2004年8月9日午後3時25分ごろ、
福井県美浜町の関西電力美浜原子力発電所3号機のタービン建屋2階で、
復水配管から142℃の高圧加熱水が破裂と共に吹き出した。

室内に100℃の煮沸水と大量の蒸気が飛散して、
「木内計測」(本社・大阪市)の作業員11人が全身にやけどを負った。

高鳥裕也さん(29)(同県小浜市)ら4人が全身やけどで死亡。
2人が意識不明の重体、5人が重軽傷。

総量で885トンの熱水が噴出した現場は、噴出してくる蒸気とそれが凝縮した熱湯による灼熱地獄となり、
30分から50分後に現場から搬出されるまで、彼らは熱水の海に浸かった状態でうめき苦しむ地獄絵図だった。