>>798続き
 
僕の言葉選びが間違っていたら是非ご指摘いただきたいのですが……なんか、そういうパパさんやママさんが、
息子さんや娘さんに対して「他の家庭の子供達みたいな体験をさせてあげられていない」という負い目を
感じていたら嫌だなぁ…というか、そこは僕らのようにまわりにいる大人がフォローする世界が僕は好きです。
 
西野家はシングルファミリーではありませんでしたが、サラリーマン家庭の4人兄弟です。 
親からは零れるほどの愛情をいただきましたが、まぁ裕福な方ではなかったので、
たぶん、他のご家庭のような体験はできませんでした。
 
幼稚園や学校に行かせてもらって、毎日3食食べるものがあって、寝る場所があって…
今考えると「これ以上、何を求めることがあるんだ」という話なのですが、子供というのは残酷で、
やっぱり比べちゃうんですね。
 
子供の頃の記憶は今はもうほとんど残っていないのですが、一つだけ強烈に覚えている記憶があって、
あれは小学1~2年の頃だったと思うのですが、友達の誕生日会に行った時に「不二家のケーキ」が出たんです。 
その不二家のケーキがすっごく美味しくて、その次の月ぐらいに僕の誕生日会があって、
友達を家に招いたわけですが、その時、ウチが出したケーキが母ちゃんの手作りのケーキ
(キウイが張り付いたケーキ)で、なんか急に恥ずかしくなっちゃって、友達が皆帰った後に、
母ちゃんに「ウチのケーキは、なんで不二家のケーキじゃないん?」と言ってしまったんです。
 
本当にバカですよね。 
不二家のケーキより、母ちゃんのケーキの方が1000倍美味しかったのに(量も多いし!)、
なんか「ケーキが買えない家と思われてしまったんじゃないか?」とか余計なことを考えて、
親の気持ちを何も考えずに言ってしまって…言った直後に、すぐに激しく後悔しました。
 
あの時、母ちゃんに負い目を感じさせてしまった後悔は今でもハッキリと残っていて…
僕はどうしようもない大失敗をしてしまいましたが、もし、他の御家庭で似たようなことが起こりかけているのなら、
それは僕ができる範囲で防ぎたいです。