[CEDEC 2021]「FF ピクセルリマスター」の楽曲はどのようにアレンジされたか。原作ファンや植松伸夫氏の“思い出”を尊重するスタンスなどが紹介
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> 今回の楽曲アレンジにおけるもう1つのコンセプトは,原作ファンの思い出を大切にすることだ。
>(略)リマスター化やアレンジを行う際,方向性を一歩間違えると賛否両論となりかねない。熱心なファンを
>落胆させず,逆に「そうそう,これだよね!」と喜んでもらえるようなアレンジを目指したという。

> また,楽曲単体でアレンジを決めるのではなく,実際にゲーム内で使用される状況を確認することも心掛けた。
>たとえば,イベント用の楽曲が流れるシーンにおいて,オリジナル版ではイベントよりも先に曲が終わることが
>あった。このような場合は,アレンジで楽曲の尺を延長しているとのことだ。

>プロジェクトに参加したアレンジャーは,総勢14名という大規模なものだった。基本的に「FF愛」が強い人を
>起用し,それぞれの個性に合わせて担当楽曲を任せている。

>300もの楽曲数なので,監修作業も大変だったと思われるが,植松氏は熱心にチェックしてくれたそうだ。
>監修を行った植松氏の感想も,開発チームにとって大いに参考になった。「ファミコン時代は1曲をもっと
>長くしたかったけど,メモリなどの制限があって実現できなかった。そのため,当時の曲をいま聴くと悔しさが
>あるんです」「昔の曲ってテンポが早すぎる部分があったかなと思う。若気の至りかな?」といった感想の
>1つ1つが,作業における指針になったという。

> FF ピクセルリマスターでは,一部の楽曲でオーケストラの生録も行われている。宮永氏によれば,収録を
>新たに行いたい楽曲はいずれも派手さよりは落ち着いた雰囲気を備えたもので,そのため,オーソドックスな
>クラシックサウンドが欲しかったとのこと。日本センチュリー交響楽団はその要望に叶い,しかもゲーム愛に
>溢れている演奏者が多いことが決め手になった。

> 日本センチュリー交響楽団による演奏は,柔らかを感じさせるサウンドで,クラシカルで伸びやかな楽曲との
>親和性が高い。一方,これまで一緒に仕事を行ってきた東京のスタジオミュージシャンはソリッドなサウンドで,
>バトル曲に適している。これらの点を踏まえたうえで,双方の持ち味を生かした楽曲をアサインしていった。


FFピクセルリマスター版の音楽は期待できそう!