【【田辺三保子裁判官】電車内で乗客女性にキス、ブラジル人男性に無罪判決
「外国人は遠回しな拒絶を理解できない」名古屋地裁

走行中の電車内で、面識のない乗客女性(当時23歳)の隣に座って話しかけ、
携帯電話の番号を交換。さらに「飲みに行こう」などと言って女性に複数回キスをし、
女性の手をつかんで自分の下半身を触らせた。

「すぐ近くにはほかの乗客もおり、被告は女性に自分の名前も名乗っていた」とし、
「隙を見て体を触る痴漢などの行為とは違い、被告は女性の同意があったと考えていたと認められる」と結論づけた。
また、女性の対応について「羞恥心などから、はっきり断れなかったことは不自然ではない」と言及。そのうえで、
同意があったと男性が誤解したのは、女性が明確な抵抗を示しておらず、
外国人の被告が遠回しな態度を理解できなかったためだと述べた。