>>544続き

ちなみに春に映画が公開された後1ヶ月は、スケジュールをまるまる空けておいて、
舞台挨拶で全国をまわろうかと思っております。
 
そんなチケットの配達に向かう道すがら、
「(映画というものは)ここまで時間と体力を投下しても
ヒットするかどうか分からない…どころか、高い確率でハズれてしまう」
という現実がいつも襲ってくるのですが、同時に気になっちゃうのは(余計なお世話ですが)、
べつの作品(自分達以外の映画)の届け方です。
 
一般的な映画は、公開の1~2ヶ月前にプロモーションをスタートして、
テレビに何本か出演して、公開後は舞台挨拶を3~4回…といった感じです。
 
僕が「慎重すぎる」「ビビりすぎ」というのもありますが、それにしても、
他の映画のマーケティングが「博打」すぎるような気がしてなりません。
 
映画を作るには、途方もない時間と労力を捧げ、悲しいぐらいに自分の人生を切り売りしないといけないのに、
そうして出来上がったものを届ける時のコストが見合ってない気がするんです。
 
本当に余計なお世話ですが、「そんなに大切なモノを一か八か?にしちゃっていいの?」という。
 
■僕が選んでいる「面倒」は僕にしか選べない「面倒」
 
これについて、広告代理店の方やプロモーション会社の方に色々と聞いてみたのですが、
まず「俳優さんのPR稼動」となると、お金がメチャクチャかかるんですって。
 
「地方で舞台挨拶」と簡単に言っても、西野が電車でフラッと行くのとワケが違って、
俳優さんとなると、マネージャーさんは勿論のこと、メイクさんやスタイリストさんも同行することになり、
その人達の1日のギャランティーは勿論のこと、その人達の交通費や宿泊費も都度都度かかってくる。
西野みたいに私服でノーメイクで単独行動でバス移動…というわけにはいかないんですね。