「女性は抽象精神とは無縁の徒である。

音楽 と建築は女の手によってろくなものはできず、 透明な抽象的構造をいつもべたべたな感受性 でよごしてしまう。

構成力の欠如、感受性の 過剰、瑣末主義、無意味な具体性、低次の 現実主義、

これらはみな女性的欠陥であり、 芸術において女性的様式は問題なく「悪い」 様式である。

私は湿気の高い感性的芸術の えんえんと続いてきた日本の文学史を呪わず にはいられない。」

三島由紀夫