昭和49年2月某日、名古屋市中区のある夫婦に待望の長男が誕生しました。
その子は、当時放送されていた「ウルトラマンタロウ」の主人公に肖り、光太郎と名付けられました。
正義感の強い、立派な大人になって欲しいという両親の思いが込められています。
やがてその一家は、春日井市に引っ越し、両親は主に土地を売却して得た多額の遺産を残し他界します。

残された長男は、一応就職はしますが、ろく役に立たず、
会社側はうまく「本人から退職依頼をする」方向に持っていきます。よくある話です。
長男は「会社側に追い込まれて辞めた」と思っていますが、無能なんだから仕方ありません。
この長男は以降、ろくに仕事をせず親の遺産で生活していく日々となります。

そんな生活の中、長男はネットである女性と出会います。
女性はこの長男の名前を見てきっと素敵な男性に違いないと思います。氷室京介や羽生結弦のような王子様を
イメージしたでしょう。思い切って、長男との出会いに希望を持ち会ってみました。
「私太っていますが大丈夫ですか?」と聞くと「太った女性の方が好みです」と言われ安心したのでしょう。

会ってみると牛や豚のように太ったその容姿は、素人童貞の長男からすると最高級のようで、
早くセックスしたいという欲望を抑えきれません。
一方、女性からすると長男は、王子様どころかチャンカワイ風のキモデブだったのです。
しかも様子が明らかに怪しい、会話がろくに成立しない。女性の夢はあっさりと砕けました。
当然「また会ってくれ」と誘われます。女性は「どうすれば後が面倒にならず、この男を傷つけず断れるか」悩みます。
その結果、「実は彼がいるのでごめんなさい」と嘘をつき断る事にしました。

長男は騙されたと思っているでしょう。しかしよく考えましょう。
もし本当に彼がいたとしても、一度会うと決めたのなら可能性は多少なりともあるはずです。これもよくある話。
その結果、交際が進展しないのは自分に原因があるのです。キモデブなんですから。
その後この長男は引き続き親の遺産でニート生活を続けます。

両親の願う「立派な大人」とは真逆に、長男は毎日5ch(当時は2ch)に書き込む日々、
マルチポストやデブの女性の画像を貼り続け、注意警告されてもお構いなく荒らし放題
アナヲタでもあるためNHK板では「最凶のキチガイ」として認定されました。
一方、毎日のように「ガソリン価格調査」というくだらない目的で親の遺産で車を走らせ投稿を行う日々。
「勤労の義務」は国民三大義務の一つです。相変わらずろくに働こうとはしない最低人間となってしまいました。

あの世から見守る両親は泣いておられるのか、あるいは甘やかして育てた自分たちが悪かったと思っているのか、
我々は知りません。少なくともあなた方はウルトラの父母ではなかったという事は言えるでしょう。
「何かが地球におきる」その時、ひょっとするとこの長男は奇跡を起こすかもしれないと
考える方々もおられるかもしれませんが、それは期待薄かと思われます。腕にバッジなんか付けてませんから。