出産直後の男児を刺殺・遺棄の母、懲役6年判決

 出産したばかりの男児を刺殺し、遺体をJR焼津駅の女子トイレに捨てたとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた
静岡県藤枝市の風俗店従業員の被告(24)の裁判員裁判で、静岡地裁(佐藤正信裁判長)は18日、「(新生児が)
将来を母親に奪われたことは誠に哀れで、犯行結果は重大」として、懲役6年(求刑・懲役8年)の判決を言い渡した。

 佐藤裁判長は判決で「(新生児でも)命の重さは同じで尊重されるべきだ」と指摘。そのうえで「死者の尊厳を顧みない
悪質な犯行で、出産を家族に知られたくないなどという動機も身勝手」と述べた。

 弁護側は「知的障害で妊娠に適切に対処できなかった」と主張したが、「軽いもので直接影響するとは言えない」として退けた。

2014年09月19日 14時38
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140919-OYT1T50041.html