>>727続き)

僕は「売れた理由を分解するクセ」だと思っています。

「喉が渇いている人にタピオカが買われたのか?」
それとも、
「映える写真を撮りたい人にタピオカが買われたのか?」

これによって、タピオカの売り方の打ち手は変わってくるわけですが、
「タピオカが今日は50杯も売れた!ラッキー!」という解像度で捉えていると、
明日からどの部分を推し出していけばいいか分からない。

売れた理由を分解して、「映える写真を撮りたい人にタピオカが買われた」というデータが取れたならば、
「映える写真が撮れるのであれば、タピオカ以外でも…」という仮説が生まれ、
転職の成功確度を上げてくれますが、売れた理由が分解てきていないと、
タピオカブームの終焉と同時にゲームオーバーです。

「商品が売れたこと」よりも、「商品の“何が”“どれぐらい”売れたのか?」の確認をすることの方が
遥かに重要です。

たとえば『絵本』の場合だと…
「紙の読み物」として売れた割合と、
「ネットの情報」として売れた割合と、
「コミュニケーションツール」として売れた割合と、
「ギフト」として売れた割合と、
「インテリア」として売れた割合を、それぞれミリ単位で捉えておく必要があります。

そして、この割合は、時代によって大きく変わるので、データを見直し続けることが必要です。
「今は、ギフトとして買われている」と分かった瞬間に、
映画のギフト化や、ミュージカルのギフト化を進めます。

この「要素分解&転用」こそが『再現力』で、この転職時代に、最も求められる「売れ続ける力」です。