぁ!どう見ますか解説の佐久間さん!」
理沙子「そうですね、普段はクール、にこやかな印象の二人ですが
    案外、これが二人の本性なのかもしれません」
0470名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/12/31(金) 20:16:48.39ID:h5bJnjgQ
アナ「…激しい!結城タックル!これは珍しい!馬乗りになって
   下になった武藤にナックル!ナックルパート雨あられ!」
武藤「くっ…このっ!」
アナ「武藤、一瞬の隙を突いて右腕キャッチ!腕ひしぎに移行か!
   …しかし結城、素早く腕を抜く!そして上からダイビングニー!」
理沙子「これまでのスロースタートな結城選手とは明らかに違いますね
    これ程の打撃攻めを見るのは初めてかもしれません」
アナ「しかし…ん、やはり武藤、やらせません!素早く延髄切りで
   カウンター!しかし結城避ける!武藤さらに仕掛ける!
   エルボー!バックエルボー二段打ち!お互い打撃戦!頭狙い!
   なんという遺恨の深さか!」

永原「…完全に総格モードだね、これ」
祐希子「……それだけじゃあないわよ永原。確かに総格ではあるけど
    キチンと流れを損なうことなく、試合を成立させてるのよ
    あのハイグレードっぷり、二人らしいわ」
市ヶ谷「…ふん、まあ、ワタクシに挑めるくらいの腕にはなりましたかしら」

武藤「…このっ!」
アナ「武藤、得意の低空ドロップキック!しかし結城、これも避けている!
   今夜の結城は一味違う!まさに究極、アルティメットちだね!」
理沙子「そうですね…そう呼んでもいいかもしれません。武藤選手…
    慣れないスタイルに少し焦れてきています。マズいかもしれません」

結城「…仕掛ける!」
アナ「…結城、大技!フライングニールキック!武藤のお株を奪ったぁ!
   そして足!足を取る!武藤、ダウン!結城、素早くアキレスホールド!
   武藤、完全にペースを奪われたか!」
理沙子「…いえ、まだ、ここからが天才の本領…発揮です」
アナ「…おっと佐久間さんの指摘ズバリか!武藤、蹴り剥がし脱出!
   そして、あっとシャイニング!スライディングのシャイニングW!
   やはりこの二人の引き出しの多さ、尋常ではありません!」
0471名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/12/31(金) 21:00:03.47ID:h5bJnjgQ
永原「…今のも低空で行ったね」
龍子「武藤もすぐに結城のスタイルに合わせてきたな。まー
   相変わらず見事なセンスだよ、うん」
祐希子「センスで言うならあたしたちの中でもナンバーワン…かもね
    ねー、天才の市ヶ谷サマ?」
市ヶ谷「…………ふん、まあ、センスだけならこのワタクシに
    比肩しうるかもしないかもわかりませんけれども!」

アナ「武藤、ドラゴンスープレックス!カウント……2!2.5!さらに
   武藤、再度……いや結城裏を取り返す!そして、行くか!
   結城の必殺、バックドロップ危なぁーーーーーい!!!!」
理沙子「…かなりの角度でしたね。さすがチャンピオンレベルともなると
    普段使わない隠し玉を次々出してきます」

武藤「……ううっ!この!」     結城「今こそ、この技を!」
アナ「…結城、うずくまる武藤に連続で膝を入れる!そしてすかさず
   マフラーホールド、さらに担ぎ上げたぁ!この体勢はぁ!」
理沙子(…流星、いえこの場合は彗星?)
アナ「…落としたぁ!!!急角度の変形デスバレーボム!これはスゴい!
   カウント……3!決まりました!21分13秒、結城千種勝利!」
結城「……勝った!特訓のおかげ!」

アナ「…おめでとうございます結城選手!ところで、今の技は……?
   よろしければ名前を……」
結城「…あ、え?あの、えーと……まだ、決めてないと、言うか……」
理沙子「レッスル、スターロード……と言ったところですか、結城選手」
結城「…あ、そういうのです。そういう感じ!」
アナ「おっとこれはぁ!?この場で命名されました、レッスルスターロード!
   ここに今、新たな星の光が輝いたぁ!」


  
0472名無しくん、、、好きです。。。垢版2021/12/31(金) 22:24:21.06ID:h5bJnjgQ
永原「おいしいところ、持ってかれたな〜」
祐希子「さすがのメインイベンターぶりね。このカードを組んだ
    女王としても鼻が高いでしょ」
龍子「……うむ!よくやってくれた!さすが頼もしい後輩だな!
   女王として実に鼻たーかだかだ!うん」

??「お前たち、誰かを忘れてはいないかな?」
祐希子「あ、上原先輩。どーもどーも、お誕生日おめでとうございます
    確か今年で4……」
上原「…それ以上言ったらひどい目に会うことになるぞ祐希子
   ともかく……女王として初の大会、まずは一安心だな」
龍子「うっす!ありがとうございます先輩」
市ヶ谷「いえいえ先輩。この程度ワタクシたちなら誰でも成し得ます
    あまりハードルを下げて評価をされては後々……」
龍子「だからどうしてお前はそう……!」

永原「…後輩にいつまでも遅れを取るわけにはいかない!
   よーし、気を取り直して頑張る!」
富沢「あんたはまだいーわよ。こっちはダイジェストどころか中継すら…」
越後「……金井もいつの間にかベルト獲られてたしな」
金井「えへへ……へえ…………うわ〜ん!」
美沙「まあプレイヤーならお馴染み、オート進行あるあるの事態なのです
   ものぐさプレイヤーを陥れる実に狡猾な罠なのですよ」
金井「…誰に話してるの?天神」
斉藤「これでウチはいよいよ永原頼みというわけか……」

上原「残りは年明けというわけか。放送サイドも大分ごたついてるな
   ……ん、ふー、ウマい。試合後のコイツは格別だな」
祐希子「…そういえば南、大丈夫かな?派手にやられてたし」
市ヶ谷「似合いもしないヘタな挑発をするから、容易く付け込まれるのです
    我が盟友ながら、器用過ぎるのも良し悪しですわね」
 
0473名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/01/07(金) 22:05:53.21ID:ZsoVt4/z
黒ベンツの誘惑を振り切り、新技を引っ提げて盟友、武藤めぐみを倒した
永原の後輩にして最大のライバルの1人、女王候補・結城千種
そして、少しばかり時間は遡る……

アナ「さあ新女王サンダー龍子とその弟子小川ひかるによる龍光師弟コンビ
   対するはその宿敵市ヶ谷麗華、金森麗子による麗々タッグス!
   5戦目にして実に業界の今後を占う、大注目カードであります!」
理沙子「龍子女王と市ヶ谷選手の因縁はもちろんのこと、小川選手と
    金森選手の技の比べ合いにも注目したいですね」

龍子(…小川、この試合はアタシが市ヶ谷を抑える。お前が……)
小川(……わかりました。頃合いを見計らって)

市ヶ谷「ぬぁ〜にをコソッとやっていやがりますの!行きますわよ!」
龍子「おお来い!女王のレスリングを見せてやる!」
アナ「さあゴング!攻め込むビューティ市ヶ谷に新女王・サンダー龍子
   真っ向受けて立つ構え!正に横綱相撲ならぬクィーンズスタイル!」
市ヶ谷「ふん!くぉの………むんっ、どぅおあっっっ!!!」
アナ「市ヶ谷、序盤から激しい投げ攻め!ロックアップからのロープ振り
   パワースラム!さらに…抱えあげてパワーボムぅ!市ヶ谷名物
   Lv2パワーボム!……しかしカウント2!まだまだ余裕か龍子!」
龍子「…この程度か!大したことないなぁ、ああ!?」

アナ「龍子すかさず反撃、つかみかかる市ヶ谷の胸板、逆水平!
   パーンという音が場内に響き渡るぅ!」
龍子「…食らえ、うらっ!」
アナ「龍子、市ヶ谷の頭を抱えそのまま落とす!強烈なDDT!そして
   小川にタッチ!この辺りのタッグワークは実に手慣れています!」
理沙子「対して麗々タッグスはまだ連携が今少しのように見えます
    ここが…勝敗を分けるかもしれませんね」 
0474名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/01/07(金) 22:49:09.03ID:ZsoVt4/z
金森「市ヶ谷さーん、タッチタッチー!」
市ヶ谷「んぐぐ…わかってますわよ!ふん!」
アナ「市ヶ谷、渋々といった感じでタッチ!小川、アームロックを仕掛ける!
   金森振りほどくか!小川すかさずグラウンドに持ち込みキーロック!
   古式ゆかしい技現代では実に珍しい!」
金森「…くっ、このこの!」
アナ「なんとかロープブレイク!しかし小川なおも引っ張り込む!
   腕ひしぎで金森得意の立ち技を封じる構え!正にレッスル1の頭脳!」
理沙子「足を狙わないのも、蹴り返される危険を考えてのこと…
    金森選手の足技の多彩さを見抜いた、実に計算し尽くされた
    無駄のないファイトですね」

市ヶ谷「ちっ……全くなーにをやってやがりますの、お団子頭!」
龍子「お前の行動パターンは、全部読んでんだよ!食らえ、うらっっ!」

アナ「ああっと!市ヶ谷、たまらずカットに入ろうとした所を龍子
   ドロップキックで迎撃ぃ!ここぞで出す長距離砲飛び道具!
   ドラゴンミサイル炸裂ぅ!市ヶ谷、場外に蹴り出されたぁ!」
理沙子「狙われていましたね、市ヶ谷選手。最初から女王サイドの狙いは
    ここにあった訳です」
アナ「最初から連携を崩し、2対1の構図に持ち込む腹積もりだったと……
   龍子、ダイビングエルボー!金森、避けられない!」
市ヶ谷「……ふざけた真似を!食らいやがれですわっっっ!!!」
アナ「ああっと市ヶ谷怒った、怒った!場外から猛然とリング内に駆け昇る!」

龍子「…させるかって!このっ!ぬあああっっっ!!!!」
市ヶ谷「んがっ、くっ……むぐぉっっっっ!!!!!」
アナ「ああーっっっ!!!!ドロップキックでリングに飛び込んだ市ヶ谷に…
   龍子、空中で捕まえ…ダイレクト式のプラズマサンダーボムぅ!
   なんというカウンター、なんという大技ぁ!」
理沙子「……恐らくは、咄嗟に出た技なんでしょうが……これは……」  
0475名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/01/07(金) 23:27:35.16ID:ZsoVt4/z
金森「…やられっぱなしじゃ!」
小川「あなたの蹴り技のパターンは読んでるわ、金森!」
アナ「さて金森、小川にようやく反撃!しかし小川、敢えて間合いを詰める!」
金森「足技が…。でも、これならどう!」
アナ「金森、小川を強引にロープに振る!力攻めかぁ!」
小川(……試合後半、ロープに振ってからのあなたのパターンは82%で…
   顔面、顎狙いのトラースキック!)
アナ「ああっと小川!金森の出した足をキャッチ!足を極めに行くか!」
金森「そうはいかな……う、うわっ!」
アナ「おーっとこれもフェイント!小川、首を抱えて丸め込んだ!
   金森、引っくり返って動けない!もがく……しかし……!
   ダメだ、決まったぁ、カウント3!これはまさに試合経験の差
   頭脳の勝利と言った勝利です!」
理沙子「やはり、インサイドワークの差が勝敗を分けた形になりましたね
    一応、予想が当たってホッとしてます」

市ヶ谷「……んぐぐ、ワタクシとの勝負を避けやがりましたわねぇ!」
龍子「なーにをほざいてんだ、まーだ相方に合わせるのはどヘッタクソだな
   だから飽きるのも飽きられるのも早くて、すぐフラれんだ」
市ヶ谷「……どうやら、あの世に、送って欲しい様ですわねえ!」
龍子「なんだ、図星か!みっともないぞワガママ嬢王!」
アナ「あーっと試合は決着したのに、いつも通りの白と黒、激しい場外乱闘!
   やはりこの二人の遺恨は再生産される宿命なのかぁ!」
0476名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/01/19(水) 21:45:52.57ID:+tYu1vBt
結局、いつもの通りに激しい火花を散らす龍子・市ヶ谷の両名
そして、更に危険な香りが……

アナ「さあ続いて6戦目、ブレード上原vs南利美!ファンには注目の一戦!
   飛び技アーティスト対関節技のヴィーナスの対決や如何に!」
理沙子「…言うほど綺麗な試合にはならないかもしれませんね」
アナ「……は?それはどういう……」

南「先輩、手加減は無用ですよ。この試合、それほど長くかかりませんから」
上原「……なに?お前…」
レフリー「こら私語は慎め、ファイト!」
上原「……ナメられたモンだな、私も!」

アナ「これは上原珍しい!ゴング直後から積極果敢に攻めに入る!
   しかしドロップキックが空を切る!南、ダウンした上原に襲い掛かる!」
上原「…させるか!このっ!」   南「…ちっ!」
アナ「しかし上原やらせない!素早く立ち上がりバックステップ!
   南に付け入る隙を与えません!しかし南、敢えて前には出ないか!
   上原エルボー、フライングショルダー!そしてローリングエルボー!
   しかし南、ことごとく避け!そしてローキック!全く付き合わない!」
理沙子「…同じ技のキレを持ち味にする二人でも、そのファイトスタイルは
    まさしく水と油。噛み合うことはない、ということですね」

アナ「……どうやらその様です!あまりにも噛み合わない試合に
   一部ファンから、溜め息と苛立ちの声が上がっているようです!」
上原「…どうした南、ビビったのか!いつまでうろちょろするつもりだ!」
南「王者は待ちが基本、でしょ先輩!どうしたんですか?先輩
  ビビってるのは、そっちなんじゃないんですかぁ!」
上原「おま……え、この……!」
レフリー「こら、私語は慎め!威嚇するな、こら、二人とも!」  
0477名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/01/19(水) 22:25:07.00ID:+tYu1vBt
アナ「上原、明らかに焦れている!ミドルキック!そしてフロントハイ!
   これは珍しい!上原らしからぬ、強引過ぎる仕掛けだぁ!」
南(…おっと、その手は食わないわ)
アナ「南、リング外にエスケープ!上原に対し飛んでこいと言わんばかりだぁ!」

上原「…南!リングに入ったと思ったら直ぐに降りて、ナニがしたいんだ!」
南「飛んで来なさいよ先輩、ほら、ビビってないで!」
上原「………お前が腰掛けられるのはバイクと男だけか、ええ!
   補助輪付きだからそんなに鈍いのか!」
南「……な!カレは関係ないでしょ、なによ補助輪って!」
上原「どうした南、かかってこい!長くかからないんじゃなかったのか?
   開始早々煽り運転か、とんだプロもいたもんだ!極めてみろ、私に!
   瞬殺できるんだろ?さてはビビってるな、お前!」
南「……誰がビビってるって!?怖くなんかないわ!誰が……!
  いいわよ!今すぐケリ着けてやるわ!」

アナ「ああっと!?リング内外で激しく言い合っている二人、こちらからでは
   やや聞き取りにくいですが……。バイクがどうとか……」
理沙子「南選手は冷静であると同時に、プロ意識やプライドも人一倍高いですから
    上原選手、相手の性質を逆手に取って攻めてきていますね」
0478名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/01/19(水) 23:08:21.01ID:+tYu1vBt
上原「…南!今日は容赦しない!」
アナ「上原、リングインする南にドロップキック!しかしこれは…
   南、足を捕らえに……いや!上原フェイント!膝ぁ!
   南の膝目掛け、強烈な低空ドロップキック!南避けきれない!」
上原「そら、どうした、返してみろ、そら!」
アナ「上原、激しい!ダウンした南に対し、激しいフットスタンプ!
   更にキック、キック!一向に噛み合わない試合展開に、遂にキレたか!」
理沙子「…危険ですね。ブレードの名が示す通り、彼女が本気でキレたら
    一体どうなるのか…。元パートナーの私ですら、目にしたことは
    一度もないと言っていいですから」
アナ「…普段の華麗な飛び技スタイルから一転、荒々しい打撃の連続!
   いや、これがブレード上原の本当の姿なのかぁ!
   ロープに押し付け…ジャンピングニー、顔面危なーい!」
レフリー「……OKストップ、ストップ!上原、止めろ!試合終了だ!
     止めろブレイク……ゴング!ゴング!」
アナ「ああーっっっっ!!!!なんとここでゴング!突然の試合終了!
   6分34秒、あまりにも早すぎる決着だぁーっっっ!!!!」

上原「あー……皆さんすいません!年長者らしくもなく、つい熱くなってもう!
   後輩が、どうにも教え方が足らなかったみたいなんで、教えときました!
   あーもうしょっぱい!ホント!ごめんなさい!以上!」
南「……ま、だ……終わって、ない!かかって!かかっ…」
レフリー「こら南!終わってる!危ない、ほら、やーめーろ!」

アナ「あっと、リング上まだ揉めている模様!テクニシャン同士の
   まさかの試合展開に少し場内、騒然としている様子だぁ!」
理沙子「……私、少し行きますね」
アナ「解説に座っていたパンサー理沙子選手、たまらず止めに入りました!
   大晦日はやはり何かが興り、怒り、起こる運命かぁー!」   
0479名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/01/31(月) 19:36:46.77ID:zYq05RZV
まさかの波乱が起きた第六試合に場内は騒然とし
そしていよいよ第七試合、永原の闘いが始まる……

アナ「……え〜、なんとか会場も落ち着きを取り戻しつつあるでしょうか
   続いて第七試合、IWWFベルト挑戦をかけた闘い!
   マイティ祐希子vs永原ちづる!公式シングルマッチでの邂逅は初!
   勝利の女神はどちらに微笑むのかぁ!」

金井「…頑張ってねちづるちゃん」
富沢「いい?アンタがここで負けたら!あたしたちベルト一本もなし!
   一気に主導権を失うのよ!気合い入れて!」
永原「だいじょーぶ!まかせなさい!」

アナ「…なおこの試合はIWWF側の指名により、オーバーザトップロープ方式
   どちらかの選手のリングアウトによる決着!フォールもギブアップも
   凶器も無効!特殊ルールによる試合となります!」
祐希子「…なによそれ!?聞いてないんだけど!永原!」
永原「いや……あたしも今はじめて聞きましたし」
アナ「…赤コーナー!燃える天使・ファイヤーエンジェル、マイティ〜祐希子!
   青コーナー、ジャーマンマスター、Gエンジェル、永原〜ちづる!」
レフリー「さあお互いルールはいいな?ノーフォール、ノーギブアップ
     先にリングアウトした方の敗けだ」
祐希子「むー、まぁいいわ。とっとと始めましょ」
永原「……あれ?ひょっとしてこのルール…………」

アナ「…さてここからは現女王・サンダー龍子選手に解説をお願いします」
龍子「……この試合、もう結果は見えたね。アタシにはどうなるか」
アナ「…は?と言いますと?」
龍子「リングアウトのみの試合方式となると、投げ、組み技主体の永原は
   落とし方が極端に限られる。対して祐希子は飛び技から打撃まで
   相手を弾き飛ばす技が豊富にある。つまり……明らかに永原に不利!」     
0480名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/01/31(月) 20:14:03.56ID:zYq05RZV
祐希子「ほらどうしたの永原!かかってらっしゃい!」
永原(……むむむ、といっても、投げても落とせないんじゃ意味ないし…
   かといってカウンター狙いにしようにもどうやっ………あ!)
富沢(……ん、サイン!?……………ちづる、アレをやる気ね!美加!)
金井(え?あ、うん…………りょーかい、やってみる!)

アナ「…おっと永原組み合う!まずは相手の体力を消耗させにかかるか」
祐希子「この程度の圧しじゃ、あたしは落ちないわよ!」
永原「でも……これなら、どうでしょー!」
祐希子「……?あー、こら!ちょっと!」

アナ「あーっとこれは!ロープ際、マイティ祐希子の両足に!
   永原側のセコンド、富沢レイとキューティー金井ががっちりホールド!
   引きずり落とす気か!」
祐希子「…ちょっとレフリー!反則よ反則!ドコ見てんのよ!」
レフリー「…ドコが!触ってないぞ!ほらソコの二人、離れて!」
富沢「はぁ〜い」    金井「ふぁ〜い」

龍子「…永原にしては考えたね。ああやって、反則を取られるという
   ギリギリのタイミングを見計らって、相方二人を使い気を逸らす……
   こういった変則マッチには実に有効な戦略だと言えるよね」
アナ「…単にセコい、と言うことも言えると思いますが」

祐希子「……やってくれるじゃない!少しはできるようになったってことね!
    なら、これはどう!」
アナ「マイティ祐希子、一旦距離をとる!そこからフライングニールキック!
   さらに前転してからのヘッドスプリング式キック!」
永原「ヤバい!一旦避けないと……!」
富沢「…って!ちょっとアンタ何やってんの!落ちる落ちる!」
アナ「あーっと永原いつもの癖が出たか、場外エスケープを試みて自爆かぁ〜!」
龍子「何やってんだホント、アイツは。ありゃ素でボケたな、うん」
0481名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/01/31(月) 20:53:20.19ID:zYq05RZV
永原「…ってしまった〜!これ、リングアウト……え?」
金井「………………せ、せーふぅぅぅぅ……!」

アナ「なんということだぁーっっ!!!場外に落ちたと思われた永原
   まだ金井の背中の上ー!落ちていない、落ちていません!」
祐希子「ちょっとアレ、アリなの!?反則でしょあれ!」
レフリー「いや、場外にいた選手に乗っただけでは反則とまでは言えない
     永原!続けるのか!どうなんだ!」
永原「…あ、はいはい今行きます、とうっ!」
金井「…んぎゅっ!…………いたい、ものすごく」
富沢「ナイスフォローよ美加!よくちづるの行動を先回りしたわね!」
金井「……まぁ、それなりに付き合い長いしね」

祐希子「…さあどうする永原!今のあんたに、このあたしを落とす術が
    あといくつあるかしら!」
永原(むむむ……何とかして飛び技を誘って、自爆に持ち込まないと)
祐希子「……さて、後は!」
アナ「ああっ!マイティ祐希子、エプロンサイドの永原に対し敢えて
   コーナーに登り挑発か!かかってこいと言わんばかりだぁ!」

龍子「……ん、佐久間選手が会場に戻ってきた様だね」
理沙子「遅れてごめんなさい。試合の方は?」
龍子「あ、試合の方は……」

祐希子「……先輩来たわね!これを待っていたわ!」
アナ「あーっと!!!!マイティ祐希子飛んだ!リングサイドの永原目掛け
   捨て身のプランチャー攻撃か!」
龍子「いや…あれじゃ!」

アナ「永原ギリギリかわしたぁー!マイティ祐希子、辛うじて片手でロープを
   掴んでいるが、このままでは落ちるのも時間の問題か!」
0482名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/01/31(月) 22:15:43.78ID:zYq05RZV
富沢「…今よちづる立って!蹴れ、落とせー!」
金井「チャンスだよ、チャンスー!」
永原「……よし!祐希子先輩、もらったーっっっ!!!!!」
祐希子「…先輩、ちょっと借りるわ!」
理沙子「……祐希子、あなた!?」

アナ「あーっと!!!!祐希子、場外にいたパンサー理沙子を
   素早く引き寄せ盾代わりにしたぁ!」
永原「って!あ、理沙子さ……おわっ!!!!」
アナ「永原とパンサー理沙子、激突ぅ!永原足を踏み外したか、危ない!」
祐希子「よーしもらった!オチろー!」
アナ「祐希子、とどめのミサイルキィーック!!!!永原、落ちた!落ちました!
   8分51秒!永原ちづるのリングアウトにより、勝者はマイティ祐希子!
   やはりリングサイドでの攻防は祐希子選手に一日の長がありました!」

永原「……うう、あともう少しだったのに」
龍子「そのもう少しが中々縮まらなかったりするんだ。まぁめげるな
   今日の駆け引き自体は中々面白い試みだったぞ。うっかり
   エスケープ自爆しようとしたのはかなりのマイナスだけどな」
永原「そこは……。あの、はい、面目次第も…ありません」

富沢「…やっぱりこんなオチか」
金井「先輩たちって、こっちの上を行く奥の手を用意してるよね」
理沙子「……まさか、私すらも使いこなしてくるとはね。勝つためには
    周りの状況を瞬時に利用する……してやられたかしら」
祐希子「いえいえ、タッグを組む身としてはアレくらいは許容範囲!
    ですよね、先輩!」
理沙子「……そうね。信頼と期待の現れととっておきましょうか」
0483名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/01/31(月) 22:50:22.21ID:zYq05RZV
こうして大晦日に行われた8試合の全てが終わった……のだが

上原「…にしても各団体、最近良いのが入ってきてるな」
理沙子「何人か見かけたけど、確かに期待の持てる良い面構え……かしら」
市ヶ谷「それはもう抜かりなく。腑抜けたファイトしかできないそこらの
    アイドル軍団などとは、わがJWIは一線を画しておりますので」
永原「…あ、霧子さん!来てたんですかこっちに」

霧子「皆さんお疲れ様。社長からも深くお礼を申し上げるとのことです
   本日は体調が優れないため、会場には来ておりませんが……」
龍子「あー、また呑んで遊んで変な病気でも貰ったんだろ。まったく」
上原「…まだそうと決まった訳じゃないだろ。……そうなの?」
吉原「……違うと、思いたいですけどねぇ」

霧子「…で、次回は春になってから。メガライト選手を筆頭に
   大物を呼ぶ予定です、龍子女王。では細かなことは後程」
龍子「りょーかーい、任しといてくれ。んじゃ、解散!あと市ヶ谷!
   アタシが倒すまで病気でくたばるなよ」
市ヶ谷「誰がっ!!!!オトコ関係も程々にしてほしいですわね仮免女王!」
龍子「少し映画とかに出たくらいで騒ぎすぎなんだマスコミは。別に何でもねーのに
   ま、ほしけりゃご自由にどーぞ」

上原「……で、誰を紹介して貰えるんだ」
理沙子「後輩の管理も先輩の役目……と言うしね。あくまで調査よ調査」
吉原「悪い虫は退治するのが私の役目だからね、しょうがないわね」
祐希子「乗るしかない時が女にはある……この迫り来るビッグウェーブに!」

龍子(あれー………冗談のハズなのに皆意外と食いついてきたー……
   どうすっか、これ……)
永原(……なんだろう、とてもいやな予感がする……!)
0484名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/02/13(日) 15:58:08.52ID:TZXkCiYI
萌え+燃え+筋肉=レッスル

ここ最近の敗戦の連続で、永原は己に足りないモノを痛感していた
そして、それを克服するべく、また過酷な特訓に勤しむ事に……

越後「よーし皆揃ったな!ではまず両手を伸ばしてー背伸びの運動からー!」
虎子「おいっちにーさんしーごーろくしちはっち」
北村「はーもー、かったるー、止めましょうよこんなの、この寒い時に」
永原「甘い甘ーい!斎藤さんも越後さんも誕生日を返上してまで取り組む
   筋肉の舞、アーンドお菓子作り勝負!実力と女をいっぺんに上げる
   この一大行事に、あなたたち若手が参加しなくていつ参加するの!」
虎子「筋肉とお菓子作りになんの関係があるっすか……」
北村「大体、本気の手作りチョコとか、今時流行らないですって〜
   お菓子屋の戦略に乗せられてるだけですってさ〜、も〜さ〜
   ○優みたく、真っ黒焦げの物体X作り上げるだけですっても〜」

斉藤「何を言う!料理が出来ない女など、この世に存在するわけない!」
神田「そんなネットのデマに踊らされている様ではまだまだだな二人とも」
虎子(……いや、普通にいるっすよ?)
北村「はー、もー、デマに踊らされているのはどっちよー?大体がさ
   手作りって重いから、ホント。向こうだってナニ入ってるかわからない
   怪しいモノ食べたくないでしょ、ふつーに」
富沢「…随分詳しそうね北村」
北村「中学時代、それやって!スーパーデコレーションフルーティチョコ作って
   むちゃむちゃ相手にヒかれたの!わかりますこの気持ち!」
金井「……加減を知らない人って、老若男女問わずいるよね」

永原「とにかーく!おしゃべりやめっ!はい次、全身を鍛える天使の運動〜!
   ホイッ、ホイッ、ホイップジャーマン!さ〜らに続いて投げ捨て、ジャーマン!」
富沢「……いや投げ捨てちゃダメでしょ、ちづる」
越後「それお前専用の運動だろ。投げっ放しは色々デンジャラスだから
   ダメだぞ絶対。チビッ子が真似したらどうするんだ」
0485名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/02/13(日) 16:39:50.80ID:TZXkCiYI
斉藤「…そもそもなんなんだ、その天使の運動って」
永原「よくぞ聞いてくれました!実は来島さんが海外から持ち帰った
   必殺の超筋肉育成収縮家紋御家〜ダンス!らしいんだけど」
金井「…殺しちゃダメだと思うんだけど。家紋?御家?」
神田「ボディービル的なナニかに見えなくもありませんが」
越後「ふむ…そもボディービルとプロレスは作り上げる筋肉の質からして異なる
   言わば相容れざるもの。其を敢えて取り込もうとはさすが来島さん」
富沢「……単なる先輩の趣味の様な気もしないでもないけど」

北村「うえー、マッチョとかもー絶対無理。暑苦しいキモいウザい!」
神田「いや、お前の好みはどうでもいい」
越後「…にしても、やってみると結構キツいなこれ。筋力は確かに
   上がりそうだが……動きや持久力が気になるな」
斉藤「いや、私は大いに気に入った!この色艶、バランス、躍動美!
   これが私に、いや私達に足りないモノだったんだ!」
虎子「なんか自分も合ってる気するっす!ワンモアセッ、プリーズ!」
永原「よーし、次は這いつくばって前後に屈伸運動!」

金井「…なんか、3人くらい大ハマりしてるね」
富沢「…ガチムチにならない程度にしてよね。あたしたちってビジュアルも
   ひじょ〜に大事な仕事なんだから。いくら強くなれたって
   人間みたいな別のナニかになられちゃ元も子もないわ」
北村「…なんかシャクトリムシみたいなってます?これ」
金井「腰は鍛えられそうだけど…むぐぐ、顎と胸と膝が……」
斉藤「ナニを言う!こういう地味な鍛練が筋肉各所の締まりを……」
0486名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/02/13(日) 17:29:12.94ID:TZXkCiYI
理沙子「……ナニやってるの、皆揃って」
美沙「揃いも揃って寝っ転がってお尻を突きだしてなんの特訓してるのです
   昼間っから神聖な道場でセクシャルなトレーニングとはさすがの
   魔女もドン引く程の…」
永原「違います!これは天使の運動です!来島さんが持ち帰った……」
理沙子「はぁ…。確かに海外式トレーニングの導入もいいかもしれないけど
    無理な姿勢はかえって体に毒よ。負荷をかけずに手を使って…」
永原「おー!理沙子さんの体がまるで軟体動物のようにしなやかに!」
虎子「よーしそれやってみるっす!いちにっさん、しぃ〜」
斉藤「なるほど、これがどこかで聞いた極意、三浅一深というやつか」

北村(……いやそれ別の極意だから、先輩)
富沢(傍からみたらやっぱりアレな動きに見えるわね…これ)
越後「いいかみんな、これは、マウントを取った時の、対処…そうそれだ!
   断じてアレがアレな動きを鍛えている訳では、ない…恥ずかしがるな!」
美沙(……おもいっきり意識してやってやがったのです)
神田「念のため、次からは関係者以外立ち入り禁止にしておきましょう
   要らぬ誤解を招く恐れもありますから」
越後「…頼む、そうしてくれ。外から見えないように、できれば今すぐ!」

理沙子「…さて準備運動、終わり。今日はちづる、富沢、金井それぞれ二本ね」
永原「むぅ〜、よーし今こそ筋肉と天使の運動の成果を!」
富沢「いや筋肉は……はぁ、仕方無いやるか〜!」
金井「……よし、体もほぐれたし行きましょ〜」
0487名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/02/13(日) 20:39:43.17ID:TZXkCiYI
北村「……もう、げんかい〜!足が、体が〜!」
越後「ふぅ〜、よし、今日の練習終了!しゅ〜りょ〜!」
理沙子「大分実戦勘を養えたわねみんな。新人二人もかなり練習についていける
    ようになったし…デビューも間近かしら」
虎子「ほんとすか!よーし!」
斉藤「……筋肉と天使の運動、やってみれば中々に奥深いモノだった」
富沢「あんまりハマり過ぎないでよね斉藤さん」
美沙「さあとっととシャワーでクッキング準備なのですここからが
   本当の地獄の始まり始まりなのですよ」
金井「……大失敗だけは何としても避けないとね」

永原「……え〜それでは!これより件の社長をチョコレートで餌付けし
   さらっと本音を引き出させちゃおう作戦を開始します」
富沢「さらっととんでもない謀略を口にしたわね」
越後「しかし通じるか?あの鈍感社長相手にこんな手が」
神田「……いえ先輩、意外と有効な手かも知れません」
斉藤「堂々真正面から誠実さを以て当たれば…案外脆いかもしれないな」

美沙「くくく、あの手合いは女性の気遣いをちょ〜っと見せれば容易く堕ちる
   へなちょこと見たのです一服盛ってへろへろにしてやるのですよ」
理沙子「…言っておくけど、薬物の使用は厳禁よ天神」
永原「その通りクスリ混入ダメ、絶対、厳禁!」
虎子「いーからとっとと始めるっす先輩たち。北村なんかもう始めてますよ」
北村「予めチョコ溶かしてあるから割とヨユーっぽいねこれ」
斉藤「…お前、手慣れてるな」
北村「言ったじゃない、こーいうのは慣れてるって。オトコを落とすには
   まず料理!勝負の鉄則ですよこれは」
越後「勝負、なのか?これ。だいたい、いい年をしてお菓子作りとは…」
斉藤「…ははーん越後、さては家庭科2以下だったなお前」
虎子「え、家庭科ってなんすか?あたしらは…」
永原「そっか、今は違うんだっけ。でも!やることは別に変わりなし!
   越後さん!もう少し甘みを出せるようになろう、色々と!」
0488名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/02/13(日) 21:15:41.70ID:TZXkCiYI
越後「…甘さなど不要!私は常に塩気、辛口!これぞ東北の心意気!」
金井(いや、チョコレートに塩加減は……)
富沢(……辛くしてどうすんの辛くして)
永原「…約一名心配な人がいますが!気にせず作業を続行!……斉藤さん
   意外にも料理、上手?」
斉藤「当たり前だ。自炊せずして山籠りはできないからな。……ん?
   金井も割と得意そうだな」
金井「元々実家の牧場の手伝いしてたしね〜。ちづるちゃんは?」
永原「…やっぱり、今年はホワイトかな〜。雪降るらしいし」
理沙子「みんな思ったより順調そうで何よりだわ。問題は……」

越後「…甘い、甘すぎる!こんなものを食べたら人は甘ったれる!
   やはりここに塩、あとは各種薬草を混ぜ、日本酒で煮詰める…よし!」
美沙「うふふふチョコレートをベースに蝮、鰻、ガラナ、ローヤルゼリー
   マヌカハニーにアーモンド…さらに賢者の石、アロママテリアと
   暗黒魔界物質……マジックチョコレイト、今こそ完成なのです」

理沙子「……あの二人ね。このままではあの社長が死にかねないわ」
富沢「…って言うか、ナニつくってんのあの二人……」
虎子「暗黒魔界物質ってなんすかね……」
北村「決まってんでしょ、ダークマター的なアレよ」
斉藤「いや、そもそもダークマターってなんだ?物騒な名前からして
   食べられるとは思えないが……」
永原「ネット情報に色々オリジナル要素が混ざってるんじゃないのかな……」
理沙子「いいものを集めて入れても、マトモなモノができるとは限らない……
   素人が陥りやすい最悪のパターンね、これは」
富沢「……人、それを闇鍋という……」
0489名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/02/14(月) 22:24:50.42ID:nlmNKOEC
そして、2月14日。運命の時は訪れる……

霧子「社長、お客様がいらっしゃっていますが」
社長「……時節柄、アポのない人とは会わないようにしているんだが」
霧子「それが……彼女達です。しきりに騒いでいますが」
社長「……困った。面倒だが、会わない訳にもいかないか……
   はぁ…。会う前から気が、重い……」

斉藤「…頼もう!たーのーもー!!!」
永原「お届け物でーす!誰かいませんかー!」
霧子「聞こえています、二人とも。近所迷惑ですから夜間は騒がないように」
斉藤「…失礼しました!では早速に用件を!」

永原「社長!今度こそ、あたし達のチョコレート!受け取って!」
社長「……拒否とかはできないのかな、この場合」
斉藤「…有り得ない!女性からのプレゼントを受け取らないとは
   失礼にも程があります!後々の懇切丁寧なるお返しへの期待も含め
   是非とも受け取って頂きます!」
社長「……それは脅迫ともとれる言葉なんだが、斉藤」
永原「元よりそのつもり!これも社長が何か大事なことを隠したまま
   裏でコソコソやってるのが悪い!というか、誰が、好みなの!
   いい加減ハッキリさせよう!ね!」
社長「……それを言ったとして、ナニか僕に得があるのか?」
斉藤「…私達にある!私達の引退後の明るい人生計画のためにも!
   社長には態度をハッキリとさせていただく!さあ、誰が、好み!
   ちなみに私は貴方に対し、かなり!礼を、尽くしてきたつもりだ!」
社長「…今日は、いつになく押しが強いな、二人とも」
永原「勿論!で、少しは話す気になった?」
0490名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/02/14(月) 23:06:05.03ID:nlmNKOEC
社長「…君達には負けたよ。いいだろう、君達に内緒にしていた事とは…
   ズバり、君達は狙われている!」
斉藤「…狙われて、いる?」
霧子「言葉通りの意味です。貴女達を選手として、様々なモデル要員
   或いは尖兵…果ては愛人として、貴女達とそのデータを必要とする人は
   老若男女古今東西正邪を問わず、あらゆる所に存在します」
社長「…補足を有難う霧子君。そういった輩から君達、そのものを守る…
   これは僕の役割であり使命だ。…何故か?と聞かれても、そういうもの…
   としか、今は答えることができない」
永原「…いきなりそんなこと言われても、信じられないよ」
社長「そうか?覚えはあるはずだ。不自然だと思わなかったのか?
   君達のこれ迄の活動での妨害行為の数々、大会の様々な乱入の一件
   そして…渡米してのスポンサーの一件といい、ナニかが動いているのは
   君達にも感じ取れただろう?」
永原「…まぁ、確かに。メーキングなんちゃら計画とか」
社長「あんなデータ盗用計画はまだ可愛い方だ。酷いものになると
   個人や組織をあらゆる手段で脅迫洗脳し、意のままに操る…
   そんな三文小説めいた様な馬鹿げた計画も、裏で進行してる様だからね」
斉藤「そんな!何のために……」
社長「今より楽に人気と力を得、支配をする事ができる。その為なら君達の
   千人万人を素体にして実験するなんて安いものなんだろうさ
   ……奴等にとっては」
斉藤「……社長」
永原(……社長が怒っている、割と、真剣に)

霧子「今まで何人の、どれだけのモノが……遊び半分に奴等に壊され殺され
   棄てられてきたか…。世界の裏側を、貴女たちには極力知らせまいと
   社長は……社長は……!」
0491名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/02/14(月) 23:57:36.27ID:nlmNKOEC
斉藤「…解りました。今はそれだけ聞ければ十分!あとはチョコレート!
   今の私達の意地と未熟…あー、いーの結晶、受け取って頂ければ!」
永原「お返しはキャンディーで、それ以上でも以下でもなく!他の選手達にも
   徹底させて、おきまーす!」
社長「…わかった。ここまで話したからには受け取らない訳にもいかないな
   安全確認じゃないが、この中から1つ、ここでもらおう」
永原「……あ!それは!ダメ、それ……」
社長「……うぐ!!!????しょ……から……げはっ!ぶフォっ!」
霧子「…どうしました社長!?まさか貴女達、毒物テロを……!」
斉藤「…あ、いや、これは、その……越後が」

永原「…吐いて、吐いて!喉に詰まると窒息するから!」
社長「すま……失礼、して、トイレ…………うおおおえぇ!ゲハッ、げほっ!!」
霧子「……ナニを食べさせたんですか。ナニを」
斉藤「何でも、甘さ断ち切る手作り菓子・奥羽猪口零斗…らしいです」
霧子「……甘さどころか、命まで断ちかねなかったですね」
永原「…………まさかこれ程の破壊力だなんて。すみません!本当に!」

霧子「…こうなれば全てチェックします!只でさえ食物関係は衛生面が
   危ないのに!…手形チョコ?これは斉藤、あなたね?」
斉藤「……手は洗ってあるから大丈夫!です、多分」
永原「あたしと美加ちゃんがホワイト、西野・北村・レイちゃんがゼブラ
   理沙子さんがビター、神田のは……多少、焦げてても気にしない!」
霧子「…残る1つ、この2つの丸、真ん中に小さな窪み……まさかこれは」
斉藤「……天神、ナニをしてるんだ、アイツは」
永原「越えちゃいけないラインを軽々越えるからね、さすが魔女キャラ…」
霧子「……残念ながら、この物体は即時廃棄させてもらいます。色、匂い、形
   なにもかもが異様な怪しさだけで構成されていますので」
斉藤「了解しました、ゴミ箱………ふんっ!全く、こんな食品類似危険物を
   送ったとあっては、レッスルの品格に傷が付きかねない!」
   
0492名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/02/28(月) 23:42:04.48ID:co2+ItZp
社長の目的は何となくつかむも、やはり本音は今一つ聞き出せず
更にバレンタインに見せかけたテ○容疑をかけられそうになった永原たち

そして筋肉と天使の運動は、さらに加速する……

永原「…いやー、昨日もしんどかったな〜」
富沢「あー結城、昨日の試合お疲れ〜。動ける選手が減ってる中
   お互い厳しいよね〜」
千種「…あ、みんなどうも。今日はわざわざ誕生会を開いてくれて…」
金井「まーまー、堅いこと言いっ子なしで。今日くらいは、まぁ〜
   少し位なら、ね、飲んで飲んで。」
千種「あ、はい……じゃあ、お言葉に甘えて、少しだけ……」

そう……金井の、後輩を気遣う何気無いこの一言が、後に大事件となる
その発端となろうとは、この時誰も知る由はなかった…………

千種「……きいてくらさい。ねえきぃて、しんじょ、もーだめ、ぉわり!
   ざぁーこぱっかりもぉ〜、みーなやるきなし!へた、くそっ!
   ゆきこさんしかあうてならなんて、ヴぁはぁ〜、うむぅ〜」
金井(……この流れ、まずいかも…しれない)
富沢(さっきから延々30分、愚痴ばっか…はぁ。まーったく、日頃からどんだけ
   ストレス溜め込んでたのこの娘は)
永原(武藤といい結城といい、ストレスの出方が大分極端だね)

千種「めぐみとはあれ、以来話もして、な…はぁ、うぇっふ、ぷふぅ〜
   ねぇせんばい、どぉしたらー、あー、せんぁーい……」
金井(予想外の絡み酒……ウザさ倍増だぁ〜……)
富沢(しかもかなりの粘着質……これは女同士でも辟易とするレベルだわ)
永原(…武藤と仲が拗れてるんじゃないかと思って誘ってみたけど…
   決定的な別れ話が始まる前に話できて良かったよ)
金井(う〜ん……。話……できてる?これ)
0493名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/03/01(火) 00:42:40.97ID:F79BVVgW
千種「たいたいゆきこせんばいがワルい!カンジンな時いっつもいないし
   めぐみがいっつも本音ではだしてくれなし!もう、あほ〜!
   もう……やだ……やっぱり別れる。……天使、辞めます」
永原「はいはいそうだね出会いと別れは人の運命とはよく言うけど
   もう少し落ち着いて冷静に……」
千種「冷静に……冷静、冷静……と情熱の間って、なんでしょう」
富沢「………え、あ〜、うん、それは話すと長くなるけど〜、とにかく!
   早まった真似は誰のためにもならない気がするよね?うん、そうだ」
千種「…だからぁ!黒ベンツが、黒ベンツが来たから!皆に疑われりゃ…
   さみしい………うう、ぐす、ひっく……ベンツこわい……」
金井「……そうだね、黒ベンツが来たら即座に避けないとね」
永原(う〜ん、この上戸特有の話の勢いと落差と飛び加減……危険だね)
富沢(……とんでもない暴れん坊ダークホースが近くにいたものね)
金井(……普段は、あんなに素直で我慢強いのに……。下手したら
   あたしたちの中で一番面倒臭いタイプかもしれない……)

永原「…そんな結城に!筋肉と天使の運動という新たなトレーニング方が…」
千種「あ、それ知ってましゅ。マイナーチェンジ繰り返してて有名らしいれす
   セクシーダイナマーイとかって。…合ってますよね?」
永原「あ、合ってる合ってる、それそれ」
金井「…結構知れ渡ってたみたいだね」
富沢「てっきり来島先輩だけのマイブームかと思ってたら…侮れないわね」
千種「…鍛え上げら体らら放たーる魅惑の波動、エンデルスプラッス…」
金井「…エンジェルスプラッシュ?」
千種「……やっぱり私辞めらせん!レッスルエンジェルにはまだ!
   異す格ろー技という道が、残っていました!私たちレスラーでも!
   異種かかろー技ならアリれすよね!」
永原「うん、まぁ…多少は」
千種「…まだめぐみとの勝負は続けます!仲間として、ライバルとして!
   そうすれば、いつか本えと真ろろろで接してくれる…はじゅ!」
富沢(……ふう、何だか知らないけど妙に前向きになったわね)
永原(ここまであたしたちを突き動かす筋肉と天使の運動…奥が深い)
0494名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/03/03(木) 22:15:28.06ID:CCZ7akgK
危うく後輩の天使廃業の危機を結果オーライで乗り切った?永原たち
そして来る3月3日、雛祭り。都内某所で……

祐希子「おっ、三バカ諸君。先輩への誕生日の挨拶を欠かさないとは
    感心感心。いや〜あたしもレッスルの顔として、少しは
    信頼と安心感と貫禄が出てきたのかな〜」
永原「あははは先輩〜もう〜、三バカはもうやめてくださいよ〜
   ……あたしたちも後輩に対しての面子というものが……」
金井「まぁまぁちづるちゃん。最近はゴキゲンですねせんぱ〜い」
富沢「…そうそうそうですよ!この勢いなら女王戴冠もいけますよ、これは!
   春は出会いと別れと新たな挑戦!お互い頑張りましょう、ね!」
祐希子「あっはっはっは!まぁそれほどでもあるんだけどね、うん!
    よ〜し、お姉さんは頑張っちゃうぞ〜♪」

永原(…さすがレイちゃん、事前に考えたヨイショ作戦がドハマりしてる)
富沢(ふっふっふ、それはもう先輩のツボは心得てるからね)
金井(…祐希子先輩って、意外とチョロいのかも)
永原(あれだ、隠れチョロインとか言うやつだ)
富沢(……いったいどこで身に付けてくるのよ、そういう知識)

菊池「あ、遅れちゃってすいません祐希子さ〜ん、この度は3……」
祐希子「……年は言うな!言うんじゃないの理宇!言うとお姉さんは
    何だかじわりもの悲しくなる!スゴくイライラするから!」

菊池(……相当空けてない?祐希子さん)
富沢(仕方無いです菊池先輩、ヨイショにはコレが一番効果的ですから)
菊池(…南さんから、代理として会に出てって連絡貰って来たんだけど
   来て良かったな。あの頃とはまた違った気持ちで)
永原(う〜ん、でも南さん不在のせいかトークにややキレが…)
金井(……ナニに残念がってるのちづるちゃん)
0495名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/03/03(木) 22:57:23.67ID:CCZ7akgK
祐希子「お、そ言えば!南なんで来ないの〜?サボり〜?」
菊池「…祐希子さんじゃないんだから、サボりとかじゃないです!
   この前の試合を始めとした、最近のファイトの不甲斐なさに
   もう一度自分を見つめ直すと言って……」
金井「……修行の旅に出たとか?」
菊池「ううん、彼氏と奥多摩ツーリングだって。2日で戻るそうです」
永原「……ズコー!ってなにそれ!ある意味一番アレだよそれ!」
富沢「…マズい!今日の会の目的が……ひっ!」

祐希子「………え?…するってーと、ナニ?南は!あたしとの付き合いより
    カレとバイクでやっほほーいが大事って……そういうこと!?
    なに、これ!なんなのコレぇ!ねえ!」
富沢「……先輩、世の中にはタイミングの悪い時ややむを得ず
   優先すべき事柄が常に付きまとうモノで、特にこの東京砂漠では…」
永原「ほ、ほら、先輩、これは南さんお得意の焦らし戦法…」

祐希子「……ウソだっ!若手の時からずっと誕生日近いから!
    一緒にやってきたのに!………あー、そういう、ことね
    誕生日なんて子供っぽいこといつまでもやってられないって
    雛祭りなんて義務教育まででしょハハハって、そーいうことね!」
菊池「…祐希子さん!落ち着いて!マズい!このままじゃ……」
金井「ああっ!先輩のモラルがどんどん下がって行くのが!目には
   まるで見えないけど……何故か、わかる!」
永原「確か前に、モラルが極限まで落ちた天使は堕天するとか…
   ってヤバい!止めなきゃ!止めなきゃ!」

祐希子「理宇ぅ!アンタだってそうでしょ!ついこないだ!カレシ出来て
    心が悪に染まらなくなったとか、楽な気持ちになったとか!
    胸なんてなんてちっぽけなことで悩んでいたんだろうとか
    目を輝かせながら言ってたもんね!」
菊池「あ、う……え〜とそれはですね……純粋な気持ちから発したもので
   あって、敬愛する祐希子さんに対して、そんな、マウントとか…」
0496名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/03/03(木) 23:36:16.20ID:CCZ7akgK
祐希子「ウソだそんなことっっっ!!!南も堀も、同期に限ってさ!
    短気は損気、焦らずゆっくりとかって!勝者か!勝者の余裕か!
    あーヤバい、キレそう……。これはもう…覚悟してもらうしか
    お覚悟決めて付き合うしかないわよねぇ!」
金井「マズい……暴走も時間の問題だ。いつこっちに飛び火してくるか…」
永原「…こうなっちゃ仕方無い!レイちゃん、件の社長に連絡!」
富沢「……怪しいのよねあの社長。あんまり関わりたくないんだけど…
   えーいもうしょうがない!」
永原「…菊池先輩!時間稼いで時間!とにかく祐希子先輩が堕ちるのは
   何としても避けなくちゃ!出来ればオールで!」
菊池「わかった、やってみる……死なない程度に」

こうして菊池が話題を逸らし続ける作業に入って、瞬く間に5時間が過ぎ…

祐希子「は〜…やっぱりアレ?蹴っ飛ばしたのが良くなかったかな〜
    でも正当防衛じゃん?無理矢理とか有り得ないじゃない?
    でも向こうから来たんだから、そりゃ色々蹴られて全治3日くらい」
菊池「や、でも私達プロですからぁ……いなすくらいに留め…ひっく」
祐希子「なんで寄ってくんの、いかにも遊びに〜んみたいな奴ばっかなんだろ
    毎度ガッカリでお帰り願って!あーもーお祓い行こう〜、むふぅ〜」
菊池「…そうれすね。私も、付き合います…落としたい厄とか、あるし」

金井(…類は友を呼ぶって、言うよね)
富沢(○○○○は○○○と引かれあうみたいな例の法則ね)
永原(伏せ字だらけでナニが何だか……あ、来たかな、こっち!早く!)
0497名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/03/13(日) 19:20:45.65ID:FmCjBmPT
社長「………来てみれば、随分な散らかり様だな。済まない、遅くなって」

菊池「あ〜来た来た、もぉおっそ〜いもぉ〜なんか10日くらい経った気が〜」
理沙子「…こんにちは。社長に呼ばれた時からイヤな予感はしてたけど」
霧子「……なんというかもう、佇まいが完全にオッサンっぽいですね」
来島「おーい祐希子〜、戻ってこーい!俺はもう悲しいぞ!たった数日で
   ここまでやさぐれちまうなんて!」

永原「……ようやく来た、来てくれた……。ぶへっ」
富沢「後、任せましたよ先輩……」
金井「痛い、眠い、もう飲めない……おやすみぃ……」
社長「…うん、安心してお休み。霧子君、毛布を。三人を頼む」
霧子「はい。ほらほら祐希子さん、誕生日にイヤなことがあったからって
   やけ酒はいけません、やけ酒は」

祐希子「…なによ、幸せな人にはわからないわよぉ〜あたしのこの悲しみは
    もーいい断捨離よ男捨離!オトコのアホ〜!作者のバカ〜!
    なんであたしにはロクでもないヤツしかこないの〜!」
理沙子「……こういう飲み方、暴れ方をするからじゃないかしら」

来島「……あー、とにかく!もーいいだろ!菊池を解放しろ!
   見ての通りお前は完全に包囲されている!」
祐希子「なによもぉ〜!もう別れたオンナに用はない!あんたとはもうすでに
    過去の女!終わったの!あたしは〜、新しい愛にアップデートぉ〜!」
菊池「もうやめれ〜、わたすのために争うのはぁ〜、おえっ、うぷっ……」

理沙子「……酔いと怒りが混ざって収拾がつかないわね、これは」
霧子「……社長、任せます。祐希子さん、このままだと確実に堕ちます」
社長「わかっている。…………祐希子、話を聞いてくれ」
0498名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/03/13(日) 20:00:08.84ID:FmCjBmPT
祐希子「…何の用?もう社長なんて信じないから!あたしたちを見守るとか
    テキトーな事言っといて!実はつまみ食いしてんでしょサイテー!」
社長「……昔の偉いさんや芸能人じゃないんだから。今そんなことをしたら
   僕は即座にネットの声に呪殺されるよ。それにほら……これ」
祐希子「……クッキー?ホワイトデーって今日だっけ」
社長「いや、こんな事になったから1日早くなってしまったが」
菊池「……社長、マメですよねぇ〜。口説く気だぁ〜私を口説くんだぁ〜
   きゃーやめてーおそわらりゅーらんぼーな人きらーぃ!」
来島(……お前はこっちこい。話をこれ以上ややこしくすんなもう)
祐希子「…ふんだ!こんな、クッキー、程度で…………ふんっ……」

永原(むにゃ……うん?効いてる?効いてるの?)
富沢(先輩はああ見えて意外と正面押しに弱いのよ……ふぁ〜)
金井(強気な人は押しに弱いって言うよね〜、おやすみぃ…)

祐希子「……う、うわぁぁぁん!なに?やめてよもうこんな、あたしに…
    優しくすんのさぁ〜!ズルいよもう〜」
社長「…さあもうお開きにしよう。な?ほら」
理沙子「…社長、少し近くありませんか?離れて下さい……来島?」
来島「……あ、了解っす。祐希子、ほらもう飲むのやめ、寝るぞ!」
祐希子「やぁ〜、恵理〜、社長とあたしを引き離す気だなぁ〜、やだ!
    あんたは昔!今のパートナーは社長、あと先輩!」
社長(……いや、いつから僕は祐希子のパートナーになったんだ)
霧子(……社長?ここは空気を読んで話を合わせてください)
0499名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/03/13(日) 20:25:21.28ID:FmCjBmPT
社長「…祐希子、全くもう世話が焼けるな。ほら寝るぞもう」
祐希子「……ふぁ〜い、もう寝る、今すぐ、ねる〜」
社長「ほら、立て……もう、しょうがないヤツだ。運んでやるから……ふんっ!」
祐希子「…やりぃ〜、お姫様抱っこ、せーいこ〜!社長、案外力ある〜」

理沙子「……二人とも?さっきからなにをやってるんです?」
社長「ん?いや、理沙子君、これはだね……」
霧子「……どう考えても、社長が祐希子さんを正面から担いでる様にしか
   見えないんですが。しかも体勢的にちょっとアレな感じで!」

菊池「…あ、なんかどこかで見たことある。駅弁売りがどう…うみゃっ!」
来島「……だからお前は!話をややこしくすんなって何度言ったら!」
理沙子「私が運びますから、社長は離れてて下さい!」
社長「……なんか僕、疑われてないか?ただ運ぼうとしただけ……」

永原「……むむむむ!ぴぴー!社長、今のはダメ!明らかに狙ってる!
   レッスル鉄の掟に則って、団長権限で、お仕置き!」
富沢「そういうのは見えないとこでやってよね〜」
金井「へ〜ん〜た〜い〜……むにゃ」
霧子「……社長は本当にこういったトラブルが絶えませんね」
社長「…なんでいつも僕だけ……。お祓い、行こうかな……」

真面目に使命を果たし、トラブルを解決しようとするも
毎回誤解を受ける社長。彼は本当に呪われているのだろうか……

つづく
0500名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/04/04(月) 20:56:23.23ID:J+IJcJnS
頭を空っぽにしたら確かに夢は詰め込めるだろうけれど
蓄えた楽しさや面白さを綺麗さっぱり忘れることになるんじゃないかと
つい不安になってしまうそんな雨の日

ふとしたことから筋肉と天使の運動をマスター?し更なる成長を見せた永原
早速普及と腕試しの為にライバルの一人、武藤を呼んだのだが…

永原「……え、なんで…?なんでもう知ってるの?」
武藤「…筋肉の舞。そんな何年前に考案されたかもわからないモノを
   さも新しいものの様に今更披露するとは……滑稽ですね」
吉原「そうね〜、元々来島が海外から持ち帰ったトレーニング法に
   アレンジを加えたモノに過ぎないし……知られてて当然ね」
武藤「大体、筋肉だけ鍛えれば強くなれるなんて思うのが間違いです
   技と精神を鍛えなくてプロと言えるんですか?いかにもパワー頼み
   脳筋ブルファイトの伝道師らしい安易な発想……」
吉原「はいそこまで。言い過ぎよ武藤、公然と先輩への侮辱を口にするなら
   私もレッスル仕置人の立場として、黙っている訳にはいかないわ
   女王を目指す者なら尚更、弁えなさい」
武藤「……わかっています。気を付けます」

永原「…ところで、どうして吉原先輩が道場に?呼んだのは武藤だけのはず…」
吉原「あら御挨拶ね。今日というこの善き日に、私を抜きにするなんて」
武藤「……要するに出番が欲しかったんですね。はぁ……もういい加減
   合同誕生日は止めにしませんか先輩」
吉原「いいじゃないの。こういうお約束はキチンと守られてこそ、よ
   奇策やサプライズばかりで良好な人間関係が築けるモノですか」
永原「…そうですよね。先輩を見ているとよーくわかりま…」
吉原「……な に か い っ た ?な が は ら ぁ ?」
永原「な、ナンデモアリマセン!ウワーセンパイハモノシリダナー」
吉原「…宜しい。試合も近い後輩たちを、この雨降りしきる中、わざわざ
   足を運んで激励しに来た私の、この大いなる愛というものを…」
武藤「…先輩。余計なお喋りでこれ以上時間を潰したくないです、始めましょう」
0501名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/04/04(月) 22:21:17.22ID:J+IJcJnS
…筋肉と天使の運動は実は意外と知られていたという事実を知らされ
ちょっとしょんぼりの永原。ならばと力業で武藤に挑むが…

永原「…むーっ!むーんっ!!!」
武藤「……くっ、ならば!……ロープ、ロープブレイクです!」
永原「くーっ、取れない!もう一回!」

吉原「……これ以上は無駄よ永原。もうわかっているんでしょ?
   あなたの弱点その1……それは!試合運びが投げ技と関節、
   それもジャーマンに極度に依存し過ぎている!」
永原「うぐっ!で、でもそれは前からの…」
吉原「弱点その2!あなたはリングを中心とした半径1m内でしか
   その力を発揮出来ない!コーナーやエプロン、場外では
   まるで新人同様の無様なファイトを晒す!」
武藤「……最後にその3。打撃への対処に始まる全体的な動きの遅さ
   以上、端的に言うなら……先輩のファイトは実にワンパターンで
   ものすごーく鈍く、しょっぱいです」

永原「……うぐぐぐく……ぐはっ、ぷわっ!」
吉原「武藤もだけど、一点突破だけで勝てるほど女王への道は楽じゃない
   相手の良さを引き出した上でさらにその上を行く…トップランカーには
   内容も常に付いて回ること、忘れてはいないわね」
武藤「はいわかっています。御指導御鞭撻有難う御座いました、マム!」
吉原「……わかったでしょ永原。これがイチャコラが過ぎて腑抜けたあなたと
   地獄の山籠り特訓をきちんと活かしている武藤との差よ
   それが証拠に、組み合って一度もバックを取らせていないでしょ?」
永原「……そ、そう言えば!」
0502名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/04/04(月) 22:56:46.44ID:J+IJcJnS
吉原「永原、あなたも実力ならもうかなりのレベルに達しているわ
   けどね。力に力で対抗することだけを突き詰めていけば……
   行き着く先は只の凄惨な殺し合い、潰し合いでしかなくなるのよ
   私達はプロ。相手を潰したり殺したりしたら負け!そう覚えなさい」
永原「はい!でもどうしていきなりそんな?」
武藤「…あったんですよね、そういう事件が」
永原「……あ、そういえば前に先輩たちがそんなことを」
吉原「私達は二度と悲劇を繰り返してはいけないの。いいわねチャンプ?
   …レッスル団長さん?」

理沙子「終わったようね。道場を貸した甲斐があったかしら」
虎子「うー、先輩たちと戦ってみたかったっす」
越後「…ボコボコにされるのがオチだぞ。デビュー前に死ぬ気か」
永原「……あ、みんな!って斉藤さんたちは?」
虎子「メシの材料がないってみんな買い出し行ったっす。何分多いんで……」
永原「……食べるもんねー、皆」
吉原「あら、じゃあ私達はこれで。あ、先輩、週末の試合後、付き合えます?」

理沙子「…?例の件かしら、わかったわ。ちづると…西野、準備しておいて」
吉原「決まりですね。それじゃ先輩、当日よろしくお願いします」
理沙子「………ええ。二人とも、これもレッスルの、天使の試練と心得なさい」
永原「……はい?」
虎子「なんか知らないけど、催し物っすか!ワクワクしますね!」
0503名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/04/10(日) 20:03:17.74ID:YRA8xx5b
そうして週末……徐々に活気を取り戻しつつある興行を終えた後
永原一行は疲れた体に鞭打ち、吉原を手伝うことに……

永原「それじゃ上原さん、これで失礼しまーす」
上原「おう永原ご苦労様。これから吉原の手伝いだって?大変だな
   私も行きたいが、何分社長として会場の後処理がな」
理沙子「代わりに私が行くわ。そっちはお願いね」
掘「気を付けて下さいね〜、みんな」

虎子「……で、あたしも行くのは何でなんすかね先輩」
永原「実はあたしもよく知らないんだ。理沙子さん?」
吉原「……もう良いでしょ先輩?知らせても」
理沙子「ええ…二人とも?これから私達は、ニセモノ捜索をします」
虎子「…ニセモノ?あたしたちの?そんなのいるんすか?」
吉原「居るわよ、それも複数。ま、人気商売には付き物とも言える存在よ
   故に……放置してもおけないんだけど」
永原「まあ自分そっくりの人間がなんか悪いことしてたら……問題ですよね」

吉原「…前々から噂にはなってたのよ。無許可とはいえモノマネしてるだけなら
   まだ可愛げもあったでしょうけど、段々エスカレートしてきてね…
   中には公式になりすましてグッズを売り捌いてる人達もいるらしいわ」
虎子「…最近、通販とかでも偽サイトとか有りますもんね」
永原「そうなの?迷惑な話だなぁ。でも、なら警察とかに……」
理沙子「…なるべく事を荒立てないように解決したいのよ。下手に
    警察沙汰になると、どうしてもイメージ低下は避けられないし」
吉原「人気商売の辛いところよね。で、向こうもまあ一人じゃ無いだろうから
   こうして応援を頼んだの。責任者と団長、前途有望なスター候補にね」
0504名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/04/10(日) 20:38:30.50ID:YRA8xx5b
永原「…でも大丈夫かな?外国の人とかスジモノが関わってたらさすがに…」
吉原「調べてくれた小川の見立てではそうでもないみたい。まぁ……
   他にも応援は頼んであるんだけど……」
理沙子「……初耳ね。でも用心に越したことはないわ、二人と……」

??「ねえねえあそぼーよオジサンたちー安くしとくからさー」
男A「お?なんだなんだ積極的だね。よーしおじさん張り切っちゃおうかなー」
??「ええ、それはもうサービスしますわよ、ふふふ……」
男B「お?おー、いいねー!ポジティブな女の子は嫌いじゃないよ、うん」

永原「……来た?え!?ちょっと!あれってまさか…鏡さん!?」
吉原「…まさか、そんな……!」
虎子「それに…永原先輩そっくりのオミズ系!」
理沙子(……?静かに!あなたたち待ちなさい、あれは……)

鏡「…………人の姿を借りて、いったい何をしていらっしゃるのかしら」
??「って、え?ホンモノ?チョッとヤバい!ホンモノ、来た!」
??「……なぁに!人の真似をしておいて、随分な物言いよねあなた」
鏡「…姿形は上手く真似できても、立ち振舞いは雲泥の差ですわね
  動きも台詞もぎこちなく、声色に至っては適当も良いところ
  こんな学芸会レベルの物真似でワタクシになりすましたつもりと…」
男A「お、なにこれ、良いじゃんこっちも!あ、でもチョッと歳い……うっ!」

鏡「……ふっ、まずは悪1つ、この世から壊れて消えました。さあどちらかしら
  次に、ワタクシに壊されるシャボン玉のごとき儚き悪は?」

永原「…鏡さん?ホンモノ?あれ」
吉原「ええ、別動隊で動いてくれてたハズなんだけど…先にかち合ったみたい」
理沙子「…どうやらニセモノは実在したようね。しかしよりにもよって
    本人が目の前に現れたのは、不運だったかしら」
0505名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/04/10(日) 21:26:15.20ID:YRA8xx5b
??「あんたいったい誰よ!あたしは鏡明日香って……」
鏡「アラ奇遇ね?ワタクシも鏡明日香といいますの。こんなに姿が似てて
  名前まで同じなんて……これがドッペルゲンガーというものかしら?」
??「くっ……!勝手に人の真似して、なんて図々しい!覚えてなさいよ!」

鏡「…こっちの台詞ですわ、それ。全く…逃げ足だけは兎のごとく……」
永原「…鏡さん!鏡さんもニセモノ探しに来てたの?」
鏡「ええ……最近良からぬ噂が立っていたものですから。ワタクシが
  夜な夜な怪しいものを売っていたとか……全く下品な話です」
虎子「…売って?え、何を?」
永原「……それ以上は知らなくていいから西野」

吉原「……はいそこのあなた逃げないで。少し聞きたいことがあるから」
??「…くっ」
男B「………………俺、行っていいよね?飲んでいいよね?」
理沙子「…いいんじゃないでしょうか……奥様を泣かせない範囲で、なら」

永原「……それにしても本当に似ているね、この人」
??「ふーんだ!たまたま顔とファッションが似てるからって、言い掛かり?
   なんかあたしの物真似しないでくれる?キモいんだけど!」
永原「……カタールに落ちるとはこの事だ!あたしまだ何にも言ってないけど?
   今の、自分が悪さしてるって自覚があるいい証拠だよね!」
吉原「そもそも私達から逃げようとしている時点で、おおよそ察せたけど
   コスプレならまだしも、騙りを働いていたとなるとねー」
??「……向こうが勝手に勘違いしただけだし!法には触れてないし!」
理沙子「……ハイ、録った。潔く自白してくれて本当、助かったわ
    シラを切られると少しばかり厄介なことになるところだったから」
虎子「…厄介??」
吉原「……東京なら地下室で色々と……的な、ね?そうでしょニセモノさん」
鏡「…某国もかくやというほどの、完全残虐悪魔的セクシースタイルかしら」   
0506名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/04/10(日) 23:01:17.07ID:YRA8xx5b
永原「…先輩?まさか、ゴーモン的なアレじゃあないですよね?」
吉原「ご想像にお任せするわ♪」
鏡「…ああ、永原そっくりのその顔がどんな風に歪んで涙を流すのか……
  実に楽しみ、です………ふ、うふふふふふふふ」
??「……な、なにこの人たち……なんか、ヤバいんだけど!」
虎子「ヤバいのはアンタだろ!人の名前でショーバイしようとか!」
理沙子「…少なくとも、私達の姿をしている事情は聞かせてもらうわよ
    理由はもう…今更述べる必要はないわね?」
??「……しくじったわ。マイナーっぽいからバレないと思ってたのに…
   つっても流行りの馬か船だとすーぐバレっし…」
吉原「…懲りてないわねこの娘」

こうして永原のニセモノさんから事情を聞くことになった本人
しかし、そこには色々と闇があるようで……

??「いまポリコレとかフェミとかLGビーティとかSDガンなんとかってさー
   意味わかんねっしーウザいしー商売の邪魔すんなっつー話ねー
   てか永原っつーのアンタ?名前とか知らないんだけど」
永原「へ?名前も知らないキャラを真似てたの、あなた?」
??「いいっしょ別にー、バカそー胸デカカワイイ方がオトコ釣れんの
   ホンッとにチョロ松でもーね、この2、3年でさ、もー荒稼…」
永原「あのねー!人の格好してなんたる言い草!イイ迷惑だよ、こっちは!」
??「いいじゃーん可愛いっしょ?やれっうちにさーやっといた方がぁ
   後悔しないって、いや、こホンまじ。で、その胸、本物なん?」

虎子「…なんか、声も似てるせいか、どっちがどっちだかもう……」
吉原「…落ち着きなさい、新人。髪が茶色がホンモノ、青がニセモノさん」
??「だーれがニセモノよ!あたしにはジャ……あ、もしもし?んー?
   あ、タカ!あ、ん、イクイクー、いますぐね、おん、わかった、愛してる♪
   あー、んじゃ、ま、そゆことで……すんませんっしたっ!」
永原「……いやもー、なに!?なに勝手に話してんの!あ、ちょっと!」
0507名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/04/10(日) 23:35:48.32ID:YRA8xx5b
吉原「…どうします?」
理沙子「追う必要はないわ。彼女は私達の事どころか界隈の掟すら知らない
    ただのおのぼりさん、黒幕は別にいると見たわ」
鏡「…いいんですの?ああいう手合いが放置すると一番厄介なのですけれど」
理沙子「まぁ、後日委員会を通じて正式にお達しを出す必要が有るわね
    ふう、ニセモノが出るのは有名の証とはよく言うけれど……」
吉原「どうせ真似るなら正義を真似て欲しいもんですね」

永原「…バカで可愛い方が釣れる……あたしってそんなふうに思われてたの!?」
虎子「…今更っすか先輩?正直ワザとキャラを作ってるのかと」
永原「誰がキャラだー!作ってるとか、どーいうこと!」
鏡「……アラ意外。天然でしたの?それ」
吉原「まぁ、母親代わりの人がそも直感頼みだもの、自覚がないのもわかるわね」
理沙子「…あのね、二人とも?」

虎子「…結局捕らえ損ねたっす。お腹減ったっす、うう……なんでもいいから
   メシっす先輩たち!」
吉原「…そうしましょうか。引き続き、調査は……適任者に任せましょう
   今のレッスルには忍者やメイドさん、諜報員候補が複数名いますから」
理沙子「そう?じゃあ頼むわね。さて……ご飯にしましょうか」
永原「…ふい〜、試合後の張り込みはキツかった〜、あんパンと牛乳だけじゃ…」
虎子「…そう言えば何だったんすか?こだわりなんすか?」
吉原「そうよこれは大事なお約束なの。基本は常にしっかりと、よ」
理沙子「繁華街で拳銃は普通撃たないけどね」
虎子「…いや、なんの話っすか先輩」
0508名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/05/07(土) 14:20:58.90ID:G49vhwHc
こうして、興行の合間を縫っていつ、どこにいるともわからない偽物探しに
奔走する永原たち。そんな中、女王・龍子が永原たちに接触する…

龍子「あ、先輩たちどーも。偽物調査の方は……」
理沙子「う〜ん、あれ以来発見できてないわ。どうも私達が本腰を入れたと
    知ったらしくて、今は内偵班に任せてるわ」
斉藤「これで少しでも懲りるといいんですが……」
石川「すみません〜、本来なら私達が対処しなくちゃいけないのに」
越後「まぁ、女王自ら動くと色々目立ちますから……主に服装的な意味で」
石川「相変わらず派手な私服だからね〜、龍子」
永原「…噂には聞いてたけど、ホントに派手ですね。黒の上下を基調として
   白のインナーに小物アクセがそこかしこにまーじゃらじゃらと……」
富沢「黒なのに凄い目立つよね。なんというかお水系……」
龍子「…なんだ、アタシの趣味にケチを付ける気か?言っておくがこれは
   先輩を見習って、女王としての威厳を少しでも……」
永原「いや、かなり前からそんな感じでしたよね先輩?」
理沙子「……私は、そんなに派手じゃないわよ?」
富沢「……いや、理沙子さんは……、うん……コスが……」

龍子「…とにかく!こっちはなんとかなったみたいだけど……どうもまだ
   あちこちで出没してるみたいでな。六角先輩の偽者も出たらしくて
   本人も誕生日返上で追いかけ回して、もーうんざりってボヤいてた」
富沢「ネットでもリアルでも、ゲリラ戦法って本当厄介よね……」
永原「前にも朝比奈さんの偽者?がいたことあったしね……」
越後「当分続きそうだなこれは……はー、厄介だ。委員会はなにしてるんだか」
0509名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/05/07(土) 15:08:26.17ID:G49vhwHc
石川「…それともうひとつ、海外勢がようやく到着したらしいです
   今はまだ隔離期間の最中らしいですけど……」
理沙子「ジェナ・メガライト、ダークスター・カオス…ソニックキャット?
    予定より20日遅れといったところかしら」
斉藤「…ソニックキャットの、出身アンドロメダってなんだ……?」
越後「そも本籍地が神奈川ってなってるが」
富沢(……どうあっても宇宙人設定を崩さないあたり……プロね)

永原「おー、ようやく!よーし勝負だ、勝利だ、チャンピオンだー!」
富沢「こらこら気が早いって……ん?石川さん?」
石川「実はもうひとつ気になるのが……これを見て」
斉藤「…写真?ん、確かこれは……」
越後「……これは!ナスターシャ・ハン!ヨーロッパ、EWAマット界のエース
   千の技を持つサブミッションクイーンの異名をとるという…」
龍子「…どうもEWAでの立場が悪くなってるようでさ。まあこんな御時世だ
   仕方無いんだろうけど、海外移籍を検討している……らしい」
理沙子「移籍の話は初耳ね……ん〜……」
永原「獲りましょう今すぐ!今なら単品価格でお安く……」

越後「…馬鹿かお前は、そんな虫の良い話があるもんか。そもそもこんな話を
   他団体、しかも外国にホイホイ流すわけないだろ」
斉藤「…罠の可能性もある、と?」
石川「そう考えるのが妥当よね〜。彼女はともかく、出身が出身だし
   ナニに利用されるのかわからないものね〜」
富沢「元軍属って触れ込みもあるみたいだしね…スパイ、工作員…」
越後「最近の情勢だと、あり得ない話ではないのがまた…」
龍子「とはいえ今の相場なら150AP前後と、格安で獲れるチャンスなのも確か…
   といって、ウチだと海外勢は大体トラブルし…」
富沢「…最早お約束みたいなモノよね」
石川「それでどうしたものかと〜」
0510名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/05/08(日) 15:46:06.46ID:H5aQzYKj
理沙子「…火中の栗を拾う、か。難しいわね、判断が……」
永原「……ナニを迷ってるんですか二人とも!迷うことなんてないでしょ!」
富沢「でもさ……何せ揉めてる最中の話だし、下手を打つと色々面倒よ?」
永原「そもそも!最初から知らんぷりして無視を決め込むならここに来て
   相談する必要ないじゃない!そ・れ・に・!海外勢を無視して
   日本で番を張ってるだけで、レッスルの女王が名乗れるか〜!って話!」
斉藤「……永原、お前……番を張るって!仮にも女王に対して!」
永原「関係ない!少なくとも今回の事で選手に罪はないよ!そうでしょ?
   大体何か企んでるなら、信用させるためにもっとふっかけるよ普通!」
龍子「…………相変わらず、変なところで妙に勘が冴えるヤツだな」
理沙子「ともかく接触はしてみましょうか。事は選手生命にも関わる話だし」
龍子「……わかった!いいだろ、やってやろうじゃないか!外国人と言えど
   同じレッスルエンジェルであることに違いはない!」
永原「……じゃ!あたしが早速」
理沙子「それはダメ。向こうは未だ情勢不安なことに変わりはないし
    今は何事にも慎重な対応が求められる時期。少なくとも私と女王
    そしてあなたの三人、もしもを考えたら現地に行くわけにいかないわ」
富沢「……じゃあ誰を?誰でもいいってわけにもいかないし」
越後「ん…上原さんの太平洋女子はともかく、市ヶ谷さんのJWI、アメリカ勢
   新女とライバル勢が一堂に会するこの時期に、海外に戦力を割くのは…」
斉藤「かといって仮にもエースクラスを迎えるのに人事スタッフ任せにするのも
   礼を失すると言えば失するし……難しい」
永原「…………あ!そうか、石川さん!確かスカウトの達人だって!」
石川「……え、私?前に色々やっては来たけど〜……え、何ですか、みんな
   その目は?あの〜、そんなに、期待されても……」
龍子「……お前なら、出来る!お前しかいない!よし、任せた!」  
0511名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/05/08(日) 16:25:42.27ID:H5aQzYKj
富沢(…相変わらず即決ですね。こうと決めたら迷わないというか)
理沙子(それも女王の資質。良いように捉えましょう、少なくとも今はね)
石川「……じゃあ取り敢えず、やれるだけやってみますね〜」
永原「お願いします石川さん!あたしたちの分まで!」
龍子「じゃあアタシらはこれで。後で小川から詳しく詳細送るんで」
理沙子「…事は重大よ。情報は例の……P37ルートでね」

越後「海外問題に偽物対処、さらに新女王となって初の大型大会開催
   …これはいよいよ山場だな、私達にとって」
斉藤「ああ……全く、混乱に乗じて好き勝手してくれるな。どこもかしこも」
富沢「……あ、新人達が練習終わる頃ね。ちょっと視てきます」

虎子「……おわっだぁぁぁぁ〜。ぬあああおぉ〜、疲れた〜もぉぉぉぉ〜」
北村「……あんた、わざとやってる?それ」
虎子「…いや、なんの話?わざと?」
神田「無駄話するな!終わったら練習器具は片付ける!そしてあと、掃除!」
美沙「とっととやるのですサボったら寮に連絡して飯抜きの刑なのですよ」
金井「洗濯は、今日は特別大サービスで心優しい先輩たちがやってあげるから」
美沙「…少し甘過ぎなのです先輩」
金井「まぁまぁ、厳しくし過ぎて、逃げられたり○○されたりしてもアレだし〜
   あたしだってその昔、遅刻し過ぎて危うく逆さ吊り闇落ちの刑に……」
虎子「…先輩、シャレになんないす、それ」
北村「冗談、ですよね?はは、はははは……」
神田「……なら、試してみるか?あくまでも教育の一環としての範囲で、だが」
虎子「おっす!えー、僭越ながら慎んで、遠慮をさせていただきまっす!」
北村「イビり、ゴーモン、ダメ、絶対NG!法律は正しく遵守せよー!」
美沙「……どっから覚えてくるのですその物言い」
0512名無しくん、、、好きです。。。垢版2022/05/23(月) 00:37:42.23ID:JkTOWQcv
永原「……はーいソコまで!もー、最近色々ありすぎて何となくイラつくのは
   わかるけど!練習でケガとかしたら元も子もないでしょ!」
虎子「…せんぱ〜い、ぬああぁぁつかれたぁ〜、うごけで〜」
北村「ペース配分考えないからっしょ。あーんた要領ワルいね、ホントさ〜」
富沢「……そういうあんたはすこーしサボりすぎ!次からびっしびしいくからね!」
北村「…………ネットアイドルやってた方がマシだったかも。はぁ〜」

金井「ハイハイ後片付けして。次のJWIとの対抗戦は、二人ともデビュー戦だよ
   それまで準備はおこたりなく!ねっ」
北村「……それマジ?」    虎子「……ホント!?すか?」
斉藤「冗談言ってどうする。次の興行、もう負けられない理由がある!」
神田「主に、団体の評判と経営的な意味でだが!」
富沢「あたしたちみたいな弱小団体は、常に危険と隣り合わせ!二人の勝敗が
   団体の評判に少なから〜ず、影響する可能性もあるんだから」
美沙「責任重大なのですよ期待度の高さもまぁまぁそれなり〜とはいえ
   お前らのやらかしでおまんま食い上げもありえるとぉ〜」
北村「プレッシャー与えないでよせんぱぁ〜い」
虎子「やってやるっす!闘いこそ我が人生っす!」
永原「よろしい!ではこれよりごはーん!ごっはーん!腹が減ってはなんとやら
   20分で速やかに掃除完了の後、二人ともあたしに続けー!」
二人「喜んでお供させていただきまーっす!」

越後(……様子を見に来てみたらこれだ。でも、永原にしてはえらく気前の良い…)
理沙子(中々練習を見てあげられなかったお詫びも兼ねているんでしょう
   ホント、良く成長してくれたわね。で……例の件)
越後(……わかっています。では、早速EWA殴り込みの準備を)
理沙子(石川をメインとして、人選はウチと太平洋、各団体から一人ずつ…)
越後(了解!明後日には出立します)

ここに来てレッスルに訪れる一大転換期。そして、かの社長にも異変が…?

つづく
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ニューススポーツなんでも実況