9月、東京都墨田区東向島のマンションで会社員の男性(36)がナイフで十数カ所刺された状態で発見された。警視庁向島署捜査本部は12月になって、
牛丼店店長の男(26)を逮捕したのだが、調べに店長は「販売した弁当が横になっていたとしつこくクレームをつけられ、頭にきた」などと供述した。

 警察が調べたところ、サラリーマンの男性は、8月下旬にこのトラブルが起きた後、数回、店長を呼び出して謝罪を求めていた。

 この店長は2カ月前に正社員に登用され、8月に店長になったばかりだった。テイクアウトの牛丼が横になっていた、とクレームをつけられたことが発端のようだが、
「10分おきに電話がかかってきた」と公判で店長は明かしている。自ら上層部に言わずに弁償したこともあったといい、事件前日のトラブルも「テイクアウトを待っている間、なぜ水を出さないのか」ということがきっかけだった。