その時はそうでなくては生きられなかったと思うのです。
その選択が私の弱さだったと思い知らされました。
自信のなさと弱さと。
愛して愛される方法が分からなかった。
あなたがこうしてくれたらと待つばかりで、自分からの働きかけを控えていました。
そしてあなたから気付いてくれるのを待っていた。
あなたを理解できるのは私だけだと思い、それをあなたがなぜ気がつかないのだろうと。
それは私が言葉で教えるのでは意味がないと思いました。
あなたが自分で実感して自分からそう思ってくれなくては、偽物になってしまうと。
私があなたに暗示をかけるようなものだと。
本当に運命の相手ならなにもしなくてもわかるはずだと思っていました。
そういうことを思うことで私は私からの働きかけをせずただ待つという姿勢でいたことが
本当は私が傷つくことを恐れて逃げていたのかも知れないと思いました。
なぜなら私が動けば動くほどあなたは私から逃げていくと思ったからです。
私がいつでも待っているということをあなたに感じてもらえば、いつかあなたが私が唯一のあなたの相手だと気がついて、
私のもとに来てくれるだろうとそう信じていたのです。
けれど、あなたには本当の私が見えていなかったのだと思いました。
なぜなら私は私からの働きかけをほとんどと言っていいほど、していなかったからです。
深く考える度に、これまでのことが、だんだんと見えてきた気がするのです。
自分の間違っていたところも。