【伊藤公雄】男性学 part1【田中俊之】
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男性学(英: men's studies)とは、「"男性が男性だからこそ抱える問題"
を研究する学問」(by 田中俊之・大正大学准教授)です。
近年メディアで取り上げられる機会も増えてきたこの分野について
語り合いましょう。 今日11月19日は「国際男性デー(International Men's Day)」です。
現在の社会において忘れられがち、軽視されがちな男性の人権、健康、幸福などについて
考える日にしたいですね。
(もちろん今日一日だけで終わらせてはいけませんが、一つのきっかけという意味で) 大島薫 @OshimaKaoru
大体の男性は「気持ち悪いおじさんと女の子。どちらとキスがしたいですか?」って聞か
れたら問答無用で女の子選ぶじゃん?じゃあ、女の子に同じ質問したらどうなると思う?
これが大体の女の子も「女の子がいい」って答えるんだよ。…気持ち悪いおじさんって、
何のために存在してるのかわからないな。
12:56 AM - 16 Dec 2018
https://twitter.com/OshimaKaoru/status/1074226626454380544
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深爪@著書「深爪式」「深爪流」好評発売中 @fukazume_taro
「男も女も『気持ち悪いおじさんと女の子。どちらとキスがしたい?』と聞かれたら大抵
『女の子』と答える。気持ち悪いおじさんは何のために存在してるのかわからない」
ってツイートに万単位のfavがついてるんだけど、これに限らず「気持ち悪いおじさん」
になら何を言ってもいい風潮、本当に怖すぎる。
7:44 PM - 17 Dec 2018
https://twitter.com/fukazume_taro/status/1074873081120751617
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okoo @okoo20
「男性」という属性には何言ってもいいような面があるから、「きもいおっさん」はそれを
濃縮したものに過ぎないのだよ。 キモカネの感想の時にも同じようなこと書いたけど。
5:11 AM - 18 Dec 2018
https://twitter.com/okoo20/status/1075015723833909249
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account) 「家事・育児ができても、仕事ができなければ男としては二流?」
縮まらない男女格差に潜む「男らしさ」問題
(HUFFPOST, 2018-12-18)
https://www.huffingtonpost.jp/2018/12/15/gen-lion_a_23619246/
日本の男女格差が縮まらない。どうしてなのか。
この問題を考える上で「必読」と2018年に話題になった本が、白岩玄さんによる小説
「たてがみを捨てたライオンたち」(集英社)だ。「男らしさ」と格闘する男性3人を主人公
にした異色のストーリーが描かれた。
「家事や育児が問題なくできたとしても、仕事が人並み以下だったら男としては二流の
ような気がしちゃうんです。そういうのってわかりますか?」
主人公の1人は、「二軍」扱いの部署に異動が決まり、専業主夫になるべきか悩む
出版社社員。その言葉に、胸がえぐられる。
1983年生まれ、現在35歳の白岩さん自身も、20代で「男らしさ」の呪縛に苦しめられた
ひとりだという。話を聞いた。
(残りは引用元サイトで) Shotaro TSUDA @brighthelmer
あと、異性関係の欠落を友人関係で代替できる人は素晴らしいと思うが、そういう人ばかり
ではない。友人関係はワンオブゼムの関係にしかなりえないが、異性関係は(ふつうは)
一対一の関係で、それでしか満足させられない感覚はたぶんある。
18:09 - 2018年12月15日
https://twitter.com/brighthelmer/status/1074124349026623493
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澁谷知美 @shibuya1972
「それでしか満足させられない感覚」 → あー、わかります。支配欲とか支配欲とか。
19:41 - 2018年12月15日
https://twitter.com/shibuya1972/status/1074147498946551809
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Ta-nishi @Tanishi_tw
澁谷知美氏のこの発言、男性に対するセカンドレイプと言っていい暴力だと思うんだけど、
アカデミシャンがこうした発言を人前で「出来てしまう」こと自体が、男性の「欲望されない
苦しみ」への社会的理解が不足している証左だと思う。この事について、私を含む男性
当事者の発言が圧倒的に足りていない。
20:37 - 2018年12月19日
https://twitter.com/Tanishi_tw/status/1075611193698443265
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account) >>77
Ta-nishi @Tanishi_tw
こうした方面を語るのは、まぁ男性学の仕事なんだろうな。
「草食系男子の恋愛学」書いてた頃の森岡正博氏とかあったけど、この分野は
もっと語られるべき分野だと思う。
20:43 - 2018年12月19日
https://twitter.com/Tanishi_tw/status/1075612581434249218
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campbell @c_ampbe11
男性学はフェミニズムのしもべなのでは。
男性の利益を守るという意味ではマスキュリズムとかの方がいいと思います。
9:33 - 2018年12月22日
https://twitter.com/c_ampbe11/status/1076531108261421056
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Ta-nishi @Tanishi_tw
マスキュリズム、馴染みが薄い言葉だったので軽く調べてみました。男性に対する
性差別の撤廃を目指す思想や運動なのですね。
確かに男性学は、男尊女卑を前提とした上で男性の自省を行う学問という側面が
強いように思うので、この区別はなるほどと思いました。ありがとうございます。
19:27 - 2018年12月22日
https://twitter.com/Tanishi_tw/status/1076680706443534336
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account) すもも @sumomodane
https://pbs.twimg.com/media/DlvCNqaU4AIan5w.jpg:orig
生まれてくる時点で、これだけ歓迎度が違うんですよね・・・。 女児が待望されています。
これ、けっこう大きいことだと思うんですよね。親や祖父母が「女の子がよかった」と多く
思っていて、実際が男の子だった場合、その男の子にとっての影響があるかもしれない
と思うと。「どちらでもいい」が多く増える社会だといい。
19:50 - 2018年8月28日
https://twitter.com/sumomodane/status/1034634277122498562
https://twitter.com/sumomodane/status/1034807228333617152
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account) 異性と関わりたくない…ハラスメントが拡大する「快適な社会」の代償
(御田寺圭, 現代ビジネス, 2018-12-20)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58951
現実化する「ハラミ会」
2018年11月ごろのことだ。インターネットで突如として「ハラミ会」なるワードが大きな話題と
なった。「ハラミ」の単語から連想されたかもしれないが、焼肉を楽しむ同好会のことではない。
ハラミ会の正体とは、『モトカレマニア』(瀧波ユカリ著)という漫画のワンシーンに登場した
「ハラスメントを未然に防ぐ会」のことだ。女性と食事や酒の席を設けてうっかりセクハラをして
しまうことをなくすため、女性を交えての会合そのものを行わない男性会社員のグループが、
そのように自称している。
「ハラミ会」のメンバーである男たちの過剰反応ともいえる滑稽な姿は、「セクハラに敏感な
社会」を皮肉ったフィクションのように受け止められたようだ。しかしこれはけっして笑いごと
ではなく、いま実際に社会はフィクションを追い越しつつある。
現代社会では、人々はあまり深い関係でない他者のことを、社会的・経済的な観点から
「リスク」とみなすようになってきている。異性に対する意に添わない声かけが、往々にして
「ハラスメント(嫌がらせ、加害)」として回収されうるものとなってしまったことは、その典型的
な事例のひとつだろう。
「他人とコミュニケーションをとったばかりに、意図せず加害者になってしまうリスク」を避ける
最善の方法は、「そもそも他人とお近づきにならないこと、他人とコミュニケーションをとらない
こと」だ――そう考える人が現れるのも無理はない。冗談でいっているわけではなく、本当に
「他人(とくに異性)と関わるとロクなことにならない」という時代がやってきつつある。(以下略)
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【#MeToo】異性と関わりたくない…ハラスメントが拡大する「快適な社会」の代償 人類の「緩やかな自殺」★5
http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1545542546/l50 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b) 現代思想 2019年2月号
特集: 「男性学」の現在 ―<男>というジェンダーのゆくえ― (青土社, 2019/01/28)
https://www.amazon.co.jp/dp/4791713761
さまざまな社会状況の変化を受け、いま再び「男性学」が注目を集めている。
男性が男性として抱える困難を真摯に見つめ直しつつ、
しかしフェミニズムに対する不毛なアンチに陥る危険を注意深く避けながら、
男性性のあり方を批判的かつポジティヴに思考する途はあるか。
本特集ではセクシュアリティやコミュニケーション、教育、労働、福祉といった多様な観点から
「男」なるものの来し方と行く末を思考する。
【インタビュー】
深澤真紀(聞き手=清田隆之) 「草食男子」から考える日本近現代史
【対談】
澁谷知美×金田淳子 新たなる男性身体の<開発>のために
【エッセイ・論考】
男が男を考えるということ
伊藤公雄/多賀太/田中俊之/
マスキュリンのゆくえ
清田隆之/中村正/フランシス・デュピュイ=デリ 須納瀬淳訳/
男性学とフェミニズム/クィア・スタディーズ
海妻径子/杉田俊介/森山至貴/藤高和輝/
承認という問い
貴戸理恵/西井開/
Men's bodies that matter
スティーヴ・ガーリック 清水知子訳/ 稲垣諭/黒木萬代/ 童貞みんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
消えろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ 2010年代メンズリブ対談 −メンズリブのこれまでとこれから− (うちゅうリブ, 2018-07-06)
https://uchu-lib.hatenablog.com/entry/2018/07/06/140958
2018年6月9日に新宿で、関西でメンズリブ団体〈Re-Design For Men〉を主催する西井開さんと、
〈うちゅうリブ〉共同主催の環がメンズリブの現在とこれからについて対談して来ました。以下、
当日話した内容の文字起こしをベースに、文章で読みやすいように言い回しを大幅に書き直
した内容を公開します。
プロフィール
西井 開@kaikaidev
「男の語りの場をつくる」市民団体〈Re-Design For Men〉@ReDesignForMen1代表。
2年前から仙台・大阪で男性に関わるテーマについて基本男性だけで語り合う
〈男の勉強会〉、昨年12月24日から非モテ、元非モテ男性の当事者研究グループ
〈ぼくらの非モテ研究会〉@himotemotemoteを主催。大学院にてコミュニティ心理学、
男性学を勉強中。
環@fuyu77
メンズリブをベースとした語りの場〈うちゅうリブ〉をうちゅうじん@jimmynicol88888と
共同主催。Twitterとブログでジェンダー関連の話題を発信している。 チカ @chktne
べつに弱者男性(という表現もどうかと思うが)に肩入れする義理はないんだけど、
根本的な価値観として「顧みられない立場からの声を形にしたい」って思いが強い
んだよね。雑にパブリック・エネミー扱いされてマジョリティからのフォローも望めない
弱者男性については、必然的に語ることになると思う。
「正義の言説」の中においても、人知れず透明化され顧みられない立場の人たちがいる。
私がここで「ポリコレ」に懐疑的な立場から発信するとき、念頭に置いているのはその人
たちの存在なんです。
男権社会における女性差別を研究する女性学という学問があるのなら、ポリコレ社会で
透明化された人たちを研究する「透明人間学」があってもいいのではないでしょうか。
0:19 - 2019年3月22日
https://twitter.com/chktne/status/1108991448496508928
https://twitter.com/chktne/status/1117356749940334592
https://twitter.com/chktne/status/1117580352719949824
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チカ @chktne
https://twitter.com/chktne
在野のジェンダー論者。フェミニズムについて考えていたら異性愛カーストに基づく
差別が大手を振って行われる社会病理に行き着いた。属性差別と、その背景にある
異性愛中心主義を批判しています。そのうち長めの文章も書きたいと思っています。
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account) 西井 開 @kaikaidev
根が自意識過剰なので、自分の文章がどのように言われているか気になって3時間に
1回くらいの頻度で「男性学」でエゴサしてるが、意図せずTwitter内で「男性学」がどの
ように語られているか見えてきて面白い。
フェミニズム界隈からは「男の生きづらさばっかり言ってる」、男性の権利擁護派からは
「フェミニズムの奴隷」、中には「ワレンファレルこそが男性学」みたいなのもあって、腰を
据えてやるにはハードな分野だなぁと改めて。
19:24 - 2019年2月8日
https://twitter.com/kaikaidev/status/1094074535685439488
https://twitter.com/kaikaidev/status/1094074537052844032
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account) 男性学/メンズリブ的な考え方のどこがしっくり来ないか (環@fuyu77, 2019-06-20)
https://fuyu.hatenablog.com/entry/2019/06/20/002626
<メンズリブをやっているのにメンズリブに共感できないという悩み>
私は「うちゅうリブ」(https://uchu-lib.hatenablog.com/ )というメンズリブ的な
問題意識を背景とした語り合いの場を主催して1年以上になるけれど、実を言うと
これまで男性学/メンズリブの典型的な考え方に共感できたことがあまりない。
そこで、この機会にどうして共感できないのかということを突き詰めて考えてみたい。
この記事では、学術的な観点よりも生活における実践の観点を主な関心とする。
<男性学/メンズリブの考え方とは何か>
この記事で言う「男性学/メンズリブ」とは、現在の日本で「男性学/メンズリブ」
と言ったときに主に想定される、親フェミニズム/リベラル左派系の男性学/メンズ
リブのことを指す。
「男性学」とは何か、ということについて、上野千鶴子さんは、男性学は「フェミニ
ズム以後の男性の自己省察であり、したがってフェミニズムの当の産物である」と
明言し、「男性学とは、その女性学の視点を通過したあとに、女性の目に映る男性の
自画像をつうじての男性自身の自己省察の記録である」と定義している(*1)。この
男性学の定義は、代表的な男性学者の伊藤公雄(*2)さんと多賀太(*3)さんによって
肯定的に引用されている。 (>>87のつづき)
つまり、フェミニズムによる男性権力への批判を受けて、強者、抑圧者、加害者側と
された男性は、ではこれからどうすれば良いか考えようというのが男性学の問題意識
の起点と言える。論者によって関心の違いはあるけれど、実践レベルに注目すると、
・フェミニズムと連携して男女平等な社会を実現する必要がある
・女性を抑圧して来た男性権力構造は男性自身もまた抑圧するものである
- フェミニズムと連携して男性権力を打破することは男性の利益にも適うものである
・男らしさの規範から脱した生き方を目指そう
概ねこれらの観点が男性学/メンズリブの典型的なアプローチになると思う。
(以下略)
*1:上野千鶴子「「オヤジ」になりたくないキミのためのメンズ・リブのすすめ」
(『日本のフェミニズム 別冊 男性学』所収)
*2:伊藤公雄「男性学・男性性研究の過去・現在・未来」
(『新編 日本のフェミニズム12 男性学』所収)
*3:多賀太「日本における男性学の成立と展開」
(『現代思想2019年2月号 特集=「男性学」の現在』所収) 環 @fuyu77
久米さんの昔の記事が再掲されて話題になっているけれど、マスキュリズムとかMRA
(Men's Rights Activism, 男性権利運動)をどう評価すれば良いのかは今の私には正直
まったく分からん…。
> 女は「ガラスの天井」、男は「ガラスの地下室」(久米泰介, 日経ビジネス, 2019-07-08再掲)
> https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00059/070500084/
私の記事にも書いたけれど、マスキュリズム・MRA(男性の権利主張派)は日本の
アカデミズムの男性学やフェミニズムからは論外、黙殺、敵扱いだし、実際に彼ら
の言動に怪しい部分もあったりするので主張の妥当性の判断が極めて難しい。
> 男性学/メンズリブ的な考え方のどこがしっくり来ないか(環@fuyu77, 2019-06-20)
> https://fuyu.hatenablog.com/entry/2019/06/20/002626
主要な男性学者の多賀さんは男性学のシンポジウムで、澁谷さんらの厳しい男性学批判
に対して、「本当の敵は男性の権利主張派なので、我々とフェミニストは大同団結しましょう」
という趣旨のことを言ってましたからね。
個人的には男性差別とか男性の権利周りの議論もちゃんと検証可能な水準に持って行って
欲しいんだよな…。プロに黙殺されると素人は困る。厳しい批判で良いので検証してくれと。
人文系の議論は何を持ってトンデモとするかの判断が困難を極める….。アメリカのMRAの
議論は表面上かなりエビデンス重視だし。
8:26 - 2019年7月9日
https://twitter.com/fuyu77/status/1148614387806035968
https://twitter.com/fuyu77/status/1148617276985241600
https://twitter.com/fuyu77/status/1148618719133720584
https://twitter.com/fuyu77/status/1148619826807443456
https://twitter.com/fuyu77/status/1148620349581381634
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account) 内田樹(うちだたつる, 仏文学者)の「なぜ私は性について語らないか」(角川文庫「ためらいの
倫理学」所収)という文章はおすすめ。男性学やフェミニズムに関心のある人はぜひ一読を。
p.145
> さて、私が知る限り、「自分が間違っている可能性を吟味する」能力を優先的に開発しよ
> うとしているフェミニストはほとんどいない(彼女たちが最優先するのは、「自分の正しさを
> 主張する」能力の開発である)。それはおそらく、「女であるがゆえにある種の明察を賦与
> されている」という信憑が、フェミニズムにとって絶対に譲ることのできない思想的な防衛
> 線となっているからであろう。しかし、戦術的にはしばしば劇的な効果を持つこの信憑が、
> 学知としてのフェミニズムにとっては致命的な弱点となっている、と私は思う。
>
> これから先、男女差別の撤廃のためにさまざまな社会的努力がなされてゆくと思う(及
> ばずながら私もお手伝いしたいと思っている)。けれどもその成果は、彼女たちが男たち
> を告発し、恫喝し、改悛させることによって獲得したのだと考えてはならないと思う。
>
> さまざまな社会的不合理(性差別もその一つだ)を改め、世の中を少しでも住み良くして
> くれるのは、「自分は間違っているかも知れない」と考えることのできる知性であって、
> 「私は正しい」ことを論証できる知性ではない。
p.150
> もし「男たち」に固有の思考や行動の様式を学的に記述分析することを「男性学」と呼称
> するのであれば、「男性学」者は、文化人類学者が「未開社会」に接したときのように、
> 「男たち」を先入観なしに、ささやかな敬意とあふれる好奇心を以て観察するであろう。
>
> 私は「男性学」というものをそのようなものだろうと思っていた。そういうものであれば、
> 私も微力ながらインフォーマントとしてお役に立ちたいと思う。しかし、「日本のフェミニズム」
> シリーズの別冊として刊行された『男性学』(岩波書店、一九九五年)において、上野千鶴子
> の構想する「男性学」はそのようなものとは違っていた。彼女の「男性学」は観察や記述
> ではなく、教化と馴致のための言説であった。 >>90
p.163
> 私は現在の性間の状況を政治闘争のタームで理解している。性関係はヘゲモニー闘争
> としていま進行しており、これは一方がポイントを獲得すれば、他方はポイントを失うゼロ
> サム・ゲームである。それがいいとか悪いとかいう問題ではなく、現実にそうだということ
> である。
>
> 上野もおそらくは同じ状況理解から出発して、男たちの分断を画策している。主夫、ホモ
> セクシュアル、夫婦別姓実践者などの少数派の男性をケルンとする「第五列」を男たちの
> 中に楔として打ち込むというのが「男性学」の軍事的ねらいである。私はこの戦術的判断
> は適切であり、効果的であると思う。
>
> 男性学はそのようなフェミニズムの政治的・軍事的要請に応えて出現したものであり、
> 女性解放の大義に奉仕するためだけに存在する。むろん「すぐれたプロパガンダ」が
> 「すぐれた学術研究」とおなじくらいに、ときにはそれ以上に有益であることを私は否定
> しない。ただし、私はそれを「学」とは呼ばない。 坂爪真吾 一般社団法人ホワイトハンズ代表 @whitehands_jp
男性学批判の文献を立て続けに読んでいるのですが、フェミニズムが男性学にとって「毒親」
みたいになってしまっている部分があるのでは。
「毒親から逃げられず、毒親に忖度し続けなければならない息子」みたいな辛さを感じます。
午後10:28 2019年10月2日
https://twitter.com/whitehands_jp/status/1179387794202005505
坂爪は上野千鶴子の弟子だから内田(>>90-91)よりはだいぶソフトな表現になってるね
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account) 男性は「見えない特権」と「隠れた息苦しさ」の中で、どう生きるか
(西井開, 現代ビジネス, 2020-03-08)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70882
なぜ男性シッターだけ停止? キッズライン騒動から考える保育と性暴力
マッチングサイトの利便性とリスク (アベプラ, AbemaTV, 2020-06-15, 約38分)
https://abema.tv/video/episode/89-66_s99_p1980
最後に男性差別一般についての議論もあるよ(29:46-)
[上記動画の短縮版(約17分)]
【キッズライン騒動】
男性シッターが男児に強制わいせつ?再発防止“男性は排除“は妥当?
保育の現場と性犯罪 元キッズラインシッターと考える
https://www.youtube.com/watch?v=7OtsHQBVEAI >>94
>なぜ男性シッターだけ停止? キッズライン騒動から考える保育と性暴力
>マッチングサイトの利便性とリスク (アベプラ, AbemaTV, 2020-06-15, 約38分)
>https://abema.tv/video/episode/89-66_s99_p1980
>
>最後に男性差別一般についての議論もあるよ(29:46-)
29:38-
に時間指定を訂正 自尊心を傷つけない関係で (逆原リエ, 2019-11-03)
https://note.com/woq3173/n/n70e7e4d92267
私には10年ほどお付き合いしているパートナーがいるが、彼とはごはんも家賃も折半。
おごる、おごられるというのはいっさいない。そんな関係を心地良いと思っている。
最近でも、友人たちと話すとき、「彼、デートのときに全部おごってくれるの」「いいな〜」
という会話のやりとりがある。そういう”彼”のことをうらやましがる友人もいるが、私は
そうは思わない。もし「きみのほうが収入が少ないからおごる」と思われていたら、ちょっと
しゃくだからだ。
その点、私のパートナーは変わっていた。
恋人におごってあげるような財力を示すことに、魅力をいっさい感じない、男女の平等を
すごく意識する人だからだ。
たとえば、彼はレディースデーをはじめとした女性優遇制度がすごく嫌いだ。私の場合は
レディースデーは、女性=所得が少ない人と、くくられているようで、いやだなと思うが、
彼の場合、「なんで女性だけ得するの?」と男性に同じ権利が与えられないことをおか
しいと思うらしい。
また、彼の会社には女性の同僚が多いそうだが、男性というだけで年長者から重い責任
を背負わされるという。それにも違和感を感じているそうだ。彼は「男性だから、社会的に
有利って思うことはなにもないよ」と考える人間なのだ。
だから彼も私も、おごらないし、おごられない。
偶然にも価値観が一致した相手が彼だった。その結果、私の自尊心はおのずと守られる
こととなった。 沼田和也(王子北教会牧師) @numatakazuya
今日も男性が声を上げる難しさを思った。そもそも「あんた、めっちゃ死にかけてるで?
まじやで?気づかん?」レベルで歯を食いしばる男性が多い。とにかく黙って歯を食い
しばっている。どうやったら根をあげやすくなるだろう。いや、そもそも根をあげるレベル
の危険なんだと自覚できるだろう。
男性性によるさまざまな苦痛が話題になることが女性性によるそれより圧倒的に少ない
のは、前者が後者に比して無視できるレベルで少ないことを意味しない。
それと、女性性による苦痛が話題になるときに「若い」女性のそれが扱われることが多い。
わたしは高齢者と接することのほうが多いが、フェミニズムは高齢者の女性を置いていき
がちだとも感じる。
2020年5月14日 18:41
https://twitter.com/numatakazuya/status/1260867863490949120
https://twitter.com/numatakazuya/status/1260869552310632450
https://twitter.com/numatakazuya/status/1260870403242639361
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さぶいぼ実 @b430XFxrkwazB1t
ラジオで上沼恵美子が言うには、性転換ができるなら、29歳まではチヤホヤしてもらえる
から女で、30〜59は男、60以降は性別が無効化されていくけれども爺さんより婆さんが
楽しいと。
これは仕事が上手くいってる男性を近くで見続けた人間の感性ではあろうとは思うけれど、
あながち間違ってもない。
2020年5月16日 14:59
https://twitter.com/b430XFxrkwazB1t/status/1261536855318650883
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account) (藤田直哉のネット方面見聞録)
自己の解放へ向かう、新しい「弱者男性」論 (朝日新聞, 2021-05-15)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14905319.html
「弱者男性」がネットで大きな議論になっている。「弱者男性」論とは、フェミニズムの隆盛
へのカウンターとして登場した議論で、マジョリティーであり強者であるとされる「男性」の
中にも、「弱者」性を持つ恵まれない者や不幸な者たちがいることを提示するものだ。その
具体的な論拠は、男性の自殺、ホームレス、殺人の被害者数が、女性に比べて多いこと
にある。「ネット論客」と呼ばれる人たちが議論を展開し、少なからぬ支持を集めていた。
その議論は、これまでは、反フェミニズムやミソジニー(女性嫌悪)色の強いバックラッシュと
見られてきた。たとえば、女性の上昇婚志向によって結婚や恋愛ができない男性が出るので
「女をあてがえ」という主張。このような女性への人権侵害的な発想は、そう見られても仕方
がない。あるいは、マジョリティーである男性としての加害性に無自覚で、自らの特権性を奪
われることの危機意識が、反フェミニズムや女性差別の形で出てきているとも見られていた。
だが今回のブームには、それとは異なる部分が目立つ。一つはマイケル・サンデルの近著
「実力も運のうち 能力主義は正義か?」の議論が大きく影響していることだ。サンデルは
本書で、ポリティカル・コレクトネス運動の問題点を指摘する。それは、白人男性のうち、学歴
がない層に対して、あまりにも侮蔑的で攻撃的な態度を「リベラル」のエリートたちが取ることだ。
侮蔑されている中には、障害者や貧困層も含まれているのだが、白人で男性であるというだけで
「強者」扱いになり、いくらでもバカにしていい存在であると見なされる。この鬱憤が、トランプ
支持につながったと、サンデルは言う。「弱者男性」も、同じ構図だ。
(つづく) (>>103のつづき)
もう一つの大きな変化は、フェミニズムへの揶揄や攻撃をいさめ、男性の辛さや、それが表出
しにくく不可視化されている構造を言語化する方向性が強まっていることである。たとえば、
非正規雇用の辛さ、助けを求めると弱い者と見なされること、女性からの「キモい」という言葉、
恋人や友達ができない辛さ、店員の粗雑な対応、平日に公園に行くと通報されること、福祉
とのつながりにくさ……。そのようなミクロな傷つきや苦しみを言語化する努力が行われている。
これらを表現することは「男らしさ」に反する。その規範があるから、表出できず、したとしても、
共感されるよりは嘲笑され黙殺されることが多かった。だからこそ、存在があまり理解されてこな
かった部分があるのだろう。とすれば、これらは、男性が「男らしさ」の呪縛と戦い自己を解放する
一つの社会運動だと見なせる。
生の複雑で多様な有り様を理解し共感する解像度の高さを皆が持つようになれば、繊細でより
優しく丁寧な社会になっていくことが期待できる。それは、分断し、対立と憎悪をあおり、資源を
奪い合うような世界像にあらがい、皆が生きやすい世界に変えていくための戦いでもあるはずだ。
(文芸評論家) 「有害な男らしさ」という言葉に潜む「意外な危うさ」を考える (西井開, 現代ビジネス, 2021-01-26)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/79520
「有害・有毒な男らしさ(toxic masculinity)」という言葉が話題になっている。アメリカで生まれた
この概念は、多くの研究者や運動家に言及され、細かな違いはあるものの(1)性差別や暴力に
つながる、(2)援助の希求や感情の発露を妨げる、「男性の性格上の欠点」をその基本的な定
義としている。
(中略)
例えばブッシュ元大統領(息子)が「有害な」男性から弱者を守る「男性的な」英雄として自身
を描いてきたように、実はこの概念が、エリート男性が自身の権力を維持するために利用され
てきた、とハミルトンは指摘している。つまり「有害な男らしさ」というラベルを他の男性に貼り
付けて非難をすれば、自分を棚上げするだけでなく、「健康的」「進歩的」な男性として位置づ
けてより権力を強化することができるというわけだ。
(中略)
また、「有害な男らしさ」は、男性が抱える問題への対処を考える際にもマイナスの作用を及
ぼす可能性がある。確かに性差別や競争的・支配的なふるまいには個人の性格特性が関わ
っていると言えるかもしれない。しかし本来あらゆる行動はその場の環境や他者との関係性、
そこに至る過程など、多くの要因の相互作用によって生じるものだ。男性の暴力も例外では
なく、女性軽視が埋め込まれた社会意識や文化、暴力を正当化する態度や語彙、暴力を可能
にする権力関係などが関わっており、性格だけに一元化して説明することはできない。
(中略)
「有害な男らしさ」という言葉は内省の契機をもたらすが、それと引き換えに「本質的に男性
個人の人格には欠陥がある」という認識を生み出す。つまり、実際はその〈ふるまい〉に問題
があるのに、〈人格〉そのものを否定する作用を持っている。その結果、男性はたとえ性差別
的な行為をしていなくとも、もしくは自身の犯した行為をどれだけ償ったとしても、「有害性」を
持った存在であると見なされる事態が起きかねない。また、男性自身が自分を「有害な」存在
として自分を否定し続ける可能性もある。
(後略) 「男性センター」の設立について (函館市, 2021-04-12)
https://www.city.hakodate.hokkaido.jp/citizensvoice/docs/2021041400022/
[ご意見等要旨]
(前略)今の日本の「男女同権」「男女平等」を主張している人の大多数は、「男性差別」「男性蔑視」
「女尊男卑」に成り下がっているきらいがある。
又、学校や職場での女性による男性へのいじめも陰湿化しており、そのいじめを教師や上司が取り
合わないという問題もある。(中略)
さらには、アニメ、ドラマ、広告、漫画でも、「男は臭う、汚い、臭い」「使えない」「役に立たない」という
描写がなされている。これでは、「男性差別」「男性蔑視」のみならず「非婚・晩婚化」を助長する危険
性がある。
そこで、「男性の人権擁護」「男性の地位向上」を主目的として、「男性センター」を設立して頂きたい。
実際、スウェーデンでは「男性危機センター」が政府主導で設立さ れており、「男性の人権擁護」
「男性の地位向上」(中略)に役立っていると聞く。(後略)
[函館市の回答]
本市では「函館市男女共同参画基本計画」に基づき、男女共同参画意識の啓発や、職場や
家庭・社会における性別による固定的役割分担意識の解消を図るとともに、DVやハラスメント
被害者などへの支援体制の強化や相談体制の充実につとめ、女性のみではなく、男女の
人権が尊重され、誰もが男女平等を実感できる社会をめざしているところであります。
また、函館市女性センターは男女共同参画活動の拠点施設として、各種講座の開催や相談
業務などを実施しております。
相談業務におきましては、男女共同参画の視点から女性に限らず、男性も対象としており、
相談内容により適切な窓口にお繋ぎしているところであります。
市といたしましては、法務局内にある人権相談所など関係機関と連携しながら、相談業務を
はじめとする男女共同参画に関する施策に取り組んでいるところであり、こうした中、新たに
男性センターを設置することは難しいものと考えております。
今後におきましても、市民一人ひとりが性別にかかわりなく、その個性と能力が発揮できるよう、
男女共同参画意識の啓発、醸成に努めるほか、様々な側面から、関連施策に取り組んでまいり
たいと考えて おります。 吉幾三って海外進出したら OK Let’s go になるの? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています