都内の有名私立大学へ、元メディアの管理職が退職後に教授として就任し、マスコミ論、webサイト論などを教え、また就活対策講座も担当している。
講義では半分が雑談だが、自分たちが勝ち組だ、というような自慢話が多いと思いきや、意外にも「メディアは、権力の監視、という言葉に酔った連中の集団であり、自分達は正義の使者であるかのように思い込んで取材をして天狗になっている奴らばかりである」と言って、実例を挙げながら合法的に貶し、こき下ろし、またメディアの不正の手口やごまかしの裏技を上手に暴露している。

しかし、これが結構学生には受けるようで、去年の学生の授業評価アンケートでは、授業の総合満足度は、5段階評価で、4.8だった。大学当局としては困惑しており、この教授に、本学は日本屈指の高偏差値大学なのであるから、もっとまともな授業を行ってもらわないと困る旨を伝えたが、聞き入れてもらえず、逆に学生からの人気は高まる一方だ。