例えば、こんな感じのネタならどうだろう?
このスレが立つ以前に別スレに書いた話だけど。


『幼き日の約束』

「お兄ちゃん!さっき押入れの中を整理していたら、懐かしいもの見つけちゃった!」
ショウコが手に持っていたものは、2枚の古い紙切れだった。
「ショウコ、何だそれは?…ん?何か書いてあるぞ。えーと…」

『せいやくしょ
 あずま こうたは しょうこと けっこんすることを ちかいます』

『せいやくしょ
 あずま しょうこは こうたおにいちゃんと けっこんすることを ちかいます』

「こ、これは…、俺とショウコが幼稚園に行ってた頃に書いた紙かよ…。
 まだこんなものが残ってたのか…」
「あの頃は、よく2人で結婚ごっこしたよね。とっても楽しかったなぁ…」
「い、今となっては物凄く恥ずかしい思い出だけどな…」
「そういえば、私のファーストキスって、あの時にお兄ちゃんと…」
「う…!あ、あれは子供同士のことだし…」
「一緒にお風呂に入って身体を洗いっこしたり、一緒の布団で抱き合って寝たりもしたよね」
「…そ、そうだったっけ…?」
「お兄ちゃん、責任取ってよね…!」
「か、勘弁してくれよ…!」
「うふふ、冗談だよ。でも、あの頃の気持ちは、本気だったんだからね」
「ショウコ…」
「あの頃は兄妹でも結婚できるって、本気で信じてたもんね」
「ああ…。まったく、こんなものまで書いてたんだからな」
「ねぇ、久しぶりに、一緒にお風呂入ってみない?
 ショウコの成長した身体、見たいでしょ?」
「だ、誰が見たいものかよ!お前のお子様体型なんて!」
「むぅ…!そんなことないもん!ショウコだって、結構大きいんだから!…ほらっ!」
 ムニュッ☆
「や、やわらかい…!って、そうじゃねぇ!兄貴をからかうんじゃねぇよ!」
「うふふ、照れちゃって!…でも、この紙、大切に残しておくね」
「や、やめろよ!誰かに見られでもしたら恥ずかしいだろ…!」

口ではそう言いつつも、心の中では、あの約束が今でも有効だったら…と考えてしまうコウタであった。

 おしまい