>>159の続報

みそ汁に睡眠薬混ぜて夫殺害、妻に懲役5年判決

 睡眠薬を混入させたみそ汁を夫に飲ませて中毒死させたとして、殺人罪に問われた野木町、
無職斉藤俊子被告(64)の裁判員裁判で、宇都宮地裁(佐藤基裁判長)は3日、懲役5年
(求刑・懲役10年)の判決を言い渡した。

 判決によると、斉藤被告は2014年8月8日から10日にかけ、自宅で夫(当時71歳)
に殺意をもって睡眠薬多数錠をみそ汁に溶かして飲ませ、中毒死させた。

 公判では、〈1〉みそ汁に混入させた睡眠薬の量が殺人の危険性を持っていたか
〈2〉斉藤被告に責任能力があったか――が争点となった。

 判決では〈1〉について、薬物中毒の専門家の証言に基づき、「人が死ぬ具体的な危険性が
あった」と判断した。また、〈2〉については、軽度の精神遅滞を背景とした抑うつ状態にあり、
善悪の判断に従って行動する能力は「相当程度減退していた」とした。一方、夫に気づかれずに
殺害するとの目的を実現するには合理的な方法だったとして、責任能力を認めた。

 その上で、量刑について、「犯行の動機は浅薄で短絡的だが、被告の性格に根ざしたもので、
本人の意思決定に対する非難の程度は低い」と説明した。

2017年03月04日 12時00分
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170304-OYT1T50093.html