>>231続き)
 
もちろんニシノコンサルの時も、その慎重さは健在で、勇者モードに入っている経営者さんに対して、
「このプロジェクト、やめません?」とお伝えすることもあります。 
経営者さんからすると、このプロジェクトを前に進める為のアドバイスを貰おうと思って
『ニシノコンサル』を買ったのに、まさかまさか「ブレーキを踏まれてしまう」という晴天の霹靂です。
 
耳触りの良い言葉なんていくらでも言えるのですが、だけど、仕事として受けた以上は
負けさせるわけにはいかなくて、ゲームオーバーになりさえしなければ、また挑戦は続けられるので、
「ここは一旦、撤退しましょう」ということがあります。
 
逆に言うと、そんなことが言えるのは僕ぐらいしかいません。 
社員からすると、とはいえ一番リスクを背負って、一番頑張っているのは経営者なので、何も言えない。
言ったところで「お前に何が分かんねん」が、どこかに残っているので。

一つ。
 
会社だと「株主」にはブレーキを踏める権利があるのですが、株主って本当にピンキリで、
目先のお金(目先の一勝)のことしか考えない(おもんない)株主なんて大量にいて、
その人達の「やめた方がいい」は、あまり信用ならんです。
 
なので、まったく利害関係のない僕みたいなヤツが言うのが多分ちょうど良くて、
だから時々どえらい空気にはなりますが、ここは仕事としてキチンと撤退を提案することがあります。