>>856続き)
 
「…すみません。そのキャラクターは、たしかにボクの他の絵本にも出てきますが、
 プペルバレエだけを見た子供達からすると、
 『(チョイ役ならまだしも)ステージ上にずっと出てきていたアイツは何だったの?』
 となると思うのですが……その子供達の疑問は、どこかで回収するのですか?」
と質問したところ、急にモゴモゴしはじめる運営スタッフの皆様。
 
その場で、とって付けたような説明をいただきましたが、
まさか西野亮廣の壁がとって付けた説明で突破できるハズもなく、
「…それだと、ココが矛盾してないですか?」と、やり込められてしまいます。
 
※ちなみに僕の追及はものすごーく優しい方で、これが、海老蔵さんや、吉原光夫さんになってくると、
 マシンガンのように質問が飛んできて、その場にいる全員が石化します。
#泣きだすスタッフもいます #そんな世界です
 
基本的には僕の脚本には穴が無くて(キッパリ!)、
どこか一ヶ所を変えてしまうと必ず矛盾が発生してしまいます。
 
あまりに心配になったので、「すぐに脚本を送ってください」とお願いして、コンサル後に熟読。

煙突掃除屋の少年(ルビッチ)が、「父ちゃんから貰ったブレスレット」を町中で落とす…
といった改変がありました。
オリジナルストーリーだと「煙突の上から落っことしてしまうブレスレット」なのですが、
何故、「煙突の上から落っことす」にしたかというと、
「煙突の上に、父ちゃんから貰ったブレスレットを持っていく為」で、
何故、父ちゃんから貰ったブレスレットを煙突の上に持っていくのかというと、
「星から一番近い場所(煙突の上)で、父ちゃんと一緒に星を観る為」です。
 
つまり、「煙突の上から、父ちゃんの形見のブレスレットを落っことしてしまう」は、
「少年は、父と一緒に星を観ようとしている」という“ルール説明”で、
町中でブレスレットを落としてしまうと、ルールが変わっちゃうんです。