■生殖から降りた非モテ男たちが非婚というライフスタイルを選択する。

俺が以前から言ってる事は至って単純な事だ。自然界中で子孫を残すオスは少数派に過ぎない。
人間とて本来その例外ではない。淘汰されるオスはいて当たり前、全部が全部のオスが
子孫を残すってのが寧ろ不自然なんだよ。動物はそんな事は分からないから本能のままに死ぬまでメスを追い求めるが、
我々は考える葦ゆえそれが分かる。そして客観的な視点で自分が淘汰される側に位置するか否かも判断できる。
ライオンのオスでハーレムの頂点に立てないノマドの運命は過酷で悲惨だが人間のオスは違う。
自分を客観的な視点で見る事ができ、達観できるなら無駄な努力は止め、その努力を自分のために使えば良いのだ。
下らんプライドや見栄を棄てれば人間のオスの場合、寧ろ淘汰される側の方が自由であり
充実した人生を愉しむ事ができるかも知れないのだ。
この事は決して馬鹿がいうように卑屈でもないし卑下でもない。ただ客観的な視点で冷静に
自分の立ち位置を判断しているだけなのだ。

人間に限らず全ての生けとし生けるものは決して平等ではない。それはどうしようもない。
努力で何とかなるなら努力するのもいいだろう。だが努力で何とかならないと、判断したなら
それを逆手にとってやれ。人間のオスにはそれができるのだから。