フェミの文学的被害感情について (by 琥珀色, 2018-10-16)
https://note.mu/kohakuiro/n/ncf6a1658baf5

以下は、先日キズナアイを巡る一連の騒動において話題になった、社会学者千田有紀氏
のツイートですが、ここに記された「思春期の自分」という言葉と、強く訴えかける被害者
意識は、大学教授という立場を考えるとセンセーショナルであり、各所に波紋を投げ掛け
ました。

(中略)

この「文学的被害感情」という言葉は、ツイッター上でフェミニストを自称する人たちが
口々に訴える、女性が「まなざされる性」を意識させられること自体が性的搾取であり、
被害なのだという、ある種の「物語化」した被害感情をおもに指すものです。

ツイッターフェミニズム界隈では、日々女性たちの「被害体験」が語られ、それを絆として
連帯し、正義の名のもとに世のさまざまな事象を批判して回っているという指摘を以前
note (https://note.mu/kohakuiro/n/n3abbd37f43cf) でしたわけですが、強姦や痴漢、
セクハラ、パワハラといった実質的な被害をもたらす体験とは違い、コンビニエロ本や、
先日話題になったラノベの表紙など、性的表象が女性の生活圏に存在することで発生
する被害者意識に対し、社会はどこまで譲歩し、「公共」とされる場所からそれらの原因
を除いていく必要があるのでしょうか。その答えは出ていません。

(以下略)