29日午後3時55分ごろ、愛知県刈谷市東境町松ケ枝の市道の地下にある下水道内で、
清掃の準備中だった男性作業員が倒れているのを同市職員が見つけ、別の作業員を通じて119番した。駆け付けた救急隊が男性を引き上げたが、その場で死亡が確認された。


刈谷署によると、死亡したのは同県豊明市新栄町、会社員、稲吉厚さん(41)。現場では硫化水素が検出されており、中毒死した可能性がある。同署が作業の進め方などを詳しく調べている。

 市などによると、29日午後に付近の住民から「下水道から水があふれている」と市に連絡があり、現場では下水道の清掃作業が行われる予定だった。稲吉さんは当時、1人で下水道内に入って準備に当たっており、立ち会いの市職員や他の作業員は地上にいたという。