>>710続き

クライアントのお金で「自分のポートフォリオを充実させる」タイプの
クリエイターもいますが、これも結局は信用を削る行為です。
 
クライアントは、自分の課題を解決することを目的としてお金を払ってるわけで、
その予算を使って、クリエイター本位の作品づくりをして、
「どう?オシャレでしょ?」
「これで賞取れそうでしょ?」
って言われても、クライアントの本音は
「いや、頼んだのはオマエの作品展じゃないんだけど」
ってことなんです。
 
これが「草間彌生」とかになってくると話は別ですよ?
そこまでネームバリューがあるとクライアントのお金で
「オマエの作品展」をやってくれた方が、お客さんが集まって、
結果的にクライアントも潤うので。
 
今回、インターン生のニワに「大丈夫?」と言ったのは、
「キミはまだ好きに作らせてもらえる段階にないぞ」ということと、
「主催者の財布のことを本気で考えたか?」ということ。
そして主催者のモリゴンに「大丈夫?」と言ったのは、
「お前の会社はニワを気持ちよくさせることが最優先事項じゃないぞ」ということ。
 
で、これ、メチャクチャあるあるなんですけど、
素人に毛が生えたような主催者(経営者)は
「お客さんに喜んでもらいたい」というのと、
「クリエイティブのことがよく分からない」というのとで、
クリエイターに対して「お任せします」とやっちゃうんですよね。