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 しかし痴漢被害の増加で論議が再燃。
00年12月、京王電鉄が試験運用して徐々に増加。
国土交通省によると現在、全国で13事業者31路線で導入されているが、関東では京王電鉄とJR埼京線だけで、8事業者23路線は関西に集中している。

 京王、埼京線の導入は、深夜の下り線だけだが、女性にはおおむね好評で、男性から「痴漢に間違われないで助かる」という声もあるという。
警視庁と都は昨年7月、JR東日本や東京地下鉄など鉄道会社と「駅構内・電車内等公共空間における反社会的行為等の防止に関する協議会」を設置。痴漢や盗撮などへの対策を協議してきた。
アンケートで専用車両を求める声が圧倒的だったことなどから、各社に対策を要望。
昨年12月には、警視庁部長が3社の役員と会い「せめて試験的に区分乗車を実施できないか」と要請文を渡した。

 だが各社の反応は消極的だ。「『東京と大阪は混雑度が違う。東京では難しい』と言いたげな感触だった」(警視庁幹部)という。
例えば▽各車両の混雑の平均化を図れなくなり、列車の遅れにつながる恐れがある(東京地下鉄)▽編成ごとに車両数やドア位置も異なり、乗客への案内が難しい。要望も少ない(東武鉄道)−−などが理由だ。
複数の鉄道会社が相互乗り入れしている例もあり、自社だけでは決められない事情もあるという。
ある担当者は「警察は犯罪抑止しか考えていない。そんな単純なものではない」とこぼす。

 警視庁幹部は「車両単位が無理でも、シルバーシートのように女性ゾーンを設けるなど何か手はあるはず」と話す。

毎日新聞 2005年1月25日 15時00分

嫌がる鉄道会社を警察がレイプした。