「27歳の部下から、パワハラの告発がありました。問題になったのは40代の女性上司です。
彼によれば、書類のミスを指摘され、『こんな簡単なこともできないなら、出ていけ!』と言われたそうです。そんなことで告発するなって気がしなくもないですけど、これって、侮辱や脅迫と解釈できる。
さらに、ヒアリングで、女性上司がイライラして、彼を怒鳴りつけることが頻繁にあったこともわかり、役員会でパワハラ認定するかどうかの議題にあがったんです」

「会議では、『まぁ、パワハラだよな』という空気になった。
ところが、役員の中に1人女性がいまして、彼女の一言でそれがひっくり返ったんです。『これは、更年期障害の症状です。守られるべきは女性上司のほうです』って、ものすごい勢いで怒りだした。
なんかイライラしたり、だるかったり、のぼせたりしちゃうんですか? 男にはわかりませんけど、とにかく大変なんだと、すごい勢いで言ってました」

「それで最後に、『みなさん、私のキレ具合に驚いたでしょ? これも更年期障害ですよ!』って。す、すごいですよね。
男どもは、一斉にシーン、ですよ。どうリアクションしていいかわからないじゃないですか。そしたら『アッハハ、ここは笑うところですよ! 私はもうとっくに、そういう年齢過ぎてますからね。
でも、これから管理職になる女性たちは、更年期と闘うことになる。女性特有のカラダの事情も、配慮してもらわないと困ります』って」

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