制作秘話第5回・アーク騒動
94年5月にPS初期ラインナップとして発表されてから雑誌の特集等でも注目され続けてきた。
そんなな中、95年6月のPS発売後半年以内でのアーク発売日を守るために作品のボリュームをどうするのかという問題が出てきた。
限られた制作時間の中で「LVupだけのための戦闘は極力避けたい」と常々話し合っていたので
「決められたストーリーをこなす上で必要最小限の戦闘を行い、初めてRPGをするプレイヤーでも必ずエンディングまでいけるようにチューニングをして、その上でやりこみたいユーザーにはその場所としてダンジョンなど提供しよう」との結論に達した。
結果的に普通のユーザーの場合一直線での所用時間が10時間と短くなり、これが論争の的になる…。
また、PS発のコンバートシステムも発売前から紹介されていたため「to be continued 」の表示も制作側として何のためらいも無かったので、これの是非に関して議論され正直かなりびっくりした。
発売後の数限りないネット上での非難は制作側にとってはかなりショッキングであり言葉の一つ一つに傷ついた。
しかしこの騒動が無ければ2はたぶん1のシステムそのままでボリューム的にも1程度になっていたと思う。
95年8月に、それまで作っていた全てを見直す事に決定しT氏とともにリベンジを誓ったのであった。