>>167続き)
 
皆さんも、お友達の劇団の舞台を観に行った時に、舞台セットが質素だったりすることがあると思います。
あれは誰か悪い人が中抜きをしているわけではなくて、手を抜いているわけでもなくて、
予算内(チケット&グッズ売り上げ)でやろうとすると、ああなるんです。
 
あれは、プロデューサーが、その舞台を実現させる為に(空中崩壊させない為に)、
各セクションのリーダーに苦い顔をされながら、「この予算内でお願いします!」と頭を下げた結果。
キチンと仕事をした結果です。
 
今、ミュージカル『えんとつ町のプペル』で起きているドタバタ劇の原因の一つに、
『各セクションのリーダーからの追加予算の提案にプロデューサーが
「いいっすね!やっちゃいましょう!」とGOを出しすぎた』があります。 
GOを出しまくって、予算が膨れ上がり、「予算が足りません(涙)」という流れです。
 
繰り返しますが、「予算が足りません(涙)」という機能不全を起こす前に、
予算を押さえるのがプロデューサーの仕事で、プロデューサー以外の人間からすると
「予算が足りません」は寝耳に水。
「GOを出してくれたから、やったんだけど…」といったところです。
 
人は、お金が回らなくなると、頭が回らなくなり、常に…テンパった状態になり、冷静な判断ができなくなります。
#だからお金の勉強が大切なんだよ 
 
今、このタイミングで「おい、ジョー!どうなってるんだ!」と問い詰めても、まったく無駄。何も出てきません。 
今、やらなきゃいけないことは、「無計画に膨らませすぎた予算をなんとかすること」です。 
その為には、まず、お客さんに「何が起きているのか?」「なぜ、起きたのか?」をキチンと説明する必要がある。