>>122続き)
 
■その後、ポジションを守るのは僕の経験上『名前』

ちなみに、皆よく「パクられたらどうしよう…」と言いますが、
「パクられる商品」というのは「良い商品」ということだから、すっごくポジティブなことで、
むしろ、「パクられない商品」を売っている方がマイナスです。
 
大手よりも先に、アイデア商品を出せたとしても、それが本当に良いものであれば、
あとから必ずパクられます。
「ビジネス特許」のようなものは、あって無いようなもので、似た商品を作ろうと思ったら、
いくらでも抜け道はある。
 
じゃあ、「“先行逃げきりをかました個人”は、その後、どうやってポジションを守るのか?」
という話になるのですが、これは僕の経験上、『名前(商品名)』です。
 
マクドナルドの軌跡を描いた『ファウンダー ~ハンバーガー帝国のヒミツ~』という
凄く面白い映画をご覧になられましまか?

レイ・クロックという“しがない営業マン”がマクドナルドをのっとって、大きくしていく物語なんですけども、
レイ・クロックは、創業者であるマック兄弟が作り上げたマクドナルドのレシピや
ビジネスモデルに惚れ込むんですね。
でフランチャイズを提案して、徐々に力を持って、
最後には「マクドナルド」という名前を創業者に使えなくしたんです。
 
なかなかシビアな話なんですけども、だけど、よくよく考えてみれば、わざわざ乗っ取らなくても、
レイ・クロックはマクドナルドのレシピやビジネスモデルを知っているわけですから、
それなら自分で店を出せば良くないですか?