芥川賞の候補にもなっている北条裕子さん(32)の小説「美しい顔」が参考文献の一覧をつけていなかったなどとして、
同作を掲載した文芸誌「群像」を出版する講談社がおわびをする方針を表明したのを受け、参考にされたノンフィクション作品
「遺体」の著者・石井光太さんが29日、「誠意ある対応を望む」などとするコメントを版元の新潮社を通じて発表した。
新潮社は、「美しい顔」と「遺体」に複数の類似箇所があることについて、「単に参考文献として記載して解決する問題ではない。
北条氏、講談社には、類似箇所の修正を含め、引き続き誠意ある対応を求めている」とした。