>>376
労働が生きるために必要なのは、労働そのものに価値があるからではなく、
労働によって得られる対価(賃金)に価値があるからでしょ。
ロボットが人間の代わりにその対価を稼いでくれるならば、
僕たちは生活できるわけで、すなわち僕たちは滅亡しない。

もし君が、労働が生きるために必要なのは、労働そのものに価値があるからと
思っているならば、それこそ危険な考え方だと思う。
たとえば、世の中には身体的理由により労働できない人間が多数存在する。
彼らは労働ができないので、生きることができないのか。

僕はそう思わない。身体障碍者も高齢者も、生きることはできる。
美しい小説や絵画に感動したり、日常のささいなコミュニケーションに幸福を感じること、
これらにだって、僕らに生きる希望を与えるための「価値」を与えてくれるんだ。
労働だけが全てじゃない。君は、古来から続く「労働至上主義」に毒されているんだ。

確かに、労働も僕らに素晴らしい「価値」を与えてくれる。
だが、なぜ読書や絵画鑑賞には「する」「しない」の選択肢があるにも関わらず、
労働だけは「義務」なのか。労働にも「する」「しない」を選ぶ権利があって当然だろう。

だから、旧来の半強制的な意味での「労働」を完全に撲滅し、
真に人間が人間らしく生きることができる栄光ある社会を達成しなければならない。
今は残念ながら「労働半強制」の時代だ。だが、僕らの苦難が子々孫々の幸福に寄与するのだ。
さあ、労働しよう！労働しなくてよい社会のために！人類の栄光のために！！