権威主義的パーソナリティ

1930年代のドイツにおける、ファシズム台頭を受入れた普通の人々や下層中産階級に関して、
社会心理学的な分析を行なったフロムや、アメリカの社会学者たちによって、人間の社会的性格(パーソナリティ)として主張された。
フロムはこれを権威ある者への絶対的服従と、自己より弱い者に対する攻撃的性格の共生とした。
思考の柔軟性に欠けており、強い者や権威に従う、単純な思考が目立ち、自分の意見や関心が社会でも常識だと誤解して捉える傾向が強い。
外国人や少数民族を攻撃する傾向もよくある。このような社会的性格を持つ人々がファシズムを受け入れたとした。