自己責任論は日本のパスポートの信用度と日本国籍のブランド価値を
大きく落とすという意見があったな。

この認識は、日本政府も強く持っているはず。

本音では安田さん個人のことはどうでもいいと思っていたとしても、
何もせずに安田氏を見捨てたと世界で評価されたら、日本国籍の
ブランド価値は大きく落ちる。

今後、仮に、労働力や税金、社会保険料の確保のために日本政府が移民を
受け入れる必要性が出てきた場合でも、日本国籍のブランド力が
下がれば下がるほど、受け入れることができる移民の質も下がってくる。

一番理想的なのはカリフォルニアのような、高度な創造性や知的能力を持った、
日本国民数人分の価値のある移民だろうけど、そういうのはアメリカに行くから
なかなか難しい。
せめて、勤勉で賢く、正直な移民に来てほしい。
だから、日本国籍のブランド価値を守ることは必須。

ちなみに、日本人にとっても日本国籍の価値の維持には
大きなメリットがあるんだよな。
高給の外資系への就職や、国際結婚等で。

そうすると、安田氏本人がいくら自分を放置してくれと言っても、
保守側の人間も安田など見捨てろといったとしても、政府としては、
日本国籍のブランド価値を落とさないために、身代金支払い以外の
方法で自国民保護にベストを尽くさざるを得ない。

国家も高度な思惑で動いているから、安田氏や保守が何を言おうが、
その通りにするわけにはいかないんだよな。