「リーダーシップ」って,なんだ?

川上氏:
うーむ。いや,なんかお話を聞いていて思ったんですけど,僕は最近,「リーダーシップ」というものについて,
ちょっと思っていることがあって。
(略)えっとね。要するに,みんなが納得することを指示するだとか,みんなが「そうだな」って思うことをやってる
リーダーっていうのは,「本当にそれはリーダーシップがあるんだろうか?」っていう疑問を抱いていて。

岩田氏:
ああ。それはですね,結論から言うと,違うと思います。

川上氏:
ですよね。違いますよね?

岩田氏:
というか,みんながそう思ってることをやればいいだけなら,そんな人(リーダー)なんて要らないじゃないですか。

川上氏:
そうそうそう!要らないんですよ(笑)

岩田氏:
みんなが「ええ,それって本当?」って思うことを,誰かが「いや,未来はこうなるんだ!」って言って最後まで
やり切るやるから,その人の存在価値があるんだと思うんです。それがすごく大きな価値を生むこともあれば,
失敗することもあって。とても責任重大なので,少しでも打率が上がるように,必死で努力するんだと思うんですね。

川上氏:
だから,理想のリーダーっていうのは,「みんなが支持することを決断する人」みたいなイメージを思い描いて
いる人が多いんだけど,それは違うんじゃないかって。みんなが思ってもみないようなことを進めていって,
それを社内で押し通すっていうね。そういうものなんじゃないかって思うんですよね。