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西野亮廣が“もう一つのえんとつ町の物語”「みにくいマルコ」に秘めた決意とは
10/22(金) 10:00 Webザ・テレビジョン

(※一部省略)

――新作絵本の『みにくいマルコ』ですが、かなり生々しく西野さんらしさを感じたんです。
「芸人という青春の時期があって、この作品でそれと別れを告げるような感じ」がすごくしました。

西野:たしかに! 吉本退所の時期も重なっていたっていうのももちろんありますもんね。

――『みにくいマルコ』は『えんとつ町のプペル』の3年後の世界が舞台です。
新しい社会にうまく適合できなかった人間たちが、『天才万博』という見世物小屋で芸を披露して食いつなぐ。
それがすごく芸人さんっぽいですよね。

西野:まさに、まさに。うまく社会になじめなかった人っていうのは、そこに行くしかないっていう。
僕がそうだったんですけど、学校の成績もあんまりよくなくて大学も行けないし、
っていうヤツはそこ(芸人)ぐらいしかなくて。
でも、そこだったら受け入れてもらえたし夢を見れたんですよ。

ただ結論を言うと、あまり長居できなかった(苦笑)。
先ほど話した絵、baseよしもとの終わりのあの感じとか、下北のライブのあの感じとか、
むちゃくちゃ幸せだったんですけど、もう戻れないっていう。
あの受け皿ですら「無理になっちゃったな」という感じですね。

こんなことを言うと、ちょっとカドが立つし鼻につく話ではあるんですけれど、
「会話」がうまくできなくなってしまった。
「こんなことをしたら面白いかも」っていうことをやればやるほど、他人とズレが出てきてしまう。
まさか誰かを攻撃しようと努力しているわけではないんですけど、
結果的に僕の一挙手一投足が誰かを攻撃しちゃったりだとか、誰かを追い込んでたりだとか。
頑張れば頑張るほど、他人と一緒にいられなくなってしまいました。