東京都練馬区の大泉局が収容局だったケースは悲しい結果になってしまった。250kビット/秒程度の速さしか出なかったのである。接続したのは,433MHzのCeleronマシン。ウイルス対策ソフトなどの常駐ソフトは何も使っていない。収容局からの距離は,地図上の直線距離で約2.7km。距離が長いとはいえ,あまりにも遅すぎる。実際の配線長やISDN回線の影響も考えられる。しかし,現在のところ原因を特定できていない。

サポート体制に大きな不安

 いったんは接続できるようになったYahoo! BBだが,くしくも2名の記者とも8月2日ごろから接続が途切れ始め,ついにはまったく接続できなくなってしまった。何らかの障害が発生しているようだが,原因が分からない。ADSLモデムをリセットしたり,ADSLモデムとモジュラ・ジャックを直結するなど試行錯誤を繰り返した。ところが障害は回復せず,両記者ともADSLモデム付属のマニュアルに記載されていたサポート用のメール・アドレスに問い合わせた。

 Yahoo! BBはサポートの受け付け窓口がメールのみ。障害の発生をメールで問い合わせたものの,8月9日現在で返答はない。メールが駄目なら電話で,という手段が現時点では使えない。Yahoo! BBは有償のコール・センターを設立するとしていたが,「開始時期は検討中。正式サービス開始前後に設置する予定」(ヤフー広報)だという。今回,あらためて電話サポートのありがたみを実感するとともに,本サービス開始後のサポート体制に不安を感じた。原因が分かり次第,nikkeibyte.comまたは本誌で続報したい。(高橋 秀和)