>>665続き)
 
■お金の使い方を知っている経営者の考え方
  
たとえば、「300万円は子供達に寄付しましょう」と誰かが言い出したら、
「いいね」「いいね」と票が集まると思うのですが、
お金の使い方を知っている経営者は、そうは考えないんですね。 
お金の使い方を知っている経営者は「その目的は何なのか?」から考えて、
「子供達を助ける為」という結論に至る。
 
ここまでは、お金の使い方を知らない人達と一緒だと思うのですが、
経営者はここから「子供達を助け続けられる方がいい」と考える。
「明日も明後日も、来年も、5年後も、10年後も子供達を助け続ける」
「その為には、この300万円をどう使うのが正しいのか?」と考えるわけですね。
 
で、結論としては「300万円を寄付」するのではなくて、
300万円を使って、毎月10万円が生まれ続ける仕組みを作って、毎月10万円ずつ寄付をして、
30ヶ月で300万円を寄付して、100ヶ月で1000万円を寄付する道を選ぶ。
 
300万円寄付するよりも、1000万円寄付できた方がいいじゃないですか? 
お金の使い方を知っている経営者というのは、
「300万円を使って、10万円を生み続ける仕組みの作り方」を自らの経験から知っているんです。
 
なので、「子供を助ける」という目的に対する、正しい打ち手としては、
「300万円の使い道を皆で決める」ではなくて、
「300万円の正しい使い方を知っている人に、300万円を託す」です。 
エグい言い方をすると「お金の増やし方を知っている人に、お金を託す」です。
「託す人を多数決で決める」がいいかもしれません。
 
お金は、たとえ「寄付」に使うのであろうと、「浪費的」に使わないことがメチャクチャ重要である、と。
これは、知識・技術不足が招く問題。