>>562続き)

どちらも言い換えると、
「自分が力を出せないのは、環境に問題がある」といったところだと思うのですが、
雇う側から見ても、雇われる側から見ても、先輩を見ても、後輩を見ても、
「やるヤツはその環境の中でもやるし、やらないヤツは環境に原因を求めて、
いつまでたってもやらなくて、まもなく消える」
が現実です。

芸能の世界にいるので、このことを色濃く感じているのかもしれませんが、
会社ではあまりありませんが、芸能の世界や、あるいはプロスポーツの世界とかは、
いとも簡単に「クビ」が宣告されるんです。
「この環境だと、結果は出しにくいから、仕方ないよね」といった情状酌量の余地なんて無いんです。

一年目の芸人であろうが、『ダウンタウンDX』に出て、一笑いも取れなかったら、
『ダウンタウンDX』のスタッフからは無言のクビが宣告されます。

スタッフはキャスティングのリスクをなるべく減らしたいのもあるので、
「アイツは使えないよ」という情報を、他の番組のスタッフと共有します。

結構、一発アウトの世界なんです。

ちなみに、駆け出しの若手芸人に飛んでくるパスなんて、一つの番組で1回ぐらいしか無いんです。
そこでヒットを打たなきゃいけないし、ヒットを打てなかった時に
「MCさんとの関係性も無いし、他のゲストさんも『はじめまして』の人ばかりだったので、仕方ないじゃないですか」
と主張しようものなら、「さようなら」と言われる世界です。